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第四章 皇家の鍵
(3)
「騙しただろ? テメー?」
「なんの話だ?」
「惚けるなっ!! どう考えたってこの状況じゃあ、テメーが皇帝だろ? そんな話聞いてねえよ!!」
「わたしが皇帝だと明かしたら、そなたはもっと否定しただろう? 素直に受け入れないルイが悪い」
「だから、違うって!!」
「とにかく静かにしなさい。そう騒いだら外に筒抜けだ」
自分の立場の危うさを思い出し、ラスは慌てて口を閉じる。
それはまあ皇帝の後継者争いが絡んでいるなら、ラスがルイだとしても違っても、先の妃と同じ顔をしている、というだけで暗殺の危険が付きまとうという説明は飲み込める。
それだけラスが邪魔だということだ。
勿論この場合、正当な王位継承者であるルイが邪魔だという動機の方が強いのだろう。
しかし同時にキャサリンと同じ顔でうろつかれるのも、臣下たちにとっては歓迎できない事態なんだろう。
「それにしても上手い具合に帽子で顔を隠しているな。これなら気付いた者はいないだろう」
「偶然だよ。わざとじゃない。制服にしたから帽子がセットだった。それだけだ。ジュエルの素性は知らなかったからな。俺も」
彼女の顔はとても見られなかった。
好きになった相手が兄かもしれない男だったなんて。
彼女に悪すぎてとても彼女の顔を見られない。
勿論ラスにはなんの責任もないことだが、ジェラルドの言う通り彼の言うことに従って姿を消していたら、こんな事態を招いて傷付けることは避けられただろうから。
その部分だけでもラスに責任がないとは言えなかった。
「陛下。詳しいご説明を願えませんか? もしかして彼はキャサリン様の……?」
妃の呼び声に苦い顔で皇帝が振り向く。
今更ながら名前を知らないことにラスは気付いた。
「アンタ。名前は?」
「ああ。言っていなかったな。リカルド・コンラート。コンラッド皇家の家長にして現皇帝だ」
「わたしはジェラルド・コンラート。あなたの異母弟に当たります。ルイ兄上」
「だからー。その証拠がどこにあるよ?」
「だったら拒まずにネックレスを見せなさい。それで違うとわかれば周囲も説得しやすい」
「父上。ネックレスって?」
息子の問いかける声にリカルド皇帝は、3人の方を振り向いて説明した。
「ルイは、いや、まだラスと呼ぶべきか。ラスは服の下にネックレスを隠している。わたしも一度見ただけなので確信はないが、鍵の形をしたペンダントトップをつけていた」
「「「鍵……」」」
3人が一斉に振り向いたので、ラスもちょっと戸惑う。
「えっと?」
「わたしがキャサリンに渡した物。それは皇家の鍵だ」
「皇家の鍵?」
知らず知らずラスは服の下に隠したネックレスを掴んでいた。
その動きから本当に隠しているのだと3人は理解する。
「王位継承権を意味する皇家の鍵。それを持つ者が代々帝位を継いできた」
「継承権を意味する鍵?」
「そうだ。彼女が幽閉されるとき、産まれてきた子に帝位を譲るという意思表示で贈ったんだ。それは彼女が略奪されてから19年間所在不明になっている」
「別物かもしれないだろ。似たような鍵なんて幾らでも……」
「いや。ないな。不世出の鍵屋が作った鍵でな。世界にふたつと同じ鍵はない。その鍵でしか開かない皇家の宝物庫。そなたの所持している鍵が本物なら、19年振りに開くはずだ」
そこまで言って皇帝は右手を差し出した。
その仕種で見せろと言っていることがわかる。
だが、ラスは躊躇った。
見せてもし本物だったらどうすればいい?
