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1章
26話 愛馬の進化
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朝食後。
探索の準備をユリアーナとマーヤに押し付けて、僕は妹たちを連れてギルド『赤竜の籠手』に来ていた。
ボロくて建て付けの悪いドアを開ける。
中に入ると……誰もいない。まあ、時間的に、昼前の今は空いてる時間帯だけど……それにしても、受け付けすらいない。
とりあえず、窓口に立って奥に声をかける。
奥から、ギルマスであるイルザ・ヴェリンガーが「はいはーい」と走ってきた。そこは、パタパタと可愛く走ってきてほしい。アスリートばりのダッシュをするな。三十過ぎてるからって、可愛さを諦め、ごめんなさい。〈威圧〉やめて。
「今、失礼なことを考えたよな? 勇者君?」
「いえ。俺はただ、昨日会った時より綺麗だなって思っただけですよ」
人は追い込まれると、流れるように嘘をつけるようになるらしい。火事場の馬鹿力的な?
「兄さん。そこまでくると、感心するより呆れます」
妹には不評らしい。
昔読んだ漫画だと、女性が怒ったらとりあえず褒めるかプレゼントをあげれば解決していた。まあ、ただし、イケメンに限るんだろうけどな。
「ギルマス。彼女たちの登録をお願いします」
「ん? あー、うん。わかった。……あと、お姉さんは、名前で呼ばれたいです」
「わかりました。ヴェリンガー殿」
「あ?」
ごめんなさい。冗談です。冗談だから〈威圧〉やめて。
「イルザ、お姉さん」
そんな嬉しそうな笑顔を見せられると、ちょっと照れる。
登録用紙を四人に配り、記入してる四人を横目に、暇を持て余していたイルザお姉さんとお話しする。
「このギルドって、何人くらい登録してるんですか?」
「ん? 百人以上はいるわよ。百人を下回ると、ギルドの営業権、取り上げられちゃうから」
「そう、昨日、城に不法侵入して勇者以外の異世界人と情報交換したんですけど、そん時に、このギルドを勧めておきましたから。"ギルマスが美人"って言ったら、野郎共が食いついてましたよ」
「そりゃあ、ありがたい。みんな、そっちの子たちみたいに強いのかい?」
ああ、鑑定したのか。
四人とも、朝食が終わる頃には、【奴隷】を始め、冒険者として一般的なクラスをカンストさせて、今は四人とも、イルザ姉さんの鑑定で見れる第一クラスが、【魔術剣士】という珍しいクラスになっている。
ちなみに、先生は、クラスを五つほどカンストさせたら、視力が眼鏡を必要としないくらい回復してしまい、今は眼鏡をかけていない。
眼鏡で巨乳で人妻の女教師から、眼鏡がなくなり少しだけガッカリしたけど、元々美人なので、これはこれで有りだなと思いながらジックリ先生の顔を見ていたら、テレた先生に可愛く怒られた。巨乳で人妻の女教師も三ヶ月は戦えるよ。
「平賀君? なにか、失礼なこと考えてるわよね?」
「いえ。眼鏡を外しても綺麗だなって、思っただけですよ」
ふっ。また、流れるように嘘をついてしまった。追い込まれてないのに。
「そ、そう。あり、がと」
いやいや。綺麗だと思ったのは本当だけど、冗談として流してよ。テレながら目を逸らされると、こっちもテレるよ。
「兄さん。人妻は口説くのに、十八歳未満の妹はダメなんですか? 年上好きって、本当なんですね」
「え? そうなの? じゃあ、私も本気で口説かれてたの?」
イルザお姉さんは仕事してください。
由香と由希から登録用紙を受け取り、イルザお姉さんに押し付ける。
「イルザお姉さんは、仕事してる姿が一番輝いてますよ」
「その言葉に乗せられて、この年まで独身で仕事してたのよねぇ」
ヤバい。地雷踏んだ。
「けど、少なくとも、その人はイルザお姉さんの仕事する姿を綺麗だと思ってるんですよね?」
いかん。落ち込み具合が酷かったから、慌ててしまい、早口になってしまった。
「そ、そうかな? あいつ、私のこと綺麗だと思ってるのかな?」
チョロい。あとは、会ったこともない"あいつ"が上手くやってくれるだろう。知らんけど。
念のため、「きっと脈ありですよ」とか、矛先を"あいつ"に向けたら、機嫌が良くなってくれた。
*
登録が終わり、足早にギルドを出る。
ダンジョン前で、ユリアーナとマーヤに合流する前に、ちょっと聞きたいことがある。
「由香と由希の名字が、ヒラガで登録されてたけど?」
登録用紙を受け取った時に、チラッとだけ見えたけど、間違いない。
歩きながら聞いてみると、「なにを当たり前のことを」みたいな顔をされた。
「後で変えるも、今変えるも、同じなの」
「どうせ嫁ぐんなら、今から変えて慣れておきたいんだよ」
まあ、本人がそう望んでいるのなら、いいか。……いいのか? わからん。
「はぁ。私も、名字が変わるイベントを経験したいです」
ここで「俺以外と結婚すれば変わるよ」と言えれば、嫌われるかな? まあ、可愛い妹を傷つけたら平常心でいられないから、言わないよ。
「ここで、"俺以外と結婚すれば変わるよ"って言えない兄さんが好きです」
縁に見透かされても不快に思わないのが不思議。
*
待ち合わせ場所である、ダンジョンの入り口の横にある小屋に、ユリアーナとマーヤは先に着いていた。
「俺の記憶違いかな。あの馬、あんなデカかった?」
ユリアーナが手綱を持つ馬は、どっかの世紀末覇王か傾奇者が乗ってそうな巨馬だった。
今朝、僕が飼い葉をあげた時は、痩せ細った黒い農耕馬だったと思うんだけど……違った?
