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おまけ
遺伝とそうでないところと突然変異 5
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「……なんで怪異に好かれる体質も遺伝したかな」
アリカは呟く。
リューはそんな母親に視線を向ける。彼らは足早に森の奥に進んでいた。
穴をあけてやってきたが、一時間程度しか持たず、既に30分以上消費しているという説明はあった。
どうやって空けたのかを聞くと、あ、父さんだねと思うくらいにいつも通りだった。
それはともかく、怪異というのは穏やかではない。リューはこの森にすむ姉妹を思い返す。
「テイルさんは普通でしょ」
「普通に普通の魔法使いね。ここ魔法使いを認めてない国だから、うちでいう野良魔法使いになるんだろうけど」
「そのわりに僕の魔法には気がつかない」
「系統が違うとわからないものらしいわ。わかりやすい効果がないものなら特にね。
ほら味覚系の人たちの魔法なんか違うでしょ?」
「ああ、魔法、使った? みたいなのはあるね」
「問題は妹ちゃんよ」
「母さん、見たの?」
あのとき、あの家にはいなかったのだ。いつもは家にいる時間でリューはおかしいとは思ったのだが。
「見つかった。
最初に見たときにあたしの妹と思ったの」
「アリアさんに似てはいないよ」
「そう、それなのに、妹って、絶対おかしいでしょ。
魔銃で応戦したけど、素通り。半物質系。だから、拘束系で覆ってきたけどそっちも時間はないの」
「……いつも思うけど、母さんって力押しだよね」
魔導師にあるまじきというべきか、魔導師らしくというべきか。
おそらく、クルス一門らしく、が一番近いだろう。クルス一門は魔導師界の武闘派といわれている。他の一門はもっと理性的に見えた。中身はどうかは知らないが。
「今回は、力押ししかなかったの。話していると認識をずらして、大切なものだと思い込ませる。そして、食べちゃう」
「食べる?」
「物理的に、じゃなくて、魔素を食べるのね。
テイルさん、だっけ。あの子、魔素を食われてるから魔法はそんなに使えないはずよ。リューも食べられたと思うけど、回復値が高いからどうだったかわからないわね」
「ん? ということは母さんも食べられた?」
「不覚ながら。そういうのもあって、早く退避したい」
「あの子はなに?」
リューは母に尋ねた。おそらく、彼女なら正体を確信している。
「この膜の、結界の外部端子ってところじゃないかしら。魔素を蓄え、供給している。
これ魔素をかなり食うのよ。外部から調達してこないと維持できないわ」
「人ではない」
「モデルになった子はいるかもね。
自我については管轄外。想定行動を延々と繰り返しているだけかもしれないし、人のように育ったかもしれない。
まあ、人と同じようになるのがよい、とはあたしは思わないけど」
苦笑しながらもそういう母にリューは違和感を覚えた。
「さて、終点だけど、まあ、帰してはくれないよね」
穴が空いた場所は館の近くだった。
そして、彼女がいた。
「お兄ちゃんもお姉ちゃんももっとゆっくりしていって欲しいな」
「うちには弟と妹が一人ずつなの。
定員オーバーだから他を当たってちょうだい」
「僕も可愛い妹が二人いて、手一杯なんだよ」
二人とも即却下する。
リューは何かしらの精神干渉があったように感じたが、纏わりついて消えていったように思えた。
「い、いいじゃない! 一人くらい増えたって!」
「娘一人増加はちょっと……」
「伯母が増えるのもなんか」
「……兄弟、ではないの?」
「親子です」
彼女は黙った。
「言われてみれば皺が……」
「殴ってきていいかしらぁ?」
「やめなよ。大人げない」
「絶対あっちの方が年上よ!」
怒りに震える母を宥めながら、リューは穴の向こうに視線を向ける。
閉じかけた向こうに。
「逃げたほうがいいかな」
「そうね」
リューとアリカはわけがわからないという顔の彼女を連れてその場を離れた。
その一瞬あとに爆音とともに空間ができた。一人通るよりも大きい。その向こう側から誰かが歩いてくるのが見えた。
「父さん、楽しんでるね。絶対」
「一時間の自由時間は長すぎましたかね……」
「な、なんなのっ!」
喚く彼女を宥めるようにリューは背をぽんぽんと叩いた。本物の妹はそれで落ち着くのだ。
「おっかしーでしょ! なんで、破壊しないで、穴開けられるのよ」
「おっかしーのですよ。うちのダーリン」
「ごめんね。マッドサイエンティストなうちの父が」
「ひどい言い方だな」
言い方について物申すだけで中身については言わない。それがリューの父である。一応、自覚はあるらしい。
「ああ、これは、面白いな」
彼女を見下ろしてエリックは口元だけで笑う。彼女が青ざめたのでなにかを察したようだ。
「アーテルはもう帰って……」
「帰りませんよ。あたしの仕事は監視に変わりました。
リューは帰ってくださいね」
「いやいや、僕も監視するよ。時々母さん父さんに説得されてダメなところ流されるから」
「……別に、そこまでひどいことはしないつもりだ」
「ついうっかり悪意もなく、ひどいことする人です」
「悪いけど、魔法に関しては信用ゼロだよ」
普通は悪い人ではないが、魔法がまずい。魔道具も、その中でとりわけ魔銃も悪い。
リューだって魔素の異常回復が確認されたときに、どこまで回復するかと何日も付き合わされたのだ。その時、運悪く母は王都に行っている時期だった。今思えば、狙っていたなというやつである。
もちろん後でばれて、夫婦喧嘩という名の母の家出が発生した。リューも妹たちも連れてである。実家に帰らせてもらいますとか言うと思わなかったわぁとクルス一門の拠点に滞在したのだ。
一か月ほどでそれは解決したのだが、それ以降その方面の父の信用は失墜している。
「……娘たちも呼ぶか?」
「あ、そうね。きっと、お兄ちゃんだけずるいって言いそう」
「いいのかな」
リューは懐疑的だが、あとでお兄ちゃんずるい攻撃にさらされることと秤にかけて消極的賛成をすることにした。
「というわけで、もうしばらくお邪魔することになっちゃった。
よろしくね、妹」
彼女は絶句した。彼女にしてみれば、父の存在そのものが魔物のようだろう。
穴の向こうに朧気に館が見えた。
館より良くないものが来る。道があればたどり着く。
リューがそのよくないもの、であったのかもしれない。
その後、結界消失と再発生、他国との国交を始めるなど色々起こるのだがこの時は誰もそこまで考えていなかった。
アリカは呟く。
リューはそんな母親に視線を向ける。彼らは足早に森の奥に進んでいた。
穴をあけてやってきたが、一時間程度しか持たず、既に30分以上消費しているという説明はあった。
どうやって空けたのかを聞くと、あ、父さんだねと思うくらいにいつも通りだった。
それはともかく、怪異というのは穏やかではない。リューはこの森にすむ姉妹を思い返す。
「テイルさんは普通でしょ」
「普通に普通の魔法使いね。ここ魔法使いを認めてない国だから、うちでいう野良魔法使いになるんだろうけど」
「そのわりに僕の魔法には気がつかない」
「系統が違うとわからないものらしいわ。わかりやすい効果がないものなら特にね。
ほら味覚系の人たちの魔法なんか違うでしょ?」
「ああ、魔法、使った? みたいなのはあるね」
「問題は妹ちゃんよ」
「母さん、見たの?」
あのとき、あの家にはいなかったのだ。いつもは家にいる時間でリューはおかしいとは思ったのだが。
「見つかった。
最初に見たときにあたしの妹と思ったの」
「アリアさんに似てはいないよ」
「そう、それなのに、妹って、絶対おかしいでしょ。
魔銃で応戦したけど、素通り。半物質系。だから、拘束系で覆ってきたけどそっちも時間はないの」
「……いつも思うけど、母さんって力押しだよね」
魔導師にあるまじきというべきか、魔導師らしくというべきか。
おそらく、クルス一門らしく、が一番近いだろう。クルス一門は魔導師界の武闘派といわれている。他の一門はもっと理性的に見えた。中身はどうかは知らないが。
「今回は、力押ししかなかったの。話していると認識をずらして、大切なものだと思い込ませる。そして、食べちゃう」
「食べる?」
「物理的に、じゃなくて、魔素を食べるのね。
テイルさん、だっけ。あの子、魔素を食われてるから魔法はそんなに使えないはずよ。リューも食べられたと思うけど、回復値が高いからどうだったかわからないわね」
「ん? ということは母さんも食べられた?」
「不覚ながら。そういうのもあって、早く退避したい」
「あの子はなに?」
リューは母に尋ねた。おそらく、彼女なら正体を確信している。
「この膜の、結界の外部端子ってところじゃないかしら。魔素を蓄え、供給している。
これ魔素をかなり食うのよ。外部から調達してこないと維持できないわ」
「人ではない」
「モデルになった子はいるかもね。
自我については管轄外。想定行動を延々と繰り返しているだけかもしれないし、人のように育ったかもしれない。
まあ、人と同じようになるのがよい、とはあたしは思わないけど」
苦笑しながらもそういう母にリューは違和感を覚えた。
「さて、終点だけど、まあ、帰してはくれないよね」
穴が空いた場所は館の近くだった。
そして、彼女がいた。
「お兄ちゃんもお姉ちゃんももっとゆっくりしていって欲しいな」
「うちには弟と妹が一人ずつなの。
定員オーバーだから他を当たってちょうだい」
「僕も可愛い妹が二人いて、手一杯なんだよ」
二人とも即却下する。
リューは何かしらの精神干渉があったように感じたが、纏わりついて消えていったように思えた。
「い、いいじゃない! 一人くらい増えたって!」
「娘一人増加はちょっと……」
「伯母が増えるのもなんか」
「……兄弟、ではないの?」
「親子です」
彼女は黙った。
「言われてみれば皺が……」
「殴ってきていいかしらぁ?」
「やめなよ。大人げない」
「絶対あっちの方が年上よ!」
怒りに震える母を宥めながら、リューは穴の向こうに視線を向ける。
閉じかけた向こうに。
「逃げたほうがいいかな」
「そうね」
リューとアリカはわけがわからないという顔の彼女を連れてその場を離れた。
その一瞬あとに爆音とともに空間ができた。一人通るよりも大きい。その向こう側から誰かが歩いてくるのが見えた。
「父さん、楽しんでるね。絶対」
「一時間の自由時間は長すぎましたかね……」
「な、なんなのっ!」
喚く彼女を宥めるようにリューは背をぽんぽんと叩いた。本物の妹はそれで落ち着くのだ。
「おっかしーでしょ! なんで、破壊しないで、穴開けられるのよ」
「おっかしーのですよ。うちのダーリン」
「ごめんね。マッドサイエンティストなうちの父が」
「ひどい言い方だな」
言い方について物申すだけで中身については言わない。それがリューの父である。一応、自覚はあるらしい。
「ああ、これは、面白いな」
彼女を見下ろしてエリックは口元だけで笑う。彼女が青ざめたのでなにかを察したようだ。
「アーテルはもう帰って……」
「帰りませんよ。あたしの仕事は監視に変わりました。
リューは帰ってくださいね」
「いやいや、僕も監視するよ。時々母さん父さんに説得されてダメなところ流されるから」
「……別に、そこまでひどいことはしないつもりだ」
「ついうっかり悪意もなく、ひどいことする人です」
「悪いけど、魔法に関しては信用ゼロだよ」
普通は悪い人ではないが、魔法がまずい。魔道具も、その中でとりわけ魔銃も悪い。
リューだって魔素の異常回復が確認されたときに、どこまで回復するかと何日も付き合わされたのだ。その時、運悪く母は王都に行っている時期だった。今思えば、狙っていたなというやつである。
もちろん後でばれて、夫婦喧嘩という名の母の家出が発生した。リューも妹たちも連れてである。実家に帰らせてもらいますとか言うと思わなかったわぁとクルス一門の拠点に滞在したのだ。
一か月ほどでそれは解決したのだが、それ以降その方面の父の信用は失墜している。
「……娘たちも呼ぶか?」
「あ、そうね。きっと、お兄ちゃんだけずるいって言いそう」
「いいのかな」
リューは懐疑的だが、あとでお兄ちゃんずるい攻撃にさらされることと秤にかけて消極的賛成をすることにした。
「というわけで、もうしばらくお邪魔することになっちゃった。
よろしくね、妹」
彼女は絶句した。彼女にしてみれば、父の存在そのものが魔物のようだろう。
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