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第7章:海竜の洞窟と美人漁師編
第22話:異世界人の強さ
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海竜の洞窟での戦いから一週間後——。
「ふぃー、今日も潮風が心地いいな」
ポートルートでの生活も、だいぶ慣れてきた。
と言っても、あと一週間もすればエルゼリアに戻り冒険者稼業に戻るつもりだが。
この二週間は、リズたちに全員自由行動と通達してある。
もちろん、メンバーとデートしたり食事することもあるが、せっかくの海沿いの町での休息。
たまには、彼女たちにも自由な時間を過ごしてほしかった。
24時間365日ずっと一緒にいたら流石に、息が詰まってしまう。
もちろん、熱々のカップルとかなら気にならないんだろうが、この世界では多人数彼女制だ。
一人に全力を注ぎこむならまだしも、何人もの彼女に同じことをしていたら俺自身も疲れてしまうからな。
海沿いの町をのんびり散歩しながら、ブランチでも食べようかと出店で食べ物を探っていた。
「おい、聞いたか。海竜の洞窟には海の魔女スキュラがいたんだそうだ」
「ああ。なんでも、村人だけを狙って食べてたとか。恐ろしいな」
「でも、冒険者様が倒してくれたんだそうだ。漁師の連中が話してたぜ」
「この町で冒険者と言えば……町一番の宿に泊まってるパーティか?」
「べっぴんな姉ちゃんたちを侍らしている男剣士のパーティだろう? 実力もあるとは……かー、羨ましいねぇ」
……俺たちのことだよなぁ、絶対。
どうやらタニス周りから噂がどんどん広がっているらしい。
顔がまだ割れ切ってないので、声をかけられることは少ないが。
それでも、気づいている人にはお礼を言われたり、サービスされたりする。
まあ、悪い噂が流れているわけじゃないし、全然構わないが。
そうこうしている内に漁港に着いた。
朝の水揚げは終わっているらしく、皆、出店を構えて今日の成果である魚を売っている。
「安いよ安いよー!」
「おおっ!? 兄さん、例の冒険者だろう!? これ持って行ってくれ!!」
「ええっ!? あんたが例の!? こうしちゃいられないねぇ! この貝、持っていきな! 煮ても焼いても美味いよ!」
あっという間に、漁師のおじさんとおばさんに囲まれて、ありがたいお礼の差し入れで荷物が一杯になる。
「ちょ、ちょっと……レオが困ってんでしょ!」
止まないお礼祭りの漁師たちと俺の間に割って入ってくれたのはタニスだった。
「おっ!? タニス!? なんだぁ? いきなり」
「冒険者様を名前で呼んでるなんて、ずいぶんと仲良くなったのねぇ」
「か、からかわないでよ!」
漁師仲間に遊ばれて、顔を赤くして抗議するタニス。
「今日はどうしたの? レオ?」
「いや、起きるのが遅くなったからな。腹も減ったし、散歩がてらブランチを食べられるところを探していたんだ」
「へ、へぇ……そ、そうなんだ……」
俺の言葉に急に目を泳がせ、もじもじし出すタニス。
漁師のおばちゃんが肘でタニスを突いている。
「ほら……言っちゃいな」と小声でタニスに囁いている。
おじさんたちはにやにやと俺とタニスを交互に見る。
ははは……なんか、公開告白されている中学生の気分だな。
「あ、あの! レオ! もし、その……もし、よかったらなんだけど……あたしがブランチ作ってあげようか……?」
「え? いいのか? それは、すごく助かるけど」
「う、うん! いいの、いいの! 店も今日は早めに閉めようとしてたし。その……ルルもあんたたちのこと気に入ったみたいで会いたい会いたいって、うるさくってさ」
「ははは、そうか。じゃあ、お邪魔させてもらうよ」
俺がそう言った瞬間、漁港が揺れるくらいの歓声が響いた。
「え? え?」
呆気に取られていると、漁師のおじさんが肩を組んでくる。
「聴いてくれよ! タニスの奴ったら、洞窟から帰ってきてからあんたの話ばっかりしてたんだ! やれ、戦う姿がカッコイイだの、命がけでルルを助けてくれただの、らしくねえ溜息なんてつきながらよ——おふぅ!?」
タニス渾身の右ストレートがおじさんの腹に直撃する。
「い、行くよ! レオ!」
俺はタニスに手を引かれ、海のそばにあるタニスの家に向かう。
漁師たちはそんな俺たちの姿を微笑まし気に見つめながら、最後までガヤガヤと囃し立てるのだった。
「あ! おにいちゃーん!」
海のそばに建てられた古い木の家に入ると、ルルが俺に気づいて飛びついてくる。
「やあ、ルル。元気になったか?」
「うん! ルル、すっごい元気だよ!」
海竜の洞窟での怪我の具合が心配だったが、問題なさそうだ。
「待ってて。今、料理作っちゃうから。レオはブランチ、ルルは、ちょっと早めのランチかな」
