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第19章 選択権は弱者には無いそうですよ⁉︎
270話 ガキと大人
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「フハハハハッ‼︎」
バンドウの空手と喧嘩を混ぜた格闘スタイルは、一見デタラメに見えるが予測が難しくて思うように近づけない。
近くにある家具すらも平気で使い、クララを牽制しつつアラヤにカウンター気味に反撃してくる。
しかも、身体能力は基礎から高いようで、逸らしで受けた攻撃でさえ、竜鱗にヒビを入れた。
範囲魔法は、この地底空間では崩落するから使えない。それを察した中位土精霊が床土に手をつける。
『地盤を上げるぞ‼︎』
グン!と軽い重圧を感じ、アラヤ達は部屋ごと地上へとアースクラウドで持ち上げられた。
「ありがとう、ノーム。これで戦いやすくなる!」
アラヤは、遠慮無しにフレイムウォールをバンドウに向けて放った。
二本の炎の滝が、バンドウの逃げ道を塞ぐように流れて押し寄せた。
「む、やったか?」
直撃を見たイゾウがフラグを立てたせいか、バンドウは腕を交差するクロス受けだけで耐えていた。服は僅かに焦げているが、バンドウと同じく魔法耐性の高い服だったようだ。
「この野朗、熱いだろうが!」
「大抵の魔物は焼き尽くす炎を、その程度の感想かよ」
思った以上に効いてない。魔法耐性だけでなく熱耐性も持っているかもしれない。
「じゃあ、他の耐性も試してみるか」
ハリケーン、氷河期、アッシドミストを、クララと交互にバンドウに放った。
ところが、全て直撃したにも関わらず、服だけが耐性を上回りボロボロになっただけで、とうのバンドウは擦り傷程度に見える。
「マジか…。どんだけ耐性あるんだよ」
「おかげで、怒りゲージが貯まったぜ!」
クロス受けを解除したバンドウは、肌の色もみるみる赤くなっていき、体から湯気が上がっている。
「クララ、イゾウ、退避だ‼︎」
危険を察知したアラヤが叫ぶが、次の瞬間には狼人姿のクララの足をバンドウに掴まれていた。
「オラァ‼︎」
バンドウは、クララをそのまま地面に叩きつける。
「がぁっ‼︎」
バブルショットと竜鱗防御がギリギリ間に合ったが、それでも掴まれた足は骨が折れ、クララは痛みにのたうつ。
「うぉぉぉっ‼︎」
追撃をさせまいと、イゾウが間髪入れずに斬りかかる。
その剣速は鋭く速い。流石のバンドウも避けれずに腕と足に斬撃を受けた。
「ぐっ、痛ぇ…!」
斬れた箇所からの出血が、直ぐに瘡蓋となり傷口が塞がった。
「なっ⁉︎」
傷痕まで消える自己再生とは異なる、あくまで自然治癒力の異常な早さによる回復。その早さは自己再生を遥かに上回っている。
「先ずはテメエから消えな!」
バンドウのイゾウへの蹴りを、アラヤが間に入って受け止める。
何重にも重ねたバブルショットが全て割れてしまった。だが、ダメージは凌げた。
「イゾウ、まだ行けそうか?」
「行きたい気持ちはあるが、剣が耐えられんかった」
イゾウが持つ大剣には刀身にヒビが入っていた。これでは次の斬撃で折れてしまうだろう。
魔法攻撃が大して効かないから、イゾウの剣技とアラヤの【弱肉強食】が有効打なのだが、弱肉強食の技能に至っては、事後の反応ができなくなる可能性が高い。出来れば、最終手段として考えた方が良い。
『私が取りに戻ります』
察したクララが、テレポートで浮遊邸へ剣を取りに戻った。
「お?狼女は逃げたか。まだまだゲージを使い切っていないぞ?」
ポキポキと指を鳴らした後、バンドウはアラヤに向かって走り出した。
アラヤは竜爪剣を取り出して迎えうつ。剣技はイゾウ程ではないけれど、バンドウの特殊技能を警戒するなら、直に触れるのは避けるべきだ。
「お前はいつもそうだな。全力で反撃せずに、いつも頭で楽な道を探している。反吐が出るぜ!」
前蹴りで剣撃を逸らした直後、アラヤの髪を掴み持ち上げる。
「俺はお前のその考え方が気にくわねぇ‼︎」
ゴンッ‼︎‼︎
