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第三章 恋愛編
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・
「‥っごめんロイド!
ごめんっ‥」
‥なに!?‥っ
何なの今の表情は…っ…///‥
アルは焦っていた‥
そして、ロイドに悪い事をしてしまった!とも思っていた‥‥‥
アルがムリに押し退けて見てしまったロイドの表情は、とても言葉では言い表せなかった‥
たぶん、自分が男なら絶対に人には見られたくない!きっとそう思う‥‥
真っ赤に染まった顔は情けないほど恥ずかしさに歪んでいる。
今のロイドはまさしくそんな表情をしていた‥
「‥―――アル‥//」
「なに‥っ‥」
「もう‥いい…///‥
もう…っ…大丈夫だから‥」
いったい、どのくらいあのままで居ただろうか?
ロイドのその声でアルは抱え込んでいたロイドの頭を解放してあげた…
まだ、かなり赤くはあるが、さっきよりは表情は落ち着いてきている💧
「ロイド‥っ‥あのっ‥あたし‥気にしてないから‥//
しょせん夢なんだからッ
人の夢のことまで文句はつけられないし──…
‥き、聞かなかったことにするからっ…
だからッロイドも気にしないでっ!!‥ねっ」
取り繕いながら必死に笑って見せる。そうして口にしたアルの言葉にロイドは目を見開いた。
「──…っ…気にするな……だってっ!?」
一生懸命、笑うアルにロイドの表情が険しくなっていった。
・
「‥え?うん…
だっていちいち夢なんか気にして日常に響くなんてさっ…あの、だから……」
アルが言葉を口にする度ににロイドの表情が変わってくる‥
‥あれ、なんで?
なんだか怒ってる?💧
さっきの表情とはうってかわり、今度は真剣な眼差しでロイドはアルを見つめていた。
「アル……」
「は、い…」
声のトーンの変わったロイドに呼ばれ、アルは少し緊張してきていた
ロイドはアルを真っ直ぐに見つめ、静かに口を開く。
「……気にしないなんて無理だよ……」
「………」
「どこに居ても…何をしても……っ…ベッドに入ってもっ…頭から放れない‥‥っ」
「──…えっ!?…あっ‥」
ロイドは再びアルを抱き寄せた──
そして、アルの細い首筋に顔を埋め、アルを愛し気に優しく抱き締める。ロイドは熱をおびた吐息で苦しそうに囁いた。
「離れない──っ…
アルのことがっ‥‥
頭から放れないんだ‥」
「ロ‥イド‥」
アルは抱きしめられたまま呆然とした。
そんなアルをロイドは繰り返し切な気に抱きしめた…
「女の子だってわかる前からアルに夢中になってた‥‥っ…男だから無理だと思って何度も諦めようとしてっ…」
ロイドは言葉を止めてアルの首筋から顔を上げ、アルを愛しそうに見つめる──
・
ロイドはアルの頬に手を添え、唇を親指でなぞり囁く‥
「女の子だってわかった時は、すごく嬉しかった…
‥なのに‥っ‥お前は俺を見てはくれない──…っ
俺が…っ…どんな気持ちでお前を見ていたか知ってるか?」
「……っ…」
「……アル…夢の中だけじゃない…っ…
他の女を抱く度にいつもお前の姿を重ねてた‥‥
男だろうが女だろうが関係ない…っ
お前だけだっ──
俺をこんなに狂わすのはっ…」
ロイドは言葉を紡ぎながらゆっくりと瞳を伏せる
「アル‥‥好きだ…」
そしてアルの唇を塞ぎ甘く柔らかなキスを繰り返し、優しく抱きしめた腕に力を込めた…
「俺だけを見て‥‥」
ロイドは掠れた声音で懇願する。
ロイドのそんな言葉に戸惑いながらアルはその逞しい腕の中にいた…
アルにとって抱きしめられたりキスされたりは、今までも多々あったことだ‥
だが、こんなふうにはっきりと愛を囁かれ、優しく抱きしめられたのは初めての経験だった……。
抱きしめる腕を緩めると、ロイドは再びアルの唇を深く求めた…
アルの腰を抱き、髪を撫で、熱い眼差しで見つめてくるロイドにアルも目が放せなくなる
見つめ合う揺らぐ瞳にお互いの顔が映し出され、そしてアルはゆっくりと瞼を閉じた‥‥
「‥っごめんロイド!
ごめんっ‥」
‥なに!?‥っ
何なの今の表情は…っ…///‥
アルは焦っていた‥
そして、ロイドに悪い事をしてしまった!とも思っていた‥‥‥
アルがムリに押し退けて見てしまったロイドの表情は、とても言葉では言い表せなかった‥
たぶん、自分が男なら絶対に人には見られたくない!きっとそう思う‥‥
真っ赤に染まった顔は情けないほど恥ずかしさに歪んでいる。
今のロイドはまさしくそんな表情をしていた‥
「‥―――アル‥//」
「なに‥っ‥」
「もう‥いい…///‥
もう…っ…大丈夫だから‥」
いったい、どのくらいあのままで居ただろうか?
ロイドのその声でアルは抱え込んでいたロイドの頭を解放してあげた…
まだ、かなり赤くはあるが、さっきよりは表情は落ち着いてきている💧
「ロイド‥っ‥あのっ‥あたし‥気にしてないから‥//
しょせん夢なんだからッ
人の夢のことまで文句はつけられないし──…
‥き、聞かなかったことにするからっ…
だからッロイドも気にしないでっ!!‥ねっ」
取り繕いながら必死に笑って見せる。そうして口にしたアルの言葉にロイドは目を見開いた。
「──…っ…気にするな……だってっ!?」
一生懸命、笑うアルにロイドの表情が険しくなっていった。
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「‥え?うん…
だっていちいち夢なんか気にして日常に響くなんてさっ…あの、だから……」
アルが言葉を口にする度ににロイドの表情が変わってくる‥
‥あれ、なんで?
なんだか怒ってる?💧
さっきの表情とはうってかわり、今度は真剣な眼差しでロイドはアルを見つめていた。
「アル……」
「は、い…」
声のトーンの変わったロイドに呼ばれ、アルは少し緊張してきていた
ロイドはアルを真っ直ぐに見つめ、静かに口を開く。
「……気にしないなんて無理だよ……」
「………」
「どこに居ても…何をしても……っ…ベッドに入ってもっ…頭から放れない‥‥っ」
「──…えっ!?…あっ‥」
ロイドは再びアルを抱き寄せた──
そして、アルの細い首筋に顔を埋め、アルを愛し気に優しく抱き締める。ロイドは熱をおびた吐息で苦しそうに囁いた。
「離れない──っ…
アルのことがっ‥‥
頭から放れないんだ‥」
「ロ‥イド‥」
アルは抱きしめられたまま呆然とした。
そんなアルをロイドは繰り返し切な気に抱きしめた…
「女の子だってわかる前からアルに夢中になってた‥‥っ…男だから無理だと思って何度も諦めようとしてっ…」
ロイドは言葉を止めてアルの首筋から顔を上げ、アルを愛しそうに見つめる──
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ロイドはアルの頬に手を添え、唇を親指でなぞり囁く‥
「女の子だってわかった時は、すごく嬉しかった…
‥なのに‥っ‥お前は俺を見てはくれない──…っ
俺が…っ…どんな気持ちでお前を見ていたか知ってるか?」
「……っ…」
「……アル…夢の中だけじゃない…っ…
他の女を抱く度にいつもお前の姿を重ねてた‥‥
男だろうが女だろうが関係ない…っ
お前だけだっ──
俺をこんなに狂わすのはっ…」
ロイドは言葉を紡ぎながらゆっくりと瞳を伏せる
「アル‥‥好きだ…」
そしてアルの唇を塞ぎ甘く柔らかなキスを繰り返し、優しく抱きしめた腕に力を込めた…
「俺だけを見て‥‥」
ロイドは掠れた声音で懇願する。
ロイドのそんな言葉に戸惑いながらアルはその逞しい腕の中にいた…
アルにとって抱きしめられたりキスされたりは、今までも多々あったことだ‥
だが、こんなふうにはっきりと愛を囁かれ、優しく抱きしめられたのは初めての経験だった……。
抱きしめる腕を緩めると、ロイドは再びアルの唇を深く求めた…
アルの腰を抱き、髪を撫で、熱い眼差しで見つめてくるロイドにアルも目が放せなくなる
見つめ合う揺らぐ瞳にお互いの顔が映し出され、そしてアルはゆっくりと瞼を閉じた‥‥
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