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第20章 責任は押し付けるものじゃ無いですよ⁉︎
291話 ニュクスVS勇者
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暗闇の中に走るライトの球体。それを追うように移動する2つの影。更にその後ろからは、巨大な竜が追いかけている。
ブクブクと気泡を消費しながら、泳ぎ続けるにも限界がある。
先に部屋らしき場所に入った魔術士が、部屋中にバブルショットで空気を溜めた。
後から来た槍使いが、入るなり槍を構える。全身鎧にも関わらずその動きは機敏で、体に付いていた水滴を一動作で振り払った。
『我が住処に許可なく立ち入った不届き者よ、その代償を払うがいい!』
泡を突き抜けて室内に侵入してくる竜は、一瞬にしてライトの球体を闇で塗り潰した。
「なんだ、ただの影竜かと思っていたが、人語を話すとはな。故郷の神話に出てくるニーズヘッグか?」
『我が名はニュクス。闇の大精霊プルートー様の眷属である!不届き者は早々に闇に呑まれて消えよ!』
ニュクスは部屋全体に闇の息吹を吐いた。魔術士は咄嗟に魔法障壁を張ったが、槍使いは間に合わず直撃した。
(息吹を浴びたが、これ自体によるダメージは無いな。デバフ的な魔法か?まぁ、何をしても俺には無駄だがな)
失っていた視覚と聴覚が徐々に回復を始める。と言っても、部屋自体はまだ闇に包まれているので、目が暗闇に慣れてきたと言う方が正しいだろう。
自分の領域に入らせないように振り回していた槍を止めて辺りを見ると、入り口の泡の膜を破られ、部屋に大量の水が押し寄せている。視覚や聴覚だけでなく、下半身が濡れる感覚も消されていたようだ。
「俺の名はユートプス=モア、寛容の勇者をしている。大精霊の眷属ってことは、クリスの奴が倒した火の眷属竜と同等の存在か。まぁ、強さは火以下かもしれないな?」
既に障壁が消されている事にも気付かない魔術士の頭を、闇の腕で掴もうとしていたニュクスに槍先を向ける。
『…勇者か。もう感覚が戻るとは耐性持ちだったか?』
「耐性とは違うな。俺の場合は超適応体質だ。だから、俺は状態異常にならない。直ぐに慣れるからな」
鋭い槍捌きで、魔術士から闇の腕を離させる。感覚が戻ったことで水の抵抗まで戻ったが、彼は元から全身鎧で泳ぐことすらできる身体能力を持っている。
「目を覚ませ」
魔術士の下げ袋から、気付薬を取り出して頭にかぶせる。
嗅覚までは奪われていなかった魔術士は、その強烈な匂いに我に返った。
『小癪な。だがどのみち水に溺れて死ぬだけよ』
既に部屋全体に水が溜まっており、魔術士は驚き慌てている。
直ぐにライトとバブルショットを唱えたが、全て壁に残る闇へと呑まれた。
『その前に、喰らってやろうか!』
ニュクスは複数の顔を作り出し、2人に向かい襲い掛かった。
ユートプスが前に立ちその竜頭を突き払うが、全て闇に霧散するだけで、再び形を成している。
「実態が無いパターンかよ。面倒くせーなぁ…」
向けられたその言い回しに気付いた魔術士は、上級魔法の長い詠唱を始める。
『無駄なことを』
部屋全体に広がる闇はニュクスと繋がっていて、上下左右からの攻撃が魔術士を狙う。
既に体半分が水に埋まる魔術士は、それでも守りをユートプスに任せて詠唱をやめない。
「…温かくも猛き光の大精霊ミフルよ、曇り無きその眼に映るは聖か俗か。全ては天上の秤にて裁決されん!いざ判決の槌を降ろせ、聖なる審判!」
詠唱を終えた魔術士は、杖をニュクスではなくユートプスの鎧に当てて放った。
『なっ⁉︎』
槍撃に阻まれて、魔法の発動前に闇の吸収が出来なかったが、まさか仲間に放つとは思わなかった。
刹那、バチッと閃光と共にユートプスの体が跳ねた。水に浸かっていた為に水面にも電気が走り拡散する。
魔術士は、感電により電撃傷が手に現れ杖を落とす。見た目以上に体内の損傷は酷い状態だ。
しかし、この程度の感電では、多少体が痺れ痛むものの、ニュクスには大したダメージとはならなかった。
『フッ、仲間自らの手で自滅とはな…』
ニュクスは、広げていた闇を体の痺れと痛みを治める為に取り込んだ。
『ニュクス様!今直ぐに離れて‼︎』
突如、ニュクスに伝わる風の大精霊の眷属の娘からの念話。
ニュクスはその気配に気付いたが時既に遅く、腹に触れる籠手からソレは放たれた。
『しまっ…⁉︎』
ドンッ‼︎‼︎‼︎
遺跡全体が揺れる程の衝撃が起こる。おそらく、遺跡内に居た全ての魚や魔物も一瞬で感電死しただろう。
特に近くに居た者達には甚大な威力が伝わり、同じ魔法を唱えた魔術士は絶命し、体は炭化していた。
「俺は、受けた魔法を蓄積、倍増して返せるんだ。優位と思っていた水中が仇となったな、眷属竜」
ニュクスは、体を覆っていた闇が飛散して実体を晒していた。飛散した闇の霧が吸収したとはいえ、ダメージは大きく動けない。
「これで俺もクリスと同じ【竜殺し】か?簡単だったな」
この為に自らを犠牲にした仲間の死を、この勇者は何とも感じていない。
ユートプスを睨みつけるニュクスは、ガリッと奥歯を鳴らした。
「⁉︎」
トドメを刺そうとしたユートプスは、再び闇を纏い始めたニュクスから離れる。
『まさか、コレの世話になるとはな…』
ニュクスの口の中には魔鉱石が砕けていて、ソレから闇が溢れ出ている。
「例え闇を取り戻したところで、その量は初めの半分にも満たないじゃないか。隠していた体が、戻せていないぞ?」
ニュクスが纏う闇の霧は、ただの闇から得ている訳ではない。
永年に渡り、ニュクスの魔素と血を混ぜて生成した体の一部であった。カオリから受け取った魔鉱石にも、日の下に無理矢理転移された経験から、あらかじめ血と魔素を混ぜ入れていたのだ。
だが、その量が少ないのは事実だ。水圧をものともしない勇者とまともに戦うには、全く足りてはいない。
『引いて下さい、ニュクス様。後は私達が相手します』
再び届いた念話に、ニュクスは鼻を鳴らした。
全くもって不快だ。
目の前にいる勇者の強さやデタラメな体質もそうだが、勝手に我に後は任せて逃げろと吐かす娘。どちらも不快だ。
だがそれ以上に、初めて見た娘の連れが、我の本体と変わらぬ大きさ程しかないにも関わらず、複数の大精霊の加護、更には、我も滅多に呼ばれる事すら無い主たる闇の大精霊プルートー様の加護を得ている事実に、不快を通り越して無性に腹が立った。
今、ニュクスの前には、勇者に向かってカオリと竜人姿のアラヤの2人が水面に立っていた。
足の裏に氷の円板が見える。そんなもので体重を支えていられるとは驚きだった。
「新手…。今、美徳教団が使うテレポートで来たよな?」
ユートプスは、もはやニュクスなど意に介さず、突然現れた2人を警戒していた。
「美徳教からの追手か?」
「…まぁ、そんなとこだ」
「今更だよな。行動に自由が無い美徳教団とは、縁を切ったって言ったろ?流石の俺も、そこだけは寛容にはなれないぜ?」
アラヤは敢えて追手と便乗する流れでいこうとしたが、カオリの我慢は既に耐え切れなかったようだ。
「仲間の命を軽視しているのは相変わらずね?」
「俺は奴等を仲間、同等の立場とは考えていない。俺と同行したいと頼むから、受け入れてやっているだけだ」
「あなたのどこが寛容なの⁉︎例え他人を受け入れても、初めから見下しているあなたに、同等の仲間なんてできやしないわ!」
カオリは、水が押し寄せる室内入り口を凍らせて逃げ道を塞ぎ、溜まっていた水もサクションで吸い取る。
「ハハハ、やる気だねぇ?俺ってば、一応勇者なんだけど?」
戦えるように場を整えるカオリに、ユートプスは笑い出す。
「よく知ってるわよ!初対面が最悪だったからね!」
「知ってるなら、君のタイプは俺には勝てないって分かるよな?」
魔法は逆効果と知ってる筈だろ?と自分の仲間だった遺体を指差す。
「ああなるぜ?」
挑発するように、笑ってみせるユートプスに、カオリは大袈裟に溜め息をついた。
「そうなるのはあなたよ?」
ユートプスは槍先をカオリへと向けると、初めて怒りを露わにした。
「殺すぞ⁉︎」
「既に一度殺されたわ、次はあなたの番」
向けていた槍先が、下から斬り跳ね上げられて刃先が石畳に刺さる。
油断していた訳ではない。その直前まで気付けなかった。
ユートプスはそのことで、彼女よりもアラヤを危険対象として認識したのだった。
ブクブクと気泡を消費しながら、泳ぎ続けるにも限界がある。
先に部屋らしき場所に入った魔術士が、部屋中にバブルショットで空気を溜めた。
後から来た槍使いが、入るなり槍を構える。全身鎧にも関わらずその動きは機敏で、体に付いていた水滴を一動作で振り払った。
『我が住処に許可なく立ち入った不届き者よ、その代償を払うがいい!』
泡を突き抜けて室内に侵入してくる竜は、一瞬にしてライトの球体を闇で塗り潰した。
「なんだ、ただの影竜かと思っていたが、人語を話すとはな。故郷の神話に出てくるニーズヘッグか?」
『我が名はニュクス。闇の大精霊プルートー様の眷属である!不届き者は早々に闇に呑まれて消えよ!』
ニュクスは部屋全体に闇の息吹を吐いた。魔術士は咄嗟に魔法障壁を張ったが、槍使いは間に合わず直撃した。
(息吹を浴びたが、これ自体によるダメージは無いな。デバフ的な魔法か?まぁ、何をしても俺には無駄だがな)
失っていた視覚と聴覚が徐々に回復を始める。と言っても、部屋自体はまだ闇に包まれているので、目が暗闇に慣れてきたと言う方が正しいだろう。
自分の領域に入らせないように振り回していた槍を止めて辺りを見ると、入り口の泡の膜を破られ、部屋に大量の水が押し寄せている。視覚や聴覚だけでなく、下半身が濡れる感覚も消されていたようだ。
「俺の名はユートプス=モア、寛容の勇者をしている。大精霊の眷属ってことは、クリスの奴が倒した火の眷属竜と同等の存在か。まぁ、強さは火以下かもしれないな?」
既に障壁が消されている事にも気付かない魔術士の頭を、闇の腕で掴もうとしていたニュクスに槍先を向ける。
『…勇者か。もう感覚が戻るとは耐性持ちだったか?』
「耐性とは違うな。俺の場合は超適応体質だ。だから、俺は状態異常にならない。直ぐに慣れるからな」
鋭い槍捌きで、魔術士から闇の腕を離させる。感覚が戻ったことで水の抵抗まで戻ったが、彼は元から全身鎧で泳ぐことすらできる身体能力を持っている。
「目を覚ませ」
魔術士の下げ袋から、気付薬を取り出して頭にかぶせる。
嗅覚までは奪われていなかった魔術士は、その強烈な匂いに我に返った。
『小癪な。だがどのみち水に溺れて死ぬだけよ』
既に部屋全体に水が溜まっており、魔術士は驚き慌てている。
直ぐにライトとバブルショットを唱えたが、全て壁に残る闇へと呑まれた。
『その前に、喰らってやろうか!』
ニュクスは複数の顔を作り出し、2人に向かい襲い掛かった。
ユートプスが前に立ちその竜頭を突き払うが、全て闇に霧散するだけで、再び形を成している。
「実態が無いパターンかよ。面倒くせーなぁ…」
向けられたその言い回しに気付いた魔術士は、上級魔法の長い詠唱を始める。
『無駄なことを』
部屋全体に広がる闇はニュクスと繋がっていて、上下左右からの攻撃が魔術士を狙う。
既に体半分が水に埋まる魔術士は、それでも守りをユートプスに任せて詠唱をやめない。
「…温かくも猛き光の大精霊ミフルよ、曇り無きその眼に映るは聖か俗か。全ては天上の秤にて裁決されん!いざ判決の槌を降ろせ、聖なる審判!」
詠唱を終えた魔術士は、杖をニュクスではなくユートプスの鎧に当てて放った。
『なっ⁉︎』
槍撃に阻まれて、魔法の発動前に闇の吸収が出来なかったが、まさか仲間に放つとは思わなかった。
刹那、バチッと閃光と共にユートプスの体が跳ねた。水に浸かっていた為に水面にも電気が走り拡散する。
魔術士は、感電により電撃傷が手に現れ杖を落とす。見た目以上に体内の損傷は酷い状態だ。
しかし、この程度の感電では、多少体が痺れ痛むものの、ニュクスには大したダメージとはならなかった。
『フッ、仲間自らの手で自滅とはな…』
ニュクスは、広げていた闇を体の痺れと痛みを治める為に取り込んだ。
『ニュクス様!今直ぐに離れて‼︎』
突如、ニュクスに伝わる風の大精霊の眷属の娘からの念話。
ニュクスはその気配に気付いたが時既に遅く、腹に触れる籠手からソレは放たれた。
『しまっ…⁉︎』
ドンッ‼︎‼︎‼︎
遺跡全体が揺れる程の衝撃が起こる。おそらく、遺跡内に居た全ての魚や魔物も一瞬で感電死しただろう。
特に近くに居た者達には甚大な威力が伝わり、同じ魔法を唱えた魔術士は絶命し、体は炭化していた。
「俺は、受けた魔法を蓄積、倍増して返せるんだ。優位と思っていた水中が仇となったな、眷属竜」
ニュクスは、体を覆っていた闇が飛散して実体を晒していた。飛散した闇の霧が吸収したとはいえ、ダメージは大きく動けない。
「これで俺もクリスと同じ【竜殺し】か?簡単だったな」
この為に自らを犠牲にした仲間の死を、この勇者は何とも感じていない。
ユートプスを睨みつけるニュクスは、ガリッと奥歯を鳴らした。
「⁉︎」
トドメを刺そうとしたユートプスは、再び闇を纏い始めたニュクスから離れる。
『まさか、コレの世話になるとはな…』
ニュクスの口の中には魔鉱石が砕けていて、ソレから闇が溢れ出ている。
「例え闇を取り戻したところで、その量は初めの半分にも満たないじゃないか。隠していた体が、戻せていないぞ?」
ニュクスが纏う闇の霧は、ただの闇から得ている訳ではない。
永年に渡り、ニュクスの魔素と血を混ぜて生成した体の一部であった。カオリから受け取った魔鉱石にも、日の下に無理矢理転移された経験から、あらかじめ血と魔素を混ぜ入れていたのだ。
だが、その量が少ないのは事実だ。水圧をものともしない勇者とまともに戦うには、全く足りてはいない。
『引いて下さい、ニュクス様。後は私達が相手します』
再び届いた念話に、ニュクスは鼻を鳴らした。
全くもって不快だ。
目の前にいる勇者の強さやデタラメな体質もそうだが、勝手に我に後は任せて逃げろと吐かす娘。どちらも不快だ。
だがそれ以上に、初めて見た娘の連れが、我の本体と変わらぬ大きさ程しかないにも関わらず、複数の大精霊の加護、更には、我も滅多に呼ばれる事すら無い主たる闇の大精霊プルートー様の加護を得ている事実に、不快を通り越して無性に腹が立った。
今、ニュクスの前には、勇者に向かってカオリと竜人姿のアラヤの2人が水面に立っていた。
足の裏に氷の円板が見える。そんなもので体重を支えていられるとは驚きだった。
「新手…。今、美徳教団が使うテレポートで来たよな?」
ユートプスは、もはやニュクスなど意に介さず、突然現れた2人を警戒していた。
「美徳教からの追手か?」
「…まぁ、そんなとこだ」
「今更だよな。行動に自由が無い美徳教団とは、縁を切ったって言ったろ?流石の俺も、そこだけは寛容にはなれないぜ?」
アラヤは敢えて追手と便乗する流れでいこうとしたが、カオリの我慢は既に耐え切れなかったようだ。
「仲間の命を軽視しているのは相変わらずね?」
「俺は奴等を仲間、同等の立場とは考えていない。俺と同行したいと頼むから、受け入れてやっているだけだ」
「あなたのどこが寛容なの⁉︎例え他人を受け入れても、初めから見下しているあなたに、同等の仲間なんてできやしないわ!」
カオリは、水が押し寄せる室内入り口を凍らせて逃げ道を塞ぎ、溜まっていた水もサクションで吸い取る。
「ハハハ、やる気だねぇ?俺ってば、一応勇者なんだけど?」
戦えるように場を整えるカオリに、ユートプスは笑い出す。
「よく知ってるわよ!初対面が最悪だったからね!」
「知ってるなら、君のタイプは俺には勝てないって分かるよな?」
魔法は逆効果と知ってる筈だろ?と自分の仲間だった遺体を指差す。
「ああなるぜ?」
挑発するように、笑ってみせるユートプスに、カオリは大袈裟に溜め息をついた。
「そうなるのはあなたよ?」
ユートプスは槍先をカオリへと向けると、初めて怒りを露わにした。
「殺すぞ⁉︎」
「既に一度殺されたわ、次はあなたの番」
向けていた槍先が、下から斬り跳ね上げられて刃先が石畳に刺さる。
油断していた訳ではない。その直前まで気付けなかった。
ユートプスはそのことで、彼女よりもアラヤを危険対象として認識したのだった。
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