不安だ。不安しかない。人生初の乗馬がアレですよ?
「なあ、ユリアーナ? この松風に、なにがあったの?」
「ビックリよね。【神獣使い】の〈存在進化〉スキルが仕事した結果、こうなったの。普通に歩いてたら、急に大きくなって鞍が壊れちゃったわ」
その壊れた鞍は、既に作り直して新しくなってる。
……怖いよ。存在感と威圧感がハンパねぇ。
「女の子なのに、厳つい面構えになっちゃったよね」
あ、こいつ、牝馬だったのか。
顔を撫でてみる。
大人しいな。目を細めて気持ち良さそう。
「よろしくな」
顔を押し付けられてよろめいた。デカいよ。
「ほんじゃあ、探索予定を申請してくるよ」
デカい馬を置いて小屋に入る。昨日、帰還報告をした時と同じで、カードゲームに興じる兵士と、受付で酒瓶を呷る万年平兵士。
申請書類にパーティ名と人数を記入。予定階層は地下二十階、探索期間は十日だ。
赤ら顔の平兵士に提出する。
「お早う御座います。これ、よろしくお願いします」
「昨日の今日で潜んのかい? 熱心だねぇ」
書類を一瞥して判子を捺す。
「んー。気ぃつけてなー」
やる気のないおっさんの、やる気のない声援に「いってきます」と返して小屋を出る。
小屋を出たら、巨馬がちっさくなっていた。ん? 足が六本? スレイプニルって八脚馬だっけ?
「えっと……なにがあったの?」
「また、存在進化したみたいね。たぶん、魔物の黒曜六脚馬だと思うわ」
「松風が、いきなり萎むみたいに小さくなったんです。でも、ユリアーナさんの木工魔法の方が驚きました」
王樹製の鞍が、見る見る縮んで、松風にぴったりのサイズになったんだそうだ。
人通りは疎らだけど、見慣れない黒曜六脚馬が注目を集めている。いや、仮面か? 七人中四人が仮面を被ってる集団がいれば、僕だって見ちゃうな。あと、この子の名前は、"松風"で決定したみたい。
「絡まれる前に行こうか」
僕以外、全員女性ということもあってか、下心満載の野郎の視線が鬱陶しい。
足早にダンジョンへ向かうと、冒険者以外は付いて来ない。
地上階から松風に跨がる。
「高っ!」
巨馬だった頃よりは低いのだろうけど、初めての馬上の景色の高さに、ちょっと驚く。
ゆっくり歩いてもらおう。……どうやって?
「お腹を軽く蹴ると進む」
言われた通りにやってみる。……進まないよ?
「もう少し強く。昨日、マーヤのお尻をひっぱたいた時の感じで」
先生の目が冷たいので、別の表現でお願いします。あと、マーヤは、思い出してウットリしないで。
ともかく、少し強めに蹴ると歩き出した。
「手綱を引くと止まる」
軽く引く。止まらないので、もう少し強く引く。なるほど、昨晩マーヤのモフモフ尻尾を引っ張った時の感じか。
自分を鑑定すると、〈乗馬〉スキルが生えていた。〈調教〉スキル? なぜか、朝起きたら生えてたよ。見なかったことにしたけど。
スキルの影響か、手綱捌きもスムーズになった気がする。
「うん。大丈夫そうだな」
確認の意味も込めてユリアーナに言う。
「なら、撒きましょうか?」
後ろを〈気配察知〉で探ると、ダンジョンの外から尾行している集団がいる。数は五人か。
尾行する理由はなんとなくわかるけど、相手にするのが面倒なので、撒いてしまうのがいいだろう。
見渡すと、全員同じ気持ちのようだ。
ユリアーナに頷き返す。
「じゃあ、地下十階まで走りましょう」
強豪校の部活みたいだな。
まあ、僕は松風がいるから楽だけど。
探索の準備をユリアーナとマーヤに押し付けて、僕は妹たちを連れてギルド『赤竜の籠手』に来ていた。
ボロくて建て付けの悪いドアを開ける。
中に入ると……誰もいない。まあ、時間的に、昼前の今は空いてる時間帯だけど……それにしても、受け付けすらいない。
とりあえず、窓口に立って奥に声をかける。
奥から、ギルマスであるイルザ・ヴェリンガーが「はいはーい」と走ってきた。そこは、パタパタと可愛く走ってきてほしい。アスリートばりのダッシュをするな。三十過ぎてるからって、可愛さを諦め、ごめんなさい。〈威圧〉やめて。
「今、失礼なことを考えたよな? 勇者君?」
「いえ。俺はただ、昨日会った時より綺麗だなって思っただけですよ」
人は追い込まれると、流れるように嘘をつけるようになるらしい。火事場の馬鹿力的な?
「兄さん。そこまでくると、感心するより呆れます」
妹には不評らしい。
昔読んだ漫画だと、女性が怒ったらとりあえず褒めるかプレゼントをあげれば解決していた。まあ、ただし、イケメンに限るんだろうけどな。
「ギルマス。彼女たちの登録をお願いします」
「ん? あー、うん。わかった。……あと、お姉さんは、名前で呼ばれたいです」
「わかりました。ヴェリンガー殿」
「あ?」
ごめんなさい。冗談です。冗談だから〈威圧〉やめて。
「イルザ、お姉さん」
そんな嬉しそうな笑顔を見せられると、ちょっと照れる。
登録用紙を四人に配り、記入してる四人を横目に、暇を持て余していたイルザお姉さんとお話しする。
「このギルドって、何人くらい登録してるんですか?」
「ん? 百人以上はいるわよ。百人を下回ると、ギルドの営業権、取り上げられちゃうから」
「そう、昨日、城に不法侵入して勇者以外の異世界人と情報交換したんですけど、そん時に、このギルドを勧めておきましたから。"ギルマスが美人"って言ったら、野郎共が食いついてましたよ」
「そりゃあ、ありがたい。みんな、そっちの子たちみたいに強いのかい?」
ああ、鑑定したのか。
四人とも、朝食が終わる頃には、【奴隷】を始め、冒険者として一般的なクラスをカンストさせて、今は四人とも、イルザ姉さんの鑑定で見れる第一クラスが、【魔術剣士】という珍しいクラスになっている。
ちなみに、先生は、クラスを五つほどカンストさせたら、視力が眼鏡を必要としないくらい回復してしまい、今は眼鏡をかけていない。
眼鏡で巨乳で人妻の女教師から、眼鏡がなくなり少しだけガッカリしたけど、元々美人なので、これはこれで有りだなと思いながらジックリ先生の顔を見ていたら、テレた先生に可愛く怒られた。巨乳で人妻の女教師も三ヶ月は戦えるよ。
「平賀君? なにか、失礼なこと考えてるわよね?」
「いえ。眼鏡を外しても綺麗だなって、思っただけですよ」
ふっ。また、流れるように嘘をついてしまった。追い込まれてないのに。
「そ、そう。あり、がと」
いやいや。綺麗だと思ったのは本当だけど、冗談として流してよ。テレながら目を逸らされると、こっちもテレるよ。
「兄さん。人妻は口説くのに、十八歳未満の妹はダメなんですか? 年上好きって、本当なんですね」
「え? そうなの? じゃあ、私も本気で口説かれてたの?」
イルザお姉さんは仕事してください。
由香と由希から登録用紙を受け取り、イルザお姉さんに押し付ける。
「イルザお姉さんは、仕事してる姿が一番輝いてますよ」
「その言葉に乗せられて、この年まで独身で仕事してたのよねぇ」
ヤバい。地雷踏んだ。
「けど、少なくとも、その人はイルザお姉さんの仕事する姿を綺麗だと思ってるんですよね?」
いかん。落ち込み具合が酷かったから、慌ててしまい、早口になってしまった。
「そ、そうかな? あいつ、私のこと綺麗だと思ってるのかな?」
チョロい。あとは、会ったこともない"あいつ"が上手くやってくれるだろう。知らんけど。
念のため、「きっと脈ありですよ」とか、矛先を"あいつ"に向けたら、機嫌が良くなってくれた。
*
登録が終わり、足早にギルドを出る。
ダンジョン前で、ユリアーナとマーヤに合流する前に、ちょっと聞きたいことがある。
「由香と由希の名字が、ヒラガで登録されてたけど?」
登録用紙を受け取った時に、チラッとだけ見えたけど、間違いない。
歩きながら聞いてみると、「なにを当たり前のことを」みたいな顔をされた。
「後で変えるも、今変えるも、同じなの」
「どうせ嫁ぐんなら、今から変えて慣れておきたいんだよ」
まあ、本人がそう望んでいるのなら、いいか。……いいのか? わからん。
「はぁ。私も、名字が変わるイベントを経験したいです」
ここで「俺以外と結婚すれば変わるよ」と言えれば、嫌われるかな? まあ、可愛い妹を傷つけたら平常心でいられないから、言わないよ。
「ここで、"俺以外と結婚すれば変わるよ"って言えない兄さんが好きです」
縁に見透かされても不快に思わないのが不思議。
*
待ち合わせ場所である、ダンジョンの入り口の横にある小屋に、ユリアーナとマーヤは先に着いていた。
「俺の記憶違いかな。あの馬、あんなデカかった?」
ユリアーナが手綱を持つ馬は、どっかの世紀末覇王か傾奇者が乗ってそうな巨馬だった。
今朝、僕が飼い葉をあげた時は、痩せ細った黒い農耕馬だったと思うんだけど……違った?
不安だ。不安しかない。人生初の乗馬がアレですよ?
「なあ、ユリアーナ? この松風に、なにがあったの?」
「ビックリよね。【神獣使い】の〈存在進化〉スキルが仕事した結果、こうなったの。普通に歩いてたら、急に大きくなって鞍が壊れちゃったわ」
その壊れた鞍は、既に作り直して新しくなってる。
……怖いよ。存在感と威圧感がハンパねぇ。
「女の子なのに、厳つい面構えになっちゃったよね」
あ、こいつ、牝馬だったのか。
顔を撫でてみる。
大人しいな。目を細めて気持ち良さそう。
「よろしくな」
顔を押し付けられてよろめいた。デカいよ。
「ほんじゃあ、探索予定を申請してくるよ」
デカい馬を置いて小屋に入る。昨日、帰還報告をした時と同じで、カードゲームに興じる兵士と、受付で酒瓶を呷る万年平兵士。
申請書類にパーティ名と人数を記入。予定階層は地下二十階、探索期間は十日だ。
赤ら顔の平兵士に提出する。
「お早う御座います。これ、よろしくお願いします」
「昨日の今日で潜んのかい? 熱心だねぇ」
書類を一瞥して判子を捺す。
「んー。気ぃつけてなー」
やる気のないおっさんの、やる気のない声援に「いってきます」と返して小屋を出る。
小屋を出たら、巨馬がちっさくなっていた。ん? 足が六本? スレイプニルって八脚馬だっけ?
「えっと……なにがあったの?」
「また、存在進化したみたいね。たぶん、魔物の黒曜六脚馬だと思うわ」
「松風が、いきなり萎むみたいに小さくなったんです。でも、ユリアーナさんの木工魔法の方が驚きました」
王樹製の鞍が、見る見る縮んで、松風にぴったりのサイズになったんだそうだ。
人通りは疎らだけど、見慣れない黒曜六脚馬が注目を集めている。いや、仮面か? 七人中四人が仮面を被ってる集団がいれば、僕だって見ちゃうな。あと、この子の名前は、"松風"で決定したみたい。
「絡まれる前に行こうか」
僕以外、全員女性ということもあってか、下心満載の野郎の視線が鬱陶しい。
足早にダンジョンへ向かうと、冒険者以外は付いて来ない。
地上階から松風に跨がる。
「高っ!」
巨馬だった頃よりは低いのだろうけど、初めての馬上の景色の高さに、ちょっと驚く。
ゆっくり歩いてもらおう。……どうやって?
「お腹を軽く蹴ると進む」
言われた通りにやってみる。……進まないよ?
「もう少し強く。昨日、マーヤのお尻をひっぱたいた時の感じで」
先生の目が冷たいので、別の表現でお願いします。あと、マーヤは、思い出してウットリしないで。
ともかく、少し強めに蹴ると歩き出した。
「手綱を引くと止まる」
軽く引く。止まらないので、もう少し強く引く。なるほど、昨晩マーヤのモフモフ尻尾を引っ張った時の感じか。
自分を鑑定すると、〈乗馬〉スキルが生えていた。〈調教〉スキル? なぜか、朝起きたら生えてたよ。見なかったことにしたけど。
スキルの影響か、手綱捌きもスムーズになった気がする。
「うん。大丈夫そうだな」
確認の意味も込めてユリアーナに言う。
「なら、撒きましょうか?」
後ろを〈気配察知〉で探ると、ダンジョンの外から尾行している集団がいる。数は五人か。
尾行する理由はなんとなくわかるけど、相手にするのが面倒なので、撒いてしまうのがいいだろう。
見渡すと、全員同じ気持ちのようだ。
ユリアーナに頷き返す。
「じゃあ、地下十階まで走りましょう」
強豪校の部活みたいだな。
まあ、僕は松風がいるから楽だけど。
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