異世界探検記

部屋 ～食料の調達～

　ヒロトとユンセルは無事借りれたアジトの部屋まで来た。
「明日、町の探索と食料の買い出しをしよう」
　ヒロトは言った。
「そうだな、今日はもう遅いし、寝るか」
　こうして長いようで短かった一日が終わった。
　次の日、ヒロトたちは買い出しに行ってきた。
「よし、買い出し終わり！」
「で、だれが料理するんだ？」
「ふっふっふ」
　ユンセルが不敵な笑みを浮かべた。
「おまたせー」
　ヒロトの目の前にとてもおいしそうなシチューと野菜炒めが出てきた。
「ほんとにお前がつくったのか？」
　ヒロトは目を丸くする。
「いいから食えって」
「いただきます」
　おいしい。
　ただただおいしい。
「ごちそうさまでした」
　こうして食料の確保は完璧になった。
「明日は、町の人に話を聞いてみよう」
「そうだな」
　次の日、ユンセルたちは町の人に聞き込みをした。
　話を聞き、天気が荒れ、作物が育たなく、値上がりしていて生活に苦しんでいる、そして、強い風により家屋が吹き飛ばされる被害も出ているということがわかった。
　町の人たちの現状を知ったユンセルとヒロトは決意した。
　修行を、しよう。