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case1 公園の少年
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しおりを挟む鹿神の手は紙の周りを行ったり来たり、
何かを探るかの様に動いていたが、その手が突然止まった。
鹿神「ここだな・・・。」
何かを感じ取ったのか、鹿神は手が止まった場所にハサミを差し込み・・・。
鹿神「・・・・・・・・・。」
集中しているのか鹿神は急に黙り込んだ。
そして
ジョキッ!!
鹿神が持っていたハサミが封紙を切る音がした。
すると途端に、封紙はただの紙の様にヘナヘナと地面に崩れ落ちて行った。
竹田「・・・あれ?紙が・・・。鹿神さん何をしたんですか?」
鹿神「・・・ふぅ・・・、お婆ちゃん出来ましたよ!」
その様子を見ていた老婆は特に驚く訳でも無く、逆に少し微笑んでいた。
老婆「ふふっ・・・、まぁこれくらい簡単にやってもらわないとのぅ?」
そう言うと老婆はゆっくりと立ち上がり、鹿神へ近づいてきた。
老婆「・・・ほれっ、これがきっと役立つじゃろう。」
老婆は新聞の切り抜きの様な物を2枚鹿神に渡してきた。
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