ラスがルイだったと証明されてしまう。
そうしたら最悪暗殺の恐れだってあるし、それを恐れるこの皇帝がラスを監禁してしまいかねない。
動けずにいると皇帝は諦めたのか、黙って近付いてきた。
咄嗟に後ろに下がろうとしたら、いつの間にいたのか、後ろにジェラルドが立っていた。
「ちょっと退けよ!!」
「諦めてください。ルイ兄上。いえ。今はラスですか。とにかく確認は必要なんです。同意を待っていたら、あなたはいつまでも同意しないでしょう?」
後ろから羽交い締めにされて、ラスはジタバタと暴れたが、さすがに鍛えているのか振り切れない。
こんなとき。
自分はその辺にいる一般人だと思い知る。
このふたりは武芸を習っているのにラスは習っていない。
そしてただその事実ひとつで逆らえないようにされる。
悔しくて睨んだが皇帝も諦めているのか、ため息をひとつついただけだった。
すべての者が固唾を飲んで見守る中、皇帝の指先が制服のボタンを外していく。
上着が脱がされ、やがてシャツに手がかかった。
もう後戻りできないと覚悟を決めて、ラスは身体から力を抜く。
項垂れて皇帝が声を出すのを待っていた。
間違いであってくれと願いながら。
「……これは」
肌にひんやりした手が触れる。
その手がネックレスを掴んだのをラスは感じ取った。
ゆっくり顔をあげると皇帝の瞳に涙が滲んでいた。
「あの……?」
「……キャサリン」
震える声が囁いて、持ち上げたネックレスに口付ける。
その様子だけで本物だったのだとわかった。
「そなたは本当に逝ってしまったのだな。わたしひとりを置いて」
声が泣いていた。
誰も声を掛けられない。
そう言えば……とラスは思い出す。
ペンダントトップにして大事に持っていた母の形見の鍵。
あれには血がついていたのだと。
修復するには誰かに見せなければならず、自力で修復するにも知識もない。
だから、そのままにしてあった。
おそらく夫だからこそわかったのだろう。
それが妻の血だと。
だから、人目も憚らず泣いている。
19年探し求めた妻が死んでいた事実を突き付けられて。
「……ジェラルド。放してくれ」
「え?」
「いいから放せ!!」
強い口調でラスに言われ、ジェラルドは彼を押さえ付けていた腕を放した。
ラスは暫くその場に固まっていたようだが、やがて意を決したらしく俯いて泣いている皇帝に腕を伸ばした。
黙って抱き締める。
「……ルイ」
「今だけはそう呼んでも返事をしてやるよ。泣けよ。泣きたいときは泣いたらいいんだ」
「19年もこんなに近くにいながら、気付かなかったとは我ながら情けない」
「……」
「そなたも親不孝だ。こんなに捜していたのにわたしを捜そうともしなかった」
「……」
なにを言われてもラスは黙っていた。
ただよしよしと背中を叩いたりして慰める。
「おまけに親無しでいいなんて言ってくれて、わたしの立場はどこにあるんだ?」
「アンタちょっと恨み言多すぎ」
「アンタではない。父上と呼びなさい」
「今更そんな呼び方できるかっ!!」
照れてラスが怒鳴り付けると、抱いていたのはラスのはずなのに、急に背中に腕が回って抱き竦められた。
「おい」
「もう……どこにも行ってはいけない。本当なら結婚させるのも嫌なくらいだ。死ぬまで独占したい」
「アンタそれ息子に対して思う感想じゃあねえから。突っ込ませるなよ、疲れるから」
この人なら本気でそれくらいやりかねない気がしたが、ラスはなんだか笑ってしまって突っ込んだだけだった。
「……今更確認は不要な気もするんですが、父上。本物でしたか?」
「ああ。本物だった。ただ血がついて多少形が変形しているようだから、血を拭い落として綺麗にしなければ、宝物庫は開かないだろう。この鍵は繊細だから、少しの埃で合わなくなるし」
