214 / 418
第15章 その力は偉大らしいですよ⁉︎
210話 偉大な力?
しおりを挟む
謹慎を解かれたエンリルが、嬉しそうに土を吹き飛ばして進む後を、微精霊とシルウェストレがサクションで粉塵を吸い込んで行く。
この分だと、広大なナーサキの領土も一月もかからないうちに除染出来るかもしれない。流石は上位風精霊だと思う。ただ、アラヤ達を見る度にドヤ顔を見せるのは、ウザったく感じるけど。
「エアリエル様、ナーサキ領土内に、帝国民が居ないという確証はまだ有りません。これだけ派手に除染をしている訳ですから、何者かに見つかる可能性はあります。エアリエル様だけは姿を隠すべきだと思うのですが」
『いや、どうせなら情報収集に向かおうではないか。丁度、汚染範囲外に反応を見つけたぞ?』
感知能力は圧倒的にエアリエルが上なので、アラヤの魔導感知範囲外の反応を見つけたらしい。
「行くのは構いませんが、先ずは相手が精霊視認の技能を持っているかを確認するまでは隠れて下さいね?」
アラヤは、精霊力を抑える魔法陣が施されたローブと帽子を取り出して見せる。これは、エアリエル用に新たにアルディスとサナエが拵えた物だ。
『そうだな、他の大精霊に気付かれても面倒ではある。どれ、試着してみよう』
どうやらデザインが気に入ったらしい。普段着ている際どい精霊服の上から、ローブを羽織ると、モデルの様にクルリと回って見せた。
うん、綺麗だ。例え装いが変わろうとも、彼女の新たな美が分かるだけだ。
不変なるもの、或いはうつろわざる者…彼女達精霊はそうだと思っていた。
だがどうだろう?今の時季はまだ冬だから、大精霊でも薄着は寒いのかなって思ったけどそうじゃない。衣替えを楽しむサナエ達を見て、真似したくなったエアリエルは、ファッションに興味を持ったのだ。
興味という変化が、大精霊にもあると分かった。
『うむ、悪くない。次はドレスでも構わないと伝えておいてくれ』
ご機嫌なエアリエルは、ロシア帽と呼ばれるブルパカ毛製のウシャンカを被り、微精霊と変わらない程度まで霊力を抑えた。
「ではその反応があった真上まで、浮遊邸で向かいましょう」
除染作業はシルウェストレ達に任せて、アラヤ達は浮遊邸で移動を開始した。
クレーターがあった場所から半日程離れた辺りから、ポツポツと民家や屋敷跡が見えて来た。屋根が崩れた廃墟等もあるが、僅かに生活している民家もある様だ。
「この辺りは街だった様ですね。住んでいるのは帝国民でしょうか?ひょっとしたら占領される前のナーサキの民も居るかもしれませんね」
「その可能性もあるけど、見分けは難しいかもね。問題の魔法を使用した人物や、その当時の状況の記録、又は情報を手に入れるには、確かに当事者から聞くのが1番だけど」
言語理解持ちのハウンとアフティだけでなく、オードリーとファブリカンテは帝国語とムシハ連邦共通語を話せるらしいので、情報収集に参加してもらう。クララとカオリには浮遊邸に残ってもらい、念話での中継を頼んだ。
「美徳教団と大罪教団の教会が有るにはあるけど、機能しているかは分からない。ハウン達は注意して当たってくれ。俺達も、グラコ家の生き残りと思われると厄介だから、苗字は隠していた方が良いだろうね」
下に降りたアラヤ達は、各自バラバラに情報収集を開始した。
アラヤの肩には、スカルゴが乗っている。精霊視認の技能持ちが気付くか反応を見るのと、スカルゴが無属性精霊の加護持ちの人物を探す為である。
彼の行き先は、降りる時に帝国旗が目に着いた駐屯兵舎だ。
住民はやはり少ないみたいで、すれ違う住民は余所者であるアラヤ達を警戒してか、直ぐに家へと隠れて窓からこっそりと様子を伺っている。
「このまま話を聞くのは難しいかもなぁ」
アラヤは魔力制御で気配を消して、盗み聞きをする方法に切り替える事にした。
兵舎は見張りも少なく、侵入は簡単に出来た。反応を見る限り、兵の数は50人程度と少ない。汚染されたナーサキは、侵略の恐れも無い僻地扱いなのだろうか。
「おい、聞いたか?ラエテマに攻めてる軍の話」
話し声が聞こえ、アラヤは咄嗟に通路の天井に魔力粘糸でくっ付いた。
アラヤの下を兵士達が通り過ぎて行く。どの兵士も大した強さでは無いな。アラヤはそのまま後を尾ける。
兵士達は休憩室らしき部屋に入ると、椅子や仮眠用のベッドに腰を下ろした。
「ハハッ、あの勇者が裏切るなんてあり得ないだろ?デマだよ、デマ。こんな場所まで情報が来ないからって、揶揄われてるんだよ」
「だよなぁ。大体、我ら帝国には奥の手がある。勇者がどう動こうと、彼の方がこのナーサキを一瞬で浄化したように、いつでもラエテマの王都をその偉大な力で消せるからな」
浄化だって?国一つを滅亡させた力を、そんな美化した言い方にするなんておかしいだろ。
「彼の方の偉大な力を、見た事あるか?」
アラヤは、声色を兵士の1人に似せて質問してみた。
「あの時は後方部隊だったからなぁ。間近で見た訳じゃ無いが、見えていた軍隊や王城はおろか、辺り一面の建物や山を塵に変えたあんな魔法、天地創造の対になる偉大な力、いや、正に神の御業だったよ」
「実際、目の当たりにしたムシハ連邦も、このナーサキをあっさり捨てて、不利な停戦条約を結んだ訳だからな」
「ほんと、ブナイア様が味方で良かったよな。勇者はともかく、教団の人間は国や軍に関わらないと思っていたから」
ブナイア…。確か、元強欲魔王の子孫で、何故か美徳教団に入った背信者だよね?
