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第3章 スキルが美味しいって知らなかったよ⁈
029話 報告
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ブルパカ達の毛を織物屋に届けると、ナーベさんがその量にとても驚いた。
「こんだけあれば、十人分くらいのドレスが作れるよ!どうせなら、違うパターンを何着か作るかい?」
「あ、その必要は無いですよ。残りは他の人用に残しておいてください」
「ん?ライナスとかの分かい?あの男、まだ頼みに来ないからね。ベスも、ちょっとイライラしてたよ。まさか、貴方達が先に式を挙げるとわね~」
「お母さん、糸造りからなんだから、話してないで手伝ってよ!」
奥から、ナーシャさんが急いでと呼びに来る。手には木版を持っていて、そこにはドレスらしきデザインが描いてある。
二人が奥に入って行った後に、サナエさんが候補から外した木版を名残惜しそうに見ながら出てきた。
「サナエさん、デザイン決まったんだね?」
「うん、一応ね。アヤから文句が出ないように、同じデザインにしたけど」
「せっかくの式を揉めたく無いもんね」
「まぁね。あ、それよりも、アラヤの採寸しないといけないんだよ」
ああ、自分用の正装も作ってくれるんだったね。
布製のメジャーみたいな物を持って、ちょっとウキウキ顔のサナエさん。胸回り、胴回りと次々と測っていく。顔が近付く度に何か恥ずかしくなるなぁ。
全て測り終わると、サナエさんは急いで書いたメモ板を持って行く。
「完成には3日欲しいって」
少し残念そうに奥からサナエさんが帰ってきた。
「そりゃあどう考えても、今日中には無理でしょう。技能があるから3日で可能な話で、短期間で出来る事自体前の世界じゃ無理だよ。アヤコさんが急がせ過ぎなんだよ」
「まぁね。でも、アヤの気持ちも少し分かるかな。アラヤの気が変わるじゃないかと、かなり切羽詰まってるんだよ。自分の必要性が無くなる不安でね」
「まぁ、俺がいくら大丈夫って言っても、式が終わるまでは不安かもね」
「アヤはそうかもね」
「サナエさんは?」
「言わなくても分かるだろ?」
そう言って店を先に出るサナエさん。そういうセリフって、男が言うもんじゃないですかね?
「私、そろそろ食堂行かなきゃならないから!」
顔を見せないまま走って行っちゃうし。う~ん、夕食まであとちょっとあるし、俺はアレの準備をしておこうかな。
アラヤは、村長宅の裏にある工房へとやって来た。丁度、村長も居るので声を掛ける。
「村長、ちょっと良いですか?」
「どうした?夕食を知らせに来たには、ちょっと早いな」
「違いますよ。ちょっと挙式の時に渡す指輪を作りたくて」
「指輪を作りたいのかい?別に、挙式の時に渡すのは指輪に限られていないよ?貴族ならまだしも、村人には高価過ぎるからね。この村では食べ物だったり、工芸品だったりするよ?」
「指輪が良いんです。しかも、宝石入りの指輪なら最高です」
「まさか…狙ってる?」
村長が後退りしだす。その後ろにあるんですねと、歩み寄るアラヤ。
「この間の鉱石の中に、金剛石が有りましたよね?」
「う…よりによって数少ない金剛石を狙っていたか…!しかし、やらんぞ⁈アレを見つけるのに、私がどれだけの苦労を…」
「じゃあ、次からは俺は行きませんので」
「ああっ‼︎待って⁉︎あんなに遠い鉱山に、往復1日も掛からないなんて事、アラヤ以外にできない芸当なのに!」
村長は仕方ないと、奥の倉庫から金剛石の欠片を三つ持ってきた。
「それにしてもアラヤ、鍛治技能まで持ってるの?」
「いいえ、俺は持ってませんよ?」
「うん?」
「村長が持ってますよね?最近、習得したばかりの鍛治LV 1を。だから、陶芸家なのに急に鉱石を発掘に行くなんて事を考えたんですよね?」
「ううっ…コツコツと長年練習を続けて、やっと習得したというのに、まさか第1号が人様の物を造る羽目になるとは…」
村長は大袈裟にガックシとうなだれる。
「トイレの便座製作、優先的に作ってくれる約束でしたけど、指輪を最優先でお願いします。ドレスの完成が3日以降になりますので、それまでに。彼女達の指のサイズとか分かりますか?」
「ううっ…それは大丈夫よ。引き受けたからには、私に全部任せなさい。私の作品に恥じない逸品を作ってあげるわ!」
これで前準備はできたかな。アヤコさんの様子を見に行くと、片付けは終わったらしく部屋の飾り付けに取り掛かっていた。
「あ、アヤコさん。衣装の完成は3日後以降になるって…」
作業していたアヤコさんの手が止まる。ゆっくりと笑顔で振り返り、思い切り沈んだ顔に変わる。
「そうですか…仕方ありませんね」
「その分、ちゃんとした式にすれば良いよ。そろそろ夕食だから、今日はそこまでにして食堂に行こうか」
そうして夕飯の時間になり、皆んなが揃った頃、村長の挨拶が始まる。
「皆んな揃ったね?今日は夕飯を始める前に、皆んなに報告がある。ほら、三人共起立しな」
三人が席を立つと、一斉に注目の的になる。こういう緊張感は苦手だ。分かっていても見せしめ的に受け取ってしまう。
「この度、この三人が結婚する事となった!挙式を数日後に開く予定だ。挙式後の宴の準備等、皆んなよろしく頼むね!」
「「「うぉぉぉっ⁉︎マジかーっ!」」」
その報せに悔しがる男衆。僅かながらに女性陣も悲しむ声が聞こえる。二人ったら、女性にも人気あったんだね?
「二人と結婚って、アラヤは貴族だったのか⁈」
「ライナス!先を越されちゃったよ⁈」
「ううっ、アラヤめ……」
「サナエちゃ~ん。うわぁぁん!」
おいおい、泣き出した者も居るぞ。ざわざわと、この話題は中々終わらない。三人はそろりと座り、村長に助けの眼差しを向ける。
「はぁ~…ったく!ほら、皆んな!積もる話は式の後でしなさい!今日も1日、自然の恵みに感謝して、いただきます!さぁ、食べなさ~い!」
村長の一声で、とりあえずは収まって皆んなは食事を始める。席の近くにいる村人達だけは、小声で二人に話を聞いてきたが、二人共笑顔で応えていた。
「なぁ、アラヤ。お前はちょっとこっちに来い」
いきなりガシッと肩を掴まれ、複数に持ち上げられて席を移動させられる。座った周りには男のみ。あ~穏便にお願いしたいなぁ。
「ほれ、飲め」
出されたのは多分お酒。肩に手を回され、既に出来上がった顔で勧めてくる。
「あの、俺はお酒は苦手なんですが…」
「ああん?家庭を持つって人間が、酒を覚えんでどうする!」
そうだそうだと周りもヤジを飛ばす。こういう場合、断れば断わる程に機嫌が悪くなる。
「分かりました。じゃあ、一杯だけ」
アラヤは、とりあえず場を収める為にお酒を飲む。ゴクッと飲んだ酒は喉の辺りで熱を感じ、直ぐに体に浸透していく。
「おぅ、いけるじゃないか!普段からそれくらい飲めないとな、大人の世界じゃまともに話すら聞いてもらえないんだぞ?」
どうやら、俺の為に色々と教えてくれるらしい。こういうのはどの世界でも共通なんだね。アラヤは、相手が置いた酒瓶を取り、受け手から素早く注ぎ手にいれ変わる。
「とても勉強になります。どうぞ、飲んでください」
小言を少し聞いたら注ぎ、聞いたら注ぎを繰り返して、周りに注いで回る。これで大抵の人達は満足してくれる。
だが、通じない人間も当然いる。
「アラヤ!勝負しようぜ!」
ザックスが現れ、机の上に右肘を置く。どうやら、腕相撲勝負を挑まれたようだ。
少し体が火照ってきているが、問題なくできるだろう。
アラヤも右肘を置き、ガッシリと手を掴む。見た目は大人対子供だが、その力の差は大人対ドワーフといったところで、勝負は始まる前に決まっている。
「俺に負けたら、アヤコさんは諦めてくれ!」
あ~、やっぱりそういう流れになる?これはサナエさんの分も加わって来そうな予感がするね。この場合は、ザックスさんには悪いけど、晒し者として骨の一本くらい折らせてもらおう。
「負けませんよ?」
周りも同調して盛り上がり、一人がスタートの合図をしようと、二人の手を抑える。さぁ、よ~い、始…
ドン!と真横に木のジョッキが叩きつけられる。その場に居た全員がその人を見て固まる。
「人を勝手に賭けの対象にしないで頂けます?私は物ではありませんよ?」
その冷たい微笑みに、皆んなの酔いは一瞬で冷めてしまいました。ついでにザックスの熱も冷めたみたい。彼女の優しい一面だけ見てただろうからね。女性は怒らせると怖いよ?特に彼女はね…
「こんだけあれば、十人分くらいのドレスが作れるよ!どうせなら、違うパターンを何着か作るかい?」
「あ、その必要は無いですよ。残りは他の人用に残しておいてください」
「ん?ライナスとかの分かい?あの男、まだ頼みに来ないからね。ベスも、ちょっとイライラしてたよ。まさか、貴方達が先に式を挙げるとわね~」
「お母さん、糸造りからなんだから、話してないで手伝ってよ!」
奥から、ナーシャさんが急いでと呼びに来る。手には木版を持っていて、そこにはドレスらしきデザインが描いてある。
二人が奥に入って行った後に、サナエさんが候補から外した木版を名残惜しそうに見ながら出てきた。
「サナエさん、デザイン決まったんだね?」
「うん、一応ね。アヤから文句が出ないように、同じデザインにしたけど」
「せっかくの式を揉めたく無いもんね」
「まぁね。あ、それよりも、アラヤの採寸しないといけないんだよ」
ああ、自分用の正装も作ってくれるんだったね。
布製のメジャーみたいな物を持って、ちょっとウキウキ顔のサナエさん。胸回り、胴回りと次々と測っていく。顔が近付く度に何か恥ずかしくなるなぁ。
全て測り終わると、サナエさんは急いで書いたメモ板を持って行く。
「完成には3日欲しいって」
少し残念そうに奥からサナエさんが帰ってきた。
「そりゃあどう考えても、今日中には無理でしょう。技能があるから3日で可能な話で、短期間で出来る事自体前の世界じゃ無理だよ。アヤコさんが急がせ過ぎなんだよ」
「まぁね。でも、アヤの気持ちも少し分かるかな。アラヤの気が変わるじゃないかと、かなり切羽詰まってるんだよ。自分の必要性が無くなる不安でね」
「まぁ、俺がいくら大丈夫って言っても、式が終わるまでは不安かもね」
「アヤはそうかもね」
「サナエさんは?」
「言わなくても分かるだろ?」
そう言って店を先に出るサナエさん。そういうセリフって、男が言うもんじゃないですかね?
「私、そろそろ食堂行かなきゃならないから!」
顔を見せないまま走って行っちゃうし。う~ん、夕食まであとちょっとあるし、俺はアレの準備をしておこうかな。
アラヤは、村長宅の裏にある工房へとやって来た。丁度、村長も居るので声を掛ける。
「村長、ちょっと良いですか?」
「どうした?夕食を知らせに来たには、ちょっと早いな」
「違いますよ。ちょっと挙式の時に渡す指輪を作りたくて」
「指輪を作りたいのかい?別に、挙式の時に渡すのは指輪に限られていないよ?貴族ならまだしも、村人には高価過ぎるからね。この村では食べ物だったり、工芸品だったりするよ?」
「指輪が良いんです。しかも、宝石入りの指輪なら最高です」
「まさか…狙ってる?」
村長が後退りしだす。その後ろにあるんですねと、歩み寄るアラヤ。
「この間の鉱石の中に、金剛石が有りましたよね?」
「う…よりによって数少ない金剛石を狙っていたか…!しかし、やらんぞ⁈アレを見つけるのに、私がどれだけの苦労を…」
「じゃあ、次からは俺は行きませんので」
「ああっ‼︎待って⁉︎あんなに遠い鉱山に、往復1日も掛からないなんて事、アラヤ以外にできない芸当なのに!」
村長は仕方ないと、奥の倉庫から金剛石の欠片を三つ持ってきた。
「それにしてもアラヤ、鍛治技能まで持ってるの?」
「いいえ、俺は持ってませんよ?」
「うん?」
「村長が持ってますよね?最近、習得したばかりの鍛治LV 1を。だから、陶芸家なのに急に鉱石を発掘に行くなんて事を考えたんですよね?」
「ううっ…コツコツと長年練習を続けて、やっと習得したというのに、まさか第1号が人様の物を造る羽目になるとは…」
村長は大袈裟にガックシとうなだれる。
「トイレの便座製作、優先的に作ってくれる約束でしたけど、指輪を最優先でお願いします。ドレスの完成が3日以降になりますので、それまでに。彼女達の指のサイズとか分かりますか?」
「ううっ…それは大丈夫よ。引き受けたからには、私に全部任せなさい。私の作品に恥じない逸品を作ってあげるわ!」
これで前準備はできたかな。アヤコさんの様子を見に行くと、片付けは終わったらしく部屋の飾り付けに取り掛かっていた。
「あ、アヤコさん。衣装の完成は3日後以降になるって…」
作業していたアヤコさんの手が止まる。ゆっくりと笑顔で振り返り、思い切り沈んだ顔に変わる。
「そうですか…仕方ありませんね」
「その分、ちゃんとした式にすれば良いよ。そろそろ夕食だから、今日はそこまでにして食堂に行こうか」
そうして夕飯の時間になり、皆んなが揃った頃、村長の挨拶が始まる。
「皆んな揃ったね?今日は夕飯を始める前に、皆んなに報告がある。ほら、三人共起立しな」
三人が席を立つと、一斉に注目の的になる。こういう緊張感は苦手だ。分かっていても見せしめ的に受け取ってしまう。
「この度、この三人が結婚する事となった!挙式を数日後に開く予定だ。挙式後の宴の準備等、皆んなよろしく頼むね!」
「「「うぉぉぉっ⁉︎マジかーっ!」」」
その報せに悔しがる男衆。僅かながらに女性陣も悲しむ声が聞こえる。二人ったら、女性にも人気あったんだね?
「二人と結婚って、アラヤは貴族だったのか⁈」
「ライナス!先を越されちゃったよ⁈」
「ううっ、アラヤめ……」
「サナエちゃ~ん。うわぁぁん!」
おいおい、泣き出した者も居るぞ。ざわざわと、この話題は中々終わらない。三人はそろりと座り、村長に助けの眼差しを向ける。
「はぁ~…ったく!ほら、皆んな!積もる話は式の後でしなさい!今日も1日、自然の恵みに感謝して、いただきます!さぁ、食べなさ~い!」
村長の一声で、とりあえずは収まって皆んなは食事を始める。席の近くにいる村人達だけは、小声で二人に話を聞いてきたが、二人共笑顔で応えていた。
「なぁ、アラヤ。お前はちょっとこっちに来い」
いきなりガシッと肩を掴まれ、複数に持ち上げられて席を移動させられる。座った周りには男のみ。あ~穏便にお願いしたいなぁ。
「ほれ、飲め」
出されたのは多分お酒。肩に手を回され、既に出来上がった顔で勧めてくる。
「あの、俺はお酒は苦手なんですが…」
「ああん?家庭を持つって人間が、酒を覚えんでどうする!」
そうだそうだと周りもヤジを飛ばす。こういう場合、断れば断わる程に機嫌が悪くなる。
「分かりました。じゃあ、一杯だけ」
アラヤは、とりあえず場を収める為にお酒を飲む。ゴクッと飲んだ酒は喉の辺りで熱を感じ、直ぐに体に浸透していく。
「おぅ、いけるじゃないか!普段からそれくらい飲めないとな、大人の世界じゃまともに話すら聞いてもらえないんだぞ?」
どうやら、俺の為に色々と教えてくれるらしい。こういうのはどの世界でも共通なんだね。アラヤは、相手が置いた酒瓶を取り、受け手から素早く注ぎ手にいれ変わる。
「とても勉強になります。どうぞ、飲んでください」
小言を少し聞いたら注ぎ、聞いたら注ぎを繰り返して、周りに注いで回る。これで大抵の人達は満足してくれる。
だが、通じない人間も当然いる。
「アラヤ!勝負しようぜ!」
ザックスが現れ、机の上に右肘を置く。どうやら、腕相撲勝負を挑まれたようだ。
少し体が火照ってきているが、問題なくできるだろう。
アラヤも右肘を置き、ガッシリと手を掴む。見た目は大人対子供だが、その力の差は大人対ドワーフといったところで、勝負は始まる前に決まっている。
「俺に負けたら、アヤコさんは諦めてくれ!」
あ~、やっぱりそういう流れになる?これはサナエさんの分も加わって来そうな予感がするね。この場合は、ザックスさんには悪いけど、晒し者として骨の一本くらい折らせてもらおう。
「負けませんよ?」
周りも同調して盛り上がり、一人がスタートの合図をしようと、二人の手を抑える。さぁ、よ~い、始…
ドン!と真横に木のジョッキが叩きつけられる。その場に居た全員がその人を見て固まる。
「人を勝手に賭けの対象にしないで頂けます?私は物ではありませんよ?」
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