【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~

泰雅

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第7章:海竜の洞窟と美人漁師編

第4話:港町ポートルート

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 その日の夜、バー・ラックステラで明日から遠征するとの報告がてら、今日あったことを話す。
「へぇ、カーネル卿とスターク卿に会ったんだ」
 どこか懐かしそうな瞳でジュリアが微笑む。
「お兄さん、貴族さんとも知り合いになっちゃったんだねー♪ すっごーい♪」
 ボニーはいつも通りの反応である。
「なかなか、凄そうな人たちだったよ。ルクシアでは領主でも中級職止まりだと聞いていたけど、あの二人は何というか……俺より遥かに強い気がした」
「そりゃそうよ。ルクシアの領主様でさえ時折助言を聴きに行く『暁の賢者』カーネル卿に『剣神』スターク卿だもの。ジョブ的には上級職以上よ」
「そ、そんなにすごい人だったのか?」
 ジュリアの言葉に驚いた。
「ルクシア地方は辺境の土地でね。まだ開拓されてそんなに年数が経ってないのよ。魔物も弱くてダンジョンも少ないから王国から派遣されるのも新米領主のことが多いの。それを補助するのが、その地方に家を構える貴族たちなんだけど、ロースシュタイン家はその中でも筆頭なわけ」
「なるほどな……ある意味、領主よりすごい人ってことか」
「そういうこと。まあ、政治や領地の主権などの実権は領主様が持ってるけどね。領主様は謂わば、その地方の貴族のまとめ役ってところかな」
 なるほど、地球とは少し貴族の形が違う気がするな。
 領主=貴族ではなくて、領主と貴族が別物として扱われているわけだ。
「ね、ね♪ それより、明日から『海竜の洞窟』に行くんだよね♪」
「そうだな。『灼炎の祠』もなんとか踏破できたし、早く一流になりたいしな」
「そっか、そっか♪ 頑張るんだよぉ♪ ボニーさんを手に入れるために♪」
 ボニーが上機嫌で頭をヨシヨシと撫でてくる。
「……はぁ。まどろっこしい条件なんか付けずに、もう彼女になってしまえばいいじゃないか。坊やのこと、もうすっかり気に入ってるみたいだし」
「な、ななな、何を言うのです、ジュリアさん!? そんなわけあるわけないのでしょうが!! 一流じゃない冒険者になびくような……そんな……ぼ、ボニーさんはそんなに安くないのです!!」
 ジュリアの言葉にボニーが慌てながら反論する。
 ジュリアさんは「……その態度がすでに落ちてる女の反応なのよ」とボソッと呟いた。
 俺はそれを苦笑しながら見つめて、決意を新たにした。

 翌日——。
「みんな、よく眠れたか? 今日から遠征だが、体調は大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ♪」
「ん……シレイドも問題ない」
「ああ、すこぶる好調だ」
「問題ありませんわ」
「早く戦いたくてウズウズしてるよ」
 昨日、ヴィヴィに貰った100万Gとカーネル卿から貰った賠償金500万Gはみんなで分けた。
 セーラのために追加された200万Gは彼女にあげようとしたが、平等に分けて欲しいと言われたので、500万Gきっちり4人で分けた。(シレイドとロウナは俺の奴隷ということで辞退した)
 結果、俺の現在の所持金は約300万Gとなる。
 うむ、ロウナを買った分を順調に取り戻しつつある。

「よし、それじゃあ港町ポートルートに向かうぞ!」
「「「「「おー!!」」」」」
 俺の号令に五人は元気よく答える。
「はい、それじゃあ、皆さん。出発しますよー」
 移動手段は馬車、運転はエルゼリアに来るときにお世話になったドントルさんに頼んだ。
 ドントルさんの号令と共に、俺たちはポートルートに出発した。
 一日かけて歩いていくという手段もあったのだが、馬車だと半日で済むというので思い切ってレンタルしたのだった。
 そこそこお値段もしたが、皆で出し合えば今の自分たちにとってはどうということは無かった。

 今回は、俺たちの個人利用なので護衛用の馬車がいない。
 途中、道を塞ぐ魔物がいれば対処をお願いすると言われたが、幸い道中は平穏そのもので、魔物らしい魔物は出現しなかった。
 途中、ファットシープというもこもこした巨大な羊の魔物が道を塞いでいたりはしたが、迂回すれば簡単に突破できた。
 ファットシープは美味しいから倒そうとシレイドが目を輝かせていたが、敵意が無い相手を不用意に倒すのははばかられるので止めた。
 シレイドはショックを受けてしゅんとなっていたが。
 ポートルートに着いたら、ファットシープ料理が無いか探してみるか。

「皆さん、そろそろポートルートですよー」
 馬車に揺られて数時間、ドントルが御者席から呼びかけてくれる。
「本当に!?」
「いよいよか! 初めての海!」
 リズとキアラがキャビンの窓を開けて顔を出す。
「おぉー……なんか、不思議な匂い……!」
 開けた窓から潮の香りが香ってきて、シレイドが興奮している。
 俺も窓から外を見ると、眼前に大きな港町と海が見える。
「「「海だー!!」」」
 俺、リズ、キアラが叫ぶ。
「まあまあ、皆さんあんなに喜んで。可愛いですわね」
「ふふ、あとでいくらでも見れるのになー」
 セーラとロウナがそんな俺たちを微笑まし気に眺めている。
「ご主人様ー、シレイドも見るー」
 窓から顔を出す俺にシレイドが覆いかぶさってくる。
 大きい胸が背中に押し付けられて気持ちいい。
「ほれ、これで見えるだろう」
 俺はそんな彼女を抱きかかえて、窓から顔を出させてやる。
「おおー、青いー!」
 どこかの宇宙飛行士みたいなことを言うなぁ。

 そうして、はしゃぎまくっている内に、港町ポートルートに到着する。
「さてと、何から始めるか……」
「決まってるじゃない! 観光よー!」
「リズ! 待て! 私も行くぞ!」
「シレイドもー!」
 テンションが上がりまくっている三人。
 これは冒険どころじゃないな。
「分かった。今日は一日、自由行動にしよう。三人とも目いっぱい遊んで来い。日が暮れたらここに集合な」
「「「はーい!」」」
 俺の言葉にみんな喜んで港町に消えていった。
 シレイドにはもちろん、お小遣いを渡してある。
「レオさん、馬車はどうしましょうか? 帰りも必要ですか?」
「いや、帰りは大丈夫だ。ありがとう」
 ドントルの問いかけに俺は答える。
 一度来れば、ワープで容易に帰れるからな。
「分かりました。それでは私は町で移動する冒険者か商人でも募ってエルゼリアに帰りますね。また、御贔屓にしてください」
 ドントルは笑顔でぺこりと頭を下げて、去っていった。
「さてと、宿を取らなきゃな」
「それなら、私とロウナさんで取ってきますよ。レオ様はリーダーなんですから、雑用は私たちに任せて、町を散策してきてください」
「いい所、見つけてくるからよ! ご主人様も羽を伸ばしてきな!」
「本当にいいのか? なんか、悪いな」
「いえいえ、お気になさらず」
 セーラとロウナに促されて、町に送り出される。
 こうして、俺は一人で港町ポートルートを散策することにしたのだった。
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