1 / 1
【円形の地を目指す黄金の老婆達、そしてギルバートは踊り私は…】
しおりを挟む
「エントロピー増大中!エントロピー増大中!直ちに退避してください!」
研究所では緊急警報がけたたましく鳴り響く中、研究員達が激しく踊っていた。なかでも所長のギルバートの踊りは他の追随を許さぬほど激しかった。そして彼は汗だくになりながら熱湯のようなコーヒーを飲み干し、高らかに笑い続ける。
警報と踊りにより会場のボルテージが最高峰を迎える中、一人の女性が勢いよく扉を開け研究所に駆け込んできた。
「相続してください!この私を相続してください!」
そう言って彼女はギルバートの手を握る。その時、研究所の照明が全て消え、辺りは暗闇に包まれた。
ギルバートは激しく動揺した。なぜなら彼にとって女性の手とは尊いものだったからだ。それを安易な気持ちで握りしめてしまったことに彼は強い罪悪感を覚えたのだ。しかし彼が後悔するよりも早く、停電の原因であろう彼女の声がその暗闇の中に響き渡る。
「ここは私の家よ…………」
その声に反応して彼の視線は彼女へ向けられる。海岸に立つ彼女は髪を潮風に靡かせ、吸い込まれるような眼差しを彼に向けていた。彼の胸の中で何かが生まれた気がしたが、それを確かめようとする前に、再び明かりがついたことにより世界は再び動き始める。
「あらあら、もうそんな時間?」
「えっ? あぁ、すみませんね。少し疲れているようです。申し訳ありません、本日はこの辺にしておきましょうか」
「いいえ、もう少しだけお付き合いください」
そう言って彼女はゆっくりと歩き始める。私とギルバートも彼女の背中にピッタリとくっつき、歩き始めた。
「ここから歩けば天地駅には20,000秒ほどで到着します。そこからどれだけ先へ進めるかは運次第でしょう」「あなたは何者なのですか?なぜ私たちに付き纏うのですか?」
私は後ろを振り返り彼女に質問をする。すると彼女は不敵な笑みを浮かべ、「フフッ」と短く笑い、私の横を通り過ぎていった。
「私に名前はないわ。でもそうね…………敢えて名乗るなら『大いなる意思』かしら」
彼女が指差す先には大きな門があった。しかしその門から出ることができるのは選ばれた人間だけであり、選ばれた人間はあの門の先の世界を自由自在に移動することができる。だが門より外へ出ることは基本的にできないとされている。また『資格なきものは決して近寄るべからず』と言われており、それを破った者は例外なく罰せられるという。
ギルバートと共に歩を進めるにつれ、『選別場』の看板が見えてきた。そこには直径50メートル程の円があり、建物からは多くの電灯が照らされていることがわかる。どうやらここで何らかの審査が行われるようだ。
「この審査に合格したもののみが世界に旅立ちます。さあ行きましょう!」
私とギルバートは手を繋ぎ、大きな声で叫んだ。その叫び声と同時に無数の照明が現れ二人を照らし出す。まるでスポットライトを浴びるように多くの光が二人の女性に降り注いだ。光を全身全霊浴びているはずなのにその光景を見た他の人たちは目を細める者が多く、「これはただの演出じゃないのか」と指摘する人々が現れるようになるほど光量は増してきた。それに加え激しい音楽の曲調が上がりだし更に人々の期待は盛り上がり頂点となるころ試験が始まると発表された後すぐ会場全体の電気を落とし舞台上だけにすべての色が集まり虹を作り出せるほどだったが舞台上の女性たちだけが何事もない普通の状態だった。私はこの時ようやくその不思議な明るさが目の前で行われているものであるという事実に気付き「あそこは地獄なんだ!」と思ったことがそのまま口癖となってしまったのだけれどその時初めて自分と同じ運命を感じ取れるパートナーを手に入れることができてホッとする反面あの輝かしい光の先に待ちうけるもの存在を改めて理解できたように感じれた。ちなみに『大いなる自我なるもの』についてもそこで教えて貰ったことになるかな――これが世界の仕組みを理解するまでのきっかけであった………… 4人目の女性が案内されていた場所での出来事を思い出し終わる時すでに2人の順番になっており彼女たちの姿を見ていたのだが二人は抱き合いそして「じゃ行ってきますね」とつぶやいた。その扉を開け中に入るとそこには何人かの黄金に輝く老婆がおり、彼女らは一様に祈りを唱えていた。
「円形の地へ…円形の地へ私たちをお導きください…」
10メートルほど離れたそこに立っている『黄金の老婆』たちは3人いる様子だが顔や体形はすべて異次元なようで10秒程同じ場所で祈れれば合格ということだけを教えてもらい中に入れることとなる。私がそこに加わることによって、彼女達の1つ下の8番目に席が設けられた訳だ(この数字すら彼女の『慈愛の種による記憶操作で刷り込まれた虚偽のデータであると考えられるのだがこのデータもまた彼女たちに植え付けてもらったものであったりで真偽について知ることは彼女しか出来ないことなのではないかと思われていることにも書き加えなかったりするけどこれもまた彼女の企みのひとひらでもあったような気だけはしたりすることを予めお送りしたのですが良いこととさせてくれますがどうか宜しき方)
今か未だ終ぞ分からない、この不可解な審査に私は臨むともう2度の試験をクリアーし見事最後の大ホールに向かうことが出来ました」さっそと4人は立ち並び『最後の試練に臨むものは?』など書かれているプラカードを見る限りあと三人ほどの人手が必要となるのかと思いましたが大きな鉄でできた引き戸の前に立てかけた看板を見るとどうもその文字も認識することができていないようがっかりしながら「ここまでですか」なんて呟く私はふと考えてみる「これだけ大きな試験なのに私よりも長く残れてる人がまだ四人いたことやそもそも私が5人目だったことに驚きが先行していたがしかし、あの場所に入っていった人が9割だったとするのに実際そこから這い出できた人たちがまだ11人も残っていたことを思い返したりするんだけどこれは偶然ではなく寧々起こることでないことは一目明快だろうと考えることができるんですが…………」「ちょっと失敬?!」
敬具
研究所では緊急警報がけたたましく鳴り響く中、研究員達が激しく踊っていた。なかでも所長のギルバートの踊りは他の追随を許さぬほど激しかった。そして彼は汗だくになりながら熱湯のようなコーヒーを飲み干し、高らかに笑い続ける。
警報と踊りにより会場のボルテージが最高峰を迎える中、一人の女性が勢いよく扉を開け研究所に駆け込んできた。
「相続してください!この私を相続してください!」
そう言って彼女はギルバートの手を握る。その時、研究所の照明が全て消え、辺りは暗闇に包まれた。
ギルバートは激しく動揺した。なぜなら彼にとって女性の手とは尊いものだったからだ。それを安易な気持ちで握りしめてしまったことに彼は強い罪悪感を覚えたのだ。しかし彼が後悔するよりも早く、停電の原因であろう彼女の声がその暗闇の中に響き渡る。
「ここは私の家よ…………」
その声に反応して彼の視線は彼女へ向けられる。海岸に立つ彼女は髪を潮風に靡かせ、吸い込まれるような眼差しを彼に向けていた。彼の胸の中で何かが生まれた気がしたが、それを確かめようとする前に、再び明かりがついたことにより世界は再び動き始める。
「あらあら、もうそんな時間?」
「えっ? あぁ、すみませんね。少し疲れているようです。申し訳ありません、本日はこの辺にしておきましょうか」
「いいえ、もう少しだけお付き合いください」
そう言って彼女はゆっくりと歩き始める。私とギルバートも彼女の背中にピッタリとくっつき、歩き始めた。
「ここから歩けば天地駅には20,000秒ほどで到着します。そこからどれだけ先へ進めるかは運次第でしょう」「あなたは何者なのですか?なぜ私たちに付き纏うのですか?」
私は後ろを振り返り彼女に質問をする。すると彼女は不敵な笑みを浮かべ、「フフッ」と短く笑い、私の横を通り過ぎていった。
「私に名前はないわ。でもそうね…………敢えて名乗るなら『大いなる意思』かしら」
彼女が指差す先には大きな門があった。しかしその門から出ることができるのは選ばれた人間だけであり、選ばれた人間はあの門の先の世界を自由自在に移動することができる。だが門より外へ出ることは基本的にできないとされている。また『資格なきものは決して近寄るべからず』と言われており、それを破った者は例外なく罰せられるという。
ギルバートと共に歩を進めるにつれ、『選別場』の看板が見えてきた。そこには直径50メートル程の円があり、建物からは多くの電灯が照らされていることがわかる。どうやらここで何らかの審査が行われるようだ。
「この審査に合格したもののみが世界に旅立ちます。さあ行きましょう!」
