265 / 418
第18章 離れ離れが寂しいのは当然ですよ⁉︎
261話 尾行
しおりを挟む
パガヤ王都にある酒場。
一度、対象であるロータス邸の場所を確認した後、アヤコとコモンは情報収集する為に酒場に入った。
コモンは蝙蝠人、アヤコは人猫姿で店の隅の机に座る。ここからなら、店に出入りする人物を自然体で見る事ができる。
「いらっしゃい。見ない顔だね?何にする?マタタビ酒もあるよ?」
早速、犬人の女店員が注文を取りに来た。
「ええ、私はそれを」
「お連れさんは、血酒はあいにく豚か馬しか無いけど、どうする?」
「うむ…。では馬で頼む」
「は~い」
店員が離れた後、コモンが小声でアヤコに話しかける。
「お酒を飲んで構わないのですか?」
「私は飲みませんよ?口内に小さなサクションを作り、飲むフリをするだけです」
「えっ、じゃあ吾輩は?」
「…?ひょっとして弱いのですか?」
「酒自体は弱くはありませんが、血酒は若い人間の血でないと悪酔いするんです」
「それなら、無理に血酒を頼む必要が無かったですよね?」
「国から出た事無いので、家で飲む以外の経験が無く…」
「そこは自己責任でお願いします。せめて変装が解けないようにしてくださいね?」
「…善処します」
酒が運ばれてきて、さりげなく飲んでいるフリをしながらアヤコは聞き耳を立てる。
この酒場の客の入りは割と多く、全ての会話を聞くには無理がある。
そこで、ロータスに関係しそうなワードだけに網を張った。
ほとんどが、『コロシアム』『祭り』『4大将軍のブルータス』の話題が多い。そんな中、ロータスの名が聞こえてアヤコは意識をそちらに向けた。
「聞いたか?また帝国に囚人を売り付ける案が出てるってよ」
「またロータス様か。囚人とはいえ、同胞を奴隷に送るのは何か違うよなぁ?」
「それがさ、今回は奴隷というより兵士要員なんだとさ」
「ああ、そういえばラエテマ王国と喧嘩してたんだったか。あれって結局どうなったんだ?」
「痛み分けらしいぞ」
「ハハッ、ざまぁないな」
やはり聞きたい事を質問しない限り、聞き耳を立てるだけではあまり関係性の高い話は聞けそうにないようだ。
「コモン、大丈夫ですか?」
「は、はい。割と大丈夫です…」
悪酔いすると言っていただけに顔色はあまり良くないが、気性が変わり悪くなるというわけじゃなさそうだ。
「やり方を変えないと、酒場での情報収集は限界みたいですね」
「…そのようで。皆、コロシアムの祭りを見に行くという類いの話ばかりの様子。やはり、直接屋敷に潜入しますか?」
「それは流石に無理ね。相手は厄災の悪魔、気付かれたら情報収集どころではありませんよ?やはり、彼の身辺に近い者から聞き出すしかないでしょうね」
本来なら調査が得意なオードリー達が適任なのだけど、オードリーとアフティはゴーモラ国に残った為に居ない。
「では、吾輩の出番というわけですね」
ヴァンパイアは、対象を条件付きで隷属化する事ができるらしいのだが、どうやら彼も彼の父親と同じく使えるらしい。
ただ、一度隷属化した者は戻す術が無いと聞いた。だから、この方法を用いれば後の調査が出来ず足が付きやすいのだ。
「狙うなら使用人ですが、屋敷はちゃんとマークできていますか?」
ヴァンパイアの固有技能の1つに、体の一部を蝙蝠に分体する技能がある。
屋敷を確認した際に、あらかじめ2匹の蝙蝠分体を近くの木に監視目的で置いてきたのだ。
因みに、今回は両足の小指を分体に使用したらしい。
「はい。住み込みの使用人の1人がたった今、何やら使いに出されたみたいです。後を追いますか?」
分体の情報は本体も共有できる。とても便利な技能だが、失った場合は使用した体の一部は戻らないという危険もある。
「ええ、お願いします。私達も向かいましょう」
酒代を払い外に出ると、外はすっかり夜の街に変わっていた。
「こんな時間帯に用事の使い?少し変ですね。屋敷の方は引き続き監視していますか?」
「はい。特に変わりないようです」
(夜に出す用事というと、日常的な品の買い物の可能性は低いと思うけど。まさか、監視に気付かれて誘い込まれている可能性もある?)