逆に言えば本物の鍵ですら、埃がついたり汚れたりすると合わなくなるほど、精巧に作られた錠前とその鍵ということである。
でなければ19年も必死になって探したりしない。
そしてその宝物庫に戴冠式のときに必要な王冠がある。
それを受け継ぐのは果たしてラスか、それともジェラルドか。
それは不明になっていた。
「なんの話だ?」
「惚けるなっ!! どう考えたってこの状況じゃあ、テメーが皇帝だろ? そんな話聞いてねえよ!!」
「わたしが皇帝だと明かしたら、そなたはもっと否定しただろう? 素直に受け入れないルイが悪い」
「だから、違うって!!」
「とにかく静かにしなさい。そう騒いだら外に筒抜けだ」
自分の立場の危うさを思い出し、ラスは慌てて口を閉じる。
それはまあ皇帝の後継者争いが絡んでいるなら、ラスがルイだとしても違っても、先の妃と同じ顔をしている、というだけで暗殺の危険が付きまとうという説明は飲み込める。
それだけラスが邪魔だということだ。
勿論この場合、正当な王位継承者であるルイが邪魔だという動機の方が強いのだろう。
しかし同時にキャサリンと同じ顔でうろつかれるのも、臣下たちにとっては歓迎できない事態なんだろう。
「それにしても上手い具合に帽子で顔を隠しているな。これなら気付いた者はいないだろう」
「偶然だよ。わざとじゃない。制服にしたから帽子がセットだった。それだけだ。ジュエルの素性は知らなかったからな。俺も」
彼女の顔はとても見られなかった。
好きになった相手が兄かもしれない男だったなんて。
彼女に悪すぎてとても彼女の顔を見られない。
勿論ラスにはなんの責任もないことだが、ジェラルドの言う通り彼の言うことに従って姿を消していたら、こんな事態を招いて傷付けることは避けられただろうから。
その部分だけでもラスに責任がないとは言えなかった。
「陛下。詳しいご説明を願えませんか? もしかして彼はキャサリン様の……?」
妃の呼び声に苦い顔で皇帝が振り向く。
今更ながら名前を知らないことにラスは気付いた。
「アンタ。名前は?」
「ああ。言っていなかったな。リカルド・コンラート。コンラッド皇家の家長にして現皇帝だ」
「わたしはジェラルド・コンラート。あなたの異母弟に当たります。ルイ兄上」
「だからー。その証拠がどこにあるよ?」
「だったら拒まずにネックレスを見せなさい。それで違うとわかれば周囲も説得しやすい」
「父上。ネックレスって?」
息子の問いかける声にリカルド皇帝は、3人の方を振り向いて説明した。
「ルイは、いや、まだラスと呼ぶべきか。ラスは服の下にネックレスを隠している。わたしも一度見ただけなので確信はないが、鍵の形をしたペンダントトップをつけていた」
「「「鍵……」」」
3人が一斉に振り向いたので、ラスもちょっと戸惑う。
「えっと?」
「わたしがキャサリンに渡した物。それは皇家の鍵だ」
「皇家の鍵?」
知らず知らずラスは服の下に隠したネックレスを掴んでいた。
その動きから本当に隠しているのだと3人は理解する。
「王位継承権を意味する皇家の鍵。それを持つ者が代々帝位を継いできた」
「継承権を意味する鍵?」
「そうだ。彼女が幽閉されるとき、産まれてきた子に帝位を譲るという意思表示で贈ったんだ。それは彼女が略奪されてから19年間所在不明になっている」
「別物かもしれないだろ。似たような鍵なんて幾らでも……」
「いや。ないな。不世出の鍵屋が作った鍵でな。世界にふたつと同じ鍵はない。その鍵でしか開かない皇家の宝物庫。そなたの所持している鍵が本物なら、19年振りに開くはずだ」
そこまで言って皇帝は右手を差し出した。
その仕種で見せろと言っていることがわかる。
だが、ラスは躊躇った。
見せてもし本物だったらどうすればいい?
ラスがルイだったと証明されてしまう。
そうしたら最悪暗殺の恐れだってあるし、それを恐れるこの皇帝がラスを監禁してしまいかねない。
動けずにいると皇帝は諦めたのか、黙って近付いてきた。
咄嗟に後ろに下がろうとしたら、いつの間にいたのか、後ろにジェラルドが立っていた。
「ちょっと退けよ!!」
「諦めてください。ルイ兄上。いえ。今はラスですか。とにかく確認は必要なんです。同意を待っていたら、あなたはいつまでも同意しないでしょう?」
後ろから羽交い締めにされて、ラスはジタバタと暴れたが、さすがに鍛えているのか振り切れない。
こんなとき。
自分はその辺にいる一般人だと思い知る。
このふたりは武芸を習っているのにラスは習っていない。
そしてただその事実ひとつで逆らえないようにされる。
悔しくて睨んだが皇帝も諦めているのか、ため息をひとつついただけだった。
すべての者が固唾を飲んで見守る中、皇帝の指先が制服のボタンを外していく。
上着が脱がされ、やがてシャツに手がかかった。
もう後戻りできないと覚悟を決めて、ラスは身体から力を抜く。
項垂れて皇帝が声を出すのを待っていた。
間違いであってくれと願いながら。
「……これは」
肌にひんやりした手が触れる。
その手がネックレスを掴んだのをラスは感じ取った。
ゆっくり顔をあげると皇帝の瞳に涙が滲んでいた。
「あの……?」
「……キャサリン」
震える声が囁いて、持ち上げたネックレスに口付ける。
その様子だけで本物だったのだとわかった。
「そなたは本当に逝ってしまったのだな。わたしひとりを置いて」
声が泣いていた。
誰も声を掛けられない。
そう言えば……とラスは思い出す。
ペンダントトップにして大事に持っていた母の形見の鍵。
あれには血がついていたのだと。
修復するには誰かに見せなければならず、自力で修復するにも知識もない。
だから、そのままにしてあった。
おそらく夫だからこそわかったのだろう。
それが妻の血だと。
だから、人目も憚らず泣いている。
19年探し求めた妻が死んでいた事実を突き付けられて。
「……ジェラルド。放してくれ」
「え?」
「いいから放せ!!」
強い口調でラスに言われ、ジェラルドは彼を押さえ付けていた腕を放した。
ラスは暫くその場に固まっていたようだが、やがて意を決したらしく俯いて泣いている皇帝に腕を伸ばした。
黙って抱き締める。
「……ルイ」
「今だけはそう呼んでも返事をしてやるよ。泣けよ。泣きたいときは泣いたらいいんだ」
「19年もこんなに近くにいながら、気付かなかったとは我ながら情けない」
「……」
「そなたも親不孝だ。こんなに捜していたのにわたしを捜そうともしなかった」
「……」
なにを言われてもラスは黙っていた。
ただよしよしと背中を叩いたりして慰める。
「おまけに親無しでいいなんて言ってくれて、わたしの立場はどこにあるんだ?」
「アンタちょっと恨み言多すぎ」
「アンタではない。父上と呼びなさい」
「今更そんな呼び方できるかっ!!」
照れてラスが怒鳴り付けると、抱いていたのはラスのはずなのに、急に背中に腕が回って抱き竦められた。
「おい」
「もう……どこにも行ってはいけない。本当なら結婚させるのも嫌なくらいだ。死ぬまで独占したい」
「アンタそれ息子に対して思う感想じゃあねえから。突っ込ませるなよ、疲れるから」
この人なら本気でそれくらいやりかねない気がしたが、ラスはなんだか笑ってしまって突っ込んだだけだった。
「……今更確認は不要な気もするんですが、父上。本物でしたか?」
「ああ。本物だった。ただ血がついて多少形が変形しているようだから、血を拭い落として綺麗にしなければ、宝物庫は開かないだろう。この鍵は繊細だから、少しの埃で合わなくなるし」
逆に言えば本物の鍵ですら、埃がついたり汚れたりすると合わなくなるほど、精巧に作られた錠前とその鍵ということである。
でなければ19年も必死になって探したりしない。
そしてその宝物庫に戴冠式のときに必要な王冠がある。
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