守れなかったあの日を、もう二度と繰り返さない。

freewifinosekai

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プロローグ

もしやり直せるなら

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「俺たち、別れよう」

 私は目の前の好きな人にいきなり別れ話をされた。

「ちょ、ちょっと待って。いきなり何の冗談?」

「冗談じゃない、本気で言っているんだ」

 どうして?

 私…○○に何かしちゃったかな。

「○○、急に何言ってんだよ。こいつがどれだけお前のことを思い続けているのか知ってるだろ!」

 友達が私のために彼に怒ってくれた。

 友達の言う通り、私はまだ彼のことが好きだし浮気しているなんて絶対にありえない。

 だからこそわからない、どうして別れようと言ってきたのか。

「…勝手に俺の人格を変えて俺に嘘をつきながら続けた友達ごっこは楽しかったか?」

 私は彼に能力を使っていた。

 その能力が…解かれた。

「違うの!あの時はこうしないと○○は死んでしまいそうだったから…」

「ならどうしてずっとそのことを俺にも言わずに一緒に過ごしてきたんだよ」

「ただいうタイミングがなかったから…」

 ○○はため息をつく。

「もういい、俺はこの後やることがあるんだ。もう行く」

 ○○は私たちに背を向けて歩き始めた。

「いやだ、行かないで!私、○○が居なくなったらどう生きていけばいいの…」

 彼は私の生きる意味の一つだ。

 そんな彼が行ってしまう。

 いやだ。

 いやだ……。

 いやだいやだいやだいやだ――!

 そんな時友達が彼の前に立った。

「行かせるわけねえだろ。あいつの気持ち考えたことあんのか!短い期間だが付き合っていたんだろ!」

「どけ」

 彼はもう私たちに興味がないみたいだ。

「お前…!」

 パチンと音がした。

 友達が彼をたたいた音だ。

「あいつに謝れ。謝らない限り俺はお前の行く手を阻む」

「…俺に勝てると思っているのか?悪いことは言わない、どけ」

 もう彼を止められない。

 私が悪いのはわかっている、だけどこんな別れ方…したくないよ。

 彼は能力を使い友達の位置を私たちと同じところまで戻した。

「じゃあな。もう二度と俺たちが交わることはないだろうな」

 いやだ、○○が行ってしまう。

 私は〇〇の事が好きなの、ずっとずっと好きなの、だから…

「いかないで!お願い!」

 悲鳴のような声で○○に行かないでというがもう彼が振り返ることはなかった。

 彼は最後にちらっとこちらを向き、そのままどこかに行ってしまった。

 そこからの記憶はほとんどない。

 泣いていた気がするがそれすらも自分では覚えていない。



 もしやり直せるなら…。

 もし○○に出会った時からやり直せるなら…。

 そんなもしもを考えても現実はゆっくりと時間が進むだけだった。
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