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第4章 新旧時代大戦
セルゲンの理想
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体と腕に巻かれた鋼鉄製の鎖は、自慢の怪力で上下左右に暴れようとも、剥き出しになった肌に食い込むばかりで全く解くことができない。
出血も多く既に満身創痍の状態だったが、死んだと伝えられていた兄が突然現れた。
しかも、愚弟が禁呪を使用して変身した邪龍と目前で戦闘をしているのに、自分は何もしないなどあってはならない事だ。
「ふぐぅぉぉぉぉっ!」
ドワーフ独特の筋力操作で、腕の筋力を飛躍的に膨張させ、一気に鎖の破壊を試みる。
「待って!まだ暴れないで!」
突然の背後からの女性の声に、ホスマンは鼻息荒く振り返る。
そこには女剣士と、なよっとした男の娘らしき白魔導士が身を潜めていた。
「なんじゃ、御主達は⁉︎」
「おっさ…ブルゲンさんに頼まれて、貴方達を連れ戻しに来た冒険者よ。貴方は狂戦士化されてないようね?」
「あんな術儂には効かん!じゃからこうなっとるんじゃ!」
女剣士はホスマンの背後に立つと、彼の腕に巻かれた鎖の輪に剣の切っ先を入れる。
「私が言うタイミングで、貴方は左右に腕を広げるように力を入れて。ティム、万が一の為に彼にプロテスを掛けてね」
「大丈夫、もう掛けたよ。レベッカは思い切りやっちゃって」
ホスマンは鎖が解けるならと、怪しい人間達だが素直に従う事にした。
「いくわよ?3・2・1!ハイ‼︎」
レベッカはそのタイミングで鎖の一点に鎧破壊を発動した。
ホスマンも渾身の力で腕を広げる。鋼鉄製の格納は、見事に引き千切られて床へと散らばった。
「ムッ?まだ邪魔者が生きていたか?」
ファフニールとなったセルゲンは、舞台で解放された兄のホスマンに気付いた。それと同時に、兄の回復に当たろうとしている二人の人間に目標を変える。
ブルゲンとの戦闘を止めて舞台へと向かう。それを止めようとするブルゲンの攻撃は、ドラゴンにしては長過ぎる尻尾に弾かれて躱されてしまった。
「しまった!二人とも逃げるんじゃ‼︎」
ファフニールは舞台手前で飛び上がり、大きく口を開いた。ファフニールが得意とする毒の息吹を放つ気だ。
頭を大きく振りかぶり、舞台へと放つそのタイミングで、ファフニールの翼に痛みが走る。一瞬気が逸れそうになったが、そのまま毒の息吹を舞台へと向けて放った。
「キャアッ!」
二人の悲鳴が上がったものの、彼女達は無事だった。直前で、ホスマンが段幕を強制的に引っ張り、盾代わりにしたのだ。
しかし、それもほんの数秒の間。直ぐに第二波が放たれるだろう。三人は段幕を振り払い、舞台から避難する。
「させるか!」
もう一度、毒の息吹を放とうと動作に移ろうとしたら、左の翼が引っ張られた。途端に体制を崩して落下する。
ファフニールは怒りで吠えた。先程痛んだ左の翼に、ワイヤー付きの矢が刺さっているのが見える。ワイヤーのその先には、義足の弓使いと男の剣士がしっかりとワイヤーを掴んでいるのが見えた。
「生意気な人間どもが!」
ファフニールが逆にワイヤーを掴んで引っ張る。その力は凄まじく、二人は一気に引き寄せられた。
「儂を放置するでない!」
突然、声が聞こえたと同時に、顎下からの強打を受けてファフニールは天を仰いだ。
「こんな馬鹿な事はもう辞めるんじゃ」
倒れた自分の体の上に兄が乗っている。その表情が憐れんでいるかのように見えて、ファフニールは暴れ起きた。
「これは馬鹿な事では無い‼︎愚かな人間達だけの世界を廃し!我々亜人が堂々と暮らせる未来を作る為にやらなければならない事だ!」
ファフニールはワイヤーを引き抜き、再び飛び上がる。
「グスマン兄さん!兵を集めて直ちに此処に居る人間達を捕まえてくれ!」
大きな声で外にいる狂戦士化された仲間達を招集する。
「マズイわ。ティム、治療はまだ?直ぐに多勢が来るわよ?」
白い光が当てられたホスマンの体は、みるみるうちにキズが塞がり回復していく。
「MPが底を尽きそうで、今はこれが精一杯だよ」
「充分じゃ!助かったぞぃ!」
多少の傷は残っているのだが、ホスマンは満足して礼を言って飛び出して行った。
「ブルゲン兄さん!」
ホスマンは直ぐにブルゲンの元に駆け付けた。
「ホスマン、無事でなによりじゃ!」
ブルゲンは弟が怪我をしているのも気にせずバシバシと肩を叩く。
「兄さん、済まん。儂も一度はセルゲンの話に乗ってしまった。過去の人間達を襲ったりしている事が間違いだと気付き、止めようとしたがグスマン達が既にノゾムの術にやられてしまっていた。その後はあの様じゃ」
「それはもう良い!今はセルゲンの目を覚ましてやる事が先決じゃ」
二人は頭上でホバリングしているファフニールを見上げる。
二人を見下ろすファフニールは、身構える兄達に悔しそうに牙をギリッと鳴らした。
「ブルゲン兄さんなら分かっているだろう?兄さんの居た世界では、まだ世界は美しかった!この世界はどう⁉︎世界は雪に覆われ残され生命は少ない!なのに人間は争いを止めない!そんな人間を僕達が止めなきゃいけないでしょう⁉︎」
「例えそうじゃったとしても、我々は未来に生きとる!過去を変えても、未来の儂等が変わらにゃ意味が無いんじゃ!」
「未来のドワーフに自由なんて無いじゃないか!」
ファフニールは二人に向かい、今度は氷の息吹を放った。二人はなんとか躱したが、立っていたその地面は凍り付いた。
「人間と関わらないように地中に住み、やる事といったら、鍛治と鉱石の採掘ばかり!可笑しいでしょう?何でドワーフが隠れなきゃいけないのさ⁉︎」
「ふむ。それは確かに可笑しいのぅ。儂も50年地上で生活して、もっと地上に居たいとは思ったぞぃ。しかしのぅ、それを縛っておるのは何じゃ?先祖から受け継いだ掟じゃろぅ?なら、戦うべきは人間達では無く、ドワーフの掟じゃないかのぅ?」
ブルゲンはセルゲンの目をじっと見つめる。少しだが目に迷いが生じているようだ。
「おっさん!さっきのドワーフが来たぞ‼︎」
ジョンとマイクが扉から離れて駆けてきた。すると、その扉が凄い勢いで破壊される。
「ウラァ‼︎人間、待ちやがれ!」
グスマンを先頭にホール内に一斉にドワーフ達がなだれ込んで来た。
そして辺りを見渡してファフニールに気付く。
「うおっ⁉︎ドラゴン⁉︎…ホスマン兄ちゃん!無事か?って、ブルゲン兄ちゃん⁈」
グスマンは見渡す度に何度も驚いている。
ジョン達の元に隠れていたレベッカ達も駆け付けた。こうしてみると、兄弟だけあって髪色や体型はほぼ同じだ。違うのはあご髭の長さと結び方くらいだとレベッカは思っていた。
「兄ちゃん!生きとったんかー⁉︎」
「おう!死んどらんわい!それよりグスマン、ひょっとして、狂戦士化が全員解けとるのか?」
見た様子、先程のグスマンとは全く違い、しっかりと自我を持っている。部下のドワーフ達も同様である。
「きっとタケル達が、魔術師の方をやったんだわ!」
「⁉︎」
セルゲンは、突然壊れた扉から外へと飛び出した。
直ぐにブルゲン達も後を追う。すると、破壊された通路の上でファフニールは空を見上げていた。
「な、何じゃあれは⁉︎」
追いついたブルゲン達も空を見上げると、上空には巨大な隕石が見えていた。
「フ、ハハハハハッ! 成功したんだなノゾム!これで未来でドワーフが主導権を握る世界がやって来るぞ!」
空を見て高笑いするファフニールを、ブルゲンの拳が渾身の一撃で頬を撃ち抜いた。
ズザァァァッ!
殴り飛ばされたファフニールは、徐々に姿がドワーフへと変わっていく。MPが底を尽き変身が解かれたのだろう。
立ち昇る湯気が消えると、真っ赤にした頬を押さえているセルゲンの姿があった。
「いい加減、目を覚まさんか‼︎人間と立場を変えることでは、世界は変わらんわぃ!」
直ぐにホスマンとグスマンがセルゲンを取り押さえる。抵抗する様子も無く、セルゲンはブルゲンを見ていた。
「皆の者‼︎時間は余り無いぞぃ!直ぐに未来に帰る準備に取り掛かるのじゃ!」
ブルゲンの一声で、ドワーフ達は一斉に準備へと走り出した。
「おっさん!」
「分かっとる!タケル達は必ず此処に来る!いつでも帰れるように、御主達も準備を手伝ってくれ!…火事がまだ消えとらんようじゃからの」
先ずは火消しからだと、ブルゲン達は走り出した。最後尾で走るティムは、火事の作戦立ててごめんなさいと心で謝っていた。
出血も多く既に満身創痍の状態だったが、死んだと伝えられていた兄が突然現れた。
しかも、愚弟が禁呪を使用して変身した邪龍と目前で戦闘をしているのに、自分は何もしないなどあってはならない事だ。
「ふぐぅぉぉぉぉっ!」
ドワーフ独特の筋力操作で、腕の筋力を飛躍的に膨張させ、一気に鎖の破壊を試みる。
「待って!まだ暴れないで!」
突然の背後からの女性の声に、ホスマンは鼻息荒く振り返る。
そこには女剣士と、なよっとした男の娘らしき白魔導士が身を潜めていた。
「なんじゃ、御主達は⁉︎」
「おっさ…ブルゲンさんに頼まれて、貴方達を連れ戻しに来た冒険者よ。貴方は狂戦士化されてないようね?」
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女剣士はホスマンの背後に立つと、彼の腕に巻かれた鎖の輪に剣の切っ先を入れる。
「私が言うタイミングで、貴方は左右に腕を広げるように力を入れて。ティム、万が一の為に彼にプロテスを掛けてね」
「大丈夫、もう掛けたよ。レベッカは思い切りやっちゃって」
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ホスマンも渾身の力で腕を広げる。鋼鉄製の格納は、見事に引き千切られて床へと散らばった。
「ムッ?まだ邪魔者が生きていたか?」
ファフニールとなったセルゲンは、舞台で解放された兄のホスマンに気付いた。それと同時に、兄の回復に当たろうとしている二人の人間に目標を変える。
ブルゲンとの戦闘を止めて舞台へと向かう。それを止めようとするブルゲンの攻撃は、ドラゴンにしては長過ぎる尻尾に弾かれて躱されてしまった。
「しまった!二人とも逃げるんじゃ‼︎」
ファフニールは舞台手前で飛び上がり、大きく口を開いた。ファフニールが得意とする毒の息吹を放つ気だ。
頭を大きく振りかぶり、舞台へと放つそのタイミングで、ファフニールの翼に痛みが走る。一瞬気が逸れそうになったが、そのまま毒の息吹を舞台へと向けて放った。
「キャアッ!」
二人の悲鳴が上がったものの、彼女達は無事だった。直前で、ホスマンが段幕を強制的に引っ張り、盾代わりにしたのだ。
しかし、それもほんの数秒の間。直ぐに第二波が放たれるだろう。三人は段幕を振り払い、舞台から避難する。
「させるか!」
もう一度、毒の息吹を放とうと動作に移ろうとしたら、左の翼が引っ張られた。途端に体制を崩して落下する。
ファフニールは怒りで吠えた。先程痛んだ左の翼に、ワイヤー付きの矢が刺さっているのが見える。ワイヤーのその先には、義足の弓使いと男の剣士がしっかりとワイヤーを掴んでいるのが見えた。
「生意気な人間どもが!」
ファフニールが逆にワイヤーを掴んで引っ張る。その力は凄まじく、二人は一気に引き寄せられた。
「儂を放置するでない!」
突然、声が聞こえたと同時に、顎下からの強打を受けてファフニールは天を仰いだ。
「こんな馬鹿な事はもう辞めるんじゃ」
倒れた自分の体の上に兄が乗っている。その表情が憐れんでいるかのように見えて、ファフニールは暴れ起きた。
「これは馬鹿な事では無い‼︎愚かな人間達だけの世界を廃し!我々亜人が堂々と暮らせる未来を作る為にやらなければならない事だ!」
ファフニールはワイヤーを引き抜き、再び飛び上がる。
「グスマン兄さん!兵を集めて直ちに此処に居る人間達を捕まえてくれ!」
大きな声で外にいる狂戦士化された仲間達を招集する。
「マズイわ。ティム、治療はまだ?直ぐに多勢が来るわよ?」
白い光が当てられたホスマンの体は、みるみるうちにキズが塞がり回復していく。
「MPが底を尽きそうで、今はこれが精一杯だよ」
「充分じゃ!助かったぞぃ!」
多少の傷は残っているのだが、ホスマンは満足して礼を言って飛び出して行った。
「ブルゲン兄さん!」
ホスマンは直ぐにブルゲンの元に駆け付けた。
「ホスマン、無事でなによりじゃ!」
ブルゲンは弟が怪我をしているのも気にせずバシバシと肩を叩く。
「兄さん、済まん。儂も一度はセルゲンの話に乗ってしまった。過去の人間達を襲ったりしている事が間違いだと気付き、止めようとしたがグスマン達が既にノゾムの術にやられてしまっていた。その後はあの様じゃ」
「それはもう良い!今はセルゲンの目を覚ましてやる事が先決じゃ」
二人は頭上でホバリングしているファフニールを見上げる。
二人を見下ろすファフニールは、身構える兄達に悔しそうに牙をギリッと鳴らした。
「ブルゲン兄さんなら分かっているだろう?兄さんの居た世界では、まだ世界は美しかった!この世界はどう⁉︎世界は雪に覆われ残され生命は少ない!なのに人間は争いを止めない!そんな人間を僕達が止めなきゃいけないでしょう⁉︎」
「例えそうじゃったとしても、我々は未来に生きとる!過去を変えても、未来の儂等が変わらにゃ意味が無いんじゃ!」
「未来のドワーフに自由なんて無いじゃないか!」
ファフニールは二人に向かい、今度は氷の息吹を放った。二人はなんとか躱したが、立っていたその地面は凍り付いた。
「人間と関わらないように地中に住み、やる事といったら、鍛治と鉱石の採掘ばかり!可笑しいでしょう?何でドワーフが隠れなきゃいけないのさ⁉︎」
「ふむ。それは確かに可笑しいのぅ。儂も50年地上で生活して、もっと地上に居たいとは思ったぞぃ。しかしのぅ、それを縛っておるのは何じゃ?先祖から受け継いだ掟じゃろぅ?なら、戦うべきは人間達では無く、ドワーフの掟じゃないかのぅ?」
ブルゲンはセルゲンの目をじっと見つめる。少しだが目に迷いが生じているようだ。
「おっさん!さっきのドワーフが来たぞ‼︎」
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「ウラァ‼︎人間、待ちやがれ!」
グスマンを先頭にホール内に一斉にドワーフ達がなだれ込んで来た。
そして辺りを見渡してファフニールに気付く。
「うおっ⁉︎ドラゴン⁉︎…ホスマン兄ちゃん!無事か?って、ブルゲン兄ちゃん⁈」
グスマンは見渡す度に何度も驚いている。
ジョン達の元に隠れていたレベッカ達も駆け付けた。こうしてみると、兄弟だけあって髪色や体型はほぼ同じだ。違うのはあご髭の長さと結び方くらいだとレベッカは思っていた。
「兄ちゃん!生きとったんかー⁉︎」
「おう!死んどらんわい!それよりグスマン、ひょっとして、狂戦士化が全員解けとるのか?」
見た様子、先程のグスマンとは全く違い、しっかりと自我を持っている。部下のドワーフ達も同様である。
「きっとタケル達が、魔術師の方をやったんだわ!」
「⁉︎」
セルゲンは、突然壊れた扉から外へと飛び出した。
直ぐにブルゲン達も後を追う。すると、破壊された通路の上でファフニールは空を見上げていた。
「な、何じゃあれは⁉︎」
追いついたブルゲン達も空を見上げると、上空には巨大な隕石が見えていた。
「フ、ハハハハハッ! 成功したんだなノゾム!これで未来でドワーフが主導権を握る世界がやって来るぞ!」
空を見て高笑いするファフニールを、ブルゲンの拳が渾身の一撃で頬を撃ち抜いた。
ズザァァァッ!
殴り飛ばされたファフニールは、徐々に姿がドワーフへと変わっていく。MPが底を尽き変身が解かれたのだろう。
立ち昇る湯気が消えると、真っ赤にした頬を押さえているセルゲンの姿があった。
「いい加減、目を覚まさんか‼︎人間と立場を変えることでは、世界は変わらんわぃ!」
直ぐにホスマンとグスマンがセルゲンを取り押さえる。抵抗する様子も無く、セルゲンはブルゲンを見ていた。
「皆の者‼︎時間は余り無いぞぃ!直ぐに未来に帰る準備に取り掛かるのじゃ!」
ブルゲンの一声で、ドワーフ達は一斉に準備へと走り出した。
「おっさん!」
「分かっとる!タケル達は必ず此処に来る!いつでも帰れるように、御主達も準備を手伝ってくれ!…火事がまだ消えとらんようじゃからの」
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