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第7章 家族は大事と思い知ったよ⁉︎
093話 武器屋の父娘
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物件手続きの帰りに、アラヤ達は繁華街へと降りて銀行でお金を下ろした。その後に、寄りたい場所へと向かう。というのも、こちらも早めに片付けて置く案件だからだ。
「…らっしゃい」
見覚えのある武器屋に入ると、ドワーフの店主が本を片手にアラヤ達を一瞥する。
そして、中断していた読書を再び始めようとして、その手を止めた。
「お前さん、以前にも来た事なかったか?」
「はい、前は家庭用調理器具だけ買って帰った者です」
前回は、ソーリンの成人式でデピッケルに来た時に立ち寄ったのだけれど、店の壁に掛けられている武器は以前のままだ。どうやら売れていないらしい。
「ああ、あの時の冷やかし客か。それで、今回は女をはべらせての冷やかしか?」
後ろにいる4人に気付き、少し機嫌が悪くなったようだ。やはり店に入れるのは間違いだったかな。
「いいえ、今回は武器の修理をお願いしたくて来ました」
店主の前に、折れたショートソードと鞘を並べる。すると、その剣を見た店主は表情が一変する。
「お前さん、兄貴の客だったんだな」
「兄貴?」
「コレはバルグ商会から買った物だろう?鞘部分が違うが…この剣は、俺がバルグ商会に売った剣だからな」
折れた刀身と柄部分を見て、店主は間違いないと頷く。
「という事は、ガルムさんの弟さん⁈あれ?でも、ソーリンの成人式には身内は来てなかったような…」
ソーリンの成人式には、親族はガルムさんしか居なかった。ガルムさんの奥さんすら見たことはない。
「そりゃあ、バルグの家督を継げるのは、商人職種を持つガルム兄しか居なかったからな。他の兄弟は己の道に走り、ガルム兄にしがらみを押し付けて出て行った。そんな奴等が祝いに参加できる訳ないだろう?」
「そんな事は無いと思いますけど…」
「まぁ、俺の事はいい。 それよりもコレだ。派手にやったな。こりゃあ、直すのも一苦労だぞ。いっそのこと、新しい得物に変えたらどうだ?」
「出来れば、使い慣れたこの剣が良いのですけど」
長さや重さが自分には丁度合っていると思う。槍や弓の技能があるから、そっちの武器を用意してもいいのだけれどもね。
「そうかい、なら修繕には3日もらうぞ」
店主は、ショートソードを鞘に納めて店奥へと持って行った。すると、入れ違いで奥の方から若い女のドワーフが、鍋やフライパンが入った木箱を持って出て来た。
「ああ、お客さん?いらっしゃい」
アラヤ達に気付いて軽く頭を下げる。そしてそのまま木箱を部屋隅に置いた。見切り品があった場所だ。
「貴女がお弟子さん?」
「ん、弟子というか、あの頑固親父の娘だよ。一応、鍛治見習いだけど、武器を作った事は無いんだ」
「君の作った鍋とフライパンは愛用してるよ。ね?サナエさん」
「うん、とても使いやすいよ。熱の伝導も早くてムラも無いし、正に理想の調理器具だよ」
「えへへ、初めて褒められたなぁ。小さなモノしか作れないから、親父には一切褒められた事無いんだ。」
「小さい物?あ、それならコレは作れるかな?」
アラヤは、アヤコに説明して、物を受け取り彼女に見せる。
「この万年筆のペン先なんだけど」
「コレはまた小さいな!しかも繊細な形をしてる。作った奴は凄いなぁ。羽根ペンみたいな針型は簡単に作れると思うけど、このペン先は難しいかな」
「そっか、残念」
カオリさんも欲しがっていたので、作ってあげたかったのだけれどね。
「誰も作れないとは言って無いよ」
「え?」
「私に作らせてくれないかな?まだ見習いで半人前だけど、挑戦したいんだ」
彼女は真剣な表情でアラヤを見つめる。ここまでやる気を出しているのを断るのも可哀想だな。