タニスが魚を捌いて、手際良く下処理をして鍋に入れていく。
余談だが、この世界では刺身という文化が浸透していないようで、魚といえば火を通した料理だ。
家の中を見ると、魚拓や漁に使うであろう道具がそこかしこに置かれている。
うーむ、まさに漁師の家って感じで風情がある。
ふと、ルルを見ると棚の上に掛けられた錆びたネックレスに祈りをささげている。
「あれは?」
「ん? ああ……元・旦那のネックレス……かな」
俺の言葉にタニスが苦笑する。
「あんたたちが戦ってくれている時にね、たまたま拾ったんだ。一目見て、気づいたよ。あたしが旦那にあげたネックレスだって。あたしと旦那、ルルの名前が彫ってあるからね……それで、ようやく解ったのさ。ああ……旦那は、ここで亡くなったんだって」
タニスは困ったような笑みを浮かべながら、淡々と続ける。
「ルルもネックレスを見て、ようやく理解したみたいでね……パパは星になったって。あたしも、あれを見つけて、最後の最後、わずかに踏ん切りがつかなかったところがストンと楽になってね」
「……そうか」
タニスの言葉に、俺は言葉少なに答える。
「そういう意味でも、あんたたちに感謝してるんだよ。ようやく、旦那をちゃんと弔えるって」
「礼には及ばないさ。俺たちが少しでも二人の歩みの役に立てたのならよかったよ」
そう。結局、旦那さんはもう帰ってこない。
地球だろうが異世界だろうが死んだら終わりだ。
残された者は否が応でもその事実を飲みこまなければならない。
消化しきるのが一年先か十年先か……一生かかってもその事実を受け止めきれないかもしれない。
親しい者の死とは、そういうものだ。
「ふふ……なんで、あたしたちよりあんたの方が悲しそうな顔をしてるのさ」
魚をグツグツ煮込んでいたタニスが、俺の様子に気づいて顔をずいっと近づけてくる。
「……いや、人の死はどうも慣れなくてな」
「そうかい……あんたは優しいんだね」
タニスはそう言って、俺の頬を人差し指でツンとつついて再び調理に戻る。
異世界の住人は強い。
危険や死というものが間近にあるからか、立ち直るのも、歩き出すのも。
もちろん傷ついていないわけではない。
傷つきながらでも歩みださないと、今度は自分がその流れに飲み込まれてしまうからだ。
ぬくぬくとした地球育ちの俺にとっては、その姿は何とも眩しすぎる。
「……俺も、もっと強くならないとな」
タニスやルルの姿を見て、静かにそう思うのだった。
「ふぃー、今日も潮風が心地いいな」
ポートルートでの生活も、だいぶ慣れてきた。
と言っても、あと一週間もすればエルゼリアに戻り冒険者稼業に戻るつもりだが。
この二週間は、リズたちに全員自由行動と通達してある。
もちろん、メンバーとデートしたり食事することもあるが、せっかくの海沿いの町での休息。
たまには、彼女たちにも自由な時間を過ごしてほしかった。
24時間365日ずっと一緒にいたら流石に、息が詰まってしまう。
もちろん、熱々のカップルとかなら気にならないんだろうが、この世界では多人数彼女制だ。
一人に全力を注ぎこむならまだしも、何人もの彼女に同じことをしていたら俺自身も疲れてしまうからな。
海沿いの町をのんびり散歩しながら、ブランチでも食べようかと出店で食べ物を探っていた。
「おい、聞いたか。海竜の洞窟には海の魔女スキュラがいたんだそうだ」
「ああ。なんでも、村人だけを狙って食べてたとか。恐ろしいな」
「でも、冒険者様が倒してくれたんだそうだ。漁師の連中が話してたぜ」
「この町で冒険者と言えば……町一番の宿に泊まってるパーティか?」
「べっぴんな姉ちゃんたちを侍らしている男剣士のパーティだろう? 実力もあるとは……かー、羨ましいねぇ」
……俺たちのことだよなぁ、絶対。
どうやらタニス周りから噂がどんどん広がっているらしい。
顔がまだ割れ切ってないので、声をかけられることは少ないが。
それでも、気づいている人にはお礼を言われたり、サービスされたりする。
まあ、悪い噂が流れているわけじゃないし、全然構わないが。
そうこうしている内に漁港に着いた。
朝の水揚げは終わっているらしく、皆、出店を構えて今日の成果である魚を売っている。
「安いよ安いよー!」
「おおっ!? 兄さん、例の冒険者だろう!? これ持って行ってくれ!!」
「ええっ!? あんたが例の!? こうしちゃいられないねぇ! この貝、持っていきな! 煮ても焼いても美味いよ!」
あっという間に、漁師のおじさんとおばさんに囲まれて、ありがたいお礼の差し入れで荷物が一杯になる。
「ちょ、ちょっと……レオが困ってんでしょ!」
止まないお礼祭りの漁師たちと俺の間に割って入ってくれたのはタニスだった。
「おっ!? タニス!? なんだぁ? いきなり」
「冒険者様を名前で呼んでるなんて、ずいぶんと仲良くなったのねぇ」
「か、からかわないでよ!」
漁師仲間に遊ばれて、顔を赤くして抗議するタニス。
「今日はどうしたの? レオ?」
「いや、起きるのが遅くなったからな。腹も減ったし、散歩がてらブランチを食べられるところを探していたんだ」
「へ、へぇ……そ、そうなんだ……」
俺の言葉に急に目を泳がせ、もじもじし出すタニス。
漁師のおばちゃんが肘でタニスを突いている。
「ほら……言っちゃいな」と小声でタニスに囁いている。
おじさんたちはにやにやと俺とタニスを交互に見る。
ははは……なんか、公開告白されている中学生の気分だな。
「あ、あの! レオ! もし、その……もし、よかったらなんだけど……あたしがブランチ作ってあげようか……?」
「え? いいのか? それは、すごく助かるけど」
「う、うん! いいの、いいの! 店も今日は早めに閉めようとしてたし。その……ルルもあんたたちのこと気に入ったみたいで会いたい会いたいって、うるさくってさ」
「ははは、そうか。じゃあ、お邪魔させてもらうよ」
俺がそう言った瞬間、漁港が揺れるくらいの歓声が響いた。
「え? え?」
呆気に取られていると、漁師のおじさんが肩を組んでくる。
「聴いてくれよ! タニスの奴ったら、洞窟から帰ってきてからあんたの話ばっかりしてたんだ! やれ、戦う姿がカッコイイだの、命がけでルルを助けてくれただの、らしくねえ溜息なんてつきながらよ——おふぅ!?」
タニス渾身の右ストレートがおじさんの腹に直撃する。
「い、行くよ! レオ!」
俺はタニスに手を引かれ、海のそばにあるタニスの家に向かう。
漁師たちはそんな俺たちの姿を微笑まし気に見つめながら、最後までガヤガヤと囃し立てるのだった。
「あ! おにいちゃーん!」
海のそばに建てられた古い木の家に入ると、ルルが俺に気づいて飛びついてくる。
「やあ、ルル。元気になったか?」
「うん! ルル、すっごい元気だよ!」
海竜の洞窟での怪我の具合が心配だったが、問題なさそうだ。
「待ってて。今、料理作っちゃうから。レオはブランチ、ルルは、ちょっと早めのランチかな」
タニスが魚を捌いて、手際良く下処理をして鍋に入れていく。
余談だが、この世界では刺身という文化が浸透していないようで、魚といえば火を通した料理だ。
家の中を見ると、魚拓や漁に使うであろう道具がそこかしこに置かれている。
うーむ、まさに漁師の家って感じで風情がある。
ふと、ルルを見ると棚の上に掛けられた錆びたネックレスに祈りをささげている。
「あれは?」
「ん? ああ……元・旦那のネックレス……かな」
俺の言葉にタニスが苦笑する。
「あんたたちが戦ってくれている時にね、たまたま拾ったんだ。一目見て、気づいたよ。あたしが旦那にあげたネックレスだって。あたしと旦那、ルルの名前が彫ってあるからね……それで、ようやく解ったのさ。ああ……旦那は、ここで亡くなったんだって」
タニスは困ったような笑みを浮かべながら、淡々と続ける。
「ルルもネックレスを見て、ようやく理解したみたいでね……パパは星になったって。あたしも、あれを見つけて、最後の最後、わずかに踏ん切りがつかなかったところがストンと楽になってね」
「……そうか」
タニスの言葉に、俺は言葉少なに答える。
「そういう意味でも、あんたたちに感謝してるんだよ。ようやく、旦那をちゃんと弔えるって」
「礼には及ばないさ。俺たちが少しでも二人の歩みの役に立てたのならよかったよ」
そう。結局、旦那さんはもう帰ってこない。
地球だろうが異世界だろうが死んだら終わりだ。
残された者は否が応でもその事実を飲みこまなければならない。
消化しきるのが一年先か十年先か……一生かかってもその事実を受け止めきれないかもしれない。
親しい者の死とは、そういうものだ。
「ふふ……なんで、あたしたちよりあんたの方が悲しそうな顔をしてるのさ」
魚をグツグツ煮込んでいたタニスが、俺の様子に気づいて顔をずいっと近づけてくる。
「……いや、人の死はどうも慣れなくてな」
「そうかい……あんたは優しいんだね」
タニスはそう言って、俺の頬を人差し指でツンとつついて再び調理に戻る。
異世界の住人は強い。
危険や死というものが間近にあるからか、立ち直るのも、歩き出すのも。
もちろん傷ついていないわけではない。
傷つきながらでも歩みださないと、今度は自分がその流れに飲み込まれてしまうからだ。
ぬくぬくとした地球育ちの俺にとっては、その姿は何とも眩しすぎる。
「……俺も、もっと強くならないとな」
タニスやルルの姿を見て、静かにそう思うのだった。
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