魔王城に立つ少年

みかん

文字の大きさ
2 / 4

2話

しおりを挟む
 しばらくして先生が教室に入ってきた。
「私の名前はリンダ・ホイト。君たちの担任となる。早速、今日の授業の内容を説明する。共同魔法だ。それぞれペアを作れ。」
「一緒にやる?」
 サムはピートに言う。
「うん!」

 生徒たちは皆、外に出た。
「この的に共同で攻撃をしてもらうぞ」
「どうして共同なんですか?」
 サムは聞く。
「魔物との対峙の際、一人では厳しい戦いとなる。団体行動が基本だ。だから共同訓練がこれからの基礎となるだろう」
 それから一か月がたった。
「あれ?」
 いつも通り教室に来たピートは驚いた。
 いつも、ピートより早く来ているサムが、きょうは来ていないのだ。
「休みなのかな?」
 そう呟きながらピートは自分の席に座った。
 それからしばらくして先生が教室に入ってきた。
 先生は教卓の前に立つと同時に口を開いた。
「サム ハンターが行方不明になりました」
「っえ?」
 先生の言葉に驚き、教室全体がざわめく。
「よって、今日はサムの捜索を行います。それぞれ魔法を使って探しなさい」
 皆でサムを探し始めた。
「サム?」
 なかなか見つからず二時間が経ち、皆に疲れが見えてきた時だった。
「いたぞ!」
 クラスメイトの一人の声が響いた。
 先生皆ともに声のもとへと駆け付けた。
 駆け付けるとサムが立っていた。
「サム?」
 そうピートは声をかけたがピートは違和感を感じていた。
 するとサムはピートのほうを向き、魔法攻撃を放った。
 先生がとっさに生徒たちを魔法で守る。
「やめなさい!」
 先生が叫ぶ。
 すかさずピートは先生に言う。
「ちょっと待ってください! 絶対にサムの様子がなんだかいつもより、明らかにおかしいんです!」
 するとサムが口を開いた。
「サムを助けたくば、我、魔王のもとへ……」
 ッさむの声はいつもより低い。明らかに別人の声であった。
 そしてサムの体は煙のように消えた。
「サム?」
 ピートはそう呟いたがサムの気配は関z年に消え去っていた。

 つぎの日、学校につき、教室に入るとすぐに同級生に話しかけられた。
「おい、聞いたか?」
「どうしたの?」
「サムが町で」
「えっ?」
 ピートはすぐさま町へといった。
 同級生も先生に伝え、ピートの後をついてきた。
 町の人々はいつもより騒がしかった。
「聞いてきた」
 同級生はピートに言う。
「魔法学校の生徒が町で魔法を使って暴れたらしい」
「それってやっぱり……」
 ピートは言う。
「ああ、目撃者の特徴からしてサムだろうな」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

王様の恥かきっ娘

青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。 本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。 孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます 物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります これもショートショートで書く予定です。

処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う

遊鷹太
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。 これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

【完結】番としか子供が産まれない世界で

さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。 何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。 そんなニーナが番に出会うまで 4話完結 出会えたところで話は終わってます。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...