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三話
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世界が一瞬で起こった異常気象により、地上すべてが凍りついた。この出来事で、世界中で数え切れない数の死傷者が出ているという。
祐介たちは、シェルターの中に閉じ込められていた。外の世界は、全てが凍り、食料品も物資も底をつきそうな状況だった。外に出ることはできない。その現実が祐介たちの脳にゆっくりと認識されていった。
「今世界中では大混乱が起こっています。アメリカでは武装集団が区域をのっとり、独裁しています。警官は準備に追われているとのことです」
ラジオの音声は、さらに深刻な声になる。
「只今速報が入りました。アメリカとロシアが戦争を始めました。今日の未明、ロシアがアメリカに宣戦布告をしたとのことです」
「更に速報です。ロシア軍が日本の米軍基地に向け、進軍しているとのことです。日本国民の皆様はシェルタへ避難してください」
祐介たちは震える。
「ただいま、北朝鮮がアメリカ、ロシアに向け核弾頭ミサイルを発射したとの情報が入りました。迎撃ミサイルを両国は発射すると同時に北朝鮮に向け、核弾頭ミサイルを放ったとのことです……そしてその中のいくつかのミサイルは日本の米軍基地に向け向かってきているとのことです。防衛省、自衛隊がミサイルの迎撃準備を急いでいます」
日本の迎撃はいくつか成功したものの、すべてを防ぐことはできなかった。それから世界中で核戦争が始まった。国民が武力を持たない日本は、世界から格好の的だった。海が凍ったことにより、日本も世界から陸続きとなった。氷面に対応した車両が次々と作られ、日本にも世界の軍隊が押し寄せた。
世界が急激に荒廃したのは、アメリカの崩壊からだった。アメリカはテロ組織により内部から崩壊した。崩壊後、この戦いは一方的にロシアが実権を握った。ロシアは比較的寒い地域、この異常気象にも対応できるのが早かったのだ。
祐介たちはシェルター内の物資が底をつき、シェルターを出た。その頃には一面水色だった景色は赤に染まっていた。そしてロシアの人感ミサイルによって命を落とした。最後に残ったのはロシアだった。だがロシア内では内部から崩壊が始まっていた。頭の中が混乱で埋め尽くされた兵が核のスイッチを押し、魚雷、空中、そして秘密機構だった宇宙からロシアへミサイルが向かい、人類は絶滅した。
人類絶滅から十五年が経った。十五年という短い月日で氷は溶けた。原因は何だったのか。今で調べることができるものはいない。だが一連の現象は人類絶滅から急激に回復の一途を辿った。もしかしたら自然の破壊を続けてきた人類に対する自然からの報復だったのかもしれない。
祐介たちは、シェルターの中に閉じ込められていた。外の世界は、全てが凍り、食料品も物資も底をつきそうな状況だった。外に出ることはできない。その現実が祐介たちの脳にゆっくりと認識されていった。
「今世界中では大混乱が起こっています。アメリカでは武装集団が区域をのっとり、独裁しています。警官は準備に追われているとのことです」
ラジオの音声は、さらに深刻な声になる。
「只今速報が入りました。アメリカとロシアが戦争を始めました。今日の未明、ロシアがアメリカに宣戦布告をしたとのことです」
「更に速報です。ロシア軍が日本の米軍基地に向け、進軍しているとのことです。日本国民の皆様はシェルタへ避難してください」
祐介たちは震える。
「ただいま、北朝鮮がアメリカ、ロシアに向け核弾頭ミサイルを発射したとの情報が入りました。迎撃ミサイルを両国は発射すると同時に北朝鮮に向け、核弾頭ミサイルを放ったとのことです……そしてその中のいくつかのミサイルは日本の米軍基地に向け向かってきているとのことです。防衛省、自衛隊がミサイルの迎撃準備を急いでいます」
日本の迎撃はいくつか成功したものの、すべてを防ぐことはできなかった。それから世界中で核戦争が始まった。国民が武力を持たない日本は、世界から格好の的だった。海が凍ったことにより、日本も世界から陸続きとなった。氷面に対応した車両が次々と作られ、日本にも世界の軍隊が押し寄せた。
世界が急激に荒廃したのは、アメリカの崩壊からだった。アメリカはテロ組織により内部から崩壊した。崩壊後、この戦いは一方的にロシアが実権を握った。ロシアは比較的寒い地域、この異常気象にも対応できるのが早かったのだ。
祐介たちはシェルター内の物資が底をつき、シェルターを出た。その頃には一面水色だった景色は赤に染まっていた。そしてロシアの人感ミサイルによって命を落とした。最後に残ったのはロシアだった。だがロシア内では内部から崩壊が始まっていた。頭の中が混乱で埋め尽くされた兵が核のスイッチを押し、魚雷、空中、そして秘密機構だった宇宙からロシアへミサイルが向かい、人類は絶滅した。
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