【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~

泰雅

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第12章:砂の国オラシア王国と砂漠の女王編

閑話:ワニワニ素材採取

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「ダイアダイル?」
 オラシアから帰還して休暇期間中の俺は、愛しの彼女・オルガの働く姿を見に、鍛冶屋オルガ工房を訪れていた。
「そう。ちょっと面倒な注文が入ってね。そいつのレア素材『ダイルダイアモンド』を手に入れなきゃならなくなっちゃったんだ」
 彼女が溜息をついて困ったように言う。
「聞いたことのない魔物だな」
「生息地自体は分かってるし、危険度もそんなに高くはないんだけど、かなり珍しい魔物だからね。近々、ギルドに依頼しようと思ってるんだけど……目的の物が手に入るまで、どれくらいかかるか……。依頼主からも圧をかけられるかもしれないし……はぁ、憂鬱」
 うんざりしたような表情を浮かべるオルガ。
「なんだ。そんなのギルドに依頼を出すまでもないさ。ここに適任がいるだろう?」
「え?」
 俺の言葉に彼女が少し驚く。
「で、でも……かなり時間かかると思うよ? ホントに珍しい魔物なんだから」
「オルガの役に立ちたいんだよ。こういう時こそ、彼氏に頼ってくれよ」
 そう言って優しく微笑んでやると、彼女はポッと顔を赤らめる。
 そして、嬉しそうに頬を緩めて言ってくる。
「じゃ、じゃあ……お願いしようかな……! え、えっと……報酬は、彼氏用のものをちゃんと考えておくからさ……♪」
 そんな彼女の頭を撫でて、俺は力強く頷いた。

 そうして、やってきたのは件の魔物の生息地『泥濘の沼地』。
 エルゼリアの南、ポートルートに続く道の途中にある大きな沼である。
 出現する魔物はエルゼリア付近と比べれば、かなり弱めらしい。
 来る前にチラッとギルドで他の冒険者に聞いて情報を探ったが、危険度的にはCくらいのようだ。
 町からかなり距離があるが、ポートルートの道中は辿ったことがあるので、ワープを使えば一発で来ることができた。
 拠点からの距離が遠いダンジョンというだけで、冒険者のほとんどは敬遠しがちだからな。
 最悪、受けてくれる冒険者がいなくて長期間放置というのも考えられるだろう。
 やはり、俺が受けて正解だった。ワープ様々である。
 沼地をゆっくりと歩いていく。
 すると早速、初見の魔物が飛び出してきた。
 全身茶色の白鳥の群れである。
 いや、全身茶色の時点で白鳥ではないのか……?
 くだらない考えを頭から振り払い、鑑定を行う。

名前:マッドスワン
危険度:C
説明:泥の沼に住む鳥の魔物。沼の上をすいすいと浮かんで、沼の中の魚を食べている。
素材:『泥白鳥肉』
レア素材:『不屈の羽毛』

 うーむ。目当ての魔物ではないようだ。
 オルガの話では、ダイアダイルは鰐の魔物。
 見た感じ、鰐らしき姿はどこにもない。
「クエー!!」
 マッドスワンの群れがこちらに気づいて襲い掛かってくる。
 とりあえず、こいつらを倒そう。
「メガフレイム!!」
 俺は上級の炎魔法で一気に泥白鳥たちを焼き払う。
「グエー!!」
「ギャヘー!!」
「ギエー!!」
 次々に燃えて地に落ちていく泥白鳥。
 言わずもがな一撃である。
 俺は、剥ぎ取れる場所に落ちた泥白鳥たちを解体して素材を頂いていく。
 勿体ないことに何匹かは沼に落ちてしまったが、仕方ないか。
 沼地にプカプカと浮かぶ泥白鳥の死骸を見ながら思う。
 ——その時!
 ザバアアアアアッ!!
 沼地に浮かぶ泥白鳥の死骸が沼の中に引き込まれていく。
 代わりにプカリと浮かんできたのは……。
「……岩場?」
 いや、そんなわけない。あそこにあんな岩場は無かった。
 俺は岩場に向かって鑑定を行う。

名前:ガイアダイル
危険度:C+
説明:沼の中に棲む鰐の魔物。背中に岩のように硬化して大きくなった鱗を蓄える。沼に浮かんでいる際に大地が浮かぶようだということでこの名がついた。
素材:『大地鰐の堅皮』
レア素材:『ダイルストーン』

 おお。鰐の魔物だ。
 かなり目標に近づいたみたいだ。
 なるほど。沼地の中に潜んでいるから姿が見えなかったのか。
 とりあえず倒そう。目的の魔物に何か繋がるかもしれない。
「メガウインド!!」
 俺はガイアダイルに向かって、上級の風魔法を叩き込む。
「グゲゲェー!!」
 低い叫び声を上げながら、ガイアダイルが沼地からうち上がる。
 絶命した大地鰐を剥ぎ取り、素材を回収する。
 なるほど。通常素材の皮だけではなく、背中の硬化した鱗がレア素材として認識される。
『ダイルストーン』というそれは、ごつごつとした岩のようだが、黒茶色でわずかにキラキラと光り、宝石のようでもある。
 なかなかに面白い魔物である。

 さて、ここで俺は考える。
 この沼地の性質から察するに、おそらく沼の中に色んな魔物が潜んでいると思われる。
 先ほどのガイアダイルが現れたのは、マッドスワンの肉を食らうためだ。
 今も平然とマッドスワンが沼の上をスイスイ泳いでいるところをみると、この地の肉食の魔物は死肉にしか反応しないらしい。
 となると——肉素材を沼地に落とせば、目的であるダイアダイルも現れるのではないかと。
「よし。他に策がないんだ! やってみよう!」
 俺は高らかに手を挙げて、肉を沼に落としてみることにしたのだった。
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