Innocent World

マン太

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第一章  逃亡

第三話 依頼

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 ネロの先導でウェネヌムの森へと向かう道中、アステールはむっつりと黙ったままだった。
「不満そうだな?」
 ヴェントの言葉に、アステールは話す気がないのか横を向く。
「別に…」
 するとネロと共に歩いていたソアレは振り返って。
「アステールは、心配しすぎるんだ。俺はもう子供じゃないんだぜ? っとに、過保護すぎるんだっての」
「まだまだ半人前だ。それに──」
「それに、なんだよ?」
 アステールはちらと視線をネロに移した後、
「…いい。そろそろ、森の入り口か?」
 他人がいては言い辛いらしい。
「あ、ああ。そうだ…。そこから入っていくんだ」
 アステールの言葉にネロが弱々しい声音で先を指差す。
 そこには森への入口がぽっかり口を開けていた。木々が茂り、先は見通せない。
「サンクはいつも、ずっと先にある小高い丘の広場で遊んどる。いつもは友達と行っとるんだが、最近、モンスターが現れるせいで、皆行くのをやめとるんだ。うちのサンクはそれでも大丈夫だと、明るいうちだけだからと行ってしまって…。言うことを聞かなくてな。父親は早くに亡くなってしまって、母親が国境を越えた向こうまで行って、働きに出ているんだが。…わし一人で見ているものだから、すっかり我が儘に育ってしまって…」
 そう言って肩を落とす。
「大丈夫だ。かならず見つけ出す」
 その肩をぽんとたたくと、ソアレは先を見据えた。森の奥は闇に閉ざされている。
「おい、ネロ。詳しい地形を教えてくれ」
 ヴェントがそう声をかけて、ネロから情報を聞き出している間、少し離れて立つアステールに、ソアレは歩み寄ると。
「アステは…ここでネロと待ってるか?」
「バカを言うな。あるじを危険に晒して待つ家臣がいると思うか?」
「お前、休めてないだろ?」
「…それはお前もヴェントも同じだ。俺だけ休む訳には行かない。それに──先ほどは言えなかったが、お前は弱いものを庇うため無茶をしようとする。誰か止めるものがいないとな」
「…んだよ。それ」
 アステールは引くつもりは無い様だった。ソアレは諦めて息を一つつくと。
「──分かった。さっさと終わらせて、皆で休もう」
 アステールは満足気に頷いて見せた。

+++

 ネロには初め森の入り口で待機してもらう予定だったが、ついていくと言う本人の意志が固く、同行することになった。
 森に入るとあたりは真っ暗で、出ているはずの月明かりもほとんど差し込むことがない。すぐに備えてきたライトを各々つけると辺りを照らす。
「モンスターっていったいどんな奴なんだ?」
「ああ、それだが…。しっかり見たものはいないんだ…。たいてい見たら──やられとる。ただ、辛うじて助かった者が言うには、蛇のようなムカデのような…。体調も三、四メートルあるとか、…いや。十メートルあるのか? …はっきりしとらんのだよ。ただ、動きは早いようだと言っていたよ。とても、普通の人間では太刀打ちできん…」
「なんで、そんなもんが…」
 呟くソアレにアステールが答える。
「ここ数年で国内各地にモンスターがに現れるようになった。──突然な。自然ではないことは確かだ」
「誰かが作ったとでも言うのか?」
「分からない。──もう、話している余裕はないぞ。気を張っていけ」
 瞬間、アステールの表情が固いものに変わる。手にはいつのまにか銃が握られていた。
 見ればヴェントも剣を手にし、辺りに気を配っている。

