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2章 裏への訪問
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しおりを挟む加治屋「だから困ってるんだよ。お前何か持ってないのか?」
レイア「ならもう既に渡しているだろ?」
加治屋「・・・そういや、よくわからない眼鏡があったな。」
そう言いながら加治屋は懐から眼鏡を取り出した。
レイア「それを付けて周囲を見てみろ。何か見えてくるはずだ。」
その指示通りに加治屋はその眼鏡を掛け、周囲を見渡してみると・・・
加治屋「おい、あのドラゴンの頭の上。何か球みたいなのが見えるんだが?」
加治屋の目には、先程見えていたドラゴンの頭上にソフトボール大の球が複数出現していた。
レイア「それは対象のレベルを数値で図る事は出来ない。その代わりレベルの上限は無い。」
加治屋「数値で測れないって・・・、じゃあどうやって判断するんだ?」
レイア「その眼鏡を掛けている人物のレベルを球1つとして、対象の頭上に反映される。」
加治屋「な・・・なるほど?」
レイア「因みに、お前のレベルは今いくつなんだ?」
加治屋「一度計測しただけだが、確か10レベルだった筈。
まぁ随分前だから今はどうなっているか、だがそこまで変わってないと思うんだけどな。」
レイア「ならあのドラゴンの頭上にはいくつ球がある?」
加治屋「えーっと、10個か?って事は100レベルって事か?」
レイア「単純計算で言えばそうなるな。まぁどちらにしろ手は出さない方が良いな。」
加治屋「端からそのつもりは無いよ。」
レイア「それにしてもお前、意外とレベルが低かったのだな?」
加治屋「鍛冶屋はレベルの必要性があまり無いからな。10まで上げておけばあの場所では困らない。
まぁ、寧ろ必要なのは熟練度の方だったからな。」
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