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みかん

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十三話 結界内と町

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 結界内において絶景が見れたり、周りが見渡せる場所は少ない。
 季節は春夏秋冬の四つの季節がある。だが、結界の影響で冬に雪が積もることはない。
 結界を挟んで見える空は、永遠に続いており、空に果てはないという考え方が浸透している。
 町には電気が通っており、電力は水を使って運ばれている。どのようにしてこの仕組みができたのかは、記録がなく、わかるものはいない。だが不具合などは、まだ起こったことは一度もない。
 
 町には、様々な店が立ち並んでいる。飲んだり食べたりできる飲食店、様々な生活用品が買える雑貨屋などがある。
 昔一度、この町では食糧危機が発生したことがあった。
 大体の人は良質な食べ物が食べれているものの、一部の地域に住んでいる人たちには少量が行きわたっていない現状がある。
 最近、町では、留守の家を狙った盗みの事件が多くなっている。また、グループ単位で行動する、盗賊の被害も増えている。
 
 過去に、多数の死者が出た感染症が町に流行ったことがあった。そのことから、今でも、感染対策に対する強い意識が残っており、感染症に対して常に細心の注意が払われている。薬はできているものの、効力が少ないのが現状である。
 
 町のはずれにある洞窟内で一人の冒険者が、鉱石を発見したという出来事が起こった。功績は、小さな箱の中に入っており、半年は働かなくても、暮らせるぐらいの価値があるものであった。昔の鉱石に詳しい人によれば、おそらく、昔の鉱石発掘者の忘れ物だろうということであった。
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