 俺もまだまだ、だな。

 皆に倣って、剣を構えると辺りに目を向けた。ネロはそんな三人に囲まれるようにして進む。
「この先だ…」
 岩の塊が階段のようになって先に続いていた。その先が丘になっているのだろう。
 大人なら一跨ぎでいける程度だが、子供であればよじ登らなければならないだろう。
「私が先に行く。ソアレはネロを守れ。ヴェント、後ろを頼む」
 アステールの指示に、ヴェントはこちらを見ずに、片方の手を上げて答えた。視線は背後、四方に散らされている。
「──来るぞ。気をつけろ」
「了解」
 ヴェントの低い声音に、ソアレが剣の柄を握りなおしたと同時、横手の暗闇から黒い影が飛び出してきた。飛び上がり頭上から襲いかかって来る。
「!」
 ソアレは背後にネロを庇いながら、落ちてくるそれに剣を向けた。同時に前方からも銃声が響く。
 ソアレの剣の切っ先がモンスターの大きく開いた口を裂いたのと同時、その身体が四方に飛び散った。
 すぐに二発めが響く。黒い塊が辺りに飛び散った。足元から飛び出してきていたのだ。
「ひ!」
 ネロがよろめくのを、慌てて支える。
「ソアレ! ぼうっとしているな!」
「分かったって!」
 言いながらアステールはすでに前方を向いていて、最後の岩に足をかけ、姿を消そうとしていた。
 アステールの後に続くため、ネロを引き連れながら、ソアレも後を追う。
 後方ではヴェントが剣を振るっていた。そのほとんどが、ネロたちに追いつく前に散らされている。

 っとに。力の差が、ありすぎる──。

 悔しさもあるが、やはりアステールやヴェントは違うのだと感心せざるを得ない。
 最後の岩に足をかけると、一気に身体を引き上げた。と同時、辺りの景色に目を疑う。
「なんだよ、これ!」
「う…!」
 続いたネロが尻餅をついてそこにへたり込んだ。
 目の前には地面を埋め尽くすように、動き回るモンスターの姿がある。蛇のようなそれは、どこが頭なのか、尾なのかさえ分からない。

 一匹どころじゃないな、これは──。

 先に進んだはずのアステールの姿見えず、辺りに視線を配る。
「ソアレ!」
「アステ?」
 声のした方を見ると、いつの間に登ったのか木の上からこちらに来るように指示を出していた。
 ソアレは腰を抜かしたネロを起こそうと手を伸ばす。
「ネロ、立ち上がれるか?」
「だ、駄目だ。腰が抜けちまって…。いいから、わしはおいて、あんだだけでも木に登ってくれ。わしはもう駄目だ…っ」
 震える声でモンスターを見つめたまま、覚悟したようにそう口にする。
「何言ってんだよ! まだサンクも見つけてないうちに。それに、サンクにはネロが必要だろ?」
 ネロは正気を取り戻し、ソアレを見返してくる。そんなネロを無理やり起こすと、自分はしゃがみこみ背中を向けた。
「背負ってく。さっさと行こうぜ?」
 このままだと剣は使えないが、ネロを助けるにはほかに手がない。アステールのいる木の根元まで行けばなんとかなる。
「…分かった」
 ネロはおずおずとその背中に乗った。ソアレはそれを確認すると。
「気づかれないことを祈っててくれよ!」
「うわっ!」
 ネロを背におぶったまま、モンスターのうねる波のような塊を越える。
 跳躍する姿は、普通に人間の目には空を瞬間移動しているように見えるだろう。戦士なら誰しも身に付ける能力のひとつだった。

 けど、ちょっと重いな。

 自分ひとりが飛ぶのとはわけが違う。スピードが落ちるのは仕方のないことだった。
 ひとつ飛ぶごとに、足場となる岩場を確認する。間違ってモンスターの群れの中へ飛べば、ネロを巻き添えにしかねない。
 黒々と渦をまくモンスターの背が、月に照らし出され黒くぬらぬらした光を放っていた。
「っとうに、気持ち悪いモンスターだな…!」
 あと、一つか二つ、モンスターの山を越えれば、アステールの元へたどり着く、と言うところで。
 突然モンスターの動きが変わった。気配に気づいたのか、中にいた一匹が鎌首をもたげたのだ。

 気づかれた?