私とギルバートは手を繋ぎ、大きな声で叫んだ。その叫び声と同時に無数の照明が現れ二人を照らし出す。まるでスポットライトを浴びるように多くの光が二人の女性に降り注いだ。光を全身全霊浴びているはずなのにその光景を見た他の人たちは目を細める者が多く、「これはただの演出じゃないのか」と指摘する人々が現れるようになるほど光量は増してきた。それに加え激しい音楽の曲調が上がりだし更に人々の期待は盛り上がり頂点となるころ試験が始まると発表された後すぐ会場全体の電気を落とし舞台上だけにすべての色が集まり虹を作り出せるほどだったが舞台上の女性たちだけが何事もない普通の状態だった。私はこの時ようやくその不思議な明るさが目の前で行われているものであるという事実に気付き「あそこは地獄なんだ!」と思ったことがそのまま口癖となってしまったのだけれどその時初めて自分と同じ運命を感じ取れるパートナーを手に入れることができてホッとする反面あの輝かしい光の先に待ちうけるもの存在を改めて理解できたように感じれた。ちなみに『大いなる自我なるもの』についてもそこで教えて貰ったことになるかな――これが世界の仕組みを理解するまでのきっかけであった………… 4人目の女性が案内されていた場所での出来事を思い出し終わる時すでに2人の順番になっており彼女たちの姿を見ていたのだが二人は抱き合いそして「じゃ行ってきますね」とつぶやいた。その扉を開け中に入るとそこには何人かの黄金に輝く老婆がおり、彼女らは一様に祈りを唱えていた。
「円形の地へ…円形の地へ私たちをお導きください…」
10メートルほど離れたそこに立っている『黄金の老婆』たちは3人いる様子だが顔や体形はすべて異次元なようで10秒程同じ場所で祈れれば合格ということだけを教えてもらい中に入れることとなる。私がそこに加わることによって、彼女達の1つ下の8番目に席が設けられた訳だ(この数字すら彼女の『慈愛の種による記憶操作で刷り込まれた虚偽のデータであると考えられるのだがこのデータもまた彼女たちに植え付けてもらったものであったりで真偽について知ることは彼女しか出来ないことなのではないかと思われていることにも書き加えなかったりするけどこれもまた彼女の企みのひとひらでもあったような気だけはしたりすることを予めお送りしたのですが良いこととさせてくれますがどうか宜しき方)
今か未だ終ぞ分からない、この不可解な審査に私は臨むともう2度の試験をクリアーし見事最後の大ホールに向かうことが出来ました」さっそと4人は立ち並び『最後の試練に臨むものは?』など書かれているプラカードを見る限りあと三人ほどの人手が必要となるのかと思いましたが大きな鉄でできた引き戸の前に立てかけた看板を見るとどうもその文字も認識することができていないようがっかりしながら「ここまでですか」なんて呟く私はふと考えてみる「これだけ大きな試験なのに私よりも長く残れてる人がまだ四人いたことやそもそも私が5人目だったことに驚きが先行していたがしかし、あの場所に入っていった人が9割だったとするのに実際そこから這い出できた人たちがまだ11人も残っていたことを思い返したりするんだけどこれは偶然ではなく寧々起こることでないことは一目明快だろうと考えることができるんですが…………」「ちょっと失敬?!」
敬具
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども
神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」
と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。
大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。
文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!
包帯妻の素顔は。
サイコちゃん
恋愛
顔を包帯でぐるぐる巻きにした妻アデラインは夫ベイジルから離縁を突きつける手紙を受け取る。手柄を立てた夫は戦地で出会った聖女見習いのミアと結婚したいらしく、妻の悪評をでっち上げて離縁を突きつけたのだ。一方、アデラインは離縁を受け入れて、包帯を取って見せた。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる