打倒!魔物討伐

みかん

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十五話

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「先生!」
 セテチーは、担任の先生、カラーのもとに向かう。
「どうしたの?」
「ここなんですけど……」
 セテチーは授業で生まれた疑問点をカラーに聞く。
「あぁ……この魔法は質量の仕組みを理解することで……」
 カラーはセテチーが理解できるよう、わかりやすく説明する。
「わかりました! ありがとうございます」
 セテチーは礼をする。
「またわからないことがあったら教えてね」
「はい!」

「ふー」
 ハーライはあぜ道を進みながら背伸びをする。
「二日の休みか……暇だな……山の中で魔法の練習でもするか……」
 二日連続の休日、ハーライは山の中で魔法の練習をすることにした。
 山の中で木々が少ない、開けた空間に出た。
 ここらへんでするか・…
 ハーライがそう思ったときだった。
 地面がかすかに揺れたのを感じた。
「ん? 何だ?」
 揺れが強くなる。
「地面が……」
「な……何?」
「まずい」
 揺れが強くなり、地面が浮き上がり、ハーライの体が空へと舞った。
「うわぁ!」
 ハーライの体が地面に打ち付けられる。
「いたたたた……」
 ハーライは目を開ける。
 ゴツゴツとしたなにかが目に映る。
 視線を上へと移す。
 鋭い牙と大きな羽……ドラゴンだ……
「や……ばい」
 ハーライは立ち上がろうとする。
 だがドラゴンの炎がハーライに迫る。
「……くっ」
 眼の前にガード魔法を使った誰かが現れた。
「カラー先生!?」
「大丈夫?」
「先生こそ!」
「下がってて!」
 カラーは戦闘態勢に入る。
 ハーライは後ずさる。
「はぁ!」
 カラーはハーライトは比べ物にならないほどの大きさの炎を杖から放った。
「すごい……」
 いつの間にか空中戦へと移行している。
「ふぅ……」
 カラーは呼吸を整える。
「弱点は……あそこか……」
「はぁ!」
 カラーは杖をふろうと構える。
「っな!」
 背後からドラゴンの尾についているトゲが迫る。
「先生!」
 カラーの背中にトゲが刺さる。
「来るな!」
 カラーは叫ぶ。
 ドラゴンの口が赤く光る。
 カラーの杖が赤く光空気が吸い込まれ、炎が燃えていく。
「はぁぁあああ……はぁ!」
 同時に攻撃を放った。

「くっ……っ……」
 ハーライは体を起こし、目を開き、周りを見る。
 ドラゴンの姿がない。
「ドラゴンは……」
 砂煙が消えていく。
 ハーライの視界に何かが映る。
 そこには倒れている先生の姿があった。
「先生!」
 ハーライは駆け足でカラーのもとへ向かう。
「先生!……先生!」

 セテチーとヘレンが話を聞いて、ハーライのもとに駆けつけた。
「先生は?」
 セテチーの質問にハーライは無言で首をふる。
「そんな……」
 セテチーは、カラーのことを成長の目標として尊敬していた。
「なんで? 山の中にハーライが訓練にいかなければ先生は……」
 セテチーはハーライに詰め寄る。
「ごめん……」
 ハーライは俯いたまま表情を変えず、返答する。
「なんでハーライに怒るの!? ハーライは悪くないでしょ!」
 ヘレンは言う。
「……っ……ごめん……」
 ヘレンの言葉にセテチーは、はっと我に返る。
「いいんだ……僕が訓練にいかなければ先生は死ななかった……」
 ハーライは言う。
「先生……せんせぇぇぇい!」
 セテチーの泣き叫ぶ声が森の中に響いた。
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