112 / 312
第三章 恋愛編
2
しおりを挟む
・
やっぱりつまらない……
こんなことならパラダイスに行ってアリスを抱いた方がよかった……
行為が済んで横になるロイドに娘は寄り添う…
あんまり冷たくすることもできない‥
そう思いロイドは義理で腕枕をしてやった
欲求を満たしたいだけなら最初からパラダイスに行けばよかった‥‥‥ただ、
ロイドがパラダイスにいかなかったのは訳があったのだ
ロイドが初めてアリスを見てパートナーに選んだ理由…それは、まだロイド自身がアルに対しての気持ちに気づく前から無意識にアリスにアルを重ねていたからだった
ロイドは年齢も髪型も背格好も…自分が無意識にアルを追っていたことに気づいてしまった…
だからこそパラダイスには行けなかった‥‥‥
アリスを抱けば絶対にアルのことを想うに決まってる。
だからこそ社交場を選んだのに‥行為が済んでしまえば侘びしさだけが渦巻く‥‥
ここに来て運よく好きになれそうな子がいればと思ったが……考えてみれば周りは遊びが目的の奴らばっかりだっ……
遊びならいらない‥‥
アルは俺を求めてはくれない‥
俺の気持ちを心から求めてくれる……そんな子が一人いれば俺は充分満足だ……
・
… どこにいるんだろうか?
俺を‥俺だけを求めてくれる子は?
俺しかいらないっ!てそんな子は‥‥‥
ロイドは疲れた体を休めるように目を閉じた……
「ちょっとアル見てこれ!ちょーかわ!」
「💧超 革?・・・
て、どーみても革じゃなくてレースにしか見えないんだけど、ジェシカ💧?」
「やぁねぇ、アルったら“すごく可愛い"の略語よ💧」
仮面舞踏会当日を迎えアル達は予定時間通り昼過ぎにジュリアの部屋を訪れていた。
部屋では王族付きの仕立て屋や宝石商に髪結師らがスタンバり、てぐすね引いてアル達を待ち詫びていた💧
部屋に入るなりユリアはコテで髪を巻かれ始める…
そしてアルは‥‥‥‥
「アル、あなたはここに行っていただけるかしら?せっかくのパーティーですもの。
磨いて磨いて磨きまくって差し上げてよ!」
ジュリアは張りきりながらアルに城の見取図を渡した
アルは言われるままに部屋を出て見取図の赤印の場所に向かう‥‥‥
辿り着くとそこの部屋の扉には
―――*整美室*―――
そんな、ドアプレートが掛っていた‥
・
… “整美室”?💧
何するとこなんだろ?
アルは恐る恐るドアをノックしてみた
― コンコン!
「すいません、ジュリアさんに言われてきたんですけどっ…」
アルが声をかけるとドアが開きエプロンをした女性が現れ、アルを中に招き入れる
中に入り部屋を見渡したアルは驚いてしまった💧
部屋には大理石でできた広めのバスタブと、脇の方には大理石仕立てのベッドが設置されている
… 何するとこだ?ここは💧
ぼーっとつっ立っているアルに女性は言った
「こちらでお世話をさせて頂きます。サラとお呼び下さい」
「あ、これはどもども、アルと申します💧」
自己紹介するアルに笑いかけて頷くとサラは言った
「では‥お着物を脱いで頂けますか‥」
「・・・・はぃ!? 」
「大丈夫でございます。アル様が女性だということは前もってお聞きしておりますので、ご安心下さい」
サラは驚くアルにそう説明した
… いろんな人にバレていってるような気が‥‥💧
アルはとりあえず言われるままに衣服を脱いだ
… 何だか城では裸にばかりなってるよな‥あたしって…💧
・
アルは行かず後家二人に鍛えられ、人前で脱ぐのも慣れっこになっていた。
サラは全裸になったアルの手を取りバスタブへと誘導する。
そしてバスタブにつかったアルの体を優しく撫でて洗い始めた
「っ…サラっ!?