「くっ…!」
 今になって、ひと一人分の重みが堪えてきた。ぐっと体に力を入れて、最後のひと飛びをする。
 モンスターのいない岩山へ着地したと同時、一匹がそこ目掛け飛び掛ってきた。
 蹴り飛ばすために身構えたが、そこへ銃声が響き、モンスターが散る。
「アステ! すまない!」
「礼を言っている場合か! 早く来い!」
「了解!…っと」
 ぐずぐずしていると、またモンスターに気づかれる。再び跳躍しようとすると、その腕を後ろからぐいと引きとめられた。
「俺が背負う。お前は先に行け」
「ヴェント! 大丈夫だったか?」
 見たところ、たいした怪我もなく疲れた様子も見られなかった。
「──俺を誰だと思ってる? 早く行け。これ以上待たせるとアステールがキレるぞ」
「だな」
 木の上ではアステールが気をもんでいる様子が伺える。
「じゃあ、俺は先に行って──」
 言いかけた所で、ふと目の端に何かが映った。丘の先端付近の木の上に何かが動いたような気がしたのだ。
「あれは…」
 よく見ると、月明かりに照らされて、黄色いTシャツを着た子供が、木の枝の登れるぎりぎりのところで必死に捕まっているのが見えた。
「あの木の所、あれ、サンクか? 黄色いの着てる──」
「あっ、ああ! そうだ! サンクだ! あんな所に?」
 ネロが声を上げる。モンスターにはまだ気づかれていないようだったが、それも時間の問題に見えた。
 ソアレは一息つくと、ネロを背中から下ろし、ヴェントに託す。そのままヴェントを振り返らず、ひたと先の景色を見つめ。
「ヴェント、──この数ならなんとかなるか?」
「怯む数じゃねぇな」
 月明かりに浮かぶ黒いうねりは、普通の人間が見れば卒倒するような数だろう。
 いくら腕に覚えがあるからといっても、モンスターと対峙するのは初めてのソアレにとって、この数は一歩間違えば命取りになるものだった。
 しかし、迷っている暇はない。今も視線の先のサンクは危うい状況だ。
「よし! 決めた。──ヴェントはネロをアステのところに連れて行ってくれ。着いたらアステに俺の援護を頼んでくれるか? 俺は奴らをひきつける…。ヴェントはその間にサンクの救出を頼む。じゃあ──」
「待て! 俺が行く!」
 慌ててヴェントはソアレを引き止めるが。
「俺、ネロを背負ってこれ以上、飛ぶ自信がない…。けど、ヴェントなら余裕だろ? だから適材適所。──な?」
「ソアレ!」
 ヴェントの引き止める声を背に、ソアレは剣を抜くと。

 まあ、なんとかなる。

 そんな心境だった。
 サンクがいる場所とは反対へ跳躍し、着地と同時に剣を振るう。
 躊躇いはなかった。恐怖心がないわけではないが、いま大事なのはサンクを助け出すこと。ならそんな暇はない。
 手近にいた、一際目立つ太い胴体を持ったモンスターに剣をつきたてた。
「よっと…!」
 うめき声ともつかない声が上がり、胴体が跳ね上がった。長い尾尻がブン! と音を立てて振り上げられる。それを避けながら、 

 あれ? こいつもしかして、──親玉?

 先ほどの一撃ではもちろん効かず、再度抜くと、もう一突きするために空を飛んだ。
 と同時にその後を追うように、小型のモンスターが飛び掛ってくる。
 蛇のような体に、ムカデのような足。顔は昆虫のものだった。

 気持ち悪いよなぁ。

 状況とは裏腹に、冷静に相手を観察する自分がいる。
 小さい固体が子供のようで、一番大きな固体が親のようだった。
 飛び掛る黒い虫を剣でなぎ払うと、再度、親玉の体へと剣を突き立てる。先ほどよりは頭に近い部分だったらしい。
 叫び声をあげた後、震える鎌首がもたげられ、その目がソアレの姿を認める。

