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第24章 それは世界の救世主らしいですよ⁉︎
352話 先客
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ズータニア大陸の南部を占める魔人国家ソードム。
その上空に、空中公国月の庭は到着していた。
ただ、その姿は不可視の結界に覆われたまま、ソードムの首都である魔導要塞の西部へと移動する。
要塞には対空魔導大砲が配置してあり、そのほとんどがパガヤ王国がある北部と、スニス大陸のグルケニア帝国とラエテマ王国がある東部からの進路に向けて多く配備されていた。
そして、西部側には断崖絶壁が多い為、大砲の設置数が少な目なのだ。
「不可視とはいえ、モーントガルテンに当てられては困りますからね」
アヤコ達は管制室から下の状況を観察していた。
「ねぇ、魔人達に喧嘩を仕掛けるんじゃないんでしょ?」
「はい。あくまでも、私達の目的はヌル虚無教団教皇のダクネラ=トランスポートです。傲慢魔王アラガキ達とはなるべく関わらないようにします。まぁ、無理でしょうけども、極めて隠密な行動を取らねばなりません」
半分諦めているかの様にアヤコは話す。みんなも、薄々感じているようだけど、この潜入作戦には無理がある。
「先ず、教団がどの辺りに潜伏しているかを探らねばなりませんね」
そう、私達には全くこの国の情報が無いのだ。
「それなら、斥候として従魔達を使いましょう」
アフティの提案は最もだ。いきなり本隊で乗り込む訳にはいかない。
「そうね、その子達と感覚共有して探りましょうか」
アフティが従える従魔達は20体。その中でも潜入に向いているのは、擬態を使える羅刹鳥、影に潜めるシャドウハウンド、催眠眼が使えるモノキュラーオウル、結界や幻術を無効化できるダークユニコーン、液状変化で隙間に入れるメタリースライムだ。
つまり5体の従魔に、アヤコ達が感覚共有を掛けて侵入する。
「次に潜入するポイントですが…」
アヤコ達が作戦を話し合っている間、隣の寝室に居たアラヤは、先に潜伏している筈のベルフェル司教と契約無精霊にコールを飛ばしていた。
『おぉ、もう追いついたんだなぁ?』
「やぁスカルゴ、今はもう教団内に潜入しているのかい?」
ベルフェル司教は魔力制御が完璧過ぎて、大気感知でも見当たらない。なので、一緒に居るスカルゴの反応を感知した方が早い。
『そうなんだなぁ。さっきまで灰色衣装の奴等がいっぱい近くに居たんだなぁ』
「上手く潜入したんだね。それで今も、ベルフェル司教はスカルゴの近くに居るんだよね?返信が無くてさ」
『ええ、聞こえてますよ。すみません。少々、たてこんでいましてね』
念話先からも、少し息が荒いのが分かる。どうやら念話をするタイミングが悪かったみたいだな。
『…お待たせしました』
しばらくして、今度はベルフェル司教からコールが届いた。
「もう大丈夫ですか?」
『ええ、多少手間取りましたが、無事に痕跡を消し終えました』
痕跡…?何のとまでは聞く気は無いけど、簡単な事ではなかったんだろう。
『貴方に伝える約束の暴食の悪魔の報告があります』
「はい」
『約束通り暴食の悪魔の有力な情報を幾つか入手できました。しかし、虚無教団に気付かれ潜伏場所から脱出したところだったんです』
「貴方程の高い潜伏能力がバレたんですか?」
教団側にも、凄い感知技能持ちの者が居るみたいだな。
『…今も移動中ですが、報告を始めます。…暴食の悪魔の名前は、バアルゼブル。サタン同様、元は上位の熾天使だったらしいが、堕天した事で、その姿は蠅の姿をしているらしいです。そして、肝心のその力ですが、【信託を賜わる力】又は【運命を喰らう蟲】と呼ばれていたと。現段階では、分かったのはここまでです』
力の呼び名が2通り?同じ力じゃないのか?それか、伝承でしかないから分からないとか?
「では、そのバアルゼブルの祭壇がある遺跡は何処にあるのでしょうか?」
『すみません、そこまでは知らない様で聞き出せなかったです』
「実は、その要塞都市の地下にも神殿遺跡があるみたいなんですけど…」
『ああ、ここは違いますよ』
即答?大罪教も美德教も知らない神殿の筈だけど…。
『この地下にある神殿遺跡は、傲慢の悪魔アーリマンの祭壇があった遺跡で、現在のヌル虚無教団の隠れ場所でしたから』
「ああ、アーリマンの…。確かにアーリマンの祭壇も大罪教は把握していませんでしたね。…そうでしたか」
『どうやら、コッチはハズレだったようだな?どうする、大河に急ぎ戻るか?』
話を聞いていた風の大精霊が、本体のアラヤと合流するかと尋ねる。
だが、こっちはこっちで必要な作戦だ。ダクネラを止めなければ、例えヌル神の召喚を防げても、再び世界は危険に晒されるだろう。
「いや、戻らない。バアルゼブル召喚はアラヤ達と水の大精霊様に賭けるよ。俺達は、ヌル虚無教団を炙り出そう」
『アラヤ殿、私も今一度、遺跡に侵入します。まだダクネラ本人から話を聞いておりません故に…』
「分かりました。出来れば、その前に遺跡の入り口を教えて頂ければ、我々も入り易いのですが」
『入り口は、要塞都市内部からでないと無いです。要塞の外から遺跡に直接向かうには、地中を掘り進むしかありませんな』
『神殿入り口には、オイラの印を入れとくから見るといいんだなぁ』
「分かった。じゃあ、アヤコさん達にもそう伝えとくよ」
もうこの際、ベルフェル司教の事を黙っていても仕方ないので、アラヤはみんなに伝える事にした。
「みんなー、ヌル虚無教団のアジトが分かったよ」
管制室に入り、説明をしようとしたアラヤだが、振り向いたみんなが驚きの表情で固まってしまった。
「「「な、何でここに居るんですか⁉︎」」」
「あ…そこから説明しなきゃいけないんだっけ?」
『全く…皆が呆れるのも当然だぞ?』
事情を知っていた風の大精霊は、やっぱりこうなるかとため息をついた。
報告を終えたベルフェルは、一度侵入がバレた事を警戒して、別の場所からの侵入経路を探し始めていた。
『別に精霊界側からでも入れるんだな』
「フフ、それは遠慮しておきますよ」
スカルゴの提案も耐性が有れば悪くないのだが、ベルフェルからすれば、あらゆる感情が渦巻く混沌とした精霊界はとてもじゃないが耐えられないのだ。
『だけど、4人も片付けしたら、警戒されて当然なんだなぁ』
彼の潜伏は上手くいっていた。ただ、情報を探るに当たって、2人程拘束して聞き出した。
その途中で異変に気付いて現れた2人も、拘束し痕跡を消していたのだ。
「ですが、まだまだ情報としては不十分だったかもしれません。より古参の団員を狙うべきでしたね」
とはいえ、いきなり最深部まで潜入するのは流石に危険だった。
明らかに危険な雰囲気を持つ団員を、彼は数人知っているからだ。
(この用水路跡からなら、ギリギリ入れますかね?)
要塞都市から地下へと垂れ流しになっている用水路を見つけた。
流れ先は不明だが、少なくとも更に下へと降りる事はできる。
ベルフェルは、ウォータムで身体に水の膜を層で張り、用水路へとゆっくり侵入した。
水膜と空気の層があるおかげで、匂いと汚れはなんとかなるが、流石に老体のせいか疲れが溜まっているなと感じていた。
彼はその影響が、分身体を作り出した事によるステータス低下の影響とは気付いていなかった。
『その先は、少し開けた場所みたいなんだな』
スカルゴの言った通り、用水路から這い出た先は、大きな溜桝がある開けた場所だった。
「位置的に考えれば、神殿の用水路へと繋がるバイパス地点でしょうかね?」
彼が、息を整える為の小休止をしようと腰を下ろした時、向かい側の壁に亀裂が走った。
ドカッ‼︎
突如壁は破壊され、粉塵の中から人影がぞろぞろと現れた。
身構えるベルフェルは、テレポートするかの判断を見極める。
「ふぅーっ、やっと繋がったな!」
「ちょっとクリス、騒がないで下さい。せっかくの穴掘り潜入が意味なくなってしまいますよ?」
そこに現れたのは、スコップ片手に汗を拭いている勤勉の勇者クリスチャート=高須=スタディと、錫杖で特殊な結界を広げる純潔の勇者フローラ=ミュゲット、その配下の鍛治師と運び屋だった。
「む?先客が居るぞ?」
「そんな⁉︎気配感知には反応は無かったわよ⁉︎」
ベルフェルに気付いた勇者達は即座に身構える。
「待ちなさい、ここで騒がれると私も困るのです。一旦、落ち着いてくれませんかね?」
見た目が老人の大罪教の司教服の男。はっきり言って怪し過ぎる。勇者達からすれば、話を聞く気は起きないだろう。
だがベルフェルは、迷わずに両手を上げて抵抗する気が無い事を見せて話しかけた。
「ヌル虚無教団を壊滅させる為、是非とも君達の力を貸して欲しい」
まさか地中に穴を掘って侵入を試みる者が本当に現れるとは思わなかった。
だがこの際、使える者は勇者でも構わない。ベルフェルは、自身が思う最大の懇願を始めるのだった。
その上空に、空中公国月の庭は到着していた。
ただ、その姿は不可視の結界に覆われたまま、ソードムの首都である魔導要塞の西部へと移動する。
要塞には対空魔導大砲が配置してあり、そのほとんどがパガヤ王国がある北部と、スニス大陸のグルケニア帝国とラエテマ王国がある東部からの進路に向けて多く配備されていた。
そして、西部側には断崖絶壁が多い為、大砲の設置数が少な目なのだ。
「不可視とはいえ、モーントガルテンに当てられては困りますからね」
アヤコ達は管制室から下の状況を観察していた。
「ねぇ、魔人達に喧嘩を仕掛けるんじゃないんでしょ?」
「はい。あくまでも、私達の目的はヌル虚無教団教皇のダクネラ=トランスポートです。傲慢魔王アラガキ達とはなるべく関わらないようにします。まぁ、無理でしょうけども、極めて隠密な行動を取らねばなりません」
半分諦めているかの様にアヤコは話す。みんなも、薄々感じているようだけど、この潜入作戦には無理がある。
「先ず、教団がどの辺りに潜伏しているかを探らねばなりませんね」
そう、私達には全くこの国の情報が無いのだ。
「それなら、斥候として従魔達を使いましょう」
アフティの提案は最もだ。いきなり本隊で乗り込む訳にはいかない。
「そうね、その子達と感覚共有して探りましょうか」
アフティが従える従魔達は20体。その中でも潜入に向いているのは、擬態を使える羅刹鳥、影に潜めるシャドウハウンド、催眠眼が使えるモノキュラーオウル、結界や幻術を無効化できるダークユニコーン、液状変化で隙間に入れるメタリースライムだ。
つまり5体の従魔に、アヤコ達が感覚共有を掛けて侵入する。
「次に潜入するポイントですが…」
アヤコ達が作戦を話し合っている間、隣の寝室に居たアラヤは、先に潜伏している筈のベルフェル司教と契約無精霊にコールを飛ばしていた。
『おぉ、もう追いついたんだなぁ?』
「やぁスカルゴ、今はもう教団内に潜入しているのかい?」
ベルフェル司教は魔力制御が完璧過ぎて、大気感知でも見当たらない。なので、一緒に居るスカルゴの反応を感知した方が早い。
『そうなんだなぁ。さっきまで灰色衣装の奴等がいっぱい近くに居たんだなぁ』
「上手く潜入したんだね。それで今も、ベルフェル司教はスカルゴの近くに居るんだよね?返信が無くてさ」
『ええ、聞こえてますよ。すみません。少々、たてこんでいましてね』
念話先からも、少し息が荒いのが分かる。どうやら念話をするタイミングが悪かったみたいだな。
『…お待たせしました』
しばらくして、今度はベルフェル司教からコールが届いた。
「もう大丈夫ですか?」
『ええ、多少手間取りましたが、無事に痕跡を消し終えました』
痕跡…?何のとまでは聞く気は無いけど、簡単な事ではなかったんだろう。
『貴方に伝える約束の暴食の悪魔の報告があります』
「はい」
『約束通り暴食の悪魔の有力な情報を幾つか入手できました。しかし、虚無教団に気付かれ潜伏場所から脱出したところだったんです』
「貴方程の高い潜伏能力がバレたんですか?」
教団側にも、凄い感知技能持ちの者が居るみたいだな。
『…今も移動中ですが、報告を始めます。…暴食の悪魔の名前は、バアルゼブル。サタン同様、元は上位の熾天使だったらしいが、堕天した事で、その姿は蠅の姿をしているらしいです。そして、肝心のその力ですが、【信託を賜わる力】又は【運命を喰らう蟲】と呼ばれていたと。現段階では、分かったのはここまでです』
力の呼び名が2通り?同じ力じゃないのか?それか、伝承でしかないから分からないとか?
「では、そのバアルゼブルの祭壇がある遺跡は何処にあるのでしょうか?」
『すみません、そこまでは知らない様で聞き出せなかったです』
「実は、その要塞都市の地下にも神殿遺跡があるみたいなんですけど…」
『ああ、ここは違いますよ』
即答?大罪教も美德教も知らない神殿の筈だけど…。
『この地下にある神殿遺跡は、傲慢の悪魔アーリマンの祭壇があった遺跡で、現在のヌル虚無教団の隠れ場所でしたから』
「ああ、アーリマンの…。確かにアーリマンの祭壇も大罪教は把握していませんでしたね。…そうでしたか」
『どうやら、コッチはハズレだったようだな?どうする、大河に急ぎ戻るか?』
話を聞いていた風の大精霊が、本体のアラヤと合流するかと尋ねる。
だが、こっちはこっちで必要な作戦だ。ダクネラを止めなければ、例えヌル神の召喚を防げても、再び世界は危険に晒されるだろう。
「いや、戻らない。バアルゼブル召喚はアラヤ達と水の大精霊様に賭けるよ。俺達は、ヌル虚無教団を炙り出そう」
『アラヤ殿、私も今一度、遺跡に侵入します。まだダクネラ本人から話を聞いておりません故に…』
「分かりました。出来れば、その前に遺跡の入り口を教えて頂ければ、我々も入り易いのですが」
『入り口は、要塞都市内部からでないと無いです。要塞の外から遺跡に直接向かうには、地中を掘り進むしかありませんな』
『神殿入り口には、オイラの印を入れとくから見るといいんだなぁ』
「分かった。じゃあ、アヤコさん達にもそう伝えとくよ」
もうこの際、ベルフェル司教の事を黙っていても仕方ないので、アラヤはみんなに伝える事にした。
「みんなー、ヌル虚無教団のアジトが分かったよ」
管制室に入り、説明をしようとしたアラヤだが、振り向いたみんなが驚きの表情で固まってしまった。
「「「な、何でここに居るんですか⁉︎」」」
「あ…そこから説明しなきゃいけないんだっけ?」
『全く…皆が呆れるのも当然だぞ?』
事情を知っていた風の大精霊は、やっぱりこうなるかとため息をついた。
報告を終えたベルフェルは、一度侵入がバレた事を警戒して、別の場所からの侵入経路を探し始めていた。
『別に精霊界側からでも入れるんだな』
「フフ、それは遠慮しておきますよ」
スカルゴの提案も耐性が有れば悪くないのだが、ベルフェルからすれば、あらゆる感情が渦巻く混沌とした精霊界はとてもじゃないが耐えられないのだ。
『だけど、4人も片付けしたら、警戒されて当然なんだなぁ』
彼の潜伏は上手くいっていた。ただ、情報を探るに当たって、2人程拘束して聞き出した。
その途中で異変に気付いて現れた2人も、拘束し痕跡を消していたのだ。
「ですが、まだまだ情報としては不十分だったかもしれません。より古参の団員を狙うべきでしたね」
とはいえ、いきなり最深部まで潜入するのは流石に危険だった。
明らかに危険な雰囲気を持つ団員を、彼は数人知っているからだ。
(この用水路跡からなら、ギリギリ入れますかね?)
要塞都市から地下へと垂れ流しになっている用水路を見つけた。
流れ先は不明だが、少なくとも更に下へと降りる事はできる。
ベルフェルは、ウォータムで身体に水の膜を層で張り、用水路へとゆっくり侵入した。
水膜と空気の層があるおかげで、匂いと汚れはなんとかなるが、流石に老体のせいか疲れが溜まっているなと感じていた。
彼はその影響が、分身体を作り出した事によるステータス低下の影響とは気付いていなかった。
『その先は、少し開けた場所みたいなんだな』
スカルゴの言った通り、用水路から這い出た先は、大きな溜桝がある開けた場所だった。
「位置的に考えれば、神殿の用水路へと繋がるバイパス地点でしょうかね?」
彼が、息を整える為の小休止をしようと腰を下ろした時、向かい側の壁に亀裂が走った。
ドカッ‼︎
突如壁は破壊され、粉塵の中から人影がぞろぞろと現れた。
身構えるベルフェルは、テレポートするかの判断を見極める。
「ふぅーっ、やっと繋がったな!」
「ちょっとクリス、騒がないで下さい。せっかくの穴掘り潜入が意味なくなってしまいますよ?」
そこに現れたのは、スコップ片手に汗を拭いている勤勉の勇者クリスチャート=高須=スタディと、錫杖で特殊な結界を広げる純潔の勇者フローラ=ミュゲット、その配下の鍛治師と運び屋だった。
「む?先客が居るぞ?」
「そんな⁉︎気配感知には反応は無かったわよ⁉︎」
ベルフェルに気付いた勇者達は即座に身構える。
「待ちなさい、ここで騒がれると私も困るのです。一旦、落ち着いてくれませんかね?」
見た目が老人の大罪教の司教服の男。はっきり言って怪し過ぎる。勇者達からすれば、話を聞く気は起きないだろう。
だがベルフェルは、迷わずに両手を上げて抵抗する気が無い事を見せて話しかけた。
「ヌル虚無教団を壊滅させる為、是非とも君達の力を貸して欲しい」
まさか地中に穴を掘って侵入を試みる者が本当に現れるとは思わなかった。
だがこの際、使える者は勇者でも構わない。ベルフェルは、自身が思う最大の懇願を始めるのだった。
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