「分かった、お願いしようかな。ただし、この万年筆は絶対に壊さないでね。彼女の大事な物なんだ」
「壊すなんてマネしないよ、こんな芸術品!こんな繊細で確立した技術、私も身に付けたいし」
「おいおい、何勝手に半人前に仕事頼んでんだ?」
奥から戻ってきた店主が、万年筆を覗き込んで鼻で笑う。
「そんな小さな物は、鍛冶屋の仕事じゃ無い。レミーラ、うちには装飾技術なんていらねぇよ」
「親父は分かって無い。今から先は武器にも装飾技術は必要になるんだ。他の店を見てみなよ、鞘も柄も素晴らしい出来だよ?うちの武器が売れないのは、性能は良くても見た目に華が足りないからだよ」
「何だとっ⁈武器は性能が命だろうが!斬れ味が良ければ見た目は二の次、いや、三の次だ!」
睨み合うドワーフ親子。確かにお互いの言い分は分かるけど、今のアラヤ達には関係の無い話だしなぁ。
「親父さんにはまだ頼みたい武器があるんだよね。サナエさん、チャクラムを1つ貸して?」
サナエからチャクラムを受け取ると、言い争う親子の前にそのチャクラムを置く。
「親父さん!」
「お前さんに親父と呼ばれる筋合いはねぇよ!俺の名はゴードンだ!」
「じゃあ、ゴードンさん。娘さんのレミーラさんにはペン先を頼んだけど、おや…ゴードンさんにはこのチャクラムを作って欲しいんですけど」
置かれているチャクラムに気付いたゴードンさんは、片眉を釣り上げる。
「これは誰が作ったんだ?」
「それは俺が作りました。素人感丸出しなのは分かるから、ツッコミは無しでお願いします。これを、この仕様で2つ作って欲しいんですよね」
今のサナエさん用に考えた、新しいチャクラムの設計図を渡すと、ゴードンはあご髭をさすりながらニヤリと笑った。
「円月輪タイプに…ミスリルか。へっ、面白い物考えてるじゃないか!良いぜ、作ってやる」
「良かった。じゃあ、二人共によろしくね?」
「「任せろ」て」
お互いが違う仕事にやる気を見せた後、フンとそっぽを向く。ある意味で似ているようだ。だけど、これ以上付き合っていられないので、武器屋を出る事にした。
「アヤコさん、アヤコさんの弓はある程度上手くなってから頼むから、それまでは俺の作った弓で我慢してね?」
「はい、サナエさんだけじゃなく、私にも平等に戴けるなら不満など言いません」
うん、やはりまだ差はつけられたくないみたいだね。もちろん平等にしてるつもりだけど、タイミングが合わない時に我慢できるくらいはあって欲しいからね。
「ご主人様、防具はいかがなさるんですか?」
そのまま帰ろうとするアラヤに、防具屋が近くにあったので、クララが尋ねてきた。
「正直、防具はあまり装備したくないんだよね。してもバックラーくらいかなぁ。皆んなも物々しい装備をしたくないでしょ?」
「確かに、動きにくいのは嫌かなぁ」
「俺達は冒険者じゃないからね。ソーリンならライトアーマーとか着ても違和感無いけどね。クララも兜や鎧を着てたら銀狼に成り辛いと思うよ?」
クララは想像したようで、ブルッと身震いした。
「だから、防具は見た目が服の戦闘服を作ろうと考えてるんだ」
「ば、戦闘服⁈」
皆んなは、怪しげなものを見るような表情をする。
「み、見た目は普通の服だよ⁈」
「私はてっきり戦隊物かと思ってました」
「私は魔法少女物…」
「えっ?そこはキャッ○ウーマンとかヒーロー物じゃないの?」
「ご主人様がお望みなら、私は下着のみでも構いません」
4人とも、変なイメージしていたようだ。何気に皆んな偏った趣味があるようだな。
「普段からそんな格好をするわけないでしょ?戦いになってから着替える訳にもいかないし、一般市民に見える格好だよ」
「それでアラヤなら、本当はどんな格好が良かったの?」
「……スパイ○ーマンかな?」
クララ以外の3人が、アラヤの姿を想像したらしく、顔を背けて笑いを堪えている。
別に憧れても良いと思わない?
1人いじけて、地面にのの字を書き続けるアラヤの背を、クララはそっと撫で続けるのだった。
「…らっしゃい」
見覚えのある武器屋に入ると、ドワーフの店主が本を片手にアラヤ達を一瞥する。
そして、中断していた読書を再び始めようとして、その手を止めた。
「お前さん、以前にも来た事なかったか?」
「はい、前は家庭用調理器具だけ買って帰った者です」
前回は、ソーリンの成人式でデピッケルに来た時に立ち寄ったのだけれど、店の壁に掛けられている武器は以前のままだ。どうやら売れていないらしい。
「ああ、あの時の冷やかし客か。それで、今回は女をはべらせての冷やかしか?」
後ろにいる4人に気付き、少し機嫌が悪くなったようだ。やはり店に入れるのは間違いだったかな。
「いいえ、今回は武器の修理をお願いしたくて来ました」
店主の前に、折れたショートソードと鞘を並べる。すると、その剣を見た店主は表情が一変する。
「お前さん、兄貴の客だったんだな」
「兄貴?」
「コレはバルグ商会から買った物だろう?鞘部分が違うが…この剣は、俺がバルグ商会に売った剣だからな」
折れた刀身と柄部分を見て、店主は間違いないと頷く。
「という事は、ガルムさんの弟さん⁈あれ?でも、ソーリンの成人式には身内は来てなかったような…」
ソーリンの成人式には、親族はガルムさんしか居なかった。ガルムさんの奥さんすら見たことはない。
「そりゃあ、バルグの家督を継げるのは、商人職種を持つガルム兄しか居なかったからな。他の兄弟は己の道に走り、ガルム兄にしがらみを押し付けて出て行った。そんな奴等が祝いに参加できる訳ないだろう?」
「そんな事は無いと思いますけど…」
「まぁ、俺の事はいい。 それよりもコレだ。派手にやったな。こりゃあ、直すのも一苦労だぞ。いっそのこと、新しい得物に変えたらどうだ?」
「出来れば、使い慣れたこの剣が良いのですけど」
長さや重さが自分には丁度合っていると思う。槍や弓の技能があるから、そっちの武器を用意してもいいのだけれどもね。
「そうかい、なら修繕には3日もらうぞ」
店主は、ショートソードを鞘に納めて店奥へと持って行った。すると、入れ違いで奥の方から若い女のドワーフが、鍋やフライパンが入った木箱を持って出て来た。
「ああ、お客さん?いらっしゃい」
アラヤ達に気付いて軽く頭を下げる。そしてそのまま木箱を部屋隅に置いた。見切り品があった場所だ。
「貴女がお弟子さん?」
「ん、弟子というか、あの頑固親父の娘だよ。一応、鍛治見習いだけど、武器を作った事は無いんだ」
「君の作った鍋とフライパンは愛用してるよ。ね?サナエさん」
「うん、とても使いやすいよ。熱の伝導も早くてムラも無いし、正に理想の調理器具だよ」
「えへへ、初めて褒められたなぁ。小さなモノしか作れないから、親父には一切褒められた事無いんだ。」
「小さい物?あ、それならコレは作れるかな?」
アラヤは、アヤコに説明して、物を受け取り彼女に見せる。
「この万年筆のペン先なんだけど」
「コレはまた小さいな!しかも繊細な形をしてる。作った奴は凄いなぁ。羽根ペンみたいな針型は簡単に作れると思うけど、このペン先は難しいかな」
「そっか、残念」
カオリさんも欲しがっていたので、作ってあげたかったのだけれどね。
「誰も作れないとは言って無いよ」
「え?」
「私に作らせてくれないかな?まだ見習いで半人前だけど、挑戦したいんだ」
彼女は真剣な表情でアラヤを見つめる。ここまでやる気を出しているのを断るのも可哀想だな。
「分かった、お願いしようかな。ただし、この万年筆は絶対に壊さないでね。彼女の大事な物なんだ」
「壊すなんてマネしないよ、こんな芸術品!こんな繊細で確立した技術、私も身に付けたいし」
「おいおい、何勝手に半人前に仕事頼んでんだ?」
奥から戻ってきた店主が、万年筆を覗き込んで鼻で笑う。
「そんな小さな物は、鍛冶屋の仕事じゃ無い。レミーラ、うちには装飾技術なんていらねぇよ」
「親父は分かって無い。今から先は武器にも装飾技術は必要になるんだ。他の店を見てみなよ、鞘も柄も素晴らしい出来だよ?うちの武器が売れないのは、性能は良くても見た目に華が足りないからだよ」
「何だとっ⁈武器は性能が命だろうが!斬れ味が良ければ見た目は二の次、いや、三の次だ!」
睨み合うドワーフ親子。確かにお互いの言い分は分かるけど、今のアラヤ達には関係の無い話だしなぁ。
「親父さんにはまだ頼みたい武器があるんだよね。サナエさん、チャクラムを1つ貸して?」
サナエからチャクラムを受け取ると、言い争う親子の前にそのチャクラムを置く。
「親父さん!」
「お前さんに親父と呼ばれる筋合いはねぇよ!俺の名はゴードンだ!」
「じゃあ、ゴードンさん。娘さんのレミーラさんにはペン先を頼んだけど、おや…ゴードンさんにはこのチャクラムを作って欲しいんですけど」
置かれているチャクラムに気付いたゴードンさんは、片眉を釣り上げる。
「これは誰が作ったんだ?」
「それは俺が作りました。素人感丸出しなのは分かるから、ツッコミは無しでお願いします。これを、この仕様で2つ作って欲しいんですよね」
今のサナエさん用に考えた、新しいチャクラムの設計図を渡すと、ゴードンはあご髭をさすりながらニヤリと笑った。
「円月輪タイプに…ミスリルか。へっ、面白い物考えてるじゃないか!良いぜ、作ってやる」
「良かった。じゃあ、二人共によろしくね?」
「「任せろ」て」
お互いが違う仕事にやる気を見せた後、フンとそっぽを向く。ある意味で似ているようだ。だけど、これ以上付き合っていられないので、武器屋を出る事にした。
「アヤコさん、アヤコさんの弓はある程度上手くなってから頼むから、それまでは俺の作った弓で我慢してね?」
「はい、サナエさんだけじゃなく、私にも平等に戴けるなら不満など言いません」
うん、やはりまだ差はつけられたくないみたいだね。もちろん平等にしてるつもりだけど、タイミングが合わない時に我慢できるくらいはあって欲しいからね。
「ご主人様、防具はいかがなさるんですか?」
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「確かに、動きにくいのは嫌かなぁ」
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「だから、防具は見た目が服の戦闘服を作ろうと考えてるんだ」
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皆んなは、怪しげなものを見るような表情をする。
「み、見た目は普通の服だよ⁈」
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「私は魔法少女物…」
「えっ?そこはキャッ○ウーマンとかヒーロー物じゃないの?」
「ご主人様がお望みなら、私は下着のみでも構いません」
4人とも、変なイメージしていたようだ。何気に皆んな偏った趣味があるようだな。
「普段からそんな格好をするわけないでしょ?戦いになってから着替える訳にもいかないし、一般市民に見える格好だよ」
「それでアラヤなら、本当はどんな格好が良かったの?」
「……スパイ○ーマンかな?」
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