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1章 写ろうとする者

1章 写ろうとする者(22)

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そして父の頭に被さっていた物は

見事に剥がれ地面に落ち

その下からは輝きに溢れたものが出現した




父:ちょっ・・・!!




突然の事態に父は地面に落ちたズラを取ろうとするも、

勇也を肩車した状態では取ることが困難で、


かと言って息子に花火を見せるには

肩車のままの方が良いと言う心の中の葛藤で揺れ動いていた




勇也:・・・・・・・・・




勇也は目の前にある頭を撫でながら

この状況を懐かしく思っていた




勇也:(この臭い・・・)




その間にも花火は次々と打ち上げられ、


夜空に無数の花を咲かせていた




母:あらあら・・・


早速イジり始めちゃって・・・




その時勇也は母の声の他に

別の声を耳にした




???:・・・あんまり父さんの頭を

イジるなって言っただろ?




勇也:・・・・・・!!?




勇也は突然聞こえてきた声を探したが

その主を見つけることは出来なかった




勇也:・・・・・・・・・




だが勇也には先程聞こえた声はどこか

聞き覚えのある様な気がしていた




そして



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