まさか、そんな凄い魔術士だったとはね。
「もう、現地入りされているだろうから、帝国の勝利は決まった様なもの。だからデマも増えるのさ」
それからしばらく聞いていたが、それ以上の情報は出てこなかった。一度兵舎から出て皆と合流する事にした。
「なるほど…ブナイア司教ですか。魔王の血族として授かった技能や魔力量の多さがあれば、その偉大な力と呼ばれる魔法を使用できたのも頷けますね」
アラヤの話を聞いたハウンは、司教が合成魔法を使用した可能性が高いと考えている様だ。だが、国一つを範囲内する魔法だ。桁違いに魔力を消費した筈。有能な魔術士とはいえ、本当に可能な魔力量を持っていただろうか?
「ん~、でも、やはり1人じゃ無理じゃないかな?」
「私もそう思うわ。最低でも私クラスの魔力量持ちが5人は必要だと思う」
やはりカオリも1人では賄えない消費魔力量だと考えていたらしい。
『考えられとしたら、やはり大精霊の存在か?』
振り返ると、エアリエルが来ていた。アラヤからの連絡を待ちきれなかったみたいだ。
「その可能性が高いと思います」
確かに大精霊が協力していたのなら、技能をブナイア司教本人が持っていれば可能な筈だ。
『問題は、協力していた大精霊が誰かという一点だな。ゲーブは流石に無いとして、アーパス(水の大精霊)も…無いか。ムルキベル(火の大精霊)、プルートー(闇の大精霊)、…ミフル(光の大精霊)は微妙だな。シルウェストレは彼等の属性は無いと言っていたからな。とすると、残るは…無の大精霊という事になるな』
皆の視線が、アラヤの肩に居るスカルゴに向けられる。
『え?え?皆の視線、ちょっと怖いんだな!ぼ、僕は大精霊じゃ無いんだな!』
スカルゴは、堪らず殻の中に頭を引っ込める。その殻にエアリエルは優しく触れた。
『そんな事は分かっている。我は聞きたいのだ。未だ微精霊である御主でも、大精霊の存在は分かるであろう?』
『そ、それは産まれた時から感じているんだな。それと、未だ微精霊って余計なお世話なんだな。アラヤが協力しないのが悪いんだな』
いや、別に嫌ってる訳じゃないよ?
微精霊を中位精霊に昇華させるには、体の一部、もしくは体液をアラヤが吸収しなければならない。それが嫌って事じゃない。忙しかっただけ。決して、一口食べたらエスカルゴ料理だって、スカルゴ自身を丸呑みしちゃうかもって心配してる訳じゃ…。
『何故、今喉を鳴らすんだな?』
「んもう、そのくだりは後で良いから、早く大精霊の事を教えて⁉︎」
『し、しょうがないんだな。名前はケイオス様。会った事は無いけど、同胞からは人間の姿をしていないって聞いたんだな。居場所は、…全く感知できないんだな』
大精霊の感知は、やはり微精霊では限界があるのかもしれない。中位精霊化…今度、腹を括ってチャレンジしてみるかな。
確か、焼いて食べるんだっけ?それとも煮るんだったかな?
おっといかん、想像していたらヨダレが…。
この分だと、広大なナーサキの領土も一月もかからないうちに除染出来るかもしれない。流石は上位風精霊だと思う。ただ、アラヤ達を見る度にドヤ顔を見せるのは、ウザったく感じるけど。
「エアリエル様、ナーサキ領土内に、帝国民が居ないという確証はまだ有りません。これだけ派手に除染をしている訳ですから、何者かに見つかる可能性はあります。エアリエル様だけは姿を隠すべきだと思うのですが」
『いや、どうせなら情報収集に向かおうではないか。丁度、汚染範囲外に反応を見つけたぞ?』
感知能力は圧倒的にエアリエルが上なので、アラヤの魔導感知範囲外の反応を見つけたらしい。
「行くのは構いませんが、先ずは相手が精霊視認の技能を持っているかを確認するまでは隠れて下さいね?」
アラヤは、精霊力を抑える魔法陣が施されたローブと帽子を取り出して見せる。これは、エアリエル用に新たにアルディスとサナエが拵えた物だ。
『そうだな、他の大精霊に気付かれても面倒ではある。どれ、試着してみよう』
どうやらデザインが気に入ったらしい。普段着ている際どい精霊服の上から、ローブを羽織ると、モデルの様にクルリと回って見せた。
うん、綺麗だ。例え装いが変わろうとも、彼女の新たな美が分かるだけだ。
不変なるもの、或いはうつろわざる者…彼女達精霊はそうだと思っていた。
だがどうだろう?今の時季はまだ冬だから、大精霊でも薄着は寒いのかなって思ったけどそうじゃない。衣替えを楽しむサナエ達を見て、真似したくなったエアリエルは、ファッションに興味を持ったのだ。
興味という変化が、大精霊にもあると分かった。
『うむ、悪くない。次はドレスでも構わないと伝えておいてくれ』
ご機嫌なエアリエルは、ロシア帽と呼ばれるブルパカ毛製のウシャンカを被り、微精霊と変わらない程度まで霊力を抑えた。
「ではその反応があった真上まで、浮遊邸で向かいましょう」
除染作業はシルウェストレ達に任せて、アラヤ達は浮遊邸で移動を開始した。
クレーターがあった場所から半日程離れた辺りから、ポツポツと民家や屋敷跡が見えて来た。屋根が崩れた廃墟等もあるが、僅かに生活している民家もある様だ。
「この辺りは街だった様ですね。住んでいるのは帝国民でしょうか?ひょっとしたら占領される前のナーサキの民も居るかもしれませんね」
「その可能性もあるけど、見分けは難しいかもね。問題の魔法を使用した人物や、その当時の状況の記録、又は情報を手に入れるには、確かに当事者から聞くのが1番だけど」
言語理解持ちのハウンとアフティだけでなく、オードリーとファブリカンテは帝国語とムシハ連邦共通語を話せるらしいので、情報収集に参加してもらう。クララとカオリには浮遊邸に残ってもらい、念話での中継を頼んだ。
「美徳教団と大罪教団の教会が有るにはあるけど、機能しているかは分からない。ハウン達は注意して当たってくれ。俺達も、グラコ家の生き残りと思われると厄介だから、苗字は隠していた方が良いだろうね」
下に降りたアラヤ達は、各自バラバラに情報収集を開始した。
アラヤの肩には、スカルゴが乗っている。精霊視認の技能持ちが気付くか反応を見るのと、スカルゴが無属性精霊の加護持ちの人物を探す為である。
彼の行き先は、降りる時に帝国旗が目に着いた駐屯兵舎だ。
住民はやはり少ないみたいで、すれ違う住民は余所者であるアラヤ達を警戒してか、直ぐに家へと隠れて窓からこっそりと様子を伺っている。
「このまま話を聞くのは難しいかもなぁ」
アラヤは魔力制御で気配を消して、盗み聞きをする方法に切り替える事にした。
兵舎は見張りも少なく、侵入は簡単に出来た。反応を見る限り、兵の数は50人程度と少ない。汚染されたナーサキは、侵略の恐れも無い僻地扱いなのだろうか。
「おい、聞いたか?ラエテマに攻めてる軍の話」
話し声が聞こえ、アラヤは咄嗟に通路の天井に魔力粘糸でくっ付いた。
アラヤの下を兵士達が通り過ぎて行く。どの兵士も大した強さでは無いな。アラヤはそのまま後を尾ける。
兵士達は休憩室らしき部屋に入ると、椅子や仮眠用のベッドに腰を下ろした。
「ハハッ、あの勇者が裏切るなんてあり得ないだろ?デマだよ、デマ。こんな場所まで情報が来ないからって、揶揄われてるんだよ」
「だよなぁ。大体、我ら帝国には奥の手がある。勇者がどう動こうと、彼の方がこのナーサキを一瞬で浄化したように、いつでもラエテマの王都をその偉大な力で消せるからな」
浄化だって?国一つを滅亡させた力を、そんな美化した言い方にするなんておかしいだろ。
「彼の方の偉大な力を、見た事あるか?」
アラヤは、声色を兵士の1人に似せて質問してみた。
「あの時は後方部隊だったからなぁ。間近で見た訳じゃ無いが、見えていた軍隊や王城はおろか、辺り一面の建物や山を塵に変えたあんな魔法、天地創造の対になる偉大な力、いや、正に神の御業だったよ」
「実際、目の当たりにしたムシハ連邦も、このナーサキをあっさり捨てて、不利な停戦条約を結んだ訳だからな」
「ほんと、ブナイア様が味方で良かったよな。勇者はともかく、教団の人間は国や軍に関わらないと思っていたから」
ブナイア…。確か、元強欲魔王の子孫で、何故か美徳教団に入った背信者だよね?
まさか、そんな凄い魔術士だったとはね。
「もう、現地入りされているだろうから、帝国の勝利は決まった様なもの。だからデマも増えるのさ」
それからしばらく聞いていたが、それ以上の情報は出てこなかった。一度兵舎から出て皆と合流する事にした。
「なるほど…ブナイア司教ですか。魔王の血族として授かった技能や魔力量の多さがあれば、その偉大な力と呼ばれる魔法を使用できたのも頷けますね」
アラヤの話を聞いたハウンは、司教が合成魔法を使用した可能性が高いと考えている様だ。だが、国一つを範囲内する魔法だ。桁違いに魔力を消費した筈。有能な魔術士とはいえ、本当に可能な魔力量を持っていただろうか?
「ん~、でも、やはり1人じゃ無理じゃないかな?」
「私もそう思うわ。最低でも私クラスの魔力量持ちが5人は必要だと思う」
やはりカオリも1人では賄えない消費魔力量だと考えていたらしい。
『考えられとしたら、やはり大精霊の存在か?』
振り返ると、エアリエルが来ていた。アラヤからの連絡を待ちきれなかったみたいだ。
「その可能性が高いと思います」
確かに大精霊が協力していたのなら、技能をブナイア司教本人が持っていれば可能な筈だ。
『問題は、協力していた大精霊が誰かという一点だな。ゲーブは流石に無いとして、アーパス(水の大精霊)も…無いか。ムルキベル(火の大精霊)、プルートー(闇の大精霊)、…ミフル(光の大精霊)は微妙だな。シルウェストレは彼等の属性は無いと言っていたからな。とすると、残るは…無の大精霊という事になるな』
皆の視線が、アラヤの肩に居るスカルゴに向けられる。
『え?え?皆の視線、ちょっと怖いんだな!ぼ、僕は大精霊じゃ無いんだな!』
スカルゴは、堪らず殻の中に頭を引っ込める。その殻にエアリエルは優しく触れた。
『そんな事は分かっている。我は聞きたいのだ。未だ微精霊である御主でも、大精霊の存在は分かるであろう?』
『そ、それは産まれた時から感じているんだな。それと、未だ微精霊って余計なお世話なんだな。アラヤが協力しないのが悪いんだな』
いや、別に嫌ってる訳じゃないよ?
微精霊を中位精霊に昇華させるには、体の一部、もしくは体液をアラヤが吸収しなければならない。それが嫌って事じゃない。忙しかっただけ。決して、一口食べたらエスカルゴ料理だって、スカルゴ自身を丸呑みしちゃうかもって心配してる訳じゃ…。
『何故、今喉を鳴らすんだな?』
「んもう、そのくだりは後で良いから、早く大精霊の事を教えて⁉︎」
『し、しょうがないんだな。名前はケイオス様。会った事は無いけど、同胞からは人間の姿をしていないって聞いたんだな。居場所は、…全く感知できないんだな』
大精霊の感知は、やはり微精霊では限界があるのかもしれない。中位精霊化…今度、腹を括ってチャレンジしてみるかな。
確か、焼いて食べるんだっけ?それとも煮るんだったかな?
おっといかん、想像していたらヨダレが…。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
出戻り勇者は自重しない ~異世界に行ったら帰って来てからが本番だよね~
TB
ファンタジー
中2の夏休み、異世界召喚に巻き込まれた俺は14年の歳月を費やして魔王を倒した。討伐報酬で元の世界に戻った俺は、異世界召喚をされた瞬間に戻れた。28歳の意識と異世界能力で、失われた青春を取り戻すぜ!
東京五輪応援します!
色々な国やスポーツ、競技会など登場しますが、どんなに似てる感じがしても、あくまでも架空の設定でご都合主義の塊です!だってファンタジーですから!!
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる