【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~

泰雅

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第12章:砂の国オラシア王国と砂漠の女王編

第20話:砂王鯨との決戦

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 身体全体にリビアンライトからの魔力がどんどん流れ込んでくる。
 あまりの魔力の量に、全身が青白く輝き始めるほどだ。
 なるほど。これは、並みの人間では扱いきれないだろうな。
 普通の冒険者の魔力の器がコップ一杯程度だとして、適正SSSを持つ俺の魔力はその数十倍から数百倍の量の器だと予想する。
 そんな俺でも、必死で抑えなければ暴走してしまいそうなほどの凄まじい魔力量である。
『女神の加護』の力も無意識に加わっているのだろう。
 自分では感じたことのない抑制力で魔法を制御している感覚である。
 暴発しそうな魔力をなんとか押し留めて、デザートキングホエールの接近を待つ。
「グボエアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ!!」
 けたたましい轟音のような鳴き声を上げながら、砂王鯨が突撃してくる。
「鑑定……!!」
 俺は、近づいてくる砂王鯨に鑑定魔法をかける。

名前:デザートキングホエール
危険度:SS
説明:太古から砂漠の地中深くに棲む鯨の魔物。『国喰い鯨』の異名を持ち、砂漠の文明を何度も破壊してきた危険な魔物。
素材:『砂王鯨肉』
レア素材:『砂王鯨の大髭』

 外門辺りにいる兵士たちが、その姿を目視したらしく、慌てふためいているのが分かる。
 リズやキアラが祈るように手を合わせて、俺を見つめている。
 瘴気の影響か恐怖からか、二人とも震えているのがわかる。
 パトラ女王が手を挙げて見張り台の上の兵士に合図する。
「『巨槍砲』用意——!!」
 兵士たちが馬鹿でかい大砲を砂王鯨の方向に向ける。
 先端はこれまた馬鹿でかい銛のような弾が込められており、砲筒の後方にある火門に火をつければ一気に射出されるようだ。
 デザートキングホエールはもう眼前にまで迫ってきている。
 砂漠を掻き分け進んでおり、巻き上がる砂埃がこちらまで飛んでくる位置まで来た。
 ギリギリまで奴を引き付け、パトラ女王が一気に手を振り下ろす!!
「放てえええええぇぇ————!!」
 ドビュウウウウウン!!
 ズビュウウウウン!!
 ドヒュウウウウウウウン!!
 数十発の巨大な槍の弾丸が、砂王鯨に向かって飛んでいく!!
 ザクリ!! ザクリ!! と鈍い音を立てながら、砂王鯨の巨体に突き刺さっていく。
 だが、奴の動きは緩まない。
「第二陣!! 『巨槍砲』用意——!! 放てえええぇ——!!」
 後ろに控えていた大砲が前に出て、二陣目の槍の雨を砂王鯨に降らせる!!
 ザクゥッ!! ザクン!! ザクウ!!
「まだまだ!! 第一陣、装填用意——!! 第二陣、後退——!! 第三陣、『巨槍砲』用意——!! 放てぇえええ——!!」
 パトラ女王は指揮を止めることなく、どんどん槍をデザートキングホエールに突き立てていく。
 砂王鯨の前面に、増えていく発射された巨大な槍による傷。
 この隙のない勢いで直撃されれば、技を放つ前にバラバラにされそうだ——そう思った瞬間、かすかに砂王鯨の動きが緩まる。
「グエアアアアアアッ…………!!!!」
 どうやら『巨槍砲』の攻撃が僅かに効いたらしい。
 ——俺はその隙を逃さなかった!!
 風の魔力を足に纏わせて、見張り台から砂王鯨に向かって飛んでいく!!
「いっけええええっ!! レオおおおぉ!!」
「やってしまえぇええ!! レオおぉっ!!」
 後ろでリズとキアラが力いっぱい叫ぶ!!
 奴との距離をギリギリまで詰めて、風神剣を大きく振りかぶる!
 そうして、溜まりに溜まった魔力を剣に注ぎ込む!
 ドビュウウウウウウウウウウウウウウウン!!
 まるで、何かの巨大兵器のような馬鹿でかい光の柱が風神剣から天高く伸びていく!
 砂王鯨が一瞬動きを止めて、その光の柱をぎょろりとした目で見る。
「悪いな。お前に罪はないと思うが、この勝負、勝たせてもらうぜ——!! 『ルーンブレード』ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおぉ!!」
 それをそのまま、奴の頭上めがけて振り下ろした!!
 光の柱がそのまま砂王鯨に倒れる——!!
「ギョベアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
 奴の頭にめり込み——その巨体を引き裂いていく!!
「おらあああああああああああああああっ!!」
 俺は魔力の柱を力いっぱい砂王鯨に押し込んでいく!
 メリメリメリッという鈍い音と、ジュワアアアッという肉が灼ける音、そしてザリザリという切断音が辺り一帯に轟く!
 砂王鯨も負けじと、突撃を続けようとしている……!
 ここで俺が負けたら、後ろにいる国が、女王や大勢の民が、何より大切な彼女たちが亡くなってしまう!
 そんなこと、絶対にさせない!!
 ここで力を尽くさないで、いつ尽くすんだ!!
「負けるかああああああああああああああっ!!」
 渾身の力を込めて、振り下ろす剣にさらに力を加える!!
 ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
 凄まじい轟音と共に、風神剣から伸びた魔力の柱は砂漠に沈み落ちて砂嵐が舞う。
 ヒュオオオオオオオオ…………。
 一陣の風が吹き、砂嵐が晴れていく。
 眼前には真っ二つになり、地に沈む巨大な鯨の姿。
 その姿を見た安心と、力を根まで使い果たした脱力で俺は後ろに倒れこむ。
「はぁ……はぁ……やった……!! やったぞぉっ……!!」
 後ろから地鳴りのような大きな歓声が聞こえる。
 風神剣ゼファーを青い空高くに突き上げ、一仕事終えた達成感を味わう。
「俺たちの……!! 勝ちだぁああああっ…………!!」
 俺は喜びの雄叫びを上げた後、薄れていく意識をそっと手放すのだった。
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