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第1章:病弱青年とある女冒険者編
第1話:女神との出会い
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(ああ……月が明るい……)
この俺、「青峰レオ」の人生がここで終わろうとしている。
物心ついた時から病弱で虐められ、恋も遊びもできず、ただ独り、引きこもり続けていた俺の命が……。
(あの女の子は無事だろうか……)
残りわずかの力を振り絞り、目を左右に動かす。
警官二人に押さえつけられた目の血走った男が視界に入ってくる。
近くには、俺の横腹を裂いたであろう赤く染まるナイフが落ちていた。
その後ろに、涙を流しながら震える女の子が女性警官に支えられて立っていた。
(よかった……ケガは無かったみたいだな)
俺の右手には、たまたま転がっていた木の棒が握られていた。
深夜、小腹がすいて向かったコンビニからの帰り道、ナイフを持って女の子を襲おうとしていた男とコレで対峙したのだ。
(まぁ、こんなもので立ち向かうのは馬鹿だよなぁ……)
相手が切りかかってきたのに合わせて木の棒で受け、再度踏み込んで腹に弱々しい蹴りを一発喰らわせた。
ひるむものだと思っていたが、男は残っていた気力で予備のナイフを持ち出し、俺の横っ腹を斬り刺した。
その直後、駆け付けた警官に取り押さえられたのだ。
俺たちがそんなやり取りをしている間に女の子は女警官に保護され、俺は朦朧とした意識の中、救急隊に手当てされながら倒れていた。
(まあ、木の棒だしなぁ……これが長い木刀ならリーチの差とかで、また違った結果になったかもしれないけど……)
(くそ……痛え)
左手で刺された横腹を押さえながら、目を閉じる。
段々と眠たくなってくる。
意識が遠のく。
あ、もしかして……これ……。
死ぬ………………?
その瞬間。
突如、脳内に女性の美しい声が響く。
『このまま死んでいいんですか?』
どこから聞こえているのか、誰から言われているのか分からないまま、俺は気力を振り絞り返事をする。
(いいわけないだろ……俺の人生、何も楽しみがなかった。病気のせいで友達も恋人もできないで、大した遊びも恋も知らないままで……心残りに決まっているだろ…………!!)
『じゃあ、転生させてあげましょう♪』
(……は? 転生? あんた、何を言って……?)
この声は何なんだ? 幻聴……!? 走馬灯の音バージョンか!?
『そうだ! 異世界に転生するなら、まずは色々準備しなくちゃね!』
(……じゅ、準備……?)
『ではでは、魂をこっちに呼び寄せて……と』
(……な、何を勝手な……うっ)
優しげな声がだんだん遠くなる。
真っ白な視界が黒くなっていく。
それと同時に、俺の意識はフッと切れた。
聴こえてきた言葉の意味が解らなかったが、目が覚めた時、その言葉を理解するのだった。
◇
チチチチ……チチチチ……。
小鳥のさえずりが聞こえる。
眩しい光に思わず目を開くと、そこは木々に囲まれた花畑の中だった。
「どこだ……? ここ……? はっ、傷は!?」
斬られたはずの横っ腹の傷は無くなっていた。
『目が覚めましたか、こっちですよー』
声の方を向くと、一軒の家が建っていた。
木造の古めの家だが、どこか神聖で輝いているような感じがした。
民家の方に歩いていき、入口の扉につけられた金具でノックする。
『はい。遠慮せずに入ってきていいですよ♪』
意を決して、ドアノブに手をかけて扉を開く。
そこには白い羽衣を着た金髪の女性が立っていた。
「初めまして、えっと……レオさんでいいですかね?」
「は、はい……えっと、あなたは?」
「私はあなたの世界とは異なる世界『アルティナ』の創造主である女神メルヴィーナです♪」
緊張で固くなっている俺とは対照的に、女神と名乗るメルヴィーナの受け答えは軽かった。
「あのー、よく事態が飲み込めてなくて……ここは地球じゃないんですか? というか……俺、死んだんですか?」
「はい! ここは天界にある私の家です。そしてあなたは、死にましたね!! それはもうバッチリと!!」
胸を張ってサムズアップする女神。
「で……頭に響いていた声の主はあなたなんですか?」
「はい! 声の主は私です! あなたは特に『生』に対する執着が強かったんで女神のアンテナがピコーンって反応しちゃったんですよ。それで、語り掛けてみました!」
「じゃあ……転生って?」
「あなたの死に方は人の為に身を犠牲にした尊いものでした。そして、それまでの人生も一生懸命降りかかる困難を耐え抜いた立派なものでした。よって、女神の力で私が創った世界に転生させてあげようという事です!」
なるほど、ようやく事態が飲み込めてきた。
「あのー、生き返らせてくれるのは嬉しいのですが……できれば、元の世界に生き返りたいなーって……これからもダラダラ引きこもり続けるので」
「あー、それは無理ですねー」
「どうしてですか!?」
「あなたが外で寝ている間に、魂の器である肉体が、もう燃やされちゃいましたから♪」
メルヴィーナが取り出した水晶玉に火葬場の映像が映る。
小さい頃に死に別れた両親に代わって面倒を見てくれていた(実際には生活費の援助だけだったが)遠い親戚に見送られ、煙突からモクモクと煙(俺)が昇っていた。
「は、はあ!? なんでこんなに早く!?」
「何を言ってるんですか。あなた、丸一日寝てたんですよ?」
「一日で火葬までいくわけないでしょうが!」
「あー……ほら、こっちの一日は……地球なら一週間……的な?」
「ま、丸一日、お、起こしてくれなかったんですか?」
「え、えーっと、ちょっとだけ、ほんの少し、あなたを呼び寄せたことを忘れてまして……えへへ」
俺の何とも言えない表情に対し、てへっと舌を出しておどけるメルヴィーナ。
ぶ、ぶっとばしてえ……!
一瞬、そんな思いがよぎったが、何とか気を静める。
落ち着け……相手は女神、色っぽい女の子だぞ。ここでキレたら男が廃る。
「肉体の復元とかはできないんですか?」
俺の質問に首を横に振るメルヴィーナ。
「そこまでの干渉は創造主本人しかできません。私は『地球』の創造主ではないですから……それに、女神は基本的に個々で動いています。地球の創造主にコンタクトを取るのも難しいですね……」
「つまり、俺に残された道は異世界『アルティナ』への転生だけってことですか……」
どうしようもない現実に天を仰いでいると、メルヴィーナは勇気づけるように声をかけてくる。
「で、でも、ほら『アルティナ』だっていいところですよ? 時代的には地球で言うと中世のヨーロッパみたいなところで、『電気』は無いですけど……ガス灯なんておしゃれだし……、そ、そうそう、『魔法』や『モンスター』や『ダンジョン』なんかもあります!! 男の子好きでしょう? 冒険とか英雄とかそういうの……!!」
めっちゃ必死だ。
「……仕方ないか。こんな俺でも、マシな人生が送れるかもしれないってことだよな? 魔法を使ったり、モンスターを倒したり……」
「はい! それはもう! それに……ムフフ……」
「な、なんすか? その笑み……」
「強い身体に生まれ変わって……モンスターに襲われた女の子を助けて良い仲に!! 賊に捕まっている女の子を救出してお礼にムフフな仲に!! 奴隷にされている女の子を買って自主規制な仲に!! なんてことも簡単に叶うのですよ!!」
俺の言葉に、女神さまはサムズアップした。
その言葉を聴いて、瞬時に俺は腹をくくった。
「分かった。メルヴィーナさん、俺を『アルティナ』に転生させてくれ」
メルヴィーナの顔がパッと明るくなる。
「はい!! 喜んで!!」
そう言うと、女神は魔法を唱え始める。
俺の身体が段々と光を帯びて輝き始める。
転生……するのか? 俺……!!
「あ、そうだ! 言い忘れましたが、アルティナに生きる人々は様々な才能いわば適性を持って生まれます。それは転生されるレオさんも例外ではなく……どんな適性かは完全にランダムです。まあ、日常生活に必要なくらいの剣や魔法は誰でも使えますが……」
唇に指を当てて、メルヴィーナがニッコリ笑う。
「え? じゃあ、もし……何の役にも立たないクソみたいな才能で転生したら!?」
「その時は……諦めて平民にでもなってくださーい!」
ムカつく笑みで再びサムズアップするメルヴィーナ。
「なってくださいじゃねえええ!!」
そう叫ぶと同時に、凄まじい光に包まれて、俺は意識を手放した。
この俺、「青峰レオ」の人生がここで終わろうとしている。
物心ついた時から病弱で虐められ、恋も遊びもできず、ただ独り、引きこもり続けていた俺の命が……。
(あの女の子は無事だろうか……)
残りわずかの力を振り絞り、目を左右に動かす。
警官二人に押さえつけられた目の血走った男が視界に入ってくる。
近くには、俺の横腹を裂いたであろう赤く染まるナイフが落ちていた。
その後ろに、涙を流しながら震える女の子が女性警官に支えられて立っていた。
(よかった……ケガは無かったみたいだな)
俺の右手には、たまたま転がっていた木の棒が握られていた。
深夜、小腹がすいて向かったコンビニからの帰り道、ナイフを持って女の子を襲おうとしていた男とコレで対峙したのだ。
(まぁ、こんなもので立ち向かうのは馬鹿だよなぁ……)
相手が切りかかってきたのに合わせて木の棒で受け、再度踏み込んで腹に弱々しい蹴りを一発喰らわせた。
ひるむものだと思っていたが、男は残っていた気力で予備のナイフを持ち出し、俺の横っ腹を斬り刺した。
その直後、駆け付けた警官に取り押さえられたのだ。
俺たちがそんなやり取りをしている間に女の子は女警官に保護され、俺は朦朧とした意識の中、救急隊に手当てされながら倒れていた。
(まあ、木の棒だしなぁ……これが長い木刀ならリーチの差とかで、また違った結果になったかもしれないけど……)
(くそ……痛え)
左手で刺された横腹を押さえながら、目を閉じる。
段々と眠たくなってくる。
意識が遠のく。
あ、もしかして……これ……。
死ぬ………………?
その瞬間。
突如、脳内に女性の美しい声が響く。
『このまま死んでいいんですか?』
どこから聞こえているのか、誰から言われているのか分からないまま、俺は気力を振り絞り返事をする。
(いいわけないだろ……俺の人生、何も楽しみがなかった。病気のせいで友達も恋人もできないで、大した遊びも恋も知らないままで……心残りに決まっているだろ…………!!)
『じゃあ、転生させてあげましょう♪』
(……は? 転生? あんた、何を言って……?)
この声は何なんだ? 幻聴……!? 走馬灯の音バージョンか!?
『そうだ! 異世界に転生するなら、まずは色々準備しなくちゃね!』
(……じゅ、準備……?)
『ではでは、魂をこっちに呼び寄せて……と』
(……な、何を勝手な……うっ)
優しげな声がだんだん遠くなる。
真っ白な視界が黒くなっていく。
それと同時に、俺の意識はフッと切れた。
聴こえてきた言葉の意味が解らなかったが、目が覚めた時、その言葉を理解するのだった。
◇
チチチチ……チチチチ……。
小鳥のさえずりが聞こえる。
眩しい光に思わず目を開くと、そこは木々に囲まれた花畑の中だった。
「どこだ……? ここ……? はっ、傷は!?」
斬られたはずの横っ腹の傷は無くなっていた。
『目が覚めましたか、こっちですよー』
声の方を向くと、一軒の家が建っていた。
木造の古めの家だが、どこか神聖で輝いているような感じがした。
民家の方に歩いていき、入口の扉につけられた金具でノックする。
『はい。遠慮せずに入ってきていいですよ♪』
意を決して、ドアノブに手をかけて扉を開く。
そこには白い羽衣を着た金髪の女性が立っていた。
「初めまして、えっと……レオさんでいいですかね?」
「は、はい……えっと、あなたは?」
「私はあなたの世界とは異なる世界『アルティナ』の創造主である女神メルヴィーナです♪」
緊張で固くなっている俺とは対照的に、女神と名乗るメルヴィーナの受け答えは軽かった。
「あのー、よく事態が飲み込めてなくて……ここは地球じゃないんですか? というか……俺、死んだんですか?」
「はい! ここは天界にある私の家です。そしてあなたは、死にましたね!! それはもうバッチリと!!」
胸を張ってサムズアップする女神。
「で……頭に響いていた声の主はあなたなんですか?」
「はい! 声の主は私です! あなたは特に『生』に対する執着が強かったんで女神のアンテナがピコーンって反応しちゃったんですよ。それで、語り掛けてみました!」
「じゃあ……転生って?」
「あなたの死に方は人の為に身を犠牲にした尊いものでした。そして、それまでの人生も一生懸命降りかかる困難を耐え抜いた立派なものでした。よって、女神の力で私が創った世界に転生させてあげようという事です!」
なるほど、ようやく事態が飲み込めてきた。
「あのー、生き返らせてくれるのは嬉しいのですが……できれば、元の世界に生き返りたいなーって……これからもダラダラ引きこもり続けるので」
「あー、それは無理ですねー」
「どうしてですか!?」
「あなたが外で寝ている間に、魂の器である肉体が、もう燃やされちゃいましたから♪」
メルヴィーナが取り出した水晶玉に火葬場の映像が映る。
小さい頃に死に別れた両親に代わって面倒を見てくれていた(実際には生活費の援助だけだったが)遠い親戚に見送られ、煙突からモクモクと煙(俺)が昇っていた。
「は、はあ!? なんでこんなに早く!?」
「何を言ってるんですか。あなた、丸一日寝てたんですよ?」
「一日で火葬までいくわけないでしょうが!」
「あー……ほら、こっちの一日は……地球なら一週間……的な?」
「ま、丸一日、お、起こしてくれなかったんですか?」
「え、えーっと、ちょっとだけ、ほんの少し、あなたを呼び寄せたことを忘れてまして……えへへ」
俺の何とも言えない表情に対し、てへっと舌を出しておどけるメルヴィーナ。
ぶ、ぶっとばしてえ……!
一瞬、そんな思いがよぎったが、何とか気を静める。
落ち着け……相手は女神、色っぽい女の子だぞ。ここでキレたら男が廃る。
「肉体の復元とかはできないんですか?」
俺の質問に首を横に振るメルヴィーナ。
「そこまでの干渉は創造主本人しかできません。私は『地球』の創造主ではないですから……それに、女神は基本的に個々で動いています。地球の創造主にコンタクトを取るのも難しいですね……」
「つまり、俺に残された道は異世界『アルティナ』への転生だけってことですか……」
どうしようもない現実に天を仰いでいると、メルヴィーナは勇気づけるように声をかけてくる。
「で、でも、ほら『アルティナ』だっていいところですよ? 時代的には地球で言うと中世のヨーロッパみたいなところで、『電気』は無いですけど……ガス灯なんておしゃれだし……、そ、そうそう、『魔法』や『モンスター』や『ダンジョン』なんかもあります!! 男の子好きでしょう? 冒険とか英雄とかそういうの……!!」
めっちゃ必死だ。
「……仕方ないか。こんな俺でも、マシな人生が送れるかもしれないってことだよな? 魔法を使ったり、モンスターを倒したり……」
「はい! それはもう! それに……ムフフ……」
「な、なんすか? その笑み……」
「強い身体に生まれ変わって……モンスターに襲われた女の子を助けて良い仲に!! 賊に捕まっている女の子を救出してお礼にムフフな仲に!! 奴隷にされている女の子を買って自主規制な仲に!! なんてことも簡単に叶うのですよ!!」
俺の言葉に、女神さまはサムズアップした。
その言葉を聴いて、瞬時に俺は腹をくくった。
「分かった。メルヴィーナさん、俺を『アルティナ』に転生させてくれ」
メルヴィーナの顔がパッと明るくなる。
「はい!! 喜んで!!」
そう言うと、女神は魔法を唱え始める。
俺の身体が段々と光を帯びて輝き始める。
転生……するのか? 俺……!!
「あ、そうだ! 言い忘れましたが、アルティナに生きる人々は様々な才能いわば適性を持って生まれます。それは転生されるレオさんも例外ではなく……どんな適性かは完全にランダムです。まあ、日常生活に必要なくらいの剣や魔法は誰でも使えますが……」
唇に指を当てて、メルヴィーナがニッコリ笑う。
「え? じゃあ、もし……何の役にも立たないクソみたいな才能で転生したら!?」
「その時は……諦めて平民にでもなってくださーい!」
ムカつく笑みで再びサムズアップするメルヴィーナ。
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