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𝒕𝒉𝒓𝒆𝒆
しおりを挟む…………俺の学校には、有名人がいるらしい。
別に興味はないが、後ろにいる奴らが話していたのが聞こえたから。
そいつら曰く、美人で成績も良いらしい。でも学校にはあまりこなくて
名前は空見夜奈 sᴏʀᴀᴍɪ ʏᴀɴᴀ 、と。
……そんな奴いたっけ?
「あ、!!!」
そいつの話をしていた後ろの奴がそう言い、同時に周りがザワつく。
あいつか。
驚くほど白い肌に、大きな瞳。肩らへんで緩く内巻きになっているグレーの髪。
瞳は左右の色が違って、右が緑で左が青になっている。
「あー、オッドアイね。かわいいね、あの子w」
「そうか?お前もかわいいけどw」
「うん、お前それ俺が女だったら完全に落ちてる。」
「男でよかったねー」
「そうだねー」
って話しながらそいつの横を通り過ぎる。
なんか驚いた顔でこっちを振り向いたのに気づいたが、無視した。
(え、え!?私を素通りしたのこの人?!嘘でしょ、私と目合ったよね?!私と目合ったら落ちるって全校で言われてるのに……!)
「……何だそれ、w」
麗央にギリギリ聞こえるくらいの声で呟いて、クスリと笑う。
「え、なんて思ってたん?」
蒼月に言ったら久々にツボってた。
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