アヤコは念のために、隠密の技能と魔力制御で気配を消すことにした。
しばらくして、使用人の後を追う蝙蝠へと追いついた。
どうやら使用人は、建物内に入ってしまったらしい。その建物には灯りすら点いていない。
「どうやら二階に上がったみたいです。家に入れた人物は猫人だったのですが、使用人を念入りにボディチェックしていました」
それなら、仲が良い相手というわけじゃなさそうね。少し、きな臭くなってきた気がする。
「建物の近くまで行きましょう」
アヤコとコモンはカップルを装って建物に近付くと、壁にもたれかかり再び聞き耳を立てる。
「…では手筈通り、祭りの仕込みはお願いします」
「いやはや、ロータス様は堅物だと思っていたが、息子の為にここまでするとはな…」
「残りの報酬は達成が確認できてからです。貴方は余計な考えを持たずに、失敗しない事を心がけてください」
「分かってるよ。だが相手は大将軍様達だ。成功報酬には更に色を付けてくれるって言うなら、モチベーションが更に上がるんだけどな?」
「…話は伝えますが、今後の貴方の身の安全は保証できませんよ?」
「おお、怖ぇな。ハハ、冗談だよ。前払いも充分な額だ。必ず成功させて、今後とも長い付き合いをお願いしたいと思ってるさ」
「では、よろしくお願いします。くれぐれも、間に合わなかったなどという事にならぬように」
「こっちはコレで飯食ってるんだ。そんなヘマはしねぇよ」
そこで、いきなり二階の窓が開けられた。咄嗟に、コモンはアヤコに壁ドンをした姿勢になって誤魔化す。
冷や汗ダラダラのコモンの隙間から、窓枠から身を乗り出した猫人と目が合う。
いや、よく見ると猫人じゃなくて豹人だった。
「ん?何だ、てめぇら。人ん家で盛ってんじゃねーぞ?」
「あっ、ごめんなさいっ!」
アヤコはコモンから逃げるようにして走り出し、コモンも待ってと後を追った。
「ヘッ、フラれてやんの。全く、出発前に嫌な気分になるところだったぜ」
「…」
「じゃあな!」
勢いよく飛び降りた豹人は、街中を風のように走り去っていった。
「コモン、彼を蝙蝠で追せ……大丈夫ですか?」
逃げたフリをした後、建物の影で様子を見ていたアヤコは、コモンに追跡を頼もうとしたが、肝心の彼は嘔吐していた。
急に走ったことで限界が来たらしい。
「す、すみません…」
「仕方ありません。追跡は諦めましょう」
もはや追いつけない豹人の追跡は諦め、再び使用人の様子を伺う。
建物から出てきた使用人は人梟で、ぐるりと辺りを見回している。
「出て来なさい。そこに隠れているのは分かっています」
亜人の場合、本来なら夜行性の動物であっても、人とのハーフである為に日中も平気である。その上、得意とする夜になると、その視力や聴覚等の性能は人としての分が追加されて増すのだ。
アヤコとコモンは、ゆっくりと姿を現した。
「何故に私を尾けているのですか?」
「…別に貴方を尾けてたわけじゃありませんけど…」
と誤魔化してみたけれど、コモンの蝙蝠をどうも途中から気付かれていたようだ。
「せっかくなのでロータス様について、2、3質問しても宜しいですか?」
「フン、人猫のメイドは私の同僚にも居ますが、貴女程に猫っぽさの無い不自然な人猫は初めてですよ。その耳と尻尾が飾りのようだ」
言われてみれば確かに、耳や尻尾は飾りのようにウィッグをジャミングしただけの物だ。
どうやら動きが無いから不自然だったみたいで、改良の余地があると分かった。
「私に死角はない。無駄ですよ?」
隙を見て、分体を飛ばして背後に回ったコモンもあっさりと気付かれた。
「ご主人様の情報なら、提供しても良いですよ?」
「「えっ?」」
人梟の言葉にアヤコ達は驚く。
「コレさえ、戴ければ」
彼は指でお金を渡せと提示している。まさかの不忠実な人物だったか?
だがこれは好都合だ。その情報に信憑性があるかはともかく、無駄な血を出さずに話し合いができるのだから。
一度、対象であるロータス邸の場所を確認した後、アヤコとコモンは情報収集する為に酒場に入った。
コモンは蝙蝠人、アヤコは人猫姿で店の隅の机に座る。ここからなら、店に出入りする人物を自然体で見る事ができる。
「いらっしゃい。見ない顔だね?何にする?マタタビ酒もあるよ?」
早速、犬人の女店員が注文を取りに来た。
「ええ、私はそれを」
「お連れさんは、血酒はあいにく豚か馬しか無いけど、どうする?」
「うむ…。では馬で頼む」
「は~い」
店員が離れた後、コモンが小声でアヤコに話しかける。
「お酒を飲んで構わないのですか?」
「私は飲みませんよ?口内に小さなサクションを作り、飲むフリをするだけです」
「えっ、じゃあ吾輩は?」
「…?ひょっとして弱いのですか?」
「酒自体は弱くはありませんが、血酒は若い人間の血でないと悪酔いするんです」
「それなら、無理に血酒を頼む必要が無かったですよね?」
「国から出た事無いので、家で飲む以外の経験が無く…」
「そこは自己責任でお願いします。せめて変装が解けないようにしてくださいね?」
「…善処します」
酒が運ばれてきて、さりげなく飲んでいるフリをしながらアヤコは聞き耳を立てる。
この酒場の客の入りは割と多く、全ての会話を聞くには無理がある。
そこで、ロータスに関係しそうなワードだけに網を張った。
ほとんどが、『コロシアム』『祭り』『4大将軍のブルータス』の話題が多い。そんな中、ロータスの名が聞こえてアヤコは意識をそちらに向けた。
「聞いたか?また帝国に囚人を売り付ける案が出てるってよ」
「またロータス様か。囚人とはいえ、同胞を奴隷に送るのは何か違うよなぁ?」
「それがさ、今回は奴隷というより兵士要員なんだとさ」
「ああ、そういえばラエテマ王国と喧嘩してたんだったか。あれって結局どうなったんだ?」
「痛み分けらしいぞ」
「ハハッ、ざまぁないな」
やはり聞きたい事を質問しない限り、聞き耳を立てるだけではあまり関係性の高い話は聞けそうにないようだ。
「コモン、大丈夫ですか?」
「は、はい。割と大丈夫です…」
悪酔いすると言っていただけに顔色はあまり良くないが、気性が変わり悪くなるというわけじゃなさそうだ。
「やり方を変えないと、酒場での情報収集は限界みたいですね」
「…そのようで。皆、コロシアムの祭りを見に行くという類いの話ばかりの様子。やはり、直接屋敷に潜入しますか?」
「それは流石に無理ね。相手は厄災の悪魔、気付かれたら情報収集どころではありませんよ?やはり、彼の身辺に近い者から聞き出すしかないでしょうね」
本来なら調査が得意なオードリー達が適任なのだけど、オードリーとアフティはゴーモラ国に残った為に居ない。
「では、吾輩の出番というわけですね」
ヴァンパイアは、対象を条件付きで隷属化する事ができるらしいのだが、どうやら彼も彼の父親と同じく使えるらしい。
ただ、一度隷属化した者は戻す術が無いと聞いた。だから、この方法を用いれば後の調査が出来ず足が付きやすいのだ。
「狙うなら使用人ですが、屋敷はちゃんとマークできていますか?」
ヴァンパイアの固有技能の1つに、体の一部を蝙蝠に分体する技能がある。
屋敷を確認した際に、あらかじめ2匹の蝙蝠分体を近くの木に監視目的で置いてきたのだ。
因みに、今回は両足の小指を分体に使用したらしい。
「はい。住み込みの使用人の1人がたった今、何やら使いに出されたみたいです。後を追いますか?」
分体の情報は本体も共有できる。とても便利な技能だが、失った場合は使用した体の一部は戻らないという危険もある。
「ええ、お願いします。私達も向かいましょう」
酒代を払い外に出ると、外はすっかり夜の街に変わっていた。
「こんな時間帯に用事の使い?少し変ですね。屋敷の方は引き続き監視していますか?」
「はい。特に変わりないようです」
(夜に出す用事というと、日常的な品の買い物の可能性は低いと思うけど。まさか、監視に気付かれて誘い込まれている可能性もある?)
アヤコは念のために、隠密の技能と魔力制御で気配を消すことにした。
しばらくして、使用人の後を追う蝙蝠へと追いついた。
どうやら使用人は、建物内に入ってしまったらしい。その建物には灯りすら点いていない。
「どうやら二階に上がったみたいです。家に入れた人物は猫人だったのですが、使用人を念入りにボディチェックしていました」
それなら、仲が良い相手というわけじゃなさそうね。少し、きな臭くなってきた気がする。
「建物の近くまで行きましょう」
アヤコとコモンはカップルを装って建物に近付くと、壁にもたれかかり再び聞き耳を立てる。
「…では手筈通り、祭りの仕込みはお願いします」
「いやはや、ロータス様は堅物だと思っていたが、息子の為にここまでするとはな…」
「残りの報酬は達成が確認できてからです。貴方は余計な考えを持たずに、失敗しない事を心がけてください」
「分かってるよ。だが相手は大将軍様達だ。成功報酬には更に色を付けてくれるって言うなら、モチベーションが更に上がるんだけどな?」
「…話は伝えますが、今後の貴方の身の安全は保証できませんよ?」
「おお、怖ぇな。ハハ、冗談だよ。前払いも充分な額だ。必ず成功させて、今後とも長い付き合いをお願いしたいと思ってるさ」
「では、よろしくお願いします。くれぐれも、間に合わなかったなどという事にならぬように」
「こっちはコレで飯食ってるんだ。そんなヘマはしねぇよ」
そこで、いきなり二階の窓が開けられた。咄嗟に、コモンはアヤコに壁ドンをした姿勢になって誤魔化す。
冷や汗ダラダラのコモンの隙間から、窓枠から身を乗り出した猫人と目が合う。
いや、よく見ると猫人じゃなくて豹人だった。
「ん?何だ、てめぇら。人ん家で盛ってんじゃねーぞ?」
「あっ、ごめんなさいっ!」
アヤコはコモンから逃げるようにして走り出し、コモンも待ってと後を追った。
「ヘッ、フラれてやんの。全く、出発前に嫌な気分になるところだったぜ」
「…」
「じゃあな!」
勢いよく飛び降りた豹人は、街中を風のように走り去っていった。
「コモン、彼を蝙蝠で追せ……大丈夫ですか?」
逃げたフリをした後、建物の影で様子を見ていたアヤコは、コモンに追跡を頼もうとしたが、肝心の彼は嘔吐していた。
急に走ったことで限界が来たらしい。
「す、すみません…」
「仕方ありません。追跡は諦めましょう」
もはや追いつけない豹人の追跡は諦め、再び使用人の様子を伺う。
建物から出てきた使用人は人梟で、ぐるりと辺りを見回している。
「出て来なさい。そこに隠れているのは分かっています」
亜人の場合、本来なら夜行性の動物であっても、人とのハーフである為に日中も平気である。その上、得意とする夜になると、その視力や聴覚等の性能は人としての分が追加されて増すのだ。
アヤコとコモンは、ゆっくりと姿を現した。
「何故に私を尾けているのですか?」
「…別に貴方を尾けてたわけじゃありませんけど…」
と誤魔化してみたけれど、コモンの蝙蝠をどうも途中から気付かれていたようだ。
「せっかくなのでロータス様について、2、3質問しても宜しいですか?」
「フン、人猫のメイドは私の同僚にも居ますが、貴女程に猫っぽさの無い不自然な人猫は初めてですよ。その耳と尻尾が飾りのようだ」
言われてみれば確かに、耳や尻尾は飾りのようにウィッグをジャミングしただけの物だ。
どうやら動きが無いから不自然だったみたいで、改良の余地があると分かった。
「私に死角はない。無駄ですよ?」
隙を見て、分体を飛ばして背後に回ったコモンもあっさりと気付かれた。
「ご主人様の情報なら、提供しても良いですよ?」
「「えっ?」」
人梟の言葉にアヤコ達は驚く。
「コレさえ、戴ければ」
彼は指でお金を渡せと提示している。まさかの不忠実な人物だったか?
だがこれは好都合だ。その情報に信憑性があるかはともかく、無駄な血を出さずに話し合いができるのだから。
0
あなたにおすすめの小説
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
出戻り勇者は自重しない ~異世界に行ったら帰って来てからが本番だよね~
TB
ファンタジー
中2の夏休み、異世界召喚に巻き込まれた俺は14年の歳月を費やして魔王を倒した。討伐報酬で元の世界に戻った俺は、異世界召喚をされた瞬間に戻れた。28歳の意識と異世界能力で、失われた青春を取り戻すぜ!
東京五輪応援します!
色々な国やスポーツ、競技会など登場しますが、どんなに似てる感じがしても、あくまでも架空の設定でご都合主義の塊です!だってファンタジーですから!!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる