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最終章 スキルが美味しいって教わったよ⁉︎
405話 双月旅団
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アシヤが月の庭を追放され旅立って10年。
魔人国家ソードムは、モーントガルテンの要請によりラエテマ王国の専門家等を招き入れ、政治的梃入れを行った。
人口の9割が魔力無しとなった魔人達にとって、当初、魔法が使えない生活は苦渋なものとなった。
大地は豊穣であったが、魔道具に頼っていた魔人達に、農業の知識が乏しかったからだ。
そこに、フレイア大罪教とフレイ美徳教が複合した蒼紅教団の本部が設立されて、協力を惜しまない彼等の行動で、瞬く間に民衆の支持を得ていった。
その10年で、教団から王宮司教として派遣されていた節制の勇者タカノブが国王に即位し、魔人国家ソードムは一大宗教国家と変わっていった。
それに伴い、グルケニア帝国、ムシハ連邦国、ラエテマ王国が、半永続的な不可侵条約を締結させた為、事実上の平和な時代となったのだ。
「おっ、【双月旅団】今晩の夜食はバトルシープの葡萄酒煮込みかぁ!美味そうだなぁ」
「あ~っ、大公様、まーたアシヤ兄ちゃんの食事見てヨダレ出してるー」
「目の前にお肉あるのにねー?」
【双月旅団】はアシヤ達が結成した冒険者チームで、そのランクは既にSランクに到達している。
彼等は、蒼紅教団に所属している為、各国の国境を自由に行き来できる。
大食堂での晩餐中は、そんなアシヤ達の旅の映像を、ビジョンで見ながら食事をするのが定番になっていた。
「バトルシープって、何の技能を得られるんだったかな?」
「確か、【体温調節】と【催眠かち上げ】だったよ」
「あー、調節は持ってるし、かち上げは打撃前に一瞬寝て直ぐ起きるからあまり意味ない技能だね。銀色の羊毛の価値が高いからまだ良いけど」
「単に、羊肉(マトン)を食べたかっただけだろ?」
アラヤやニイヤ達分身体の肴は、毎回技能の話か味の話になる。
能無しとなったアシヤだが、暴食王の固有技能の捕食吸収は残った。
それを活かして、魔物や動物達から技能を集めつつ、彼等は楽しい旅をしている。
アヤコ達嫁の肴となる話は、旅の景色や生活環境で、初めて見た絶景ポイントには後日旅行プランを立てるのだ。
「この道順でしたら、目指しているのはやはり、タカリモオ山でしょうか」
「最近、あの山の帝国施設では、小型飛行艇による飛行ショーが見れるらしいですよ?」
「それは興味あるけど、彼等の目的はおそらく、先にある港街からパガヤ王国へと渡るつもりでしょうね」
「ああ、1ヶ月後の建国祭が目当てね。じゃあ、現地で会えるかもしれないわね。せっかくだから、子供達を会わせましょうか」
「アシヤ兄ちゃんに会えるのぉ~?」
「やった~!」
アシヤの旅を見ている子供達からしたら、有名人に会えるみたいで、はしゃいでいる。
今や、モーントガルテン出身の子達も10人を軽く超えた。
アヤコ(夫、アー君)が2人、サナエ(夫、あらや)が3人、カオリ(夫、ニイヤ)が1人、クララ(夫、主様)が4人、アフティ(夫、サハド)が1人、ミュウ(夫、アスピダ)が5人、レミーラ(夫、イシルウェ結婚7年目)が2人、ディニエル(夫、アグリ結婚4年目)が1人、モコ(夫、オレオ)が1人、カチュア(夫、ノア結婚2年目)が1人。マイナ(夫、イトウ結婚3年目)が1人。
国外では、ゴーモラのネガトとコウサカに1人、海底神殿に居るアゲノルとハウンにも、3人の子が生まれている。
イシルウェとレミーラは、精霊達を巻き込んだ周りの後押しでやっと結婚に至った。
アルディスが身を削る思いで2人を応援する姿を、カオリがまとめ上げ出版してベストセラー作品となった。
帝国の親善大使として入国したカチュアは、ノアと結婚し男児を出産した。
カチュアの話では、次期皇帝にはこの子が内定しているらしい。
以外だったのが、怠惰魔王のイトウとマイナが恋仲になっていた事だろう。
侍女の経験よりも戦闘に長けていた彼女は、メイドの仕事をよくイトウの部屋でサボっていたらしい。
マイナは、行き遅れたミネルバより先に結婚し、子を得た事をかなり気にしている。
ミネルバの婚期を遅らせている原因は、間違いなくリッセンで、公務やパーティーの席で必ず邪魔をしていたからだ。
パガヤ王国主催のパーティーにミネルバが出席した際も、行動が不審過ぎてセシリア王女の守護者に任命されたバンドウゴーレムに、ボコボコにされた程だ。
「建国祭といえば、前回のモーントガルテンからの出場はアスピダとリッセンの2人だったけど、今回はどうなるの?呼ばれているんでしょう?」
アシヤの目的が建国祭ならと、サナエがアラヤに話をふる。
「うん、招待されてるよ。今回は参加者が多過ぎる為にトーナメント方式みたいで、各地のコロシアムで予選が6日間あり、俺達は最終日の本戦から参加する。与えられたのも3枠のシード枠らしい」
「3人かぁ。アシヤは枠に入るのか?」
「いや、彼はおそらく一般参加を狙ってると思うけど。因みに、俺とニイヤ、主様、前回出場したアスピダとリッセンには出場権利は無いから」
「え⁉︎逆にアグリ達は出られるのか⁉︎」
「要は、竜人姿で認識をされた2人は、強者だと初めから知られているからダメで、アグリ達は普通の人間だと思われているらしいね」
「前回の戦いで、アスピダ達が頑張ったからね。亜人側としては、ギリギリ勝てそうと考えたんじゃないか?」
「オードリーはどうする?出たいかい?」
「すみません、アラヤ様。30過ぎの私には、亜人の戦士相手にモーントガルテンの名を持ち戦うには荷が重いかと」
オードリーは歳を理由に参加を辞退した。実力的にはアスピダに近い戦闘力を持っているんだけどね。
「じゃあ、アグリとソルテは決まりでいいとして、後1人はどうするかな?」
「なっ⁉︎俺達は決まりか?」
「まぁ、良いんじゃない?」
アシヤが出る可能性を考えたら、2人は良い勝負をできるんじゃないかな。アシヤは技能が減ったとはいえ、ステータスは高いからね。
「ご主人様、もし差し支えなければ、レオンを出場させても宜しいでしょうか?」
「レオン君を?」
クララと主様の息子は、狼人と銀狼に変身可能な11歳だ。
「俺からも頼む。亜人の戦い方を学ばせる為だ」
クララだけでなく、主様も頭を下げて頼んでいる。
ドワーフの様に、10歳で大人扱いなら分かるのだが、成長が早いとはいえまだ11歳の狼人だ。
「うーん、レオンは負けを認めれる?」
「大丈夫。本人が勝てないと分かる力量の差は、体に覚えさせてある」
それって、かなりハードな特訓を課していないかな?
レオンを見ると、ワクワクした表情で何度も頷く。
「大丈夫だよ大公様。父上や母上以上の方なんて、この国以外ではそんなに居ないらしいから。僕も実力を知る為に参加したいんだ」
「…うーん、分かった。くれぐれも無理だけはしない事!」
「ハイ‼︎」
「そうと決まれば残り1ヶ月、バスティアノさんも新たに訓練に入れてビシビシ鍛えていこう!」
バスティアノを指導者に追加って、彼は高齢者だっていうのに無茶させるなぁ。
まぁ、いざとなったらクララ達が助けに入るだろうからね。
本人がこれだけやる気があるなら、認めてあげるのも良いだろう。
『アラヤ、いよいよアシヤと久しぶりに会うのだな。…平気か?』
エアリエルが、そっとアラヤの手に触れる。
彼女が心配しているのは、アラヤがこの10年、頑なにアシヤとの接触を避けていたからだ。
「…うん、楽しみだね。どんな話題を振るか今から悩む…。それに、ちょっとだけ緊張するよ」
『なぁに、アシヤはアラヤだ。お互いの心根は同じなのよ。心配ないわ』
「そうだね」
2人は頷き、再びビジョンに映る【双月旅団】の団欒を満足そうに眺めるのだった。
魔人国家ソードムは、モーントガルテンの要請によりラエテマ王国の専門家等を招き入れ、政治的梃入れを行った。
人口の9割が魔力無しとなった魔人達にとって、当初、魔法が使えない生活は苦渋なものとなった。
大地は豊穣であったが、魔道具に頼っていた魔人達に、農業の知識が乏しかったからだ。
そこに、フレイア大罪教とフレイ美徳教が複合した蒼紅教団の本部が設立されて、協力を惜しまない彼等の行動で、瞬く間に民衆の支持を得ていった。
その10年で、教団から王宮司教として派遣されていた節制の勇者タカノブが国王に即位し、魔人国家ソードムは一大宗教国家と変わっていった。
それに伴い、グルケニア帝国、ムシハ連邦国、ラエテマ王国が、半永続的な不可侵条約を締結させた為、事実上の平和な時代となったのだ。
「おっ、【双月旅団】今晩の夜食はバトルシープの葡萄酒煮込みかぁ!美味そうだなぁ」
「あ~っ、大公様、まーたアシヤ兄ちゃんの食事見てヨダレ出してるー」
「目の前にお肉あるのにねー?」
【双月旅団】はアシヤ達が結成した冒険者チームで、そのランクは既にSランクに到達している。
彼等は、蒼紅教団に所属している為、各国の国境を自由に行き来できる。
大食堂での晩餐中は、そんなアシヤ達の旅の映像を、ビジョンで見ながら食事をするのが定番になっていた。
「バトルシープって、何の技能を得られるんだったかな?」
「確か、【体温調節】と【催眠かち上げ】だったよ」
「あー、調節は持ってるし、かち上げは打撃前に一瞬寝て直ぐ起きるからあまり意味ない技能だね。銀色の羊毛の価値が高いからまだ良いけど」
「単に、羊肉(マトン)を食べたかっただけだろ?」
アラヤやニイヤ達分身体の肴は、毎回技能の話か味の話になる。
能無しとなったアシヤだが、暴食王の固有技能の捕食吸収は残った。
それを活かして、魔物や動物達から技能を集めつつ、彼等は楽しい旅をしている。
アヤコ達嫁の肴となる話は、旅の景色や生活環境で、初めて見た絶景ポイントには後日旅行プランを立てるのだ。
「この道順でしたら、目指しているのはやはり、タカリモオ山でしょうか」
「最近、あの山の帝国施設では、小型飛行艇による飛行ショーが見れるらしいですよ?」
「それは興味あるけど、彼等の目的はおそらく、先にある港街からパガヤ王国へと渡るつもりでしょうね」
「ああ、1ヶ月後の建国祭が目当てね。じゃあ、現地で会えるかもしれないわね。せっかくだから、子供達を会わせましょうか」
「アシヤ兄ちゃんに会えるのぉ~?」
「やった~!」
アシヤの旅を見ている子供達からしたら、有名人に会えるみたいで、はしゃいでいる。
今や、モーントガルテン出身の子達も10人を軽く超えた。
アヤコ(夫、アー君)が2人、サナエ(夫、あらや)が3人、カオリ(夫、ニイヤ)が1人、クララ(夫、主様)が4人、アフティ(夫、サハド)が1人、ミュウ(夫、アスピダ)が5人、レミーラ(夫、イシルウェ結婚7年目)が2人、ディニエル(夫、アグリ結婚4年目)が1人、モコ(夫、オレオ)が1人、カチュア(夫、ノア結婚2年目)が1人。マイナ(夫、イトウ結婚3年目)が1人。
国外では、ゴーモラのネガトとコウサカに1人、海底神殿に居るアゲノルとハウンにも、3人の子が生まれている。
イシルウェとレミーラは、精霊達を巻き込んだ周りの後押しでやっと結婚に至った。
アルディスが身を削る思いで2人を応援する姿を、カオリがまとめ上げ出版してベストセラー作品となった。
帝国の親善大使として入国したカチュアは、ノアと結婚し男児を出産した。
カチュアの話では、次期皇帝にはこの子が内定しているらしい。
以外だったのが、怠惰魔王のイトウとマイナが恋仲になっていた事だろう。
侍女の経験よりも戦闘に長けていた彼女は、メイドの仕事をよくイトウの部屋でサボっていたらしい。
マイナは、行き遅れたミネルバより先に結婚し、子を得た事をかなり気にしている。
ミネルバの婚期を遅らせている原因は、間違いなくリッセンで、公務やパーティーの席で必ず邪魔をしていたからだ。
パガヤ王国主催のパーティーにミネルバが出席した際も、行動が不審過ぎてセシリア王女の守護者に任命されたバンドウゴーレムに、ボコボコにされた程だ。
「建国祭といえば、前回のモーントガルテンからの出場はアスピダとリッセンの2人だったけど、今回はどうなるの?呼ばれているんでしょう?」
アシヤの目的が建国祭ならと、サナエがアラヤに話をふる。
「うん、招待されてるよ。今回は参加者が多過ぎる為にトーナメント方式みたいで、各地のコロシアムで予選が6日間あり、俺達は最終日の本戦から参加する。与えられたのも3枠のシード枠らしい」
「3人かぁ。アシヤは枠に入るのか?」
「いや、彼はおそらく一般参加を狙ってると思うけど。因みに、俺とニイヤ、主様、前回出場したアスピダとリッセンには出場権利は無いから」
「え⁉︎逆にアグリ達は出られるのか⁉︎」
「要は、竜人姿で認識をされた2人は、強者だと初めから知られているからダメで、アグリ達は普通の人間だと思われているらしいね」
「前回の戦いで、アスピダ達が頑張ったからね。亜人側としては、ギリギリ勝てそうと考えたんじゃないか?」
「オードリーはどうする?出たいかい?」
「すみません、アラヤ様。30過ぎの私には、亜人の戦士相手にモーントガルテンの名を持ち戦うには荷が重いかと」
オードリーは歳を理由に参加を辞退した。実力的にはアスピダに近い戦闘力を持っているんだけどね。
「じゃあ、アグリとソルテは決まりでいいとして、後1人はどうするかな?」
「なっ⁉︎俺達は決まりか?」
「まぁ、良いんじゃない?」
アシヤが出る可能性を考えたら、2人は良い勝負をできるんじゃないかな。アシヤは技能が減ったとはいえ、ステータスは高いからね。
「ご主人様、もし差し支えなければ、レオンを出場させても宜しいでしょうか?」
「レオン君を?」
クララと主様の息子は、狼人と銀狼に変身可能な11歳だ。
「俺からも頼む。亜人の戦い方を学ばせる為だ」
クララだけでなく、主様も頭を下げて頼んでいる。
ドワーフの様に、10歳で大人扱いなら分かるのだが、成長が早いとはいえまだ11歳の狼人だ。
「うーん、レオンは負けを認めれる?」
「大丈夫。本人が勝てないと分かる力量の差は、体に覚えさせてある」
それって、かなりハードな特訓を課していないかな?
レオンを見ると、ワクワクした表情で何度も頷く。
「大丈夫だよ大公様。父上や母上以上の方なんて、この国以外ではそんなに居ないらしいから。僕も実力を知る為に参加したいんだ」
「…うーん、分かった。くれぐれも無理だけはしない事!」
「ハイ‼︎」
「そうと決まれば残り1ヶ月、バスティアノさんも新たに訓練に入れてビシビシ鍛えていこう!」
バスティアノを指導者に追加って、彼は高齢者だっていうのに無茶させるなぁ。
まぁ、いざとなったらクララ達が助けに入るだろうからね。
本人がこれだけやる気があるなら、認めてあげるのも良いだろう。
『アラヤ、いよいよアシヤと久しぶりに会うのだな。…平気か?』
エアリエルが、そっとアラヤの手に触れる。
彼女が心配しているのは、アラヤがこの10年、頑なにアシヤとの接触を避けていたからだ。
「…うん、楽しみだね。どんな話題を振るか今から悩む…。それに、ちょっとだけ緊張するよ」
『なぁに、アシヤはアラヤだ。お互いの心根は同じなのよ。心配ないわ』
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