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十三話
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「セテチー、大丈夫なの?」
次の日、ハーライは挨拶もなく言った。
「昨日、大丈夫って言ったじゃん……」
セテチーは白々しく返事をする。
「何その言い方? 昨日の夜、ずっとセテチーのこと心配してたんだよ?」
ハーライの声が荒ぶっていることに気づく。
「ごめん……」
セテチーは謝ったが、教室から廊下へと出て行ってしまった。
「あっ……」
「はぁ……」
セテチーは休み時間、校舎を出て、川の側を一人歩く。
セテチーはため息を付く。
「どうして……?」
ぼそっと口から声が漏れる。
「ん……?」
草むらの方に異違和感を感じる。
「なんだ?」
目をよく凝らす。
魔物が草むらから出てきた。
「魔物!?」
「くっ」
魔物はかなり強そうだ。
杖を取り出そうとする。
「杖が……」
セテチーは一瞬散歩するだけの予定だったため、杖を教室に忘れてしまった。
魔物が更に出てきた。
完全に魔物に囲まれた。
「やばい……」
その時だった。
「はぁ!」
ヘレンが、セテチーの前に現れた。
「ヘレン……?」
ヘレンは魔物に次々と攻撃していく。
「どうして?」
なぜヘレンが来たのかわからず、セテチーは困惑する。
ヘレンは魔物へ必死に攻撃するがなかなか魔物の数が減らない。
魔物の攻撃が、ヘレンにあたった。
「ヘレン!」
ヘレンはその場に倒れ込む。
次の瞬間。
「はぁ!」
ハーライがセテチーの眼の前に現れた。
ヘレンが立ち上がる。
ハーライとヘレンは目を合わせ、うなづいた。
二人同時に杖を構える。
「はぁ!」
一斉に攻撃を仕掛け、魔物は消え去った。
どうして……」
セテチーはその場に座り込んだまま言った。
「セテチー君の様子がおかしかったから話しかけようと思ってついてきてたの……そしたら魔物に襲われていて……伝達魔法でハーライ君に連絡したの」
「ハーライ……」
セテチーはハーライの方を向く。
ハーラいはせてチーのもとにゆっくりと近づく。
「お願いだ……教えてくれ……最近どうしたんだ? セテチー……」
そういうハーライの顔は必死だ。
「ごめん……最近自分の実力に自信がなくなっていて、強くあたってしまっていた。自分でもなんでか……どうしたらいいかわからなくて不安で、本当に……ごめん……」
セテチーは言葉につまりながら言った。
ハーライの表情が少し緩んだ。
「まぁ……そんなことだとは思ったよ……困ったときは一人で悩まないで頼ってくれよ……友達を……ね」
セテチーは立ち上がった。
「うん……二人ともごめん……そして、ありがとう……」
次の日、ハーライは挨拶もなく言った。
「昨日、大丈夫って言ったじゃん……」
セテチーは白々しく返事をする。
「何その言い方? 昨日の夜、ずっとセテチーのこと心配してたんだよ?」
ハーライの声が荒ぶっていることに気づく。
「ごめん……」
セテチーは謝ったが、教室から廊下へと出て行ってしまった。
「あっ……」
「はぁ……」
セテチーは休み時間、校舎を出て、川の側を一人歩く。
セテチーはため息を付く。
「どうして……?」
ぼそっと口から声が漏れる。
「ん……?」
草むらの方に異違和感を感じる。
「なんだ?」
目をよく凝らす。
魔物が草むらから出てきた。
「魔物!?」
「くっ」
魔物はかなり強そうだ。
杖を取り出そうとする。
「杖が……」
セテチーは一瞬散歩するだけの予定だったため、杖を教室に忘れてしまった。
魔物が更に出てきた。
完全に魔物に囲まれた。
「やばい……」
その時だった。
「はぁ!」
ヘレンが、セテチーの前に現れた。
「ヘレン……?」
ヘレンは魔物に次々と攻撃していく。
「どうして?」
なぜヘレンが来たのかわからず、セテチーは困惑する。
ヘレンは魔物へ必死に攻撃するがなかなか魔物の数が減らない。
魔物の攻撃が、ヘレンにあたった。
「ヘレン!」
ヘレンはその場に倒れ込む。
次の瞬間。
「はぁ!」
ハーライがセテチーの眼の前に現れた。
ヘレンが立ち上がる。
ハーライとヘレンは目を合わせ、うなづいた。
二人同時に杖を構える。
「はぁ!」
一斉に攻撃を仕掛け、魔物は消え去った。
どうして……」
セテチーはその場に座り込んだまま言った。
「セテチー君の様子がおかしかったから話しかけようと思ってついてきてたの……そしたら魔物に襲われていて……伝達魔法でハーライ君に連絡したの」
「ハーライ……」
セテチーはハーライの方を向く。
ハーラいはせてチーのもとにゆっくりと近づく。
「お願いだ……教えてくれ……最近どうしたんだ? セテチー……」
そういうハーライの顔は必死だ。
「ごめん……最近自分の実力に自信がなくなっていて、強くあたってしまっていた。自分でもなんでか……どうしたらいいかわからなくて不安で、本当に……ごめん……」
セテチーは言葉につまりながら言った。
ハーライの表情が少し緩んだ。
「まぁ……そんなことだとは思ったよ……困ったときは一人で悩まないで頼ってくれよ……友達を……ね」
セテチーは立ち上がった。
「うん……二人ともごめん……そして、ありがとう……」
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