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見参!魔獣ケルベロス
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■見参!ケルベロス!
「家族を危険に晒したくない!」
俺は妖精ピーニに何か策は無いかを聞く。
今、俺の家族に大魔司教ガリウスの刺客が迫る。
急がなくては。
「雄一。こうなったら全てを話すんだ」
ピーニは洗いざらい家族に話すように伝える。
何て?
信じて貰えるわきゃないだろう。
大魔司教だの。
邪神だの。
いや、四の五の考えている暇は無い!
俺は急いで病院から出る。
「鏑木さん!鏑木さん!困ります!」
俺は事情を話す。
看護士さんに入院費を請求される。
「え?!マジで?」
ピーニは、こちらを見てウインクする。
すると財布が膨らんだ気がした。
ボコッ
財布を取り出すと、
見たこともない程の一万円札がぎっしり入っていた。
え?!
えー!!
ピーニの魔法なのか?
ピーニを見ると奴はドヤ顔で
ウンウンと頷いている。
魔法で何かしたな。
しかも妖精のピーニは
姿が他人には見えない。
コイツはいいや。
ありがとう!ピーニ。
病院の裏口に隠れ、ピーニに転移の術を施して貰う。
ヒュイ!
俺は瞬時にアパートに到着する。
「ただいま!」
◆◆◆
俺は事の顛末を簡単に話す。
「は?」
嫁が眉間にシワを寄せる。
「邪神?中2病?」
息子がパパは子供だなーと煽る。
「パパ?ジャシンって何~?」
娘は無邪気に聞いてくる。
だめだ。そうだ!
ピーニを見てもらおう!
「ピーニ!ピーニ!いるんだろう。
出てきて皆に状況を説明してくれ!」
皆、ついにパパがおかしくなったと、
口をへの字に曲げている。
「ダメだ。特異点なんだ。
君の家族に僕の姿も声も聞こえない」
ば、バカな!
世間にも知られない孤独な戦いなのか。
「どうする?家族を守りながら戦えないぞ!」
俺はピーニに詰め寄る。
「雄一。実は先の闘いで君のレベルが上がっているんだ。
君の守護の魔法で家族に守護の呪文と従者を付けれる。勿論皆には姿は見れないけどね。」
ピーニは守護の呪文と、従者召喚で家族を守れと言う。
よし!印を組み見様見真似で、唱えてみる。
「我が名において命ずる!我の家族に堅固たる守護を!そして我の家族を守りし従者よ!ここに召喚せしめん!ハァァァァ!」
確かアニメや漫画だと、こんな感じだよなと額に汗を垂らしながら、嫁や子供達の冷ややかな目線と罵詈雑言を浴びながら召喚呪文と守護呪文を唱える!
その瞬間!
バチバチッッ!!
光が迸る!
魔法陣からケルベロスが召喚される。
「我が名はケルベロス。お見知りおきを!」
更に空中から、魔法陣が現れる。
嫁と子供達に古代ルーン文字の守護陣が引かれる。
ところが、この瞬間嫁と子供達の動きが止まる。
見てないのだ。いや、意図的に時空が止まっている。
「おい!ピーニ!何だこれは。」
「これは異世界からの召喚なので、時空を歪めているのです。よって術の発動や、召喚獣の召喚は、この世界の者には見れないのです」
ふーん、そんなもんか。
でも、このフッサフサの雄々しい白い毛。
地獄の番犬ケルベロスが守ってくれるとは!
家族も安心だ。
ミューン……。
「パパ!中二病!」
「ちょっと!もういい年なんだから」
「パパ~。チュウニビョウって何~?」
ハァー。疲れる。
次回へ続く
「家族を危険に晒したくない!」
俺は妖精ピーニに何か策は無いかを聞く。
今、俺の家族に大魔司教ガリウスの刺客が迫る。
急がなくては。
「雄一。こうなったら全てを話すんだ」
ピーニは洗いざらい家族に話すように伝える。
何て?
信じて貰えるわきゃないだろう。
大魔司教だの。
邪神だの。
いや、四の五の考えている暇は無い!
俺は急いで病院から出る。
「鏑木さん!鏑木さん!困ります!」
俺は事情を話す。
看護士さんに入院費を請求される。
「え?!マジで?」
ピーニは、こちらを見てウインクする。
すると財布が膨らんだ気がした。
ボコッ
財布を取り出すと、
見たこともない程の一万円札がぎっしり入っていた。
え?!
えー!!
ピーニの魔法なのか?
ピーニを見ると奴はドヤ顔で
ウンウンと頷いている。
魔法で何かしたな。
しかも妖精のピーニは
姿が他人には見えない。
コイツはいいや。
ありがとう!ピーニ。
病院の裏口に隠れ、ピーニに転移の術を施して貰う。
ヒュイ!
俺は瞬時にアパートに到着する。
「ただいま!」
◆◆◆
俺は事の顛末を簡単に話す。
「は?」
嫁が眉間にシワを寄せる。
「邪神?中2病?」
息子がパパは子供だなーと煽る。
「パパ?ジャシンって何~?」
娘は無邪気に聞いてくる。
だめだ。そうだ!
ピーニを見てもらおう!
「ピーニ!ピーニ!いるんだろう。
出てきて皆に状況を説明してくれ!」
皆、ついにパパがおかしくなったと、
口をへの字に曲げている。
「ダメだ。特異点なんだ。
君の家族に僕の姿も声も聞こえない」
ば、バカな!
世間にも知られない孤独な戦いなのか。
「どうする?家族を守りながら戦えないぞ!」
俺はピーニに詰め寄る。
「雄一。実は先の闘いで君のレベルが上がっているんだ。
君の守護の魔法で家族に守護の呪文と従者を付けれる。勿論皆には姿は見れないけどね。」
ピーニは守護の呪文と、従者召喚で家族を守れと言う。
よし!印を組み見様見真似で、唱えてみる。
「我が名において命ずる!我の家族に堅固たる守護を!そして我の家族を守りし従者よ!ここに召喚せしめん!ハァァァァ!」
確かアニメや漫画だと、こんな感じだよなと額に汗を垂らしながら、嫁や子供達の冷ややかな目線と罵詈雑言を浴びながら召喚呪文と守護呪文を唱える!
その瞬間!
バチバチッッ!!
光が迸る!
魔法陣からケルベロスが召喚される。
「我が名はケルベロス。お見知りおきを!」
更に空中から、魔法陣が現れる。
嫁と子供達に古代ルーン文字の守護陣が引かれる。
ところが、この瞬間嫁と子供達の動きが止まる。
見てないのだ。いや、意図的に時空が止まっている。
「おい!ピーニ!何だこれは。」
「これは異世界からの召喚なので、時空を歪めているのです。よって術の発動や、召喚獣の召喚は、この世界の者には見れないのです」
ふーん、そんなもんか。
でも、このフッサフサの雄々しい白い毛。
地獄の番犬ケルベロスが守ってくれるとは!
家族も安心だ。
ミューン……。
「パパ!中二病!」
「ちょっと!もういい年なんだから」
「パパ~。チュウニビョウって何~?」
ハァー。疲れる。
次回へ続く
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