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23.思い
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玄関先で真琴の背を見送り、ふうと大きく息を吐き出した。
そう言えば、真琴が仕事終わりに顔を出すかも、と連絡があったのを思い出した。夕飯は無しでいいからと。
壱輝の件で何かと気にかけてくれていて、以前より家に顔を見せる日が多くなっていた。心配しているのだ。
来てくれて良かったけど。
ナイスタイミングだったが、最悪なタイミングでもあった。
とりあえず、今は真琴の指示通り、追わない方がいいだろう。俺が追えば更に逃げるに違いない。
唇に軽く握った拳を当てる。
ふと亜貴の言葉が蘇る。壱輝は大和が好きなんだ、と。まさかと信用しなかったが。
あれは、確かに壱輝が言った通り、確かめたかっただけなのかもしれない。抱きしめてキスすれば、自分の思いが本物かどうか、わかるだろうと。
どうだったんだろうな…。
親愛の情なのか、恋愛のそれなのか。
もし、それが恋愛のそれだった場合、俺の答えは決まっている。誰にそんな思いを向けられようとも、それは変わることがないのだ。壱輝だって、それは分かっているはず。
分かってはいても、確かめずにはいられなかった、って事か…。
俺にとって、壱輝はかわいい子ども。息子ではないけれど、位置的にはそんな感じだ。
兄弟というより、保護者、親としての気持ちが強い。もともとそのつもりで預かったし、接してきた。
どうあっても恋愛の対象にはならないし、それ以前に岳の存在があるのだ。他の誰かに思いは向かわない。
そこへ騒ぎを聞きつけた亜貴が階段の途中から姿を見せた。
「壱輝と何かあったの?」
「あ──いや、ちょっと…」
「隠し事、なし」
亜貴の言葉に、仕方なくあった事を掻い摘んで話した。
「その…なんか、突然、抱きつかれてさ。それを帰ってきた真琴に見られて…。壱輝が飛び出してった。…で、真琴が追ってって。今、壱輝、ひとりには出来ないだろ?」
何が起こるかわからない状況に、一人にはできない。真琴が間に合ってくれればいいが。と、亜貴は思案顔になって。
「ふうん…。飛び出すって、よほど真琴に見られたら怒られるようなこと、大和にしたってこと? 抱きしめられただけ?」
「まあ、その…。ちょっと、な?」
頭を掻いて笑う。全ては言えずに言葉を濁した。亜貴は階段を降り切ると、言葉を濁した俺の傍らに立って、軽く壁を叩いた。
「大和。この建物は古いだろ? 造りはかなりしっかりしているけど、防音はあまり考えていなかったみたい」
「亜貴?」
「なんとなく、下で大和と壱輝が話してるの、内容は分からないけれど声だけは聞こえてきてさ。心配で階段、下りて来てたんだ。──ここだと結構、内容も聞こえる…」
と、言う事は大体の内容を聞いていたのだろうか。最後に何があったかは──見ていないから分からないだろうけれど。
亜貴は俺の肩に手をおき、じっと目を見つめてくる。
「これ以上、聞かないけど…。全部、ひとりでかかえようとしないでよ。俺は大和の助けになりたいんだ。兄さんに頼まれたからじゃない。この先も、ずっとそうしたいって思う」
「…亜貴」
「壱輝に同情するのは、大和も同じだからだろ? 壱輝に周りを頼れって言いながら、大和も同じなんだ。頼らず解決しようとする。もちろん、それは大和が俺たちを信用していないからってわけじゃない。余計な心配や迷惑をかけたくないんだろ? けど、俺はそっちの方が悲しいよ。大和に頼られていないんだって、思っちゃうからね」
「亜貴、俺は──」
「分かってる…。兄さんに会うまで、ずっとそうしてきたんだもの。幾ら、周りに支えてくれる人がいても、心からは甘えてこなかった。でも、兄さんに出会って、心から甘えられる相手を見つけて。それが俺じゃないのは悔しいけど、良かったと思ってる。大和が全てを任せられる相手を見つけられて」
亜貴は肩に手を置いたまま笑うと。
「俺や真琴じゃ兄さんの様にはいかないけど、帰ってくるまでの間、ちょっとは甘えてよ」
「亜貴…。ありがとうな」
亜貴もこんな事を言ってくれるようになるとは。
出会った頃を思いだす。あの頃は、本当に反抗的で、可愛げのない奴だったのに。
今は──。
と、気付くと肩を抱き寄せられ、頭をぽんぽんされていた。
「…亜貴。それはいい」
「え? 兄さんだったら、やりそうじゃん?」
「そこは、代わりをしなくていいんだ…」
「ちぇー。弱ってるからチャンスだと思ったのに」
まったく、油断も隙も無い。
俺は亜貴のぽんぽんを丁寧に辞退すると、壱輝がシンクに置いて行ったコップを洗いだした。
「亜貴や真琴には、充分助けられてる。うまく甘えられてはいないけど、頼っているのは事実だ。現に初奈のこと、亜貴に任せっきりだしな」
「初奈はいい子だよ。意外に強いし。あれは壱輝よりしっかりしてるって。だから余計に辛い目には合わせたくないって思うよね。壱輝は少し間に合わなかったけれど…。きっと、壱輝が守ってたんだろうな」
どこか遠い目をして、亜貴はそう呟く。
確かにそうだったのだろう。壱輝があんなひどい目に遭い、ろくでもない環境にいたのに、初奈には誘いの手が伸びてこなかった。
それはきっと壱輝がそう言った芽を摘んできたのだろう。
「初奈は壱輝のこと、悪く言わないしな。いいお兄ちゃんなんだ」
俺の言葉に亜貴は頷くと。
「だね。大和に対する態度は気に食わないけど。──初奈にはいい兄なんだって思うよ」
「でも、亜貴も気に入られてるな?」
「そう?」
「初奈、亜貴が一緒になると嬉しそうだもんなぁ」
この前の公園に行った時も、今回、通学の行きだけ、亜貴が一緒になるとなった時も、本当に嬉しそうにしていた。
「そうだといいけど。妹が出来たみたいで、可愛いんだよね。壱輝にはまったくそう思わないけど」
心底嫌そうな顔をして見せた。
「俺には二人とも、可愛いく見えるけどな?」
「ほんと? 初奈は分かるけど、壱輝はちょっとなぁ」
亜貴はどうにも納得がいかない様子だった。
+++
その後、亜貴は俺が隣の棟に行くのを見届けてから寝室へと戻って行った。部屋に戻ってしばらくして、真琴から連絡が入る。
『大和。今、大丈夫か?』
「もちろん。それで、壱輝は?」
端末を手にベッドサイドに座った。
『大丈夫だ。あの後すぐに捕まえて、今は俺のマンションにいる。今は大人しくしているな。良ければしばらくこっちで預かるが…』
「けど、仕事もあるし。大変だろ? 明日、行きだけ高校まで送ってもらってもいいか? 帰りは俺が迎えに行くから」
『それはいいが…。今のまま帰して、また同じ事が起きたら──』
「大丈夫だ。壱輝、大人しいって事は、反省しているんだろ?」
『だろうが…。大和』
「うん?」
『あれは、はたから見れば暴行だ。やはり今、壱輝を戻すのは反対だ。もし、また何かあったら──』
俺は頭をかきつつ笑う。
「大丈夫だって。ほんと、犬に舐められたくらいの感じでさ。なんだろ、別に怖くはなかった。外国の人がよくやる挨拶みたいなもんだって」
ちょっとディープだったけどな。
『本当に? 無理はしていないか?』
「俺はなんとも。ただ、壱輝は気にしてるだろ?」
『そうだな。かなり落ち込んでる…』
「自分のしたことが、悪いことだったって思っているからだろ? なら、大丈夫だ。魔が差しただけでさ。明日、話すよ」
『…やはりだめだ。壱輝が落ち着くまで預かる』
「大丈夫だって。あいつ、そういう奴じゃない」
『だめだ。俺が許せない。今は仕事も落ち着いてる。行きは送れる。帰りは藤に任せる。午前中の勤務にしてあるからな。話したいなら、壱輝が冷静になってからがいい』
真琴の語気がいつになく強い。ここはきっと幾ら押しても引かないだろう。もう夜も遅い時刻だった。
「わかった…。じゃあ暫く任せる。ありがとう、真琴さん。迷惑かけるな。壱輝には俺が気にしていないって伝えておいてくれ。──おやすみ」
『おやすみ…』
真琴との通話を終え、大和は座っていたベッドにごろりと横になった。
初めは家に戻っても問題ないと思ったが、真琴の言う通り、暫くは真琴の所にいたほうが、壱輝にはいいのかも知れない。
俺にとっては大したことでなくとも、壱輝にとっては大変なことかもしれないからだ。心の整理がつくまでは真琴のもとにいた方がいいだろう。
寝転がった横には、すっかり抱き枕と化している、カバーを取り換えていない岳の枕がある。
匂い。薄くなってきてる…。
俺はそれを引き寄せ抱きしめ、クンクンした。
岳の香り。
改めて思う。やはり抱きしめられるのも、キスも、岳だけがいいのだと。
「岳…。会いたい…」
目が覚めたら、傍らに岳がいればいいのに。そう思った。
そう言えば、真琴が仕事終わりに顔を出すかも、と連絡があったのを思い出した。夕飯は無しでいいからと。
壱輝の件で何かと気にかけてくれていて、以前より家に顔を見せる日が多くなっていた。心配しているのだ。
来てくれて良かったけど。
ナイスタイミングだったが、最悪なタイミングでもあった。
とりあえず、今は真琴の指示通り、追わない方がいいだろう。俺が追えば更に逃げるに違いない。
唇に軽く握った拳を当てる。
ふと亜貴の言葉が蘇る。壱輝は大和が好きなんだ、と。まさかと信用しなかったが。
あれは、確かに壱輝が言った通り、確かめたかっただけなのかもしれない。抱きしめてキスすれば、自分の思いが本物かどうか、わかるだろうと。
どうだったんだろうな…。
親愛の情なのか、恋愛のそれなのか。
もし、それが恋愛のそれだった場合、俺の答えは決まっている。誰にそんな思いを向けられようとも、それは変わることがないのだ。壱輝だって、それは分かっているはず。
分かってはいても、確かめずにはいられなかった、って事か…。
俺にとって、壱輝はかわいい子ども。息子ではないけれど、位置的にはそんな感じだ。
兄弟というより、保護者、親としての気持ちが強い。もともとそのつもりで預かったし、接してきた。
どうあっても恋愛の対象にはならないし、それ以前に岳の存在があるのだ。他の誰かに思いは向かわない。
そこへ騒ぎを聞きつけた亜貴が階段の途中から姿を見せた。
「壱輝と何かあったの?」
「あ──いや、ちょっと…」
「隠し事、なし」
亜貴の言葉に、仕方なくあった事を掻い摘んで話した。
「その…なんか、突然、抱きつかれてさ。それを帰ってきた真琴に見られて…。壱輝が飛び出してった。…で、真琴が追ってって。今、壱輝、ひとりには出来ないだろ?」
何が起こるかわからない状況に、一人にはできない。真琴が間に合ってくれればいいが。と、亜貴は思案顔になって。
「ふうん…。飛び出すって、よほど真琴に見られたら怒られるようなこと、大和にしたってこと? 抱きしめられただけ?」
「まあ、その…。ちょっと、な?」
頭を掻いて笑う。全ては言えずに言葉を濁した。亜貴は階段を降り切ると、言葉を濁した俺の傍らに立って、軽く壁を叩いた。
「大和。この建物は古いだろ? 造りはかなりしっかりしているけど、防音はあまり考えていなかったみたい」
「亜貴?」
「なんとなく、下で大和と壱輝が話してるの、内容は分からないけれど声だけは聞こえてきてさ。心配で階段、下りて来てたんだ。──ここだと結構、内容も聞こえる…」
と、言う事は大体の内容を聞いていたのだろうか。最後に何があったかは──見ていないから分からないだろうけれど。
亜貴は俺の肩に手をおき、じっと目を見つめてくる。
「これ以上、聞かないけど…。全部、ひとりでかかえようとしないでよ。俺は大和の助けになりたいんだ。兄さんに頼まれたからじゃない。この先も、ずっとそうしたいって思う」
「…亜貴」
「壱輝に同情するのは、大和も同じだからだろ? 壱輝に周りを頼れって言いながら、大和も同じなんだ。頼らず解決しようとする。もちろん、それは大和が俺たちを信用していないからってわけじゃない。余計な心配や迷惑をかけたくないんだろ? けど、俺はそっちの方が悲しいよ。大和に頼られていないんだって、思っちゃうからね」
「亜貴、俺は──」
「分かってる…。兄さんに会うまで、ずっとそうしてきたんだもの。幾ら、周りに支えてくれる人がいても、心からは甘えてこなかった。でも、兄さんに出会って、心から甘えられる相手を見つけて。それが俺じゃないのは悔しいけど、良かったと思ってる。大和が全てを任せられる相手を見つけられて」
亜貴は肩に手を置いたまま笑うと。
「俺や真琴じゃ兄さんの様にはいかないけど、帰ってくるまでの間、ちょっとは甘えてよ」
「亜貴…。ありがとうな」
亜貴もこんな事を言ってくれるようになるとは。
出会った頃を思いだす。あの頃は、本当に反抗的で、可愛げのない奴だったのに。
今は──。
と、気付くと肩を抱き寄せられ、頭をぽんぽんされていた。
「…亜貴。それはいい」
「え? 兄さんだったら、やりそうじゃん?」
「そこは、代わりをしなくていいんだ…」
「ちぇー。弱ってるからチャンスだと思ったのに」
まったく、油断も隙も無い。
俺は亜貴のぽんぽんを丁寧に辞退すると、壱輝がシンクに置いて行ったコップを洗いだした。
「亜貴や真琴には、充分助けられてる。うまく甘えられてはいないけど、頼っているのは事実だ。現に初奈のこと、亜貴に任せっきりだしな」
「初奈はいい子だよ。意外に強いし。あれは壱輝よりしっかりしてるって。だから余計に辛い目には合わせたくないって思うよね。壱輝は少し間に合わなかったけれど…。きっと、壱輝が守ってたんだろうな」
どこか遠い目をして、亜貴はそう呟く。
確かにそうだったのだろう。壱輝があんなひどい目に遭い、ろくでもない環境にいたのに、初奈には誘いの手が伸びてこなかった。
それはきっと壱輝がそう言った芽を摘んできたのだろう。
「初奈は壱輝のこと、悪く言わないしな。いいお兄ちゃんなんだ」
俺の言葉に亜貴は頷くと。
「だね。大和に対する態度は気に食わないけど。──初奈にはいい兄なんだって思うよ」
「でも、亜貴も気に入られてるな?」
「そう?」
「初奈、亜貴が一緒になると嬉しそうだもんなぁ」
この前の公園に行った時も、今回、通学の行きだけ、亜貴が一緒になるとなった時も、本当に嬉しそうにしていた。
「そうだといいけど。妹が出来たみたいで、可愛いんだよね。壱輝にはまったくそう思わないけど」
心底嫌そうな顔をして見せた。
「俺には二人とも、可愛いく見えるけどな?」
「ほんと? 初奈は分かるけど、壱輝はちょっとなぁ」
亜貴はどうにも納得がいかない様子だった。
+++
その後、亜貴は俺が隣の棟に行くのを見届けてから寝室へと戻って行った。部屋に戻ってしばらくして、真琴から連絡が入る。
『大和。今、大丈夫か?』
「もちろん。それで、壱輝は?」
端末を手にベッドサイドに座った。
『大丈夫だ。あの後すぐに捕まえて、今は俺のマンションにいる。今は大人しくしているな。良ければしばらくこっちで預かるが…』
「けど、仕事もあるし。大変だろ? 明日、行きだけ高校まで送ってもらってもいいか? 帰りは俺が迎えに行くから」
『それはいいが…。今のまま帰して、また同じ事が起きたら──』
「大丈夫だ。壱輝、大人しいって事は、反省しているんだろ?」
『だろうが…。大和』
「うん?」
『あれは、はたから見れば暴行だ。やはり今、壱輝を戻すのは反対だ。もし、また何かあったら──』
俺は頭をかきつつ笑う。
「大丈夫だって。ほんと、犬に舐められたくらいの感じでさ。なんだろ、別に怖くはなかった。外国の人がよくやる挨拶みたいなもんだって」
ちょっとディープだったけどな。
『本当に? 無理はしていないか?』
「俺はなんとも。ただ、壱輝は気にしてるだろ?」
『そうだな。かなり落ち込んでる…』
「自分のしたことが、悪いことだったって思っているからだろ? なら、大丈夫だ。魔が差しただけでさ。明日、話すよ」
『…やはりだめだ。壱輝が落ち着くまで預かる』
「大丈夫だって。あいつ、そういう奴じゃない」
『だめだ。俺が許せない。今は仕事も落ち着いてる。行きは送れる。帰りは藤に任せる。午前中の勤務にしてあるからな。話したいなら、壱輝が冷静になってからがいい』
真琴の語気がいつになく強い。ここはきっと幾ら押しても引かないだろう。もう夜も遅い時刻だった。
「わかった…。じゃあ暫く任せる。ありがとう、真琴さん。迷惑かけるな。壱輝には俺が気にしていないって伝えておいてくれ。──おやすみ」
『おやすみ…』
真琴との通話を終え、大和は座っていたベッドにごろりと横になった。
初めは家に戻っても問題ないと思ったが、真琴の言う通り、暫くは真琴の所にいたほうが、壱輝にはいいのかも知れない。
俺にとっては大したことでなくとも、壱輝にとっては大変なことかもしれないからだ。心の整理がつくまでは真琴のもとにいた方がいいだろう。
寝転がった横には、すっかり抱き枕と化している、カバーを取り換えていない岳の枕がある。
匂い。薄くなってきてる…。
俺はそれを引き寄せ抱きしめ、クンクンした。
岳の香り。
改めて思う。やはり抱きしめられるのも、キスも、岳だけがいいのだと。
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