異世界探検記

みかん

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悪天候 ~町で起きた火災~

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 農家からの依頼を終えた次の日の朝、ユンセルとタクは、アジトの部屋の窓から外を見ている。
 大雨と強風で窓は揺れ、稲光が部屋を照らしている。
 するとヒロトが焦った様子で部屋に入ってきた。
「町の家屋に雷が落ちて、火災が発生しているって」
 ヒロトの言葉を聞き、ユンセルたちは急いで、現場に向かった。
 政府が機能しなくなったことによって消防などがないため、火を消してくれる機関は存在しない。
 ヒロトたちは現場に着いた。
 家が燃えている……雨は降っており、燃え広がりはしてないものの燃え続けている。
 住人は……無事、外に避難できているようだ。自分の家が燃えている様子を見て、茫然としている。
 ヒロトは住人のほうに駆け寄った。
 ユンセルは今できることをしようとタクに言い、動き出した。
 ユンセルはガード魔法を使い、住人と周りの人たちを雨風にさらされているのを防いだ。
「タク、能力で水を集めることはできる?」
 ユンセルは聞いた。
「やってみる……」
 タクはそう言い、降り続けている雨のほうに手を向けた。
 水の原子だけに集中し集める。
 できるだけ多く……
 水でできた大きな球体が完成した。
 火は幸いにもまだ燃え広がっていない。
 タクは集めた水を火のほうに持っていき、全体にかけた。
 火は無事消えた……消火に成功した。
 ヒロトは自分は何もできなかったと落ち込んでいる。
 ユンセルはヒロトの様子を見て、駆け寄った。
「ヒロトが住人を落ち着かせてくれたから、僕たちは消火に集中できた。そして、火事のこともヒロトが気付いて僕たちに伝えてくれなかったらもっと大変なことになっていたかもしれない。ありがとう」
 ヒロトはユンセルの言葉を聞き、落ち着いた。
 ヒロトはユンセルとタクのほうを向いた。
「二人とも、お疲れ様」
 
 ヒロトたちは町の人たちから感謝された。
 ヒロトたちは火災から町を救ったと町の中で少し有名になった。

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