 やばい感じだ──。

 その途端、突き立てた剣を抜く前に、素早い動きで首を振ってきた。
「!」
 剣を突き刺したまま、その黒い波に飲まれる。うねる体は激しく動き、そのままソアレを叩きつぶそうと試みているようだった。
「くっ…そ!」 
 何度か激しく地面に叩きつけられるが、剣を離すわけにはいかない。唇の端に血が滲んだ。衝撃で口の中をきったのだろう。
 なんとか腕を伸ばし、両の手で剣の柄を握り締める。その間も小型のモンスターが食いついて来るがかまっていられなかった。
 再度、地面に叩きつけようと胴体をもたげた時、ぐっとその手に力を入れた。反動で剣が深い切れ目をモンスターの胴体に入れる。
「シャァ───ッ!」
 頭を突き出すと、鋭い叫び声をあげた。
「っと!」
 剣を抜くと背後に飛びのいた。縦に切り裂かれた切り口からどっと、内臓や体液が飛び出してくる。
 モンスターの親玉はなおも叫び声を上げながら、当たりかまわず身体をくねらせ始めた。自分の子供のモンスターもすべて蹴散らしていく。
「あぶねーってのっ!」
 振り回される尾尻を避けながら、他のモンスターも剣でなぎ払う。
「ソアレ…!」
 アステールの声が間近に聞こえた。銃声と共にさらに周囲にいたモンスターが散らされる。
 のた打ち回るモンスターの合間を縫いながら、声のしたほうへ意識をむけた。
「アステ?」
 その姿を捉えようと視線を辺りに向けるが。
「ソアレ、サンクは無事だ! そいつから離れろ!」
 遠くからヴェントの声が聞こえた。
「了解! …っと」
 一歩踏み出した先に小型モンスターが飛びかかってきた。
 すぐに剣で振り払ったが、その所為で背後に迫っていた気配に気づくのが遅れた。
 気づいた時には、頭上にモンスターの親玉の顔があった。牙をむいて飛び掛る寸前だ。

 これは──厳しい、かも?

 景色がスローモーションに見える。
 避けるよため、剣を目の前にかざし何とか身を守ろうとするが、間に合わないのは感覚で分かっていた。

 顔か、腕か、頭か。どこか削られるな。

 心の中で覚悟する。
 今の医療はかなり進んでいて、設備さえ整っていれば、どこか欠損しても、時間はかかるが再生させることができる。脳さえ無事ならあとはなんとかなるのだ。
 王国の兵士も治療を受けるものは五万といた。最新の医療は国を問わず、どこでも受け入れが可能だった。

 親父も何度か受けたって、聞いたよな。

 せっかく母親似だという、顔を持っていかれるのは少々癪だが、仕方ないのかもしれない。
 いったいどれほどの痛みが襲うのか。
 覚悟を決めたその時。銃声がしてモンスターの頭が吹き飛んだ。
「ソアレ!」
 声と同時に、どっと力強いものに身体が持っていかれる。
「あ、…れ?」
「ふざけるなと、言っただろう!」
 気がつけば、アステールに抱えられるようにして、地面に転がっていた。
 顔を上げようにも、頭ごと抱え込まれてあげることができない。
「アステ…」
「身をわきまえろ! 何も考えず突っ込んで何かあったらどうする? お前の代わりはいないんだぞ? ヴェントも私もいるんだ…。何かあったらまず相談しろ。闇雲に突っ込むな!」
 普段のアステールからは想像もつかない激しさだった。それ程、心配していると言う事なのだろう。
「──ごめん」
 素直に謝ると。
「無事でよかった…」
 厳しい言葉とは裏腹に、抱きしめられた腕の力強さに、アステールの思いを感じるようだった。
「…そこら中、傷だらけだな。まったく、先が思いやられる…。手当ては後だ。行くぞ」
 ソアレを立たせると、体の怪我を確認し、大きなものないと分かると、そのままソアレを抱き上げた。
「いいって! 歩けるって!」
「これ以上、無茶な行動をされたらこちらの身がもたない。つべこべ言うな」
 それ以上、聞く耳持たない様子に、ソアレは黙り込むしかなかった。
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