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第二章 闘技会編

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「…っ…///…わからないけど…“いつでもしてやるっ──”て言われた‥」

「何を?」

「“激しいキスが好みなら俺がいつでもしてやる!”
って‥」


「……それはまた情熱的な…っ…で、激しいキスをされたわけだ?
なんでまた、そんな展開になった?」

「わからない💧

ねぇ隊長さん‥ロイドもレオみたいに性別気にしない快楽主義者?」


「いや💧‥どっちかっつーとあいつは男は絶対ダメだ──…ったんだけどな
どーやらお前だけは違うらしい……」

‥散々ヤリまくってもコイツに欲情するなら本物だろ…
認めたってことか自分の気持ちを?

「アルはどうなんだ?」

ルイスは身を乗り出して尋問する

「へっ、どうって💧!?」


「お前は男が好きか?」

「そ💧……んなわけないじゃんか…っ
僕はボン!キュッ!ボーンの色ぺー姉ちゃんが大好きだ…っ…」


ちょっと大袈裟だが、アルは動作を交えて力説した


‥コイツ、なんだか表現がザドルに似てきたな💧

「ところでお前……まだ“童貞”か?」


‥はあ!?…//


「どうなんだ?」

「‥ま‥だです💧」

「ヤリてぇか?
15つったらヤリてぇ盛りだろ!??」


…っ…////
なんちゅー事聞いてくるんだこの変態長は!?


(アルよ…男同士の会話なんて所詮こんなもんだ)

「どうなんだ!?
毎夜、毎晩。裸の女の夢見てパンツ、カパカパにしてんだろっ!?」

はぁ!?
意味わからんっ…//…


それでも、どうだ図星だろうと詰め寄るルイスにアルは答えるしかなかった

「ああもちろんっ…//…
カパカパのカピカピに決まってんだろっ!?
将来は絶対ヤリクリチ〇コだね…っ」


(アルよ‥ちょっと言い過ぎだ💧)


‥や、ヤリクリチ〇コかよ💧
‥そいつはちょっとすげーな…っ…


アルの気迫にルイスも息を飲む──


‥コイツ、俺を越えるかもしれん…っ


そう思わずにはいられない。

‥気を取り直しルイスは言った

「そうか💧‥」

‥ロイドの恋路も応援してやりたいとこだが‥
コイツが女にハマれば奴も諦めがつくだろう💧
なら俺が人肌脱ぐとするか!?

「よしっわかった!!
後は俺に任せろっ──
お前は明日から仕事に専念すればいい!なっ」


そう言ってルイスはアルの肩をガシッと抱く。


そして、企み王子はまた何かを企てるのであった──












‥隊長さん‥‥
あんな事言ってたけど大丈夫なのかな💧‥


アルはルイスと話しを済ませると鍛練所に体を慣らしに来ていた


背筋を鍛える機具に重りをつけて両腕で上げたり下げたりしながらついつい考え込む―――
体を動かしながらも、なんとなくロイドの事が頭から離れなかった。


イマイチ信用できないんだよな、隊長さんは‥💧


―ガシャンッ!!!

「──っ……あ…びっくりした……」

「‥‥っボーッとして運動したら怪我するぞっ」



アルは無意識の内に器具を掴んでいた手を緩めてしまい、重りの落ちる反動で危うく怪我をするところだった。

声のする方を見上げると、アルの頭上で揺れている鉄の棒を落ちないようにロイドが支えている


「・・あ・・💧・・・」


まだ対処方も見つからないうちに会ってしまった…っ…


…どうしよう──
なんか気まずい💧‥

「ほらっ、しっかり握っておかないとまた、手が滑るぞ」


動揺してるアルに対してロイドは至って冷静だった
アルの手を取り棒を握らせる‥

白い小さな手を取るとやっぱりロイドの胸が疼いた

ロイドはその疼きから気をそらし平然を保つように世間話を始めた…
昨日の事にはなるべく触れないようにしたかったからだ。
そう、ロイド自身もまだ自分でどう対処すればいいかわからなかった‥


「新しい家の住み心地どうだ?」


「えっ?  あ、…あぁ、最高だよ

‥みんなそれぞれ部屋もあるんだ!眺めも最高だし」

ロイドの自然さに安心して、アルも徐々にいつもの雰囲気に戻っていく


「あぁ、あそこら辺は高級住宅街だからな。
よかったな、ザドルに気に入られて」


「うん、子供達もすごく可愛がってくれてる。みんなのお陰だよ!
‥きっとみんな一人一人の出会いが一つでも欠けてたら多分こうはならなかったと思うから…」


アルはみんなの顔を思い浮かべる

そしてロイドに“ありがとう”そう囁き、眩しいくくらいの微笑みを向けた


ロイドは息を飲んでその瞳を見つめる


‥あぁ‥‥無理だ…

やっぱり惚れてる…//



アルの微笑はロイドにとってこの上ない甘美な疼きを与えるものになっていた


胸が締め付けられ今すぐにアルを抱きしめたい衝動にかられる

気持ちを抑えきれずロイドが思わず腕を伸ばした時、誰かがアルを呼んだ


「アル!ザドルから連絡が入った。仕事が予定より早くなったんだと!早く帰って来てくれ──って・・・…っ…なんだロイ、お前もいたのか💧?」


声の主はルイスだった

ロイドは伸ばした手をすかさず引っ込める

「あ、あぁ…っ…
あいつらは思わぬ戦力だったよ。仕事が早めに一段落したから切り上げたんだ、あいつらはもう家に帰したよ💧」


「そうか、そりゃよかった💧じゃあ給料は弾んでやんなきゃな」


「ザドルはすぐ仕事行くって?‥じゃあ今日はもう帰らなきゃ!」

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