自分で洗うからいいよっ」
「なりません!私の仕事ですっ私は女性を美しく磨きあげるプロでございますので!」
…そ、そんな…
「..アゥ!...////..ァッ」
戸惑うアルの大事な部分もサラは丁寧に洗い始めた‥
アルは初めての人の指の感触に体がつい反応してしまう。漏れる声を堪えるようにアルはバスタブのヘリを握り締めた
「はぃ、もうよろしいです。
次はこちらへどうぞ…」
「……っ…」
サラの指に感じてしまい声を発したアルは恥ずかしくて仕方がない。だが、サラはそんな事は気にも留めず淡々と業務をこなしていく💧
さすがプロだ…
喘いだアルを気にも止めないセナにアルは感心した。
そしてアルはサラに案内されるまま、シーツを敷いた大理石の台の上にうつ伏せに横たわった…
「──…っ!…いだぁーっ!?ちょ、…何!?」
サラはアルの柔肌を垢擦り布で思いきり擦っている
・
サラの額にはじんわりと汗がにじみ出ていた…
「ふぅー、垢擦り完了です!」
サラは満足そうに額の汗を手の甲で拭う。
ハードな垢擦りにぐったりとなったアルを今度はえもいわれぬ快感が襲った。
「‥っ!?‥」
「これで仕上げですからね」
サラは仕上げのオイルマッサージに突入していた。
マッサージが終わり、テカテカに磨きあげられたアルの体にサラはパタパタと甘いローズの香りのパウダーを叩いていく。
「はぃ、これですべて終了です。
舞踏会を心おきなく楽しんでいらして下さいませ」
「はぃ、ありがとうございました…」
アルはサラに見送られ、へろへろになりながらジュリアの部屋に向かった。
… 垢擦りは大変だったけど……
マッサージは、またしたいかも。
アルは手触りのよくなった肌を自分で確かめながら思った。
― カチャ!
「ただいま!やっと終ったよ……っ…ユリアっすごい可愛い」
アルは部屋に入るなり、可愛いドレスを着せられたユリアを見て声をあげた。
髪は巻き髪で黄色いドレスとお揃いの、黄色いレースのリボンをつけて唇はピンク色に艶めいている
やっぱりつまらない……
こんなことならパラダイスに行ってアリスを抱いた方がよかった……
行為が済んで横になるロイドに娘は寄り添う…
あんまり冷たくすることもできない‥
そう思いロイドは義理で腕枕をしてやった
欲求を満たしたいだけなら最初からパラダイスに行けばよかった‥‥‥ただ、
ロイドがパラダイスにいかなかったのは訳があったのだ
ロイドが初めてアリスを見てパートナーに選んだ理由…それは、まだロイド自身がアルに対しての気持ちに気づく前から無意識にアリスにアルを重ねていたからだった
ロイドは年齢も髪型も背格好も…自分が無意識にアルを追っていたことに気づいてしまった…
だからこそパラダイスには行けなかった‥‥‥
アリスを抱けば絶対にアルのことを想うに決まってる。
だからこそ社交場を選んだのに‥行為が済んでしまえば侘びしさだけが渦巻く‥‥
ここに来て運よく好きになれそうな子がいればと思ったが……考えてみれば周りは遊びが目的の奴らばっかりだっ……
遊びならいらない‥‥
アルは俺を求めてはくれない‥
俺の気持ちを心から求めてくれる……そんな子が一人いれば俺は充分満足だ……
・
… どこにいるんだろうか?
俺を‥俺だけを求めてくれる子は?
俺しかいらないっ!てそんな子は‥‥‥
ロイドは疲れた体を休めるように目を閉じた……
「ちょっとアル見てこれ!ちょーかわ!」
「💧超 革?・・・
て、どーみても革じゃなくてレースにしか見えないんだけど、ジェシカ💧?」
「やぁねぇ、アルったら“すごく可愛い"の略語よ💧」
仮面舞踏会当日を迎えアル達は予定時間通り昼過ぎにジュリアの部屋を訪れていた。
部屋では王族付きの仕立て屋や宝石商に髪結師らがスタンバり、てぐすね引いてアル達を待ち詫びていた💧
部屋に入るなりユリアはコテで髪を巻かれ始める…
そしてアルは‥‥‥‥
「アル、あなたはここに行っていただけるかしら?せっかくのパーティーですもの。
磨いて磨いて磨きまくって差し上げてよ!」
ジュリアは張りきりながらアルに城の見取図を渡した
アルは言われるままに部屋を出て見取図の赤印の場所に向かう‥‥‥
辿り着くとそこの部屋の扉には
―――*整美室*―――
そんな、ドアプレートが掛っていた‥
・
… “整美室”?💧
何するとこなんだろ?
アルは恐る恐るドアをノックしてみた
― コンコン!
「すいません、ジュリアさんに言われてきたんですけどっ…」
アルが声をかけるとドアが開きエプロンをした女性が現れ、アルを中に招き入れる
中に入り部屋を見渡したアルは驚いてしまった💧
部屋には大理石でできた広めのバスタブと、脇の方には大理石仕立てのベッドが設置されている
… 何するとこだ?ここは💧
ぼーっとつっ立っているアルに女性は言った
「こちらでお世話をさせて頂きます。サラとお呼び下さい」
「あ、これはどもども、アルと申します💧」
自己紹介するアルに笑いかけて頷くとサラは言った
「では‥お着物を脱いで頂けますか‥」
「・・・・はぃ!? 」
「大丈夫でございます。アル様が女性だということは前もってお聞きしておりますので、ご安心下さい」
サラは驚くアルにそう説明した
… いろんな人にバレていってるような気が‥‥💧
アルはとりあえず言われるままに衣服を脱いだ
… 何だか城では裸にばかりなってるよな‥あたしって…💧
・
アルは行かず後家二人に鍛えられ、人前で脱ぐのも慣れっこになっていた。
サラは全裸になったアルの手を取りバスタブへと誘導する。
そしてバスタブにつかったアルの体を優しく撫でて洗い始めた
「っ…サラっ!?
自分で洗うからいいよっ」
「なりません!私の仕事ですっ私は女性を美しく磨きあげるプロでございますので!」
…そ、そんな…
「..アゥ!...////..ァッ」
戸惑うアルの大事な部分もサラは丁寧に洗い始めた‥
アルは初めての人の指の感触に体がつい反応してしまう。漏れる声を堪えるようにアルはバスタブのヘリを握り締めた
「はぃ、もうよろしいです。
次はこちらへどうぞ…」
「……っ…」
サラの指に感じてしまい声を発したアルは恥ずかしくて仕方がない。だが、サラはそんな事は気にも留めず淡々と業務をこなしていく💧
さすがプロだ…
喘いだアルを気にも止めないセナにアルは感心した。
そしてアルはサラに案内されるまま、シーツを敷いた大理石の台の上にうつ伏せに横たわった…
「──…っ!…いだぁーっ!?ちょ、…何!?」
サラはアルの柔肌を垢擦り布で思いきり擦っている
・
サラの額にはじんわりと汗がにじみ出ていた…
「ふぅー、垢擦り完了です!」
サラは満足そうに額の汗を手の甲で拭う。
ハードな垢擦りにぐったりとなったアルを今度はえもいわれぬ快感が襲った。
「‥っ!?‥」
「これで仕上げですからね」
サラは仕上げのオイルマッサージに突入していた。
マッサージが終わり、テカテカに磨きあげられたアルの体にサラはパタパタと甘いローズの香りのパウダーを叩いていく。
「はぃ、これですべて終了です。
舞踏会を心おきなく楽しんでいらして下さいませ」
「はぃ、ありがとうございました…」
アルはサラに見送られ、へろへろになりながらジュリアの部屋に向かった。
… 垢擦りは大変だったけど……
マッサージは、またしたいかも。
アルは手触りのよくなった肌を自分で確かめながら思った。
― カチャ!
「ただいま!やっと終ったよ……っ…ユリアっすごい可愛い」
アルは部屋に入るなり、可愛いドレスを着せられたユリアを見て声をあげた。
髪は巻き髪で黄色いドレスとお揃いの、黄色いレースのリボンをつけて唇はピンク色に艶めいている
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
729
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる