29 / 354
第2章:ルクシアの森と奴隷暗殺者編
第6話:黄色蜂蜜
しおりを挟む
さらに森を散策すると、魔物の団体と遭遇する。
イエロービー四匹だ。
ブンブンと木の周りを飛んでいる。
近くに巣でもあるのだろうか。
だが、好都合。飛んで火にいる夏の虫だ。
俺は魔力を込めた手を団体に向けて、呪文を唱える。
「『フレイム』」
ゴオオオオォッ!
激しい炎が立ち上り、瞬く間にイエロービーを飲み込む。
炎が引くと、地面にイエロービーが散乱している。
ありがたく素材を回収していく。
回収する時に確認したが、やはり素材部分には炎の影響は無いようだ。
詠唱魔法は、素材を傷つけないようにできているのかもしれない。
最後のイエロービーから剥ぎ取りを行おうとした時、イエロービーの足にベットリとした黄色い液体がついているのが分かった。
甘い匂いだ。
黄色い液体をそっと採取用の小瓶に入れ『鑑定』を行う。
名前:黄色蜂蜜
素材ランク:C
説明:イエロービーが花から採取した蜜。希少な素材で、発見できるのは稀。スイーツや上質なカクテルなどに用いられる。
昨日リズがイエロービーを鑑定した時に『レア素材』の欄に出ていたアイテムだ。
カクテルなどに用いられるということは、ラズベリーあたりが喜ぶのではないか。
ふと彼女の顔を思い出す。
よし。貴重な素材みたいだし『黄色蜂蜜』をあと二つほど回収するか。
続いての団体はゴブリン二匹とイエロービー二匹。
リズが出会った当初に言っていた通り、森ではゴブリンが出てくるらしい。
念のため鑑定をかけてみる。
名前:ゴブリン
危険度:E
説明:全身緑色の小人の魔物。知能が高く、道具を使い、人の言葉を話す。群れで行動し、巣穴には数十匹のゴブリンがいる場合もあるため注意。
素材:『ゴブリンの爪』
レア素材:『ゴブリンの布』
なるほど、ゴブリンがたまに持っているとリズが言っていた『ゴブリンの布』はレア素材だったのか。
それをリズが知っていたのは、見かけたことがあり鑑定をしたのか、はたまた、本か噂で伝聞されたのか。
なんにせよ、今後、入用があれば狙ってみるのもいいかもしれない。
『フレイム』を唱え、難なく倒す。
『ゴブリンの布』は出なかった。
その後も、イエロービーを狙って、森の中を歩き回り魔物を倒していく。
『フレイム』があるので、戦闘はあって無いようなものだ。
自分の魔法適性の高さに感謝しながら討伐を行った。
「ふぅ……やっと出たか……」
イエロービーを二十五匹ほど倒したところで、やっと三つ目の『黄色蜂蜜』が出た。
確率にして約8分の1。
レア素材は、やはり相応に手に入りにくいようだ。
だが、スライムやホーンラビットのレア素材はほぼ確実に手に入っている。
持っている魔物によってドロップ確率が違うのかは分からないが、『ゴブリンの布』や『黄色蜂蜜』は狙って手に入れるのは、それなりに骨が折れるようだ。
日がしっかり傾いてきたので、ルクシアの町に戻る。
ギルドで『黄色蜂の毒針』を証拠素材と提出する。
「今日一日でもう十匹討伐されたのですか。さすが、お早いですね」
受付嬢ラズベリーが淡々と褒めてくれる。
「こちら報酬金の1500Gです」
「ありがとう。疑問に思ったんだが、討伐依頼で証拠素材として提出する素材を不正した場合、見抜けるのか?」
「といいますと?」
「例えば、依頼を受ける前から何らかの方法で素材を集めて貯めておく。討伐依頼が掲示板に貼られた後、それを受注して貯めていた素材を提出。これで対象を討伐せずとも依頼を達成できるんじゃないか?」
「大丈夫です。素材を確認する時に『いつ』『どこで』『どのように』手に入れたのかを詠唱不要の事務魔法で確認しておりますので。レオさんが述べられたような方法や、素材を誰かから盗んだうえで提出をしたら、すぐに見抜ける仕組みになっております」
なるほど、討伐依頼を受けるより前の素材や手に入れた経緯は筒抜けというわけか。
ちゃんと依頼を受けた上で倒さないと承認されないとは。
この世界は日本みたいにセキュリティが厳しくないのではと思っていたが、案外、魔法で悪いことはしにくいのかもしれないな。
もちろん、単なる納品依頼なら、貯めている素材を放出しても問題は無いんだろうが。
「今回、換金は致しますか?」
「いや、充分報酬が手に入ったし、今日はやめておこう」
「そ、そうですか」
何か言いたげな顔をした受付嬢だったが、すぐに表情を戻す。
俺はギルドを後にして、宿に戻った。
「おや、おかえり! レオ!」
女将さんが出迎えてくれる。
「ただいま、あの、リズの具合は?」
「だいぶん、良くなってきたみたいさ。明日にはピンピンしてるだろう」
「そうですか、じゃあ……」
「おっと、今は部屋には入らない方が良いさ。リズちゃん、ぐっすり眠っているからね」
俺が階段を上ろうとすると、女将さんが言う。
「そうですか。じゃあ、夕食は外で食べてきます」
「悪いね。夕食の分は宿代から割引いておくからね」
「いえいえ、リズのこと、お願いします」
宿を出ると、太陽はもうすっかり沈み、辺りは夜だ。
この時間なら、もうギルドは閉まっている。
彼女があそこにいるはずだ。
町の西側にある酒場に向かう。
今日はテラス席ではなく、中のカウンターに座っていた。
「ラズベリー」
俺が声をかけると、さっきまで応対してくれていたクールな受付嬢がパッと振り向き、顔を赤らめる。
隣の席に座ると、ラズベリーは目を逸らしながら言う。
「き、昨日の今日で、来ていただけるとは思ってませんでした」
ラズベリーが淡々と言う。
「そんなぶっきらぼうな態度取っちゃって、素直に嬉しいって言えばどうなのよ♪」
褐色肌のお姉さんが、ラズベリーを小突く。
「お姉さん、こんばんは」
「お姉さんだなんて言わないで、私はミレーユっていうの。この酒場の女店主。キミは……レオくん、よね?」
「ああ。あの、どうして俺の名前を?」
「そりゃあ、ラズベリーに色々聞かされてるからねぇ」
ミレーユがラズベリーを見ると、顔を真っ赤にして葡萄酒を飲んでいる。
相変わらず、こちらを見てくれない。
「そうだ。ミレーユ、これで何かカクテルを作れるか?」
俺は今日手に入れた『黄色蜂蜜』を取り出す。
「そ、それは……!?」
隣にいるラズベリーの目が輝く。
やはり、好物のようだ。
依頼を受けた時も、報酬を受け取る時も妙な反応をしていたから、予想はしていたが。
「もちろん。作れるわよ」
「じゃあ、おすすめのカクテルを二杯。一杯は隣のクールビューティさんに」
「く、くーるびゅ、びゅーてぃ……」
「かしこまりました」
本人は、かなり戸惑っているが、その反応が見たかったのだ。
ミレーユはすぐにカクテルを作り、ラズベリーに差し出す。
「蜂蜜のカクテル『ハニーサックル』です。隣の席の方からよ……♪」
まさか19歳で『あちらの席からです』的なことをすることになるとは思ってもみなかった。
自分自身、キザだとは思うが、ラズベリーは間違いなく俺に好意を持ってくれている。
となれば、男としてアタックするしかないのだよ。
もちろん、ここが元の世界で非モテ童貞の俺なら、こんな勇気は出なかっただろう。
この異世界に来て、冒険や様々な出会いから自信が育った結果だ。
「はい、おませな冒険者さん。あなたの分の『ハニーサックル』よ」
一口飲んでみる。
ハチミツとレモンの甘酸っぱさとラムのコクがたまらない。
まあ、今日のリズを見て深酒しようとは思わないが。
「……美味しい」
ラズベリーも目を見開いて、感激している。
「あなた……やっぱりすごいですね」
こちらを向いて、にっこりと微笑んでくれた。
イエロービー四匹だ。
ブンブンと木の周りを飛んでいる。
近くに巣でもあるのだろうか。
だが、好都合。飛んで火にいる夏の虫だ。
俺は魔力を込めた手を団体に向けて、呪文を唱える。
「『フレイム』」
ゴオオオオォッ!
激しい炎が立ち上り、瞬く間にイエロービーを飲み込む。
炎が引くと、地面にイエロービーが散乱している。
ありがたく素材を回収していく。
回収する時に確認したが、やはり素材部分には炎の影響は無いようだ。
詠唱魔法は、素材を傷つけないようにできているのかもしれない。
最後のイエロービーから剥ぎ取りを行おうとした時、イエロービーの足にベットリとした黄色い液体がついているのが分かった。
甘い匂いだ。
黄色い液体をそっと採取用の小瓶に入れ『鑑定』を行う。
名前:黄色蜂蜜
素材ランク:C
説明:イエロービーが花から採取した蜜。希少な素材で、発見できるのは稀。スイーツや上質なカクテルなどに用いられる。
昨日リズがイエロービーを鑑定した時に『レア素材』の欄に出ていたアイテムだ。
カクテルなどに用いられるということは、ラズベリーあたりが喜ぶのではないか。
ふと彼女の顔を思い出す。
よし。貴重な素材みたいだし『黄色蜂蜜』をあと二つほど回収するか。
続いての団体はゴブリン二匹とイエロービー二匹。
リズが出会った当初に言っていた通り、森ではゴブリンが出てくるらしい。
念のため鑑定をかけてみる。
名前:ゴブリン
危険度:E
説明:全身緑色の小人の魔物。知能が高く、道具を使い、人の言葉を話す。群れで行動し、巣穴には数十匹のゴブリンがいる場合もあるため注意。
素材:『ゴブリンの爪』
レア素材:『ゴブリンの布』
なるほど、ゴブリンがたまに持っているとリズが言っていた『ゴブリンの布』はレア素材だったのか。
それをリズが知っていたのは、見かけたことがあり鑑定をしたのか、はたまた、本か噂で伝聞されたのか。
なんにせよ、今後、入用があれば狙ってみるのもいいかもしれない。
『フレイム』を唱え、難なく倒す。
『ゴブリンの布』は出なかった。
その後も、イエロービーを狙って、森の中を歩き回り魔物を倒していく。
『フレイム』があるので、戦闘はあって無いようなものだ。
自分の魔法適性の高さに感謝しながら討伐を行った。
「ふぅ……やっと出たか……」
イエロービーを二十五匹ほど倒したところで、やっと三つ目の『黄色蜂蜜』が出た。
確率にして約8分の1。
レア素材は、やはり相応に手に入りにくいようだ。
だが、スライムやホーンラビットのレア素材はほぼ確実に手に入っている。
持っている魔物によってドロップ確率が違うのかは分からないが、『ゴブリンの布』や『黄色蜂蜜』は狙って手に入れるのは、それなりに骨が折れるようだ。
日がしっかり傾いてきたので、ルクシアの町に戻る。
ギルドで『黄色蜂の毒針』を証拠素材と提出する。
「今日一日でもう十匹討伐されたのですか。さすが、お早いですね」
受付嬢ラズベリーが淡々と褒めてくれる。
「こちら報酬金の1500Gです」
「ありがとう。疑問に思ったんだが、討伐依頼で証拠素材として提出する素材を不正した場合、見抜けるのか?」
「といいますと?」
「例えば、依頼を受ける前から何らかの方法で素材を集めて貯めておく。討伐依頼が掲示板に貼られた後、それを受注して貯めていた素材を提出。これで対象を討伐せずとも依頼を達成できるんじゃないか?」
「大丈夫です。素材を確認する時に『いつ』『どこで』『どのように』手に入れたのかを詠唱不要の事務魔法で確認しておりますので。レオさんが述べられたような方法や、素材を誰かから盗んだうえで提出をしたら、すぐに見抜ける仕組みになっております」
なるほど、討伐依頼を受けるより前の素材や手に入れた経緯は筒抜けというわけか。
ちゃんと依頼を受けた上で倒さないと承認されないとは。
この世界は日本みたいにセキュリティが厳しくないのではと思っていたが、案外、魔法で悪いことはしにくいのかもしれないな。
もちろん、単なる納品依頼なら、貯めている素材を放出しても問題は無いんだろうが。
「今回、換金は致しますか?」
「いや、充分報酬が手に入ったし、今日はやめておこう」
「そ、そうですか」
何か言いたげな顔をした受付嬢だったが、すぐに表情を戻す。
俺はギルドを後にして、宿に戻った。
「おや、おかえり! レオ!」
女将さんが出迎えてくれる。
「ただいま、あの、リズの具合は?」
「だいぶん、良くなってきたみたいさ。明日にはピンピンしてるだろう」
「そうですか、じゃあ……」
「おっと、今は部屋には入らない方が良いさ。リズちゃん、ぐっすり眠っているからね」
俺が階段を上ろうとすると、女将さんが言う。
「そうですか。じゃあ、夕食は外で食べてきます」
「悪いね。夕食の分は宿代から割引いておくからね」
「いえいえ、リズのこと、お願いします」
宿を出ると、太陽はもうすっかり沈み、辺りは夜だ。
この時間なら、もうギルドは閉まっている。
彼女があそこにいるはずだ。
町の西側にある酒場に向かう。
今日はテラス席ではなく、中のカウンターに座っていた。
「ラズベリー」
俺が声をかけると、さっきまで応対してくれていたクールな受付嬢がパッと振り向き、顔を赤らめる。
隣の席に座ると、ラズベリーは目を逸らしながら言う。
「き、昨日の今日で、来ていただけるとは思ってませんでした」
ラズベリーが淡々と言う。
「そんなぶっきらぼうな態度取っちゃって、素直に嬉しいって言えばどうなのよ♪」
褐色肌のお姉さんが、ラズベリーを小突く。
「お姉さん、こんばんは」
「お姉さんだなんて言わないで、私はミレーユっていうの。この酒場の女店主。キミは……レオくん、よね?」
「ああ。あの、どうして俺の名前を?」
「そりゃあ、ラズベリーに色々聞かされてるからねぇ」
ミレーユがラズベリーを見ると、顔を真っ赤にして葡萄酒を飲んでいる。
相変わらず、こちらを見てくれない。
「そうだ。ミレーユ、これで何かカクテルを作れるか?」
俺は今日手に入れた『黄色蜂蜜』を取り出す。
「そ、それは……!?」
隣にいるラズベリーの目が輝く。
やはり、好物のようだ。
依頼を受けた時も、報酬を受け取る時も妙な反応をしていたから、予想はしていたが。
「もちろん。作れるわよ」
「じゃあ、おすすめのカクテルを二杯。一杯は隣のクールビューティさんに」
「く、くーるびゅ、びゅーてぃ……」
「かしこまりました」
本人は、かなり戸惑っているが、その反応が見たかったのだ。
ミレーユはすぐにカクテルを作り、ラズベリーに差し出す。
「蜂蜜のカクテル『ハニーサックル』です。隣の席の方からよ……♪」
まさか19歳で『あちらの席からです』的なことをすることになるとは思ってもみなかった。
自分自身、キザだとは思うが、ラズベリーは間違いなく俺に好意を持ってくれている。
となれば、男としてアタックするしかないのだよ。
もちろん、ここが元の世界で非モテ童貞の俺なら、こんな勇気は出なかっただろう。
この異世界に来て、冒険や様々な出会いから自信が育った結果だ。
「はい、おませな冒険者さん。あなたの分の『ハニーサックル』よ」
一口飲んでみる。
ハチミツとレモンの甘酸っぱさとラムのコクがたまらない。
まあ、今日のリズを見て深酒しようとは思わないが。
「……美味しい」
ラズベリーも目を見開いて、感激している。
「あなた……やっぱりすごいですね」
こちらを向いて、にっこりと微笑んでくれた。
478
あなたにおすすめの小説
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる