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第12章 御教示願うは筋違いらしいですよ⁈
166話 進路相談①
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「どうした?毒は入って無いぞ、多分な?」
イトウと向かい合う様にして座る事になったアラヤ達は、差し出された紅茶らしき飲み物に触れずにいた。別に耐性があるから大丈夫だと分かってはいるが、単に目の前の彼を信用できないというのが理由だ。
「先生、話をする前に、部外者を外して頂けませんか?」
「…いいだろう」
イトウが目配せすると、配下の者達は室内から出て行った。
アヤコが、彼の配下を下がらせたい理由は、会話の中で死亡扱いのカオリの名が知られるのを防ぐためだ。もちろん、未だ正体がバレていない暴食魔王のアラヤと、強欲魔王と新たになったアヤコの存在がバレてもマズイ。念には念を入れて、さりげなく壁にジャミングをかけておく。
「さて、とりあえずは、よく来たなと言うべきなのかな?呼んだつもりもないが」
「そうですね。俺達も訪ねたつもりは無いですが、とりあえずはお久しぶりですと言っておきます」
仕切り直しの挨拶をして、アラヤは差し出された紅茶を飲んだ。毒など何も入っていない普通の美味しい紅茶だ。
「それで篠崎、先程の私の配下達を下がらせた理由は、ひょっとして一色に対する配慮か?」
「単に、前世界の会話をして不審がられることが嫌だっただけです」
表情一つ変えない彼女を見て、イトウは感心した様に頷いた。
「…ほう。随分と様変わりした様だな。倉戸だけでは無く、篠崎・土田・一色も、大人しくしていた前とは全く違う様だ」
「そう言う先生は昔と全く変わりませんね。何事にも無関心で、面倒くさく感じている様に見えます」
「ハハハ、私は、スクールカーストの為に猫を被っていたお前達とは違う。教師の時には同業者に、この世界に来てからは知らない連中に、仰々しく怠惰の王と呼ばれる存在だからな。勤勉であるべき教師という立場の私に、怠惰だと揶揄するとは心外だと思わないか?まぁ、的を射ているがな」
イトウは少し楽しげに笑うと、紅茶を飲んで一呼吸おいた。その態度に、アラヤ達は更なる怒りが募る。
「先生は、この世界に転移したあの日から、どう過ごして来たのですか?間接的とはいえ、生徒達の無残な死に方を御覧になったんですよね?少しは心は痛めてらっしゃいましたか?」
「私が心を痛める?フッ…。お前達は俺があの状況下に居ても、教師という立場の人間で生徒達の惨事を、嘆き悲しむべきだと?」
イトウは高笑いした後、表情を一変させて怒りを露わにした。
「ふざけるな!俺はそんな崇高な考えで教育者になった訳じゃない!しかも世界が変わってからも教師の立場で責任を感じろと⁉︎馬鹿を言え、俺だって巻き込まれた被害者だ!理不尽な殺戮を見せられ、オカルト集団に捕まって感じる事など恐怖しか無いだろ⁉︎」
「…ええ、そうね。だけど、私と先生は彼女達よりはマシな方。スタート時点で配下と衣食住が与えられたのだから…」
当時、イトウと同じ場に居たカオリの一言で、彼は落ち着きを取り戻す。
「……。ああ、そうだな。すまない、確かに倉戸達よりは待遇が違ったな。質問は私がどう暮らして来たかだったな?…答えはつまらないものだ。この騒動から逃れる様に、最も離れた島でスローライフを送っていた。倉戸、お前達はどうだったんだ?」
「どうって、転移した早々は修羅場でしたが、彼女達と出会ってからは様々な人達に支えてもらい、割と幸せに過ごしてますよ。でもこれから先、安全に暮らすにはどうすれば良いでしょうか?」
馬鹿正直に詳細を全て答える事はしないが、今の生活が辛いと嘘をつくのは違う。結果として曖昧な答えを言ってしまった。
「フッ、この世界の生活に関してはお前達の方が私よりも詳しいだろう。前世界の知識も一色が居れば、私が無理に教授する必要も無い。この世界の生き方を学びたいなら、私ではなく教団に教えを請うのが筋だろう。教師としての私の役割は、既にもう必要無いのだよ」
「先生…」
「ああ、しかしながら、こうして再会した事には意味があるのだろう。ならせめて、最後に先生らしき事をしてやらねばな」
「え?」
イトウは席を立ち背を向けると、空間に字を書き始めた。指に宿した魔力が空間に留まり、あたかも黒板にチョークで書いている様だ。
「進路相談…?」
書かれた字は、懐かしい日本語の漢字で進路相談と書いてある。
「1人ずつ受けてもらう。先ずは一色だ、こちらに来なさい」
「え?え?ええっ?」
カオリは辺りを見回すとにいや達は居らず、別の部屋にイトウと2人きりになっている。いつの間に移動したのかも分からない。
「座りなさい」
先に腰掛けているイトウが、対面する椅子に座る様に促してくる。進路相談と言っているのだから、別に変なことをしようという訳では無いだろう。
カオリが椅子に座った時、イトウの背後にある机の上に、カタツムリの殻に乗る闇精霊が見えた。
『エキドナ、にいやは何処?』
カオリの念話に対してエキドナは無反応で、カタツムリを左へ進めと指図している。
「一色、余所見していないで、ちゃんと話を聞きなさい」
「あ、はい。すみません」
つい、先生と生徒みたいな受け答えしてしまった。一体、何をする気なんだろう?
「勉学について、一色にどうこう言うつもりは無い。こちらの世界でも勤勉さは発揮しているだろうからな。この世界の生活については、…これから先も、お前は倉戸達と一緒に生活を送って行くつもりか?」
「はい。にいやとは夫婦なので、そのつもりですが」
「ふむ。倉戸を変わった愛称で呼ぶのは自由だが、夫婦と言っても他に妻が3人もいるのだろう?上手くやっていける自信があるのか?」
(結婚の話は初めて話したのに、先生は既に知っていた⁉︎配下からの情報?いや、それは無い筈。教団には既婚や配偶者の情報は流れて無い。どういう事?)
「…大丈夫です。皆んな、お互いの意思を尊重していますので、大した喧嘩も無く仲良くしていますよ」
「そうか。ならば夫婦間の問題は無いとして、色欲魔王としてはどうなんだ?」
「⁉︎」
まさかの直球の質問に、カオリは返答に詰まる。まだイトウの狙いが分からない。
「ああ、説明が必要だったか?倉戸が暴食魔王だという事は理解している。土田や篠崎以外にも、獣人の妻もいる事もな。コレらは今知り得た情報だ。教団とは関係ないから安心しろ。生徒の情報をむやみに公開はしない。質問の仕方を変える。色欲魔王としては、今後もそのままでいるのか?」
(この場で情報を得た?つまりは私から得た情報という事?まさか、技能の類いかしら⁈)
「意味が…分かりません。色欲としての快楽にも満足していますし、これ以上何があると…」
「学校でも優等生だったお前だ。知識の深淵…は、もう覗いたのか?」
「深淵⁈」
(イトウが掴んだのは、やはり私だけの情報だ。来たばかりの時に司教から言われた言葉、『ラエテマ王国に、私の望む知識の深淵がある』コレを知る者は私しか知らない)
「この世界に来て、私を地方へ飛ばした司教に聞いたのだ。永きに渡るこの魔王と勇者の争いは、何が決着になるのかと。その司教は答えた。『魔王、もしくは勇者の誰かが、職種LVが最大であるLV10を成せば終わる』と。私は理解した。与えられた職種を上げるには、それを理解せねばならないと。…一色、今は倉戸香織となったお前に問う。色欲魔王として、今後はどうするのだ?」
「私はーー」
「ちょっと、カオリさん!大丈夫⁈」
肩を叩かれて、カオリはハッと振り向くと、アヤコとサナエが心配そうに見ている。辺りを見回すと、最初に居た部屋に戻っていた。
「に、にいやは⁈」
「アラヤ君なら、先生に呼ばれて進路相談に行きましたよ?」
そう言って、アヤコが奥の部屋を指差す。これはおかしい。名前を呼ばれてから自分はその部屋に向かった記憶すら無い。それどころか、最後になんと答えたかも分からない。その時に、何かいろいろと教えてもらった気がするのだが、今は記憶がボヤけているのだ。
「どうしたの?先生に変なことされたの?」
「だとしたら、今直ぐにアラヤを助けないと!」
「待って!違うの、危害を加えられた訳じゃ無いわ。…変わった進路相談をされただけ…。ただ、私個人の情報は、全て知られてしまった様だわ…」
「どういう事?」
カオリは、何故か言葉が出て来なかった。あの部屋に入ってから、個人情報を知られた方法は分からない。ただ、先生なりに確かに進路相談をしていた?
「分からないわ。ただ、先の事を考えさせられただけ…」
カオリは、感情も言葉も上手く表現できないでいた。心の歯車に、何かが挟まったという感覚が、ただただ彼女を不安にさせるのだった。
イトウと向かい合う様にして座る事になったアラヤ達は、差し出された紅茶らしき飲み物に触れずにいた。別に耐性があるから大丈夫だと分かってはいるが、単に目の前の彼を信用できないというのが理由だ。
「先生、話をする前に、部外者を外して頂けませんか?」
「…いいだろう」
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アヤコが、彼の配下を下がらせたい理由は、会話の中で死亡扱いのカオリの名が知られるのを防ぐためだ。もちろん、未だ正体がバレていない暴食魔王のアラヤと、強欲魔王と新たになったアヤコの存在がバレてもマズイ。念には念を入れて、さりげなく壁にジャミングをかけておく。
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「それで篠崎、先程の私の配下達を下がらせた理由は、ひょっとして一色に対する配慮か?」
「単に、前世界の会話をして不審がられることが嫌だっただけです」
表情一つ変えない彼女を見て、イトウは感心した様に頷いた。
「…ほう。随分と様変わりした様だな。倉戸だけでは無く、篠崎・土田・一色も、大人しくしていた前とは全く違う様だ」
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イトウは少し楽しげに笑うと、紅茶を飲んで一呼吸おいた。その態度に、アラヤ達は更なる怒りが募る。
「先生は、この世界に転移したあの日から、どう過ごして来たのですか?間接的とはいえ、生徒達の無残な死に方を御覧になったんですよね?少しは心は痛めてらっしゃいましたか?」
「私が心を痛める?フッ…。お前達は俺があの状況下に居ても、教師という立場の人間で生徒達の惨事を、嘆き悲しむべきだと?」
イトウは高笑いした後、表情を一変させて怒りを露わにした。
「ふざけるな!俺はそんな崇高な考えで教育者になった訳じゃない!しかも世界が変わってからも教師の立場で責任を感じろと⁉︎馬鹿を言え、俺だって巻き込まれた被害者だ!理不尽な殺戮を見せられ、オカルト集団に捕まって感じる事など恐怖しか無いだろ⁉︎」
「…ええ、そうね。だけど、私と先生は彼女達よりはマシな方。スタート時点で配下と衣食住が与えられたのだから…」
当時、イトウと同じ場に居たカオリの一言で、彼は落ち着きを取り戻す。
「……。ああ、そうだな。すまない、確かに倉戸達よりは待遇が違ったな。質問は私がどう暮らして来たかだったな?…答えはつまらないものだ。この騒動から逃れる様に、最も離れた島でスローライフを送っていた。倉戸、お前達はどうだったんだ?」
「どうって、転移した早々は修羅場でしたが、彼女達と出会ってからは様々な人達に支えてもらい、割と幸せに過ごしてますよ。でもこれから先、安全に暮らすにはどうすれば良いでしょうか?」
馬鹿正直に詳細を全て答える事はしないが、今の生活が辛いと嘘をつくのは違う。結果として曖昧な答えを言ってしまった。
「フッ、この世界の生活に関してはお前達の方が私よりも詳しいだろう。前世界の知識も一色が居れば、私が無理に教授する必要も無い。この世界の生き方を学びたいなら、私ではなく教団に教えを請うのが筋だろう。教師としての私の役割は、既にもう必要無いのだよ」
「先生…」
「ああ、しかしながら、こうして再会した事には意味があるのだろう。ならせめて、最後に先生らしき事をしてやらねばな」
「え?」
イトウは席を立ち背を向けると、空間に字を書き始めた。指に宿した魔力が空間に留まり、あたかも黒板にチョークで書いている様だ。
「進路相談…?」
書かれた字は、懐かしい日本語の漢字で進路相談と書いてある。
「1人ずつ受けてもらう。先ずは一色だ、こちらに来なさい」
「え?え?ええっ?」
カオリは辺りを見回すとにいや達は居らず、別の部屋にイトウと2人きりになっている。いつの間に移動したのかも分からない。
「座りなさい」
先に腰掛けているイトウが、対面する椅子に座る様に促してくる。進路相談と言っているのだから、別に変なことをしようという訳では無いだろう。
カオリが椅子に座った時、イトウの背後にある机の上に、カタツムリの殻に乗る闇精霊が見えた。
『エキドナ、にいやは何処?』
カオリの念話に対してエキドナは無反応で、カタツムリを左へ進めと指図している。
「一色、余所見していないで、ちゃんと話を聞きなさい」
「あ、はい。すみません」
つい、先生と生徒みたいな受け答えしてしまった。一体、何をする気なんだろう?
「勉学について、一色にどうこう言うつもりは無い。こちらの世界でも勤勉さは発揮しているだろうからな。この世界の生活については、…これから先も、お前は倉戸達と一緒に生活を送って行くつもりか?」
「はい。にいやとは夫婦なので、そのつもりですが」
「ふむ。倉戸を変わった愛称で呼ぶのは自由だが、夫婦と言っても他に妻が3人もいるのだろう?上手くやっていける自信があるのか?」
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「…大丈夫です。皆んな、お互いの意思を尊重していますので、大した喧嘩も無く仲良くしていますよ」
「そうか。ならば夫婦間の問題は無いとして、色欲魔王としてはどうなんだ?」
「⁉︎」
まさかの直球の質問に、カオリは返答に詰まる。まだイトウの狙いが分からない。
「ああ、説明が必要だったか?倉戸が暴食魔王だという事は理解している。土田や篠崎以外にも、獣人の妻もいる事もな。コレらは今知り得た情報だ。教団とは関係ないから安心しろ。生徒の情報をむやみに公開はしない。質問の仕方を変える。色欲魔王としては、今後もそのままでいるのか?」
(この場で情報を得た?つまりは私から得た情報という事?まさか、技能の類いかしら⁈)
「意味が…分かりません。色欲としての快楽にも満足していますし、これ以上何があると…」
「学校でも優等生だったお前だ。知識の深淵…は、もう覗いたのか?」
「深淵⁈」
(イトウが掴んだのは、やはり私だけの情報だ。来たばかりの時に司教から言われた言葉、『ラエテマ王国に、私の望む知識の深淵がある』コレを知る者は私しか知らない)
「この世界に来て、私を地方へ飛ばした司教に聞いたのだ。永きに渡るこの魔王と勇者の争いは、何が決着になるのかと。その司教は答えた。『魔王、もしくは勇者の誰かが、職種LVが最大であるLV10を成せば終わる』と。私は理解した。与えられた職種を上げるには、それを理解せねばならないと。…一色、今は倉戸香織となったお前に問う。色欲魔王として、今後はどうするのだ?」
「私はーー」
「ちょっと、カオリさん!大丈夫⁈」
肩を叩かれて、カオリはハッと振り向くと、アヤコとサナエが心配そうに見ている。辺りを見回すと、最初に居た部屋に戻っていた。
「に、にいやは⁈」
「アラヤ君なら、先生に呼ばれて進路相談に行きましたよ?」
そう言って、アヤコが奥の部屋を指差す。これはおかしい。名前を呼ばれてから自分はその部屋に向かった記憶すら無い。それどころか、最後になんと答えたかも分からない。その時に、何かいろいろと教えてもらった気がするのだが、今は記憶がボヤけているのだ。
「どうしたの?先生に変なことされたの?」
「だとしたら、今直ぐにアラヤを助けないと!」
「待って!違うの、危害を加えられた訳じゃ無いわ。…変わった進路相談をされただけ…。ただ、私個人の情報は、全て知られてしまった様だわ…」
「どういう事?」
カオリは、何故か言葉が出て来なかった。あの部屋に入ってから、個人情報を知られた方法は分からない。ただ、先生なりに確かに進路相談をしていた?
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