感染恐慌

みかん

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研究

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 研究中に亡くなったのか不明ではあるが、研究者が中心となって死者が増えていた。
 ウイルスが意思を持っているのではないかという説も流れていた。
 真相は不明ではあるが、デマ情報の被害も増加傾向にあった。
 健二は文系はほんとに苦手なのだが、理系が得意であった。
 度重なる知り合いの死により、自分の特徴を考えることができていなかった。
(もし勉ならこんなときどうするだろうか……)
 健二は考えた。
(勉は黙ってみているだけなんてことはしない)
 健二はそう思い、自分でもウイルスやこの事件の事柄について調べてみることにした。
 何もわからない……
 そんな時、健二は百聞は一見に如かずという言葉が頭によぎった。
 健二はバイトで貯金していたお金で、少し性能の良い顕微鏡を購入した。
 そして健二は、ウイルスの媒体を入手することに成功した。
 健二は一睡もせず、顕微鏡でウイルスを見ていく。
 目をつぶっても瞼の裏にウイルスの様子が見える。そんな状態までなっていた。
 そして今まで調べても見たことない明らかな異常反応を示す場所を発見した。
 何度も確認を重ね、やはり異常であることを認識した。
 ノートに気づいたことをただひたすら書きなぐっていく。
 そしてまとめ上げた。


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