50 / 418
第4章 魔王と呼ばれてるなんて知らなかったよ⁈
046話 俺、魔王?
しおりを挟む
メリダさんとガルムさんは、二人で何かを話し合って今後の対応を決めたらしく、成人式の際にはガルムさんと友人という立場になるように言われた。
「一体、どういう事か説明して欲しいんですけど」
バルグ商会を出た後、ガルムさんの指示で四人はバルグ商会が所有する物流倉庫の一つに足を運んでいた。
「ああ、すまないね。アラヤを領主様に取られないように話あってただけさ」
「ちょっとメリダさん、その話詳しく!」
「ど、ど、どういう事ですか⁉︎」
二人がメリダさんに詰め寄る。その光景に、周りの人達が何事だと気になり始めたので、中の休憩所を借りさせてもらった。
「順追って説明するとね、ヤブネカ村はポスカーナ領の領地にあるの。そこの領主が、マジドナ=イヤネン男爵といういけ好かない男でね。ヤブネカ村やフユラ村が凶作や飢饉に苦しんでいた時も、自分の領土なのに一切の援助や手助けも無かった。そのくせに、税収は毎年取るんだよ?自分が居る街だけが潤っていれば、遠方にある村になんて興味は感じないんだ、その男爵は」
「どこにでもいるんですね、ダメな政治家みたいな人」
「まぁね。でも問題なのは、急に現れたアラヤの存在さ」
「俺?」
「フユラ村が取った、冒険者ギルドにゴブリンキングの討伐を依頼した件で、キングを討伐したアラヤの存在がバレる可能性が出てきた」
「それ自体は別に問題無いのでは?」
「むしろ、アラヤ君が有名になれば、村にも訪問者や住民が増えるかもしれませんよ?」
「貴女達はそれで良いかもしれないけど、世間はそう考えないわ。キングクラスを倒せる人材を、軍や冒険者ギルドが放って置かないもの。もしそうとなったら、暮らしは良くなっても自由な行動は送れなくなるわよ?」
「それは、アラヤが可哀想だ。アラヤには好きな事をやって欲しい」
「そうですね。軍で戦地へ強制的に送られたり、ギルドから厄災級な魔物討伐を依頼されたりとか、悲惨ですものね」
サナエさん、素直に嬉しいよ。アヤコさん、悪いイメージが強過ぎない?
「それで、どうして領主様が関係してくるんですか?」
アラヤを利用しようとする動きが出て来る事は分かった。しかし、そこで特に領主を危険視する意味が分からない。
「理由は、アラヤが鑑定できないステータスを持っていると言えば分かるかな?」
「「「えっ⁉︎」」」
三人は顔を見合わせた。
「その様子だと、二人も知っているようね」
「いえ、アラヤ君が特殊な技能の持ち主なのは分かっていましたけど、鑑定できない点は知りませんでした」
「それって、何かマズイんですか?」
「…この際だから教えておくけれど、鑑定でステータスを見る事ができない者達は、世界で14人しか居ないの」
「14人…⁈」
何、その決められた数字⁈俺は一体、何に選ばれてるの?
「まぁ、それでも鑑定LVが5以上ならステータスを見れるらしいけど、そんな最高位鑑定士は教団の最高幹部にしか居ない。しかも、その呼び出された者達は、召喚時にその場に居る最高位鑑定士によって、その者に合った照合の地へと保護移送されるの」
「召喚⁉︎」
「そうよ。貴方達、滅亡した国の貴族なんてのは真っ赤な嘘で、本当は異世界から召喚されたんでしょう?私もガルムさんも、最近になって確信が持てたんだけどね」
三人は驚愕して言葉を出せない。アラヤを鑑定できないというだけで、貴族の嘘を見抜かれて、しかも異世界人と認識されていたなんて。
「アラヤ、大事な事だから本当の事を答えてね?貴方の職種は大罪?それとも美徳?」
大罪?美徳?どこかで聞いたようなワードだな。職種の事を聞かれているのだから、名前を言えばいいんだよね?
「暴食王です…」
「ん!【大罪の魔王】か…‼︎」
「⁉︎」
魔王⁈しかも大罪の⁉︎生まれてきてごめんなさい的な展開なのか⁈分からない事だらけで頭が混乱する。
「そうか。尚の事、領主に知られる訳にはいかないな。今は、何故か違うステータスを表示できるようになってるみたいだけど、上級鑑定士には看破されるからね」
「あの、その領主様はアラヤ君が魔王だと知ると、何かするんですか?」
「ああ、幽閉して【勇者】を呼ぶだろうね。奴はフレイ美徳教信者だからね」
「俺、勇者に討伐されるの⁈何も悪いことしてないのに?」
アラヤは頭を抱えて落ち込む。そんなアラヤをサナエとアヤコが抱き締める。
「そんな事はさせない」
「ええ、絶対に!」
「別に、7人居る【魔王】の存在が悪いとは決まってはいないのよ?」
「7人?魔王は7人も居るんですか?」
「そうよ。二百年を迎える度に、この世界には7人の勇者と7人の魔王が召喚される。勇者はフレイ美徳教団が、魔王はフレイア大罪教団が召喚の儀式を執り行ってきたらしいわ。そして、今年は前回の召喚から二百年目の年だった」
「ちょっと待ってください。一体、何のために私達は召喚されたんですか?」
「魔王と勇者が召喚される理由は、両教団共に同じで、「どちらがより優れているか。どちらがより世界を改変することができるか」よ。その方法は様々で、殺し合いも含まれるわ。貴女達については、残念だけど巻き込まれたとしか言い様がないわ…」
その事実に二人も打ちのめされる。勝手な理由で召喚された挙句、その7人以外のクラスメイト達は巻き込まれた被害者だった。
「俺、俺、…ごめん!」
二人に申し訳無かった。ただただ頭を下げる。俺にはそうする事しかできない。しかし二人は、アラヤが謝るのは違うよと頭を上げさせる。
「アラヤは悪く無いわよ。悪いのは大罪教団の上層部のやり方ね。本来、かなり昔には7人だけの召喚を行なっていたという記録があったのに、前前回辺りからまとめて召喚した挙句に、召喚場所を特定されない為のデコイを用意するようになったようなの」
「でも、メリダさんはフレイア大罪教の信徒でしたよね?貴女も、アラヤ君を教団に引き渡すんじゃないんですか?」
アヤコさんの心配も当然だ。領主が勇者の為に動くように、メリダさんも教団に知らせる可能性がある。
「私とガルムさんは、君が魔王じゃなくて勇者だったとしてもそんなマネは絶対にしないよ。例え信徒であっても、今の上層部がやっている事は許せないし、助けたいと思っているからね」
「助ける?」
「そうさ。家族を助けるのは当然の事だろ?貴方達はもう、ヤブネカ村の家族と同様に私の家族だからね」
「メリダさん…」
「メリダさん…」
「メリダお母さん…」
「うん、うん…って、誰がお母さんだよ!そりゃ産んでてもおかしくないけれども!」
後半半泣きで怒ったけど、三人をしっかりと抱きしめるメリダさん。うん。この人は信じても良いのかもしれない。
「あ、誰か来ますね」
気配感知に反応があったので、四人は急いで平静を取り繕う。
ノックが聞こえ、入って来たのは受付の女性だった。一つの箱を抱えている。
「お待たせ致しました。ガルム社長より、お渡しするように言われている品をご用意しましたので、どうぞご確認ください」
箱の中から机の上に置かれたのは、一枚のカードと刺繍が施された襷、2冊の古い本、3つの指輪だった。
「それでは御説明させていただきます。先ず、ムシハ連邦国にあったナーサキ王国の貴族襷、それと貴族達が着用していた指輪が3点。王国の歴史書と貴族名簿本。あと、アラヤ=クラト様の銀行のカードでございます」
「銀行のカード?」
「はい、ラエテマ王国内にある商工会ギルドの銀行を利用できるカードでございます。アラヤ様から今回御購入頂いた、こちらの6点の代金は支払い済みとなっております」
「はい。ありがとうございます」
一応、礼は言ったけど、お金無いのに全部購入した事になってるの?それに、ナーサキ王国ってどこ?
「アラヤ君、再び私達の故郷の品を目にできるなんて…流石、バルグ商会は品揃えが素晴らしいですね」
「え?あ、ああ。頼んで良かったよ」
突然、アヤコさんが芝居掛かった話し方になり、戸惑うも従ってみる。すると、アヤコさんが念話を繋いできた。
『彼女に疑われない為にも、私達三人はナーサキ王国の生き残りという設定で通すべきです』
『分かった』
「これで、散り散りなった叔父様や叔母様の所在が分かると良いのですけれど…」
「ムスカ様やアステム様…きっと探し出すさ」
貴族名簿本を開き、適当な名を呼んでみる。それを見ていた彼女は、深く頭を下げて笑顔を見せた。
「アラヤ様、ガルム様の御友人である貴方様に、我が商会は協力は惜しみません。また御要望の品がお有りの際には、是非我がバルグ商会をご利用下さいませ」
「ありがとうございます。では、ガルムさんに宜しくお伝え下さい」
バレてもおかしくない様な三文芝居をして、その後は急いで宿屋まで帰ってきた。
「ナーサキ王国の生き残りと信じてくれたかな…?」
「多分、大丈夫でしょう。アラヤとアヤコが本をスラスラと読めた事で信じた筈よ」
「へ?」
「だって、その字は私には読めないよ?」
言語理解を習得している二人には読めて当然だったようだが、どうやらムシハ連邦国の言語文字は頑張って覚えたラエテマ王国の文字とは違うらしい。
「これから、成人式の日までには、三人はナーサキ王国の歴史と文化、サナエは言語と文字もだけど、みっちり覚えてもらわなきゃね!」
三人は、ナーサキ王国の貴族になりすます為に、これから連日で猛勉強をする事になった。
「一体、どういう事か説明して欲しいんですけど」
バルグ商会を出た後、ガルムさんの指示で四人はバルグ商会が所有する物流倉庫の一つに足を運んでいた。
「ああ、すまないね。アラヤを領主様に取られないように話あってただけさ」
「ちょっとメリダさん、その話詳しく!」
「ど、ど、どういう事ですか⁉︎」
二人がメリダさんに詰め寄る。その光景に、周りの人達が何事だと気になり始めたので、中の休憩所を借りさせてもらった。
「順追って説明するとね、ヤブネカ村はポスカーナ領の領地にあるの。そこの領主が、マジドナ=イヤネン男爵といういけ好かない男でね。ヤブネカ村やフユラ村が凶作や飢饉に苦しんでいた時も、自分の領土なのに一切の援助や手助けも無かった。そのくせに、税収は毎年取るんだよ?自分が居る街だけが潤っていれば、遠方にある村になんて興味は感じないんだ、その男爵は」
「どこにでもいるんですね、ダメな政治家みたいな人」
「まぁね。でも問題なのは、急に現れたアラヤの存在さ」
「俺?」
「フユラ村が取った、冒険者ギルドにゴブリンキングの討伐を依頼した件で、キングを討伐したアラヤの存在がバレる可能性が出てきた」
「それ自体は別に問題無いのでは?」
「むしろ、アラヤ君が有名になれば、村にも訪問者や住民が増えるかもしれませんよ?」
「貴女達はそれで良いかもしれないけど、世間はそう考えないわ。キングクラスを倒せる人材を、軍や冒険者ギルドが放って置かないもの。もしそうとなったら、暮らしは良くなっても自由な行動は送れなくなるわよ?」
「それは、アラヤが可哀想だ。アラヤには好きな事をやって欲しい」
「そうですね。軍で戦地へ強制的に送られたり、ギルドから厄災級な魔物討伐を依頼されたりとか、悲惨ですものね」
サナエさん、素直に嬉しいよ。アヤコさん、悪いイメージが強過ぎない?
