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2章 僕らと新谷坂高校の怪談 ~恋する花子さん~
応急措置はどうしたら?
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いつもお読みいただきありがとうございます。
今日は「第二章 恋する花子さん」絡めて、「応急措置はどうしたら?」という話をしたいと思います。
たまには役に立ちそうなことでも書こうかなと思って。
この第2章は藤友君が怪我するだけの話な気がしてきた……。恐ろしく動きが少ない。その分4章はうろうろする予定。どうしよう、藤友君は設定上は1番病んでるけど表面上は上位でまともな人のはずなのに。
1.動脈出血の応急措置
それはそれとして普通に応急措置の話を。とりあえず本編に近づけて藤友君の傷の話に近づけてみる。
今回藤友君が刺したのは左腕の橈骨動脈です。肘から掌の間で親指側を走っている。脈拍を測りやすいところで、比較的皮膚の近くを走っている動脈です。小指側にも尺骨動脈というのも走っているけど、ここを自分で刺すのは角度的に難しいんじゃないかな。
前腕の動脈の近くには神経がある。尺骨動脈の下には尺骨神経、橈骨動脈の近くには橈骨神経がある。橈骨神経に損傷があると手首をそらしたり指を伸ばす動きができなくなる。でも藤友君の気持ちになって(?)、色々生存可能性を上げつつ外に出るという戦略上はここしか難しいんじゃないかと思って。
静脈だと圧迫止血だけで止まる事が多いので花子さんは出してくれないだろうし、それ以上体幹に近いと出血量が多すぎて死にそう。基本的には刺さったナイフは抜かないほうがいいのだろうけど花子さん力強かったからいいかなとか思ってああなった。すまない藤友君。
閑話休題。
さて、腕の動脈を損傷した場合は止血が重要となります。
一番なのは藤友君がやったように、心臓より上に傷口部位をあげて綺麗な布で圧迫する。これは直接圧迫止血法っといいます。動脈でもこの対処で出血が止まることがあるので一番最初はこれを考えよう。
それでも血が止まらなかったら、傷口より体に近い血管を止める。指で圧迫する方法もあるけど藤友君がやったように包帯等で縛り上げる。藤友君は念には念をいれて縛り上げたところをさらにペンできつく絞り上げていた。
でも血流をあまりに止めすぎると阻血といって細胞が壊死するんだ。だから30分に1回くらいは血流を流さないとやばい。まあ、藤友君は最初に救急車を呼ばせたから大丈夫だと判断したんだろう。
生死に関わるヤバいのは首の頸動脈、脇のところにある腋窩動脈、足の付け根にある下腿動脈。ここは出血したらすぐ死ぬから誰かに襲われそうになったら重点的に守ること。重要。
背中は守れないから、なるべく壁を背にしよう。ゴルゴ方式だ。
止血をする際は直接布を触れるのではなく、ビニール袋等で手を覆った上で止血したほうがいい。怪我してる人には極力直に触れないほうがいい。思わぬもらい病の危険性がある。
2.倒れている人の応急措置
倒れている人の対応。
最初に息をしてるかを確認。息をしてなかったり呼吸が変だったりする場合、AEDがあればそれを使いましょう。
機種による多少の違いはあるけど、基本的には作動させて指示通りに行えばなんとかなるかな。子供の場合は小さいパッドを使うとか違いはあるけど……。
病院とか防災センターとかでちょくちょく講習をやってるので、受けてみるのもためになります。
それが見当たらない場合は心臓マッサージを行います。
頭をけがしてたら動かさないほうがいい、という話を聞いたことはあると思うけど、生存を優先するなら頭を怪我してても心臓マッサージはするべき。どういう状況にせよ、心臓が動かないと死ぬから。
血がいっぱい出ていても心臓マッサージはするべき。出血している場合は前述の止血を同時に行うのがよいでしょう。
結局のところ、何においても心臓マッサージは優先と考えたほうがいいと思う。心臓止まってれば出血量は減るし。
それで心臓マッサージの方法についてだけど、最初に両手の指がぴったり重なるように重ね合わせる。押す部位は体の中心線と乳首と乳首の間の線をつないだところ。そこを掌の下の部分、空手でいうと掌底の部分で上から垂直に押す。体が沈むくらい強いほうがいいです。
心臓マッサージのリズムはアンパンマンのマーチ。
「そうだアンパンマン優しい君は」のほうで、「勇気の鈴」じゃないほう。これでなるべく長く続けるのがポイント。目安は1分に100~120回をなるべく継続する。疲れたら早めに他の人と交代するのがコツ。
あと注意するべきところは昔とちょっと常識が違うところがある。今の応急手当では人工呼吸はしない。感染症の危険があるから。
気道確保はしたほうがいいんだけど、ちょっと判断が難しいときがある。
有名なのはあごの下に指をあてて引き上げる方法なんだけど、頚椎に損傷があったら頚椎をさらに痛める可能性がある。そういう場合は顔のあごの骨のところに中指から小指をかけて、顔に負担がないようにそっとあげる方法を取るのがよいのだけど、これは顎が砕けてるときはNG。
3.本編の次回予告
毒関係は4章で書くからそのうち。
なんとなく実益のある話って妄想が広がらないのでコマが少なくなってしまう。
次回は雨谷かざりという女の子が時間を繰り返す話です。そちらの話は擬洋風建築のエッセイとかを予定しています。
読んで頂けると嬉しいです。
今日は「第二章 恋する花子さん」絡めて、「応急措置はどうしたら?」という話をしたいと思います。
たまには役に立ちそうなことでも書こうかなと思って。
この第2章は藤友君が怪我するだけの話な気がしてきた……。恐ろしく動きが少ない。その分4章はうろうろする予定。どうしよう、藤友君は設定上は1番病んでるけど表面上は上位でまともな人のはずなのに。
1.動脈出血の応急措置
それはそれとして普通に応急措置の話を。とりあえず本編に近づけて藤友君の傷の話に近づけてみる。
今回藤友君が刺したのは左腕の橈骨動脈です。肘から掌の間で親指側を走っている。脈拍を測りやすいところで、比較的皮膚の近くを走っている動脈です。小指側にも尺骨動脈というのも走っているけど、ここを自分で刺すのは角度的に難しいんじゃないかな。
前腕の動脈の近くには神経がある。尺骨動脈の下には尺骨神経、橈骨動脈の近くには橈骨神経がある。橈骨神経に損傷があると手首をそらしたり指を伸ばす動きができなくなる。でも藤友君の気持ちになって(?)、色々生存可能性を上げつつ外に出るという戦略上はここしか難しいんじゃないかと思って。
静脈だと圧迫止血だけで止まる事が多いので花子さんは出してくれないだろうし、それ以上体幹に近いと出血量が多すぎて死にそう。基本的には刺さったナイフは抜かないほうがいいのだろうけど花子さん力強かったからいいかなとか思ってああなった。すまない藤友君。
閑話休題。
さて、腕の動脈を損傷した場合は止血が重要となります。
一番なのは藤友君がやったように、心臓より上に傷口部位をあげて綺麗な布で圧迫する。これは直接圧迫止血法っといいます。動脈でもこの対処で出血が止まることがあるので一番最初はこれを考えよう。
それでも血が止まらなかったら、傷口より体に近い血管を止める。指で圧迫する方法もあるけど藤友君がやったように包帯等で縛り上げる。藤友君は念には念をいれて縛り上げたところをさらにペンできつく絞り上げていた。
でも血流をあまりに止めすぎると阻血といって細胞が壊死するんだ。だから30分に1回くらいは血流を流さないとやばい。まあ、藤友君は最初に救急車を呼ばせたから大丈夫だと判断したんだろう。
生死に関わるヤバいのは首の頸動脈、脇のところにある腋窩動脈、足の付け根にある下腿動脈。ここは出血したらすぐ死ぬから誰かに襲われそうになったら重点的に守ること。重要。
背中は守れないから、なるべく壁を背にしよう。ゴルゴ方式だ。
止血をする際は直接布を触れるのではなく、ビニール袋等で手を覆った上で止血したほうがいい。怪我してる人には極力直に触れないほうがいい。思わぬもらい病の危険性がある。
2.倒れている人の応急措置
倒れている人の対応。
最初に息をしてるかを確認。息をしてなかったり呼吸が変だったりする場合、AEDがあればそれを使いましょう。
機種による多少の違いはあるけど、基本的には作動させて指示通りに行えばなんとかなるかな。子供の場合は小さいパッドを使うとか違いはあるけど……。
病院とか防災センターとかでちょくちょく講習をやってるので、受けてみるのもためになります。
それが見当たらない場合は心臓マッサージを行います。
頭をけがしてたら動かさないほうがいい、という話を聞いたことはあると思うけど、生存を優先するなら頭を怪我してても心臓マッサージはするべき。どういう状況にせよ、心臓が動かないと死ぬから。
血がいっぱい出ていても心臓マッサージはするべき。出血している場合は前述の止血を同時に行うのがよいでしょう。
結局のところ、何においても心臓マッサージは優先と考えたほうがいいと思う。心臓止まってれば出血量は減るし。
それで心臓マッサージの方法についてだけど、最初に両手の指がぴったり重なるように重ね合わせる。押す部位は体の中心線と乳首と乳首の間の線をつないだところ。そこを掌の下の部分、空手でいうと掌底の部分で上から垂直に押す。体が沈むくらい強いほうがいいです。
心臓マッサージのリズムはアンパンマンのマーチ。
「そうだアンパンマン優しい君は」のほうで、「勇気の鈴」じゃないほう。これでなるべく長く続けるのがポイント。目安は1分に100~120回をなるべく継続する。疲れたら早めに他の人と交代するのがコツ。
あと注意するべきところは昔とちょっと常識が違うところがある。今の応急手当では人工呼吸はしない。感染症の危険があるから。
気道確保はしたほうがいいんだけど、ちょっと判断が難しいときがある。
有名なのはあごの下に指をあてて引き上げる方法なんだけど、頚椎に損傷があったら頚椎をさらに痛める可能性がある。そういう場合は顔のあごの骨のところに中指から小指をかけて、顔に負担がないようにそっとあげる方法を取るのがよいのだけど、これは顎が砕けてるときはNG。
3.本編の次回予告
毒関係は4章で書くからそのうち。
なんとなく実益のある話って妄想が広がらないのでコマが少なくなってしまう。
次回は雨谷かざりという女の子が時間を繰り返す話です。そちらの話は擬洋風建築のエッセイとかを予定しています。
読んで頂けると嬉しいです。
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