額と額が打つかり鈍い音が響く。そのまま睨み続けるバンドウは、アラヤのみぞおちを逆の手で殴る。
「うっ…」
「倉戸ぉ…お前はよぉ、学校の時もワザと俺のパンチや蹴りを受けてたろ?ほんの僅かに急所からズラして、痛がる演技してたよな?俺が気付いていないと思っているのか?舐めんじゃねーぞ!」
再び殴ろうとしたバンドウの手を足で押さえ、アラヤはバンドウの顎(チン)を掌底で打ち上げる。少しズラされ鼻を打ち上げたが、バンドウは体勢を崩して仰け反った。
その隙に掴んでいた手を振り解き、アラヤはバンドウから距離をとる。
「煩い!反撃したらどうなるって言うんだ⁉︎エスカレートするだけだろうが!大体、ムカついたり嫌うなら、俺に構わなきゃ良い話だろう!お前達の勝手な言い分に付き合わされる身になれよ!」
つい、アラヤも言い返してしまう。
コウサカの逆恨みの嘘から始まり、突如として学校生活が一変したアラヤは、その理不尽なイジメを耐えるのが最も楽だと思ったのは確かだった。
それは、アラヤ自身はこの程度なら心が折れる事は無いと分かったからだった。
もちろん、他の人なら耐えられないかもしれない。だが、アラヤには病気勝ちな母親の心配が先にあって、反撃した事で大事になるくらいなら、何も無いことにしようと決めたのだった。
「馬鹿が!漢なら全部ねじ伏せろ!やっぱり見た目同様にガキだな!」
「それはお前だろ?お前も、いい加減大人になれよ!」
ダークブラインドを放ち視界を奪うと、続けてサンダーランスを放ち強制的に防御姿勢にさせる。
「このクソ野郎…がっ!」
場所を特定されないように、あらゆる角度から魔法を打ち込む。
「そこだ!反抗憤怒‼︎」
走る音を頼りに、バンドウは特殊技能の乗った蹴りを出した。何かに当たる感覚があり、バンドウは捉えたと勘違いした。
視界が戻り、蹴ったものが人型に作られた鉱石だったと分かった。
「ハズレ」
その声に振り返った瞬間、視界の端に殺気を感じた。咄嗟に身を捻り躱そうとしたが、直後には自分の左腕が宙を舞っていた。
「クソッ‼︎」
バンドウが視界が奪われていた間に、クララがイゾウに武器を渡していたのだ。
それは、ヒヒイロカネで作られた刀で、アラヤが自身の為にレミーラに依頼していたものだ。
「うむ。今までの剣とは、斬れ味は比にならないな」
「それ、俺のだからな⁉︎」
刀にすっかり満足しているイゾウに念を押す。
欲しいなら自分で素材を集めて頼めよな?俺は、家族以外には厳しくするんだ。
「どうやら、ここまでだな」
切断された腕を拾ったバンドウは、唾を吐きアラヤを睨んだ。
「決着は次に会ったらつける」
「逃げるのか?」
「はっ、今頃調子に乗ってるんじゃねーよ!お前が本気になったら、俺も本気で相手してやる。だから、次に会うまでにその逃げ腰根性は治しとけ!」
「逃さんわい!」
イゾウが死角から接近したが、バンドウが地団駄を一回しただけで、辺りの地面が陥没し隆起した。
隆起に巻き込まれたイゾウは弾き飛ばされて背中を強打した。どうやら、確かにまだ本気じゃなかったみたいだ。
「ロータス、俺は先に行く!テメエも早めにサタンに呼んでもらえよ?」
転移石を取り出したバンドウは、アラヤ達の前から消えてしまった。
「驚いたな。バンドウをあそこまで攻撃できるとは」
ロータスは、カオリ達と精霊達に向き合い、拍手した。
「君達も、実に素晴らしい強さだったよ。だが、いつまで続くかだ」
カオリ達は疲労困憊していた。魔法の打ち消しや反転は、カオリと精霊達が居るから何の問題も無いはずだった。
ところが、追い詰めても追い詰めてもキリが無いのだ。
「…森羅万象、対極の理、真の対極とは即ち我が身の写鏡也…」
「嘘、…またっ⁉︎」
一度見たら魔法は覚える事ができるカオリが、魔導反転をしようとはしなかった。
正確には、一度はしたが、余計に厄介な事態になったからやらないのだ。
「…己が世界にその姿を現せ、ドッペルゲンガー!」
精霊を除いた者達の、もう1人の自分が影から現れる。それはもう、見分けがつかないくらいに瓜二つだ。
「是非、自身を見つめ直す良い機会にしてくれ」
カオリ達は、自分自身から邪魔を受ける羽目になっていたのだった。
バンドウの空手と喧嘩を混ぜた格闘スタイルは、一見デタラメに見えるが予測が難しくて思うように近づけない。
近くにある家具すらも平気で使い、クララを牽制しつつアラヤにカウンター気味に反撃してくる。
しかも、身体能力は基礎から高いようで、逸らしで受けた攻撃でさえ、竜鱗にヒビを入れた。
範囲魔法は、この地底空間では崩落するから使えない。それを察した中位土精霊が床土に手をつける。
『地盤を上げるぞ‼︎』
グン!と軽い重圧を感じ、アラヤ達は部屋ごと地上へとアースクラウドで持ち上げられた。
「ありがとう、ノーム。これで戦いやすくなる!」
アラヤは、遠慮無しにフレイムウォールをバンドウに向けて放った。
二本の炎の滝が、バンドウの逃げ道を塞ぐように流れて押し寄せた。
「む、やったか?」
直撃を見たイゾウがフラグを立てたせいか、バンドウは腕を交差するクロス受けだけで耐えていた。服は僅かに焦げているが、バンドウと同じく魔法耐性の高い服だったようだ。
「この野朗、熱いだろうが!」
「大抵の魔物は焼き尽くす炎を、その程度の感想かよ」
思った以上に効いてない。魔法耐性だけでなく熱耐性も持っているかもしれない。
「じゃあ、他の耐性も試してみるか」
ハリケーン、氷河期、アッシドミストを、クララと交互にバンドウに放った。
ところが、全て直撃したにも関わらず、服だけが耐性を上回りボロボロになっただけで、とうのバンドウは擦り傷程度に見える。
「マジか…。どんだけ耐性あるんだよ」
「おかげで、怒りゲージが貯まったぜ!」
クロス受けを解除したバンドウは、肌の色もみるみる赤くなっていき、体から湯気が上がっている。
「クララ、イゾウ、退避だ‼︎」
危険を察知したアラヤが叫ぶが、次の瞬間には狼人姿のクララの足をバンドウに掴まれていた。
「オラァ‼︎」
バンドウは、クララをそのまま地面に叩きつける。
「がぁっ‼︎」
バブルショットと竜鱗防御がギリギリ間に合ったが、それでも掴まれた足は骨が折れ、クララは痛みにのたうつ。
「うぉぉぉっ‼︎」
追撃をさせまいと、イゾウが間髪入れずに斬りかかる。
その剣速は鋭く速い。流石のバンドウも避けれずに腕と足に斬撃を受けた。
「ぐっ、痛ぇ…!」
斬れた箇所からの出血が、直ぐに瘡蓋となり傷口が塞がった。
「なっ⁉︎」
傷痕まで消える自己再生とは異なる、あくまで自然治癒力の異常な早さによる回復。その早さは自己再生を遥かに上回っている。
「先ずはテメエから消えな!」
バンドウのイゾウへの蹴りを、アラヤが間に入って受け止める。
何重にも重ねたバブルショットが全て割れてしまった。だが、ダメージは凌げた。
「イゾウ、まだ行けそうか?」
「行きたい気持ちはあるが、剣が耐えられんかった」
イゾウが持つ大剣には刀身にヒビが入っていた。これでは次の斬撃で折れてしまうだろう。
魔法攻撃が大して効かないから、イゾウの剣技とアラヤの【弱肉強食】が有効打なのだが、弱肉強食の技能に至っては、事後の反応ができなくなる可能性が高い。出来れば、最終手段として考えた方が良い。
『私が取りに戻ります』
察したクララが、テレポートで浮遊邸へ剣を取りに戻った。
「お?狼女は逃げたか。まだまだゲージを使い切っていないぞ?」
ポキポキと指を鳴らした後、バンドウはアラヤに向かって走り出した。
アラヤは竜爪剣を取り出して迎えうつ。剣技はイゾウ程ではないけれど、バンドウの特殊技能を警戒するなら、直に触れるのは避けるべきだ。
「お前はいつもそうだな。全力で反撃せずに、いつも頭で楽な道を探している。反吐が出るぜ!」
前蹴りで剣撃を逸らした直後、アラヤの髪を掴み持ち上げる。
「俺はお前のその考え方が気にくわねぇ‼︎」
ゴンッ‼︎‼︎
額と額が打つかり鈍い音が響く。そのまま睨み続けるバンドウは、アラヤのみぞおちを逆の手で殴る。
「うっ…」
「倉戸ぉ…お前はよぉ、学校の時もワザと俺のパンチや蹴りを受けてたろ?ほんの僅かに急所からズラして、痛がる演技してたよな?俺が気付いていないと思っているのか?舐めんじゃねーぞ!」
再び殴ろうとしたバンドウの手を足で押さえ、アラヤはバンドウの顎(チン)を掌底で打ち上げる。少しズラされ鼻を打ち上げたが、バンドウは体勢を崩して仰け反った。
その隙に掴んでいた手を振り解き、アラヤはバンドウから距離をとる。
「煩い!反撃したらどうなるって言うんだ⁉︎エスカレートするだけだろうが!大体、ムカついたり嫌うなら、俺に構わなきゃ良い話だろう!お前達の勝手な言い分に付き合わされる身になれよ!」
つい、アラヤも言い返してしまう。
コウサカの逆恨みの嘘から始まり、突如として学校生活が一変したアラヤは、その理不尽なイジメを耐えるのが最も楽だと思ったのは確かだった。
それは、アラヤ自身はこの程度なら心が折れる事は無いと分かったからだった。
もちろん、他の人なら耐えられないかもしれない。だが、アラヤには病気勝ちな母親の心配が先にあって、反撃した事で大事になるくらいなら、何も無いことにしようと決めたのだった。
「馬鹿が!漢なら全部ねじ伏せろ!やっぱり見た目同様にガキだな!」
「それはお前だろ?お前も、いい加減大人になれよ!」
ダークブラインドを放ち視界を奪うと、続けてサンダーランスを放ち強制的に防御姿勢にさせる。
「このクソ野郎…がっ!」
場所を特定されないように、あらゆる角度から魔法を打ち込む。
「そこだ!反抗憤怒‼︎」
走る音を頼りに、バンドウは特殊技能の乗った蹴りを出した。何かに当たる感覚があり、バンドウは捉えたと勘違いした。
視界が戻り、蹴ったものが人型に作られた鉱石だったと分かった。
「ハズレ」
その声に振り返った瞬間、視界の端に殺気を感じた。咄嗟に身を捻り躱そうとしたが、直後には自分の左腕が宙を舞っていた。
「クソッ‼︎」
バンドウが視界が奪われていた間に、クララがイゾウに武器を渡していたのだ。
それは、ヒヒイロカネで作られた刀で、アラヤが自身の為にレミーラに依頼していたものだ。
「うむ。今までの剣とは、斬れ味は比にならないな」
「それ、俺のだからな⁉︎」
刀にすっかり満足しているイゾウに念を押す。
欲しいなら自分で素材を集めて頼めよな?俺は、家族以外には厳しくするんだ。
「どうやら、ここまでだな」
切断された腕を拾ったバンドウは、唾を吐きアラヤを睨んだ。
「決着は次に会ったらつける」
「逃げるのか?」
「はっ、今頃調子に乗ってるんじゃねーよ!お前が本気になったら、俺も本気で相手してやる。だから、次に会うまでにその逃げ腰根性は治しとけ!」
「逃さんわい!」
イゾウが死角から接近したが、バンドウが地団駄を一回しただけで、辺りの地面が陥没し隆起した。
隆起に巻き込まれたイゾウは弾き飛ばされて背中を強打した。どうやら、確かにまだ本気じゃなかったみたいだ。
「ロータス、俺は先に行く!テメエも早めにサタンに呼んでもらえよ?」
転移石を取り出したバンドウは、アラヤ達の前から消えてしまった。
「驚いたな。バンドウをあそこまで攻撃できるとは」
ロータスは、カオリ達と精霊達に向き合い、拍手した。
「君達も、実に素晴らしい強さだったよ。だが、いつまで続くかだ」
カオリ達は疲労困憊していた。魔法の打ち消しや反転は、カオリと精霊達が居るから何の問題も無いはずだった。
ところが、追い詰めても追い詰めてもキリが無いのだ。
「…森羅万象、対極の理、真の対極とは即ち我が身の写鏡也…」
「嘘、…またっ⁉︎」
一度見たら魔法は覚える事ができるカオリが、魔導反転をしようとはしなかった。
正確には、一度はしたが、余計に厄介な事態になったからやらないのだ。
「…己が世界にその姿を現せ、ドッペルゲンガー!」
精霊を除いた者達の、もう1人の自分が影から現れる。それはもう、見分けがつかないくらいに瓜二つだ。
「是非、自身を見つめ直す良い機会にしてくれ」
カオリ達は、自分自身から邪魔を受ける羽目になっていたのだった。
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