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第21話 新たな住人
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「と言うわけで、今日からこのアパートに住んでもらう事になったエイカさんです」
「「「「おーパチパチ」」」」パチパチ
その日の夜、早速俺とアンリさんはエイカさんの事をアパートの皆んなに紹介した。
「エイカだ。よろしく頼む」
「エイカさん、この方達はまほろば荘に住んでいて、右からフェンリルさん、モニちゃん、ガレナさんです」
「よろしくねぇ~、それにしても魔族と人間のハーフなんて珍しいねぇ」
「よろしくお願いします!分からないことがあったら何で言ってくださいね!」
「・・・」パチパチ
三人には彼女がアンリさんの右腕だと言うことも事前に話、ある程度の事情も伝えてある。
彼女達にも色々な事情や背景があって、このアパートに住んでいる。エイカさんの事も快く受け入れてくれた。
「・・・管理人、貴方に少し質問をいいだろうか?」
「構いませんよ??」
「この様な獣臭い者と脂肪の塊、小汚いエルフ共と我が主を住まわせているのか?」
「あっはは!言うねぇ~、お姉さん気に入っちゃったぁ~」
フェンリルさんは既に酔っており、うなだれかかるようにエイカさんの肩にもたれかかっていた。
「くっ、貴様何をする!邪魔だ!重い!」
「まぁまぁ、そう言わずにさぁ~お姉さんと一緒に楽しいことしようぜ~」
口から漂う酒の匂いにエイカさんは明らかな嫌悪感を出し、フェンリルさんをどかそうとしているが、当のフェンリルさんは元々が獣という事もあり、力は凄く強いので離れることができていなかった。
「くッ!い、いい加減どけ!」
「あ、あの~、少しだけお伺いしてもいいですか?」
「ん?な、何だ?」
フェンリルさんをどかそうと悪戦苦闘しているエイカさんに今度はモニちゃんが話しかけにいった。
「あ、あのさっきの脂肪の塊って・・・もしかして・・・」
「考えるまでもなく貴方の事だが?寧ろそのような物を持っているのに自覚がないのですか?」
「うひっ!う・・・うわーん!!!おにーいーさーーーん!ひどいですよー!」
エイカさんのストレートな物言いにモニちゃんは大粒の涙を流しながら俺の太ももに顔を埋めて泣いた。
「おーよしよし、エイカさん少しだけ言い方が強すぎる気がするんですが・・・」
モニちゃんは胸が大きい事をかなり気にしており、一時期胸が小さくなる魔法を開発しようとさえしていたくらいだ。
そんな彼女に脂肪の塊と言うのは流石に可哀想になってくる。
「私は事実を言っただけなのだが?」
「い、いやそれをもう少し・・・ん?」
エイカさんにそれとなく注意しようとしている時だった。ふと、自分の影が妙に大きい事に気がついた俺は首を傾げて後ろを振り返って見た。
「何だ?ってガレナさん!!?」
「・・・」
ガレナさんは無言、無表情でこの部屋にある机を持ち上げており、今にもエイカさんに向かって投げつけようとしていた。
「ちょ、ちょ、ちょっと!!お、落ち着いてくださいよ!?」
俺は直ぐに立ち上がって机を彼女の手から奪った。彼女は普段は無口で無表情な事もあり、冷静な性格に思われるのだが、実は相当の短気さんであり、キレた時は無言で自慢の怪力を使ってそこら辺の置物を持ち上げて投げつけてくる。
「ガレナさんも落ち着いてください?ね?ね?」
「・・・」ムスッ
「モニちゃんもいい加減、泣きやん、」
「すー、すー・・・」
「って寝てる!?」
妙にさっきから静かだなと思っていたら、モニちゃんはいつの間にか寝音を立てて眠っていた。
「なっはっはっはっ!大変そうだな管理人よ!!」
「そう思うんなら助けろや!!あんたん所の部下でしょうが!!」
声を張り上げてアンリさんにそう言い放った俺だったがその瞬間、首元に何かが突きつけられているのを感じ取った。
「貴様、アンリ様に向かってその言い方、万死に値するぞ!」
「え、え~」
「大体、私はお前が気に食わないんだ!何故、お前みたいな男の為にアンリ様が力を失わなければならなかったのだ!?あのキスの件といい、どうせアンリ様の美貌にうつつを抜かしている間に襲われ、それを庇ったアンリ様があの様な姿になったのだろう?アンリ様の優しさに漬け込んで卑怯な男だ!」
「エイカ」
アンリさんの言葉にエイカは我に帰り、周囲を見渡した。フェンリルとモニ、ガレナは先程までとは打って変わってエイカに明確な怒りの感情を露わにしていた。エイカは彼女達の逆鱗に触れた。
彼女達は今まで多かれ少なかれ、管理人によって命を救われてきた。
そんな恩人をよくも知らないのに悪く言われた彼女は今にもエイカさんに襲い掛からんとする程の勢いであった。無論、それはアンリも同じだった。
「ッ、も、申し訳ございません。言い過ぎました・・・」
「み、皆さんもお、落ち着いてください!ね?せ、せっかくの歓迎会なんですし」
俺の言葉に三人はそれぞれ元の席に戻ったが、その表情は先程とは打って変わって楽しげなものから若干、居心地の悪い面構えでそのまま食事を続ける事になった。
アンリさんは構わず食事をしていたが、エイカさんはアンリさんの方をチラチラ見ながら気不味い表情をしていた。
