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第20章 責任は押し付けるものじゃ無いですよ⁉︎
283話 眷属竜ガルグイユ
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ムシハ連邦国の東北部にある孤島ハフナルヴィーク島。
本島には、ムシハ連邦国のアカモリ国からの渡航船が一般的な手段である。
過去に、その渡航途中の船の沈没が多い時期があり、その原因だと判明したのが厄災の悪魔ベルフェゴールであった。
現在、浮遊邸はその海上に降りて浮島となっていた。
近くにある小さな島や周辺の海底を、浮遊邸を拠点として遺跡を探索しているのだ。
「うーん、これといった手掛かりは無かったなぁ」
海中探索から帰ったアラヤとアスピダは、海水を洗い流してホットブローで乾燥させる。そこに、着替えをクララが運んできた。
「ご主人様、先程エアリエル様がご到着されました」
「そうなの?分かった。着替えたら向かうよ」
アラヤ達はこの海域に着いてから3日目で、てっきりエアリエル達の方が先に着いていると思っていた。
何しろ、出発した初日で光の大精霊ミフルの加護を感じたので、用事は済んだのだろうと思っていたからだ。
「お待たせしました」
管制室兼エアリエルの部屋に入ると、上機嫌の土精霊達に世話されているエアリエルがいた。
『おお、来たか。フフ、ミフルの加護は届いたか?』
「はい!不思議な加護ですね。気がいつも晴れやかというか、不安も薄れやすいというか」
『まぁ、陰気とは対極な属性だからな。免疫力も上がり、状態異常耐性も上がっている筈だ』
確かに光属性だけあって、清められた感はあるよね。
「別行動に出てから、早い段階で加護を戴いたようですね。でも、その後はどう過ごされていたんですか?そのまま帝国で?」
『まさか。帝国に長居する気などさらさら無い。その後はシルウェストレに会いに向かってな。浄化作業の終了を労っていたのだ』
「終了って、ナーサキの全土に除染作業が終わったんですか?」
大半が住民が住めない環境だった元ナーサキ国。除染作業が終了したとなると、育たなかった植物や生物が戻り、過去の豊かな国へと戻り始める。
実際には住んでいなかったアラヤ達だが、これは素直に嬉しく感じる。
『いや、全ては終わってはいない。あの土地は帝国の領土だから勝手な事をするなと、皇帝自らが我に訴えて来たのでな、後は皇帝が自らが除染するのだろう?まぁ、3分の2は終わってはいる。人間の手ならば、残りは50年程で達成できるのではないか?』
皮肉たっぷりに言うエアリエルの肩から、チビアラヤが飛んで本体のアラヤの肩に乗った。
(ムカつく皇帝でさ、エアリエル様、危うく殺しかけたんだぜ?因みに、皇帝と一緒に居たのがフレイ美德教教皇でさ。眷属竜とまとめて巻き込まれてた)
小声で話す分身のアラヤは、帝国と教団のトップに対し、もしも止まらなかったらを考えて身震いした。
そういえば、ミフル様と教皇は契約者だったよね。
あれ?教皇って確か、慈愛の勇者だったような…。
「教皇ってどんな奴だった?」
「えっと…国籍は分からないけど、ブロンド髪の白人青年って感じ。運動系というよりかは、文学系の優男って印象かな。まぁ教団のトップになるくらいだから、人心掌握には長けている人物だろうね」
だが、肝心の名前や他の勇者との繋がりは知らない。
『アラヤよ、それで遺跡探索の状況はどうだ?』
「過去の発見、遭遇場所はこの周辺の筈なんですけど、遺跡は未だに見つかっていません。やっぱりハフナルヴィーク島に上陸しなきゃいけないかもしれません」
島には怠惰魔王の先生が居る。出来れば会わずに済ませたかったんだが、上陸するなら情報提供をお願いした方が早い。
『そうか。それで、水の大精霊に会いに行った分身体からの連絡はまだか?』
「はい、まだですね」
パガヤ王国からこの海域まで6日、探索で3日、既に計9日経っている。
土の大精霊の案内で、アーパスの住処にハウンと2人で向かったわけだが、連絡は一切来ていない。
「移動はテレポートを交互にできる筈だから、アーパス様の説得が上手くいっていれば、そろそろ着く頃だと思うんですけど…」
『ううむ…アーパスの機嫌を損ねたか?まさか、アーパスにまで1センチアラヤを送ったわけではあるまい?』
「ええ。10センチの分身体に行ってもらいました」
『…御主、以外に小さいな。その大きさの分身体を作ったところで、本体の身長は然程も縮まんというのに』
体積を分ける分離分身は、確かに10センチ分けたところで体積なので、本体の身長は1センチ縮む程度である。
『自分は甘く見られたと受け取られたかな…?』
だとすれば、本体が行かなきゃ駄目だった?それとも、そもそもが受け付けてもらえなかったパターン?
うん、分からないな。
『アラヤ、海にお客様だよ。水の眷属竜が来た』
水の中位精霊シレネッタからの念話が届き、アラヤ達は急いでその場所へと向かった。
『お初にお目にかかります、風の大精霊エアリエル様…』
その眷属竜は、シロナガスクジラに3本の長い角と小さな翼、いやヒレかな?がある。
その竜はアラヤ達を無視して、真っ先にエアリエルに挨拶をした。
うん、1番偉いのは彼女だから間違っちゃいないよ?でも、目が合ったのに無視されるって寂しいね。
『我が名はガルグイユ。アーパス様の伝令役として参りました』
『ふむ、承ろう』
『これは、あくまでも主様の言葉です【引きこもりから出て来たと思えば、眷属を寄越して加護が欲しい?ふざけんじゃないわよ!ブーちゃんはたぶらかして加護を得たようだけど、私は簡単に心は許さないんだからね⁉︎】だそうです』
『ほ、ほう…許さないとな?』
エアリエルは、ピクピクと眉を吊り上げ怒りを堪えている。それにしても、ブーちゃんてひょっとしてゲーブ様のことか?
『して、我が眷属の2人はどうした?』
『…捕…お預かりしています』
今、言い直したよね⁉︎思いっきり視線逸らしてるし。
『エアリエル様、チビアラヤがやられたんなら、この魚、我らも捕虜にしましょうよ?』
防護壁の上から顔を覗かせるエンリルが、ガルグイユに対して牙を見せる。対するガルグイユは動じずに、エンリルをただ見据えている。
「エンリル、ちょっと待って!あの…、面会に来た女性は無事なんですよね?」
『ん?ああ、雌の亜人か。命に別状はない。鳥の亜人を含めた3人共生きてはいる』
良かった。ハウンはなんとか無事なんだな。自身の分身はともかく、彼女を失なうわけにはいかない。
「ん?…鳥の亜人?」
誰だそれ?少なくともアラヤの分身体が鳥の亜人に擬態するとは思えない。どうやら第三者が一緒に居た様だ。
「あの、彼等はどんな粗相を?」
『話すことは許されていない』
「ではせめて、彼女と鳥の亜人を解放していただけませんか?」
『それは主が決めることだ。我に決定権は無い。それに…』
そこで、ガルグイユはアラヤを見据える。今の姿は竜人ではない。面会に来たアラヤと同一だと気付いたのだろうか?
『存外、彼等に帰る意思は無いと思うぞ?』
「へ?」
どういう意味だ?どう足掻いても出られない状況?もしくは逃げられない様にお互いを人質に?
『アラヤ、危ない!』
シレネッタの声で思考中から我に返ると、ガルグイユが身を翻している途中で、巨大な尾ビレが海面に振り落とされる最中だった。
ドパァァァン‼︎‼︎
叩きつけられた衝撃で波飛沫が上がる。それは軽い津波を引き起こした。
だが、咄嗟にシレネッタがそれに合わせて海水の巨壁を立ち上げて相殺した。
やるじゃないか、シレネッタ。後で魔力玉を多くあげよう。
『確かに伝えた。ではさらばだ』
そのまま海中に潜水したガルグイユは、あっという間に感知範囲から消えてしまった。
『クソッ、あの魚野朗め!深く潜ったら捕まえられんではないか!』
エンリルが空から魚影を探すも、もはや分からなくなっていた。
『アラヤ、どうするのだ?救出に向かうのか?』
「…。いえ、行きません。第一に居場所が分からない。分身体もハウンも、テレポート使用できない、又は現在の自分達の居場所を把握できてない状況なんだと思います。それをこちらから探すのは更に難題です」
『ではどうするのだ?』
「信じて待ちましょう。俺だけならまだしも、側にはハウンが居ます。彼女が付いているのなら、出られない状況も打開するに違いありません。向こうは彼女に任せて、俺達は俺達で、遺跡探索に専念しましょう」
『うむ、そうだな。信じるとしよう』
おそらくは海中。しかもかなり深い場所にいる可能性もある。だが、本人達も諦めていない筈だ。
それが例え、どんな苦境な状況だとしても。そう信じて疑わなかったのだ。
本島には、ムシハ連邦国のアカモリ国からの渡航船が一般的な手段である。
過去に、その渡航途中の船の沈没が多い時期があり、その原因だと判明したのが厄災の悪魔ベルフェゴールであった。
現在、浮遊邸はその海上に降りて浮島となっていた。
近くにある小さな島や周辺の海底を、浮遊邸を拠点として遺跡を探索しているのだ。
「うーん、これといった手掛かりは無かったなぁ」
海中探索から帰ったアラヤとアスピダは、海水を洗い流してホットブローで乾燥させる。そこに、着替えをクララが運んできた。
「ご主人様、先程エアリエル様がご到着されました」
「そうなの?分かった。着替えたら向かうよ」
アラヤ達はこの海域に着いてから3日目で、てっきりエアリエル達の方が先に着いていると思っていた。
何しろ、出発した初日で光の大精霊ミフルの加護を感じたので、用事は済んだのだろうと思っていたからだ。
「お待たせしました」
管制室兼エアリエルの部屋に入ると、上機嫌の土精霊達に世話されているエアリエルがいた。
『おお、来たか。フフ、ミフルの加護は届いたか?』
「はい!不思議な加護ですね。気がいつも晴れやかというか、不安も薄れやすいというか」
『まぁ、陰気とは対極な属性だからな。免疫力も上がり、状態異常耐性も上がっている筈だ』
確かに光属性だけあって、清められた感はあるよね。
「別行動に出てから、早い段階で加護を戴いたようですね。でも、その後はどう過ごされていたんですか?そのまま帝国で?」
『まさか。帝国に長居する気などさらさら無い。その後はシルウェストレに会いに向かってな。浄化作業の終了を労っていたのだ』
「終了って、ナーサキの全土に除染作業が終わったんですか?」
大半が住民が住めない環境だった元ナーサキ国。除染作業が終了したとなると、育たなかった植物や生物が戻り、過去の豊かな国へと戻り始める。
実際には住んでいなかったアラヤ達だが、これは素直に嬉しく感じる。
『いや、全ては終わってはいない。あの土地は帝国の領土だから勝手な事をするなと、皇帝自らが我に訴えて来たのでな、後は皇帝が自らが除染するのだろう?まぁ、3分の2は終わってはいる。人間の手ならば、残りは50年程で達成できるのではないか?』
皮肉たっぷりに言うエアリエルの肩から、チビアラヤが飛んで本体のアラヤの肩に乗った。
(ムカつく皇帝でさ、エアリエル様、危うく殺しかけたんだぜ?因みに、皇帝と一緒に居たのがフレイ美德教教皇でさ。眷属竜とまとめて巻き込まれてた)
小声で話す分身のアラヤは、帝国と教団のトップに対し、もしも止まらなかったらを考えて身震いした。
そういえば、ミフル様と教皇は契約者だったよね。
あれ?教皇って確か、慈愛の勇者だったような…。
「教皇ってどんな奴だった?」
「えっと…国籍は分からないけど、ブロンド髪の白人青年って感じ。運動系というよりかは、文学系の優男って印象かな。まぁ教団のトップになるくらいだから、人心掌握には長けている人物だろうね」
だが、肝心の名前や他の勇者との繋がりは知らない。
『アラヤよ、それで遺跡探索の状況はどうだ?』
「過去の発見、遭遇場所はこの周辺の筈なんですけど、遺跡は未だに見つかっていません。やっぱりハフナルヴィーク島に上陸しなきゃいけないかもしれません」
島には怠惰魔王の先生が居る。出来れば会わずに済ませたかったんだが、上陸するなら情報提供をお願いした方が早い。
『そうか。それで、水の大精霊に会いに行った分身体からの連絡はまだか?』
「はい、まだですね」
パガヤ王国からこの海域まで6日、探索で3日、既に計9日経っている。
土の大精霊の案内で、アーパスの住処にハウンと2人で向かったわけだが、連絡は一切来ていない。
「移動はテレポートを交互にできる筈だから、アーパス様の説得が上手くいっていれば、そろそろ着く頃だと思うんですけど…」
『ううむ…アーパスの機嫌を損ねたか?まさか、アーパスにまで1センチアラヤを送ったわけではあるまい?』
「ええ。10センチの分身体に行ってもらいました」
『…御主、以外に小さいな。その大きさの分身体を作ったところで、本体の身長は然程も縮まんというのに』
体積を分ける分離分身は、確かに10センチ分けたところで体積なので、本体の身長は1センチ縮む程度である。
『自分は甘く見られたと受け取られたかな…?』
だとすれば、本体が行かなきゃ駄目だった?それとも、そもそもが受け付けてもらえなかったパターン?
うん、分からないな。
『アラヤ、海にお客様だよ。水の眷属竜が来た』
水の中位精霊シレネッタからの念話が届き、アラヤ達は急いでその場所へと向かった。
『お初にお目にかかります、風の大精霊エアリエル様…』
その眷属竜は、シロナガスクジラに3本の長い角と小さな翼、いやヒレかな?がある。
その竜はアラヤ達を無視して、真っ先にエアリエルに挨拶をした。
うん、1番偉いのは彼女だから間違っちゃいないよ?でも、目が合ったのに無視されるって寂しいね。
『我が名はガルグイユ。アーパス様の伝令役として参りました』
『ふむ、承ろう』
『これは、あくまでも主様の言葉です【引きこもりから出て来たと思えば、眷属を寄越して加護が欲しい?ふざけんじゃないわよ!ブーちゃんはたぶらかして加護を得たようだけど、私は簡単に心は許さないんだからね⁉︎】だそうです』
『ほ、ほう…許さないとな?』
エアリエルは、ピクピクと眉を吊り上げ怒りを堪えている。それにしても、ブーちゃんてひょっとしてゲーブ様のことか?
『して、我が眷属の2人はどうした?』
『…捕…お預かりしています』
今、言い直したよね⁉︎思いっきり視線逸らしてるし。
『エアリエル様、チビアラヤがやられたんなら、この魚、我らも捕虜にしましょうよ?』
防護壁の上から顔を覗かせるエンリルが、ガルグイユに対して牙を見せる。対するガルグイユは動じずに、エンリルをただ見据えている。
「エンリル、ちょっと待って!あの…、面会に来た女性は無事なんですよね?」
『ん?ああ、雌の亜人か。命に別状はない。鳥の亜人を含めた3人共生きてはいる』
良かった。ハウンはなんとか無事なんだな。自身の分身はともかく、彼女を失なうわけにはいかない。
「ん?…鳥の亜人?」
誰だそれ?少なくともアラヤの分身体が鳥の亜人に擬態するとは思えない。どうやら第三者が一緒に居た様だ。
「あの、彼等はどんな粗相を?」
『話すことは許されていない』
「ではせめて、彼女と鳥の亜人を解放していただけませんか?」
『それは主が決めることだ。我に決定権は無い。それに…』
そこで、ガルグイユはアラヤを見据える。今の姿は竜人ではない。面会に来たアラヤと同一だと気付いたのだろうか?
『存外、彼等に帰る意思は無いと思うぞ?』
「へ?」
どういう意味だ?どう足掻いても出られない状況?もしくは逃げられない様にお互いを人質に?
『アラヤ、危ない!』
シレネッタの声で思考中から我に返ると、ガルグイユが身を翻している途中で、巨大な尾ビレが海面に振り落とされる最中だった。
ドパァァァン‼︎‼︎
叩きつけられた衝撃で波飛沫が上がる。それは軽い津波を引き起こした。
だが、咄嗟にシレネッタがそれに合わせて海水の巨壁を立ち上げて相殺した。
やるじゃないか、シレネッタ。後で魔力玉を多くあげよう。
『確かに伝えた。ではさらばだ』
そのまま海中に潜水したガルグイユは、あっという間に感知範囲から消えてしまった。
『クソッ、あの魚野朗め!深く潜ったら捕まえられんではないか!』
エンリルが空から魚影を探すも、もはや分からなくなっていた。
『アラヤ、どうするのだ?救出に向かうのか?』
「…。いえ、行きません。第一に居場所が分からない。分身体もハウンも、テレポート使用できない、又は現在の自分達の居場所を把握できてない状況なんだと思います。それをこちらから探すのは更に難題です」
『ではどうするのだ?』
「信じて待ちましょう。俺だけならまだしも、側にはハウンが居ます。彼女が付いているのなら、出られない状況も打開するに違いありません。向こうは彼女に任せて、俺達は俺達で、遺跡探索に専念しましょう」
『うむ、そうだな。信じるとしよう』
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