「それで、どうして領主様が関係してくるんですか?」
アラヤを利用しようとする動きが出て来る事は分かった。しかし、そこで特に領主を危険視する意味が分からない。
「理由は、アラヤが鑑定できないステータスを持っていると言えば分かるかな?」
「「「えっ⁉︎」」」
三人は顔を見合わせた。
「その様子だと、二人も知っているようね」
「いえ、アラヤ君が特殊な技能の持ち主なのは分かっていましたけど、鑑定できない点は知りませんでした」
「それって、何かマズイんですか?」
「…この際だから教えておくけれど、鑑定でステータスを見る事ができない者達は、世界で14人しか居ないの」
「14人…⁈」
何、その決められた数字⁈俺は一体、何に選ばれてるの?
「まぁ、それでも鑑定LVが5以上ならステータスを見れるらしいけど、そんな最高位鑑定士は教団の最高幹部にしか居ない。しかも、その呼び出された者達は、召喚時にその場に居る最高位鑑定士によって、その者に合った照合の地へと保護移送されるの」
「召喚⁉︎」
「そうよ。貴方達、滅亡した国の貴族なんてのは真っ赤な嘘で、本当は異世界から召喚されたんでしょう?私もガルムさんも、最近になって確信が持てたんだけどね」
三人は驚愕して言葉を出せない。アラヤを鑑定できないというだけで、貴族の嘘を見抜かれて、しかも異世界人と認識されていたなんて。
「アラヤ、大事な事だから本当の事を答えてね?貴方の職種は大罪?それとも美徳?」
大罪?美徳?どこかで聞いたようなワードだな。職種の事を聞かれているのだから、名前を言えばいいんだよね?
「暴食王です…」
「ん!【大罪の魔王】か…‼︎」
「⁉︎」
魔王⁈しかも大罪の⁉︎生まれてきてごめんなさい的な展開なのか⁈分からない事だらけで頭が混乱する。
「そうか。尚の事、領主に知られる訳にはいかないな。今は、何故か違うステータスを表示できるようになってるみたいだけど、上級鑑定士には看破されるからね」
「あの、その領主様はアラヤ君が魔王だと知ると、何かするんですか?」
「ああ、幽閉して【勇者】を呼ぶだろうね。奴はフレイ美徳教信者だからね」
「俺、勇者に討伐されるの⁈何も悪いことしてないのに?」
アラヤは頭を抱えて落ち込む。そんなアラヤをサナエとアヤコが抱き締める。
「そんな事はさせない」
「ええ、絶対に!」
「別に、7人居る【魔王】の存在が悪いとは決まってはいないのよ?」
「7人?魔王は7人も居るんですか?」
「そうよ。二百年を迎える度に、この世界には7人の勇者と7人の魔王が召喚される。勇者はフレイ美徳教団が、魔王はフレイア大罪教団が召喚の儀式を執り行ってきたらしいわ。そして、今年は前回の召喚から二百年目の年だった」
「ちょっと待ってください。一体、何のために私達は召喚されたんですか?」
「魔王と勇者が召喚される理由は、両教団共に同じで、「どちらがより優れているか。どちらがより世界を改変することができるか」よ。その方法は様々で、殺し合いも含まれるわ。貴女達については、残念だけど巻き込まれたとしか言い様がないわ…」
その事実に二人も打ちのめされる。勝手な理由で召喚された挙句、その7人以外のクラスメイト達は巻き込まれた被害者だった。
「俺、俺、…ごめん!」
二人に申し訳無かった。ただただ頭を下げる。俺にはそうする事しかできない。しかし二人は、アラヤが謝るのは違うよと頭を上げさせる。
「アラヤは悪く無いわよ。悪いのは大罪教団の上層部のやり方ね。本来、かなり昔には7人だけの召喚を行なっていたという記録があったのに、前前回辺りからまとめて召喚した挙句に、召喚場所を特定されない為のデコイを用意するようになったようなの」
「でも、メリダさんはフレイア大罪教の信徒でしたよね?貴女も、アラヤ君を教団に引き渡すんじゃないんですか?」
アヤコさんの心配も当然だ。領主が勇者の為に動くように、メリダさんも教団に知らせる可能性がある。
「私とガルムさんは、君が魔王じゃなくて勇者だったとしてもそんなマネは絶対にしないよ。例え信徒であっても、今の上層部がやっている事は許せないし、助けたいと思っているからね」
「助ける?」
「そうさ。家族を助けるのは当然の事だろ?貴方達はもう、ヤブネカ村の家族と同様に私の家族だからね」
「メリダさん…」
「メリダさん…」
「メリダお母さん…」
「うん、うん…って、誰がお母さんだよ!そりゃ産んでてもおかしくないけれども!」
後半半泣きで怒ったけど、三人をしっかりと抱きしめるメリダさん。うん。この人は信じても良いのかもしれない。
「あ、誰か来ますね」
気配感知に反応があったので、四人は急いで平静を取り繕う。
ノックが聞こえ、入って来たのは受付の女性だった。一つの箱を抱えている。
「お待たせ致しました。ガルム社長より、お渡しするように言われている品をご用意しましたので、どうぞご確認ください」
箱の中から机の上に置かれたのは、一枚のカードと刺繍が施された襷、2冊の古い本、3つの指輪だった。
「それでは御説明させていただきます。先ず、ムシハ連邦国にあったナーサキ王国の貴族襷、それと貴族達が着用していた指輪が3点。王国の歴史書と貴族名簿本。あと、アラヤ=クラト様の銀行のカードでございます」
「銀行のカード?」
「はい、ラエテマ王国内にある商工会ギルドの銀行を利用できるカードでございます。アラヤ様から今回御購入頂いた、こちらの6点の代金は支払い済みとなっております」
「はい。ありがとうございます」
一応、礼は言ったけど、お金無いのに全部購入した事になってるの?それに、ナーサキ王国ってどこ?
「アラヤ君、再び私達の故郷の品を目にできるなんて…流石、バルグ商会は品揃えが素晴らしいですね」
「え?あ、ああ。頼んで良かったよ」
突然、アヤコさんが芝居掛かった話し方になり、戸惑うも従ってみる。すると、アヤコさんが念話を繋いできた。
『彼女に疑われない為にも、私達三人はナーサキ王国の生き残りという設定で通すべきです』
『分かった』
「これで、散り散りなった叔父様や叔母様の所在が分かると良いのですけれど…」
「ムスカ様やアステム様…きっと探し出すさ」
貴族名簿本を開き、適当な名を呼んでみる。それを見ていた彼女は、深く頭を下げて笑顔を見せた。
「アラヤ様、ガルム様の御友人である貴方様に、我が商会は協力は惜しみません。また御要望の品がお有りの際には、是非我がバルグ商会をご利用下さいませ」
「ありがとうございます。では、ガルムさんに宜しくお伝え下さい」
バレてもおかしくない様な三文芝居をして、その後は急いで宿屋まで帰ってきた。
「ナーサキ王国の生き残りと信じてくれたかな…?」
「多分、大丈夫でしょう。アラヤとアヤコが本をスラスラと読めた事で信じた筈よ」
「へ?」
「だって、その字は私には読めないよ?」
言語理解を習得している二人には読めて当然だったようだが、どうやらムシハ連邦国の言語文字は頑張って覚えたラエテマ王国の文字とは違うらしい。
「これから、成人式の日までには、三人はナーサキ王国の歴史と文化、サナエは言語と文字もだけど、みっちり覚えてもらわなきゃね!」
三人は、ナーサキ王国の貴族になりすます為に、これから連日で猛勉強をする事になった。
7
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
出戻り勇者は自重しない ~異世界に行ったら帰って来てからが本番だよね~
TB
ファンタジー
中2の夏休み、異世界召喚に巻き込まれた俺は14年の歳月を費やして魔王を倒した。討伐報酬で元の世界に戻った俺は、異世界召喚をされた瞬間に戻れた。28歳の意識と異世界能力で、失われた青春を取り戻すぜ!
東京五輪応援します!
色々な国やスポーツ、競技会など登場しますが、どんなに似てる感じがしても、あくまでも架空の設定でご都合主義の塊です!だってファンタジーですから!!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる