173 / 418
第12章 御教示願うは筋違いらしいですよ⁈
169話 厄災の悪魔①
しおりを挟む
『あれぇ~?おっかしいなぁ~』
フワフワと浮遊する風精霊が、何度も姿くらましと姿現しを繰り返している。
『何してんだよ、早くアラヤにドアを開けてもらえよなー』
『うるさいわね~、呼びに行きたいのに何故か行けないんだっての~』
イライラと下から野次を飛ばす火精霊に、シルフィはアカンベーを返す。
『なら、私、やってみるね』
水精霊が液体化し、扉の下の隙間から室内に入ろうとする。
『ん、通れない?壁あるよ?』
隙間は充分に通れる幅なのに、見えない壁の様なものに押し返されるのだ。
「お前達、何をしているのだ?」
『『『あ、デレルウェ』』』
「…一体、誰だそれは?」
扉の前に集まる精霊達は、チャコをトイレへと連れて来たイシルウェと遭遇した。
『丁度良いわ、この扉開けてくれない?力自慢の土精霊でも開けれなかったのよ~』
『ぐぬぬ…。今日はたまたま調子が悪いだけじゃー。ノブも大きくて回しづらいからの』
扉のノブにはめり込んだ跡が見える。これはノブ自体が壊れる程のかなりの力を加えたと思うんだが、凹みが出来た以外は微動だにしていない様だ。
「此処はアラヤ殿が借りた部屋だな」
イシルウェは軽くノックしてみるが返事は無い。耳の良い彼なら熟睡していても、ノックの音で目が覚めると思うのだが。
ガチャガチャとノブを回そうとするも、やはり動かない。
『精霊なら、次元越しに彼の下に現れるんじゃないのか?』
『そんなの、とっくに試したよ~』
『やっぱ、燃やしちゃおうぜ?』
「それはダメに決まってるだろ。ちょっと待て。アラヤ殿以外の奥方はどうした?」
『向こうの部屋に居るよ~』
イシルウェが精霊達について行くと、扉の鍵は開いていて、ベッドで横になっている銀狼のクララが居た。少し苦しそうな表情を見せている。
「少しうなされているな。回復できないか?」
『…アブゥ…』
光精霊が、クララに光を当てる。すると、黒いモヤらしきものが彼女の体から吹き出して消えた。
「うぅ…」
「クララ殿、大丈夫か?」
「…イシルウェさん?何故、私とカオリ様の部屋に?あれ?カオリ様が居ない?」
クララは辺りを見渡すが、一緒に入室した筈のカオリの姿はどこにも見当たらない。
「一体、何が、あったのでしょうか?」
「それが…」
イシルウェと精霊達は、クララに扉の事と彼女に付いていた黒いモヤの話をする事にした。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
アラヤは、サナエの側に付きっきりになって看病をしていた。こうする事で、アヤコに不審な行動をさせないようにしているのだ。
魔導感知に慌てて走って来るオードリーの反応が見えて、アラヤ達の部屋を勢いよく開けて入って来た。
「アラヤ様!教団からの新情報で、グルケニア帝国がラエテマ王国へ侵攻を開始したとの事です!」
「ええっ⁈戦争が始まったの?そもそも争いは、グルケニア帝国とムシハ連邦国で起きてたんじゃないの?」
「それは軽いイザコザがあった程度で、未だ不可侵条約は守られているとか。むしろ、帝国の狙いは初めからラエテマ王国の方であった様です」
「アラヤ、カオリさん大丈夫かな…?」
サナエが心配そうにアラヤの手を握るが、アラヤは今この場所を離れるわけにもいかない。助けに向かう事はできないのだ。
「カオリさん達なら大丈夫だよ。旅立ってから2日経つから、前線から離れた王都まで移動しているだろうし、ハウン達も居るからね」
アラヤは彼女の手を握り返して落ち着かせる。彼女には、余計な不安は感じずに今は安静にしてもらうしかない。
すると、魔導感知の端にアヤコの反応が現れた。どうやら街から帰って来た様だ。その反応は敵意に満ちた赤に染まっている。
「ごめん、ちょっとだけ離れるね」
アラヤはそっと彼女の手を離すと、オードリーには部屋に残ってもらい、単身アヤコの下に向かう。
「あら、アラヤ君。出迎えに来てくれたんですか?」
屋敷入り口で待つアラヤを見つけて、アヤコは嬉しそうにしている。その姿、振る舞いは紛れもなくアヤコ本人なのだが、彼女の手にこびり付いた血のりが、彼女では無いと訴えている様に見える。
「お前は一体、何者なんだ⁉︎」
「えぇ⁉︎突然、どうしたんですか、アラヤ君。そんな怖い顔をして…」
「猿芝居はやめてくれ!本物のアヤコさんをどうしたんだ⁉︎」
「酷いわ…。愛する妻の事を忘れるなんて…」
泣き真似を始めたアヤコに対して、アラヤは竜爪剣を構えた。すると、アヤコはピタリと泣き真似を止めて、大きく溜め息をついた。
「…全く、さっきの盾男もだけど、私を信用していないのよね。おかげで技能与奪が1つしか奪えなかった。まぁ、技能は有り余る程手に入れたからもう良いけどね?」
「…アスピダ?」
魔導感知には、屋敷にも敷地内にも彼の反応が見当たらない。まさか…?
「貴様は誰だ⁉︎アスピダに何をした!」
「ああ、もう良いかしらね。ここまで敵対視されたら、夫婦と言えど与奪数は期待できないし、この体の無駄な抵抗も面倒だからね。良いわ、見せてあげる」
メキメキと骨格が鳴り響き、彼女の体がやや肥大すると、背中から黒い翼が生えてきた。それに伴って彼女の風貌はみるみる変貌していく。
【我が名はマンモン。強欲を司る大罪の権化。我が望む物は全て我が手中に納めねばならぬ】
「ああっ…⁉︎アヤコさん!」
最早愛する妻の姿はそこに無く、血の涙を流して高らかに笑う悪魔の形相が有った。
彼女の体を媒介にした悪魔は、翼を広げて舞い上がる。
【其方の独占を願うこの器の身体には酷な事だが、五体満足である必要は無いか】
マンモンは両手を突き出し、アラヤに照準を向けると小さな魔法陣を展開させた。
【器の熟練度が足りないが、数で凌駕すれば済む話だ】
怒涛の全属性魔法連撃がアラヤを襲い、辺りは土埃が舞い上がる。視界が晴れてくると、横たわる少年の姿が見えてきた。
【魔導感知に反応無し。やり過ぎて殺してしまったか?】
「ごめんよ」
背後から声が聞こえ、下にあるのが脱皮した偽物だと気付いたが、マンモンはその一瞬の反応が遅れた事により、アラヤに翼を喰いちぎられてしまった。
【魔導感知に反応しないだと⁉︎しかも、噛み傷から痺れが…おのれ、技能か!しかし技能ならば我の方が数は上よ!】
飛び続ける事が困難になったマンモンは、アラヤを振り払いゆっくりと地上に降りる。
(…。思わず首を避けてしまった。でも…まだ可能性があるのなら…!)
彼女の体をなるべく傷付けない様にと、不可能に近い考えで、アラヤはマンモンとの戦いを開始するのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「アロマ様、やはり行かれるのですか?」
ラエテマ王国王都の端にある宿屋の一室で、ハウンとカオリは魔力電池を大量に用意していた。
「仮死状態も丁度終わったし、行くなら今しか無いわ」
「しかし、戦争開始により王都内も緊張状態です。王城もかなりの厳戒態勢ですよ?」
「その点は大丈夫。王城の地下墳墓には行った事あるから、テレポートで行けるのよ。だからハウンは、アフティが食材を調達して来るまで此処で待機しててね。私が突入して1日帰って来ない場合には、一度にいやの元に帰り事情を話しなさい。今回の事は私の我儘、独断で行った事だから、貴女達が責任を感じたり気に病む必要は一切無いからね?」
ついて行くと言っても、テレポートで同伴してくれなければ意味がない。ハウンは渋々、用意した魔鉱石と魔力電池を渡した。
「必ず帰って来てくださいね。待っていますから」
「当然、そのつもりよ。更なる成長を遂げて、大威張りで帰って来るわ」
カオリは自信に溢れた笑顔を見せて、王城の地下墳墓へとテレポートした。
「懐かしいわね…」
辿り着いた地下墳墓に灯りは無く、闇と静寂に包まれている。暗視眼があるので、無意味に明かりを灯して居場所を晒す事はしない。
(棺に奇妙なシジルがあると言ってたわね。この辺りは私が仮死状態で隠れていた場所だけど、中身の無い棺は一つ二つしか無かった筈…)
石棺を隈なく調べながら進んで行くと、それらしき棺をようやく見つけた。王族の子供用の石棺で、蓋を開けると中に地下階段を発見した。
(フフフ、色欲魔王の深淵を覗いてやろうじゃない!)
彼女は緊張と興奮で震える手を、反対の手で抑えて落ち着かせると、小さく深呼吸してから中へと入って行った。しばらくしてから棺の蓋が勝手に閉まった事に気付く事は無かった。
フワフワと浮遊する風精霊が、何度も姿くらましと姿現しを繰り返している。
『何してんだよ、早くアラヤにドアを開けてもらえよなー』
『うるさいわね~、呼びに行きたいのに何故か行けないんだっての~』
イライラと下から野次を飛ばす火精霊に、シルフィはアカンベーを返す。
『なら、私、やってみるね』
水精霊が液体化し、扉の下の隙間から室内に入ろうとする。
『ん、通れない?壁あるよ?』
隙間は充分に通れる幅なのに、見えない壁の様なものに押し返されるのだ。
「お前達、何をしているのだ?」
『『『あ、デレルウェ』』』
「…一体、誰だそれは?」
扉の前に集まる精霊達は、チャコをトイレへと連れて来たイシルウェと遭遇した。
『丁度良いわ、この扉開けてくれない?力自慢の土精霊でも開けれなかったのよ~』
『ぐぬぬ…。今日はたまたま調子が悪いだけじゃー。ノブも大きくて回しづらいからの』
扉のノブにはめり込んだ跡が見える。これはノブ自体が壊れる程のかなりの力を加えたと思うんだが、凹みが出来た以外は微動だにしていない様だ。
「此処はアラヤ殿が借りた部屋だな」
イシルウェは軽くノックしてみるが返事は無い。耳の良い彼なら熟睡していても、ノックの音で目が覚めると思うのだが。
ガチャガチャとノブを回そうとするも、やはり動かない。
『精霊なら、次元越しに彼の下に現れるんじゃないのか?』
『そんなの、とっくに試したよ~』
『やっぱ、燃やしちゃおうぜ?』
「それはダメに決まってるだろ。ちょっと待て。アラヤ殿以外の奥方はどうした?」
『向こうの部屋に居るよ~』
イシルウェが精霊達について行くと、扉の鍵は開いていて、ベッドで横になっている銀狼のクララが居た。少し苦しそうな表情を見せている。
「少しうなされているな。回復できないか?」
『…アブゥ…』
光精霊が、クララに光を当てる。すると、黒いモヤらしきものが彼女の体から吹き出して消えた。
「うぅ…」
「クララ殿、大丈夫か?」
「…イシルウェさん?何故、私とカオリ様の部屋に?あれ?カオリ様が居ない?」
クララは辺りを見渡すが、一緒に入室した筈のカオリの姿はどこにも見当たらない。
「一体、何が、あったのでしょうか?」
「それが…」
イシルウェと精霊達は、クララに扉の事と彼女に付いていた黒いモヤの話をする事にした。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
アラヤは、サナエの側に付きっきりになって看病をしていた。こうする事で、アヤコに不審な行動をさせないようにしているのだ。
魔導感知に慌てて走って来るオードリーの反応が見えて、アラヤ達の部屋を勢いよく開けて入って来た。
「アラヤ様!教団からの新情報で、グルケニア帝国がラエテマ王国へ侵攻を開始したとの事です!」
「ええっ⁈戦争が始まったの?そもそも争いは、グルケニア帝国とムシハ連邦国で起きてたんじゃないの?」
「それは軽いイザコザがあった程度で、未だ不可侵条約は守られているとか。むしろ、帝国の狙いは初めからラエテマ王国の方であった様です」
「アラヤ、カオリさん大丈夫かな…?」
サナエが心配そうにアラヤの手を握るが、アラヤは今この場所を離れるわけにもいかない。助けに向かう事はできないのだ。
「カオリさん達なら大丈夫だよ。旅立ってから2日経つから、前線から離れた王都まで移動しているだろうし、ハウン達も居るからね」
アラヤは彼女の手を握り返して落ち着かせる。彼女には、余計な不安は感じずに今は安静にしてもらうしかない。
すると、魔導感知の端にアヤコの反応が現れた。どうやら街から帰って来た様だ。その反応は敵意に満ちた赤に染まっている。
「ごめん、ちょっとだけ離れるね」
アラヤはそっと彼女の手を離すと、オードリーには部屋に残ってもらい、単身アヤコの下に向かう。
「あら、アラヤ君。出迎えに来てくれたんですか?」
屋敷入り口で待つアラヤを見つけて、アヤコは嬉しそうにしている。その姿、振る舞いは紛れもなくアヤコ本人なのだが、彼女の手にこびり付いた血のりが、彼女では無いと訴えている様に見える。
「お前は一体、何者なんだ⁉︎」
「えぇ⁉︎突然、どうしたんですか、アラヤ君。そんな怖い顔をして…」
「猿芝居はやめてくれ!本物のアヤコさんをどうしたんだ⁉︎」
「酷いわ…。愛する妻の事を忘れるなんて…」
泣き真似を始めたアヤコに対して、アラヤは竜爪剣を構えた。すると、アヤコはピタリと泣き真似を止めて、大きく溜め息をついた。
「…全く、さっきの盾男もだけど、私を信用していないのよね。おかげで技能与奪が1つしか奪えなかった。まぁ、技能は有り余る程手に入れたからもう良いけどね?」
「…アスピダ?」
魔導感知には、屋敷にも敷地内にも彼の反応が見当たらない。まさか…?
「貴様は誰だ⁉︎アスピダに何をした!」
「ああ、もう良いかしらね。ここまで敵対視されたら、夫婦と言えど与奪数は期待できないし、この体の無駄な抵抗も面倒だからね。良いわ、見せてあげる」
メキメキと骨格が鳴り響き、彼女の体がやや肥大すると、背中から黒い翼が生えてきた。それに伴って彼女の風貌はみるみる変貌していく。
【我が名はマンモン。強欲を司る大罪の権化。我が望む物は全て我が手中に納めねばならぬ】
「ああっ…⁉︎アヤコさん!」
最早愛する妻の姿はそこに無く、血の涙を流して高らかに笑う悪魔の形相が有った。
彼女の体を媒介にした悪魔は、翼を広げて舞い上がる。
【其方の独占を願うこの器の身体には酷な事だが、五体満足である必要は無いか】
マンモンは両手を突き出し、アラヤに照準を向けると小さな魔法陣を展開させた。
【器の熟練度が足りないが、数で凌駕すれば済む話だ】
怒涛の全属性魔法連撃がアラヤを襲い、辺りは土埃が舞い上がる。視界が晴れてくると、横たわる少年の姿が見えてきた。
【魔導感知に反応無し。やり過ぎて殺してしまったか?】
「ごめんよ」
背後から声が聞こえ、下にあるのが脱皮した偽物だと気付いたが、マンモンはその一瞬の反応が遅れた事により、アラヤに翼を喰いちぎられてしまった。
【魔導感知に反応しないだと⁉︎しかも、噛み傷から痺れが…おのれ、技能か!しかし技能ならば我の方が数は上よ!】
飛び続ける事が困難になったマンモンは、アラヤを振り払いゆっくりと地上に降りる。
(…。思わず首を避けてしまった。でも…まだ可能性があるのなら…!)
彼女の体をなるべく傷付けない様にと、不可能に近い考えで、アラヤはマンモンとの戦いを開始するのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「アロマ様、やはり行かれるのですか?」
ラエテマ王国王都の端にある宿屋の一室で、ハウンとカオリは魔力電池を大量に用意していた。
「仮死状態も丁度終わったし、行くなら今しか無いわ」
「しかし、戦争開始により王都内も緊張状態です。王城もかなりの厳戒態勢ですよ?」
「その点は大丈夫。王城の地下墳墓には行った事あるから、テレポートで行けるのよ。だからハウンは、アフティが食材を調達して来るまで此処で待機しててね。私が突入して1日帰って来ない場合には、一度にいやの元に帰り事情を話しなさい。今回の事は私の我儘、独断で行った事だから、貴女達が責任を感じたり気に病む必要は一切無いからね?」
ついて行くと言っても、テレポートで同伴してくれなければ意味がない。ハウンは渋々、用意した魔鉱石と魔力電池を渡した。
「必ず帰って来てくださいね。待っていますから」
「当然、そのつもりよ。更なる成長を遂げて、大威張りで帰って来るわ」
カオリは自信に溢れた笑顔を見せて、王城の地下墳墓へとテレポートした。
「懐かしいわね…」
辿り着いた地下墳墓に灯りは無く、闇と静寂に包まれている。暗視眼があるので、無意味に明かりを灯して居場所を晒す事はしない。
(棺に奇妙なシジルがあると言ってたわね。この辺りは私が仮死状態で隠れていた場所だけど、中身の無い棺は一つ二つしか無かった筈…)
石棺を隈なく調べながら進んで行くと、それらしき棺をようやく見つけた。王族の子供用の石棺で、蓋を開けると中に地下階段を発見した。
(フフフ、色欲魔王の深淵を覗いてやろうじゃない!)
彼女は緊張と興奮で震える手を、反対の手で抑えて落ち着かせると、小さく深呼吸してから中へと入って行った。しばらくしてから棺の蓋が勝手に閉まった事に気付く事は無かった。
0
あなたにおすすめの小説
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる