錯乱錯綜

みかん

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最終話 仲間の死とすべての謎の正体

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 二日後、サチェリーの葬儀が行われた。
 ビーンはサチェリーの死を受け入れ切れていない。
 強い喪失感と悲しみがビーンを襲った。

 地震の時から今回のトビウオ事件において政府からの支援が全くなかった。
 そのことに町の人たちは少し疑問に思っていた。
 疑問に思っていた町の人たちは広場へと集まった。
 とりあえず連絡を試みたものの、連絡は取れなかった。
 何かあったのかと疑惑が流れ始めた。

 次の日も政府からの連絡はなかった。
 一晩中、政府との連絡係である役職のものが連絡を試みたものの、連絡が取れることはなかった。
 政府に何かがあって、とりあえず政府に頼るのをあきらめようという結論に至った。

 次の日、町長が亡くなったというニュースが町へと流れた。
 町長の死因は、持病の悪化であった。
 町長は昔からやさしくて仕事熱心でとてもやさしかった。
 そのため町の人々にさらなる悲しみが襲った。

 二日後、新しい町長を決める必要が出てきた。
 だが、町長になりたいという人がなかなか出てこないでいた。
 この前、ヒランジェと町を一度救ってくれた人として、キュレルの名前が出た。
 キュレルは、統率力があるため良いのではないかとサジュンも思った。
 サジュンの後押しもあって、キュレルは町長になる決心がつき、キュレルは若くして町長となった。

 キュレルは自分が町長になった実感が湧かずにいた。
 どうしようかと悩んでいる。
 だがキュレルは考え方を変えることにした。
 もしかしたら町長になったことで政府の謎に近づけるかもしれない。そう考えた。
 町長として少しずつでも、出来ることをやっていこう。そう心に決心した。

 調査隊が地底を調査した。
 その結果地底に謎の反応があることが分かった。
 詳しく調べるとその反応の正体は地底にある大きな基地であることがわかった。
 調査隊が調査を進め、その基地は政府の基地であることが分かった。

 だが、基地には人の反応が全くなかった。
 さらなる調査の結果、地底トビウオにやられたという結論に至った。

 キュレルは自分が町長になったことを受け入れることにした。
 眠ることなく、政治の勉強に明け暮れた。
 キュレルは町の人たちの意見を積極的に聞いて言った。
 そしてより良い形をバランスよく解決へと導いていった。
 かつての自分が望んだ町の人々のための政治を実践できている感じがして、キュレルはとてもうれしくなっていった。

 半年後、キュレルは魔物討伐作戦を発令した。
 冒険者と、戦闘希望者が集められた。
 作戦の重要項目は、命を落とすな。それだけだった。
 その中に、半年たって、一風変わったサジュンとビーンの姿もあった。
 皆の士気は最高潮のなっており、無事半年後、町外の魔物はすべて討伐された。

 こうして魔物はいなくなった。
 3カ月後、念入りな街の外の調査が行われた。
 調査の結果、この町が人類の最後の生き残りであったことが分かった。

 こうして町に平和が訪れた。
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