「はぁ・・・これはめんどくさい事になりそうだ・・・」
そして、そんな俺の一言は的中する事になってしまった・・・。
「「「「おーパチパチ」」」」パチパチ
その日の夜、早速俺とアンリさんはエイカさんの事をアパートの皆んなに紹介した。
「エイカだ。よろしく頼む」
「エイカさん、この方達はまほろば荘に住んでいて、右からフェンリルさん、モニちゃん、ガレナさんです」
「よろしくねぇ~、それにしても魔族と人間のハーフなんて珍しいねぇ」
「よろしくお願いします!分からないことがあったら何で言ってくださいね!」
「・・・」パチパチ
三人には彼女がアンリさんの右腕だと言うことも事前に話、ある程度の事情も伝えてある。
彼女達にも色々な事情や背景があって、このアパートに住んでいる。エイカさんの事も快く受け入れてくれた。
「・・・管理人、貴方に少し質問をいいだろうか?」
「構いませんよ??」
「この様な獣臭い者と脂肪の塊、小汚いエルフ共と我が主を住まわせているのか?」
「あっはは!言うねぇ~、お姉さん気に入っちゃったぁ~」
フェンリルさんは既に酔っており、うなだれかかるようにエイカさんの肩にもたれかかっていた。
「くっ、貴様何をする!邪魔だ!重い!」
「まぁまぁ、そう言わずにさぁ~お姉さんと一緒に楽しいことしようぜ~」
口から漂う酒の匂いにエイカさんは明らかな嫌悪感を出し、フェンリルさんをどかそうとしているが、当のフェンリルさんは元々が獣という事もあり、力は凄く強いので離れることができていなかった。
「くッ!い、いい加減どけ!」
「あ、あの~、少しだけお伺いしてもいいですか?」
「ん?な、何だ?」
フェンリルさんをどかそうと悪戦苦闘しているエイカさんに今度はモニちゃんが話しかけにいった。
「あ、あのさっきの脂肪の塊って・・・もしかして・・・」
「考えるまでもなく貴方の事だが?寧ろそのような物を持っているのに自覚がないのですか?」
「うひっ!う・・・うわーん!!!おにーいーさーーーん!ひどいですよー!」
エイカさんのストレートな物言いにモニちゃんは大粒の涙を流しながら俺の太ももに顔を埋めて泣いた。
「おーよしよし、エイカさん少しだけ言い方が強すぎる気がするんですが・・・」
モニちゃんは胸が大きい事をかなり気にしており、一時期胸が小さくなる魔法を開発しようとさえしていたくらいだ。
そんな彼女に脂肪の塊と言うのは流石に可哀想になってくる。
「私は事実を言っただけなのだが?」
「い、いやそれをもう少し・・・ん?」
エイカさんにそれとなく注意しようとしている時だった。ふと、自分の影が妙に大きい事に気がついた俺は首を傾げて後ろを振り返って見た。
「何だ?ってガレナさん!!?」
「・・・」
ガレナさんは無言、無表情でこの部屋にある机を持ち上げており、今にもエイカさんに向かって投げつけようとしていた。
「ちょ、ちょ、ちょっと!!お、落ち着いてくださいよ!?」
俺は直ぐに立ち上がって机を彼女の手から奪った。彼女は普段は無口で無表情な事もあり、冷静な性格に思われるのだが、実は相当の短気さんであり、キレた時は無言で自慢の怪力を使ってそこら辺の置物を持ち上げて投げつけてくる。
「ガレナさんも落ち着いてください?ね?ね?」
「・・・」ムスッ
「モニちゃんもいい加減、泣きやん、」
「すー、すー・・・」
「って寝てる!?」
妙にさっきから静かだなと思っていたら、モニちゃんはいつの間にか寝音を立てて眠っていた。
「なっはっはっはっ!大変そうだな管理人よ!!」
「そう思うんなら助けろや!!あんたん所の部下でしょうが!!」
声を張り上げてアンリさんにそう言い放った俺だったがその瞬間、首元に何かが突きつけられているのを感じ取った。
「貴様、アンリ様に向かってその言い方、万死に値するぞ!」
「え、え~」
「大体、私はお前が気に食わないんだ!何故、お前みたいな男の為にアンリ様が力を失わなければならなかったのだ!?あのキスの件といい、どうせアンリ様の美貌にうつつを抜かしている間に襲われ、それを庇ったアンリ様があの様な姿になったのだろう?アンリ様の優しさに漬け込んで卑怯な男だ!」
「エイカ」
アンリさんの言葉にエイカは我に帰り、周囲を見渡した。フェンリルとモニ、ガレナは先程までとは打って変わってエイカに明確な怒りの感情を露わにしていた。エイカは彼女達の逆鱗に触れた。
彼女達は今まで多かれ少なかれ、管理人によって命を救われてきた。
そんな恩人をよくも知らないのに悪く言われた彼女は今にもエイカさんに襲い掛からんとする程の勢いであった。無論、それはアンリも同じだった。
「ッ、も、申し訳ございません。言い過ぎました・・・」
「み、皆さんもお、落ち着いてください!ね?せ、せっかくの歓迎会なんですし」
俺の言葉に三人はそれぞれ元の席に戻ったが、その表情は先程とは打って変わって楽しげなものから若干、居心地の悪い面構えでそのまま食事を続ける事になった。
アンリさんは構わず食事をしていたが、エイカさんはアンリさんの方をチラチラ見ながら気不味い表情をしていた。
「はぁ・・・これはめんどくさい事になりそうだ・・・」
そして、そんな俺の一言は的中する事になってしまった・・・。
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