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第八章【旅の果て】
第百四十四話 初夜
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いらないと言っても、エリオネルはいつも丁寧に解してくれる。
「エリオネル?今日は俺が乗る」
「本当?嬉しい」
俺が上に乗るのは珍しい。指だけでも気持ちよくなってしまって、息も絶え絶えになるから。
今日はセーブしてくれたのか、いくらかマシだった。
下着をつけたまま、エリオネルの上に乗る。
「はあ、すごくエロい」
エリオネルが恍惚とした表情を浮かべた。その表情に背中がゾクゾクする。
彼の視線が気持ちいい。くっきりした二重の目、通った鼻梁、薄すぎず厚すぎない形の良い唇。完璧すぎる顔に見惚れた。
「マリヤ?」
「あ、見惚れてた」
剛直を持って、ゆっくりと自分の入り口に充てる。液体でとろとろになっていて、くちゅ、と音が鳴った。
大きな亀頭が窄まりを押し広げる。
「んんっ、おっきい」
「頭溶けそう」
ずぷんっと先の大きな部分が中に挿入って、自分の体重で少しずつ中に楔が押し入ってきた。
「はっ、はあ、エリオネルおっきすぎ」
「マリヤ、余計デカくなっちゃうから」
「むりっ」
「顔とろっとろだよ?」
「あん、だって、だいすきなんだもん」
「はー、はー、ちょっと待って暴発する」
エリオネルがいっぱいいっぱいな様子で目を閉じている。その額には、血管の筋が浮かんでいた。
「エリオネル?こっち見て?」
「マリヤ?」
そっと目を開けたエリオネルに微笑むと、彼は顔を赤くする。それが可愛くて、久しぶりに獰猛な気持ちになった。
「エリオネル、かーわい」
足に力を入れて、体を持ち上げる。たんたんとリズムを刻むと、快感が押し寄せてきた。
「ん、んっ、あっ」
「血が煮えたぎってる」
「きもちい?」
「すごく気持ちいい。てか、上手すぎない?」
その言葉がなんだかすごく嬉しい。感じているエリオネルの表情もすごくキュンキュンきた。
「エロすぎて、死にそう」
「ん、あっ、はん」
がんばって腰を動かしていると、エリオネルの顔が何かを我慢するような表情に変わる。
その時、腰を掴まれて、下から突き上げられた。
「ああっ!ん……、はん」
「もう、我慢できない」
どさっと後ろ向きに倒されて、腰を浮かすように掴まれる。そのまま激しい抽挿が始まって、奥をごちゅごちゅと擦られた。
「あっ!や、ああんっ」
あまりの激しさに、意識が飛びそうになる。
「こんな!エッチなの、着て!」
怒っているのかと思うほど激しいエリオネルに少しだけ恐怖を感じた。胸当ての上から、ぎゅっと乳首を強く摘まれる。その衝撃で、紐パンからはみ出してしまっているペニスからピュピュッと精液が飛んだ。
「私の理性ぶっ壊したの、マリヤだからね?」
「へ?」
そこからは、激しすぎてあまり記憶がない。何回も求められたことと、初めて体に精液をかけられてどろどろになったことだけ覚えている。
起きたら、真っ暗だった。
どうやら寝過ごしたようだ。昨晩あんなにどろどろになったのに、俺はきちんとパジャマを着て寝ていた。
過ごしやすい服に着替えて、部屋を出るとビオルナさんが部屋の前に立っていた。
「おはよう、ビオルナさん」
「おはよう、マリヤ」
本当は敬語を使ってもらわなきゃいけないんだけど、二人の時は外してもらってる。最近は、ビオルナさんに恋人もできて、幸せそうにしていた。
「エリオネルは自室?」
「そうだと思う」
「わかった。行こう」
ビオルナさんは俺の護衛なので、基本的には部屋の外で待機している。二人で話しながらエリオネルの元へ向かった。
エリオネルの部屋の前にライナーさんが居るのが見える。
「お疲れさま、ライナーさん」
「ありがとうございます。王太子妃様」
そうだ。俺、昨日王太子妃になったんだった。
「マリヤ?」
部屋の中からエリオネルが出てくる。すっと、腰に手を回されて、部屋の中にエスコートされた。
「体大丈夫?」
「うん」
エリオネルは休憩をするのか、俺を連れてバルコニーに出る。
「エリオネル?今日は俺が乗る」
「本当?嬉しい」
俺が上に乗るのは珍しい。指だけでも気持ちよくなってしまって、息も絶え絶えになるから。
今日はセーブしてくれたのか、いくらかマシだった。
下着をつけたまま、エリオネルの上に乗る。
「はあ、すごくエロい」
エリオネルが恍惚とした表情を浮かべた。その表情に背中がゾクゾクする。
彼の視線が気持ちいい。くっきりした二重の目、通った鼻梁、薄すぎず厚すぎない形の良い唇。完璧すぎる顔に見惚れた。
「マリヤ?」
「あ、見惚れてた」
剛直を持って、ゆっくりと自分の入り口に充てる。液体でとろとろになっていて、くちゅ、と音が鳴った。
大きな亀頭が窄まりを押し広げる。
「んんっ、おっきい」
「頭溶けそう」
ずぷんっと先の大きな部分が中に挿入って、自分の体重で少しずつ中に楔が押し入ってきた。
「はっ、はあ、エリオネルおっきすぎ」
「マリヤ、余計デカくなっちゃうから」
「むりっ」
「顔とろっとろだよ?」
「あん、だって、だいすきなんだもん」
「はー、はー、ちょっと待って暴発する」
エリオネルがいっぱいいっぱいな様子で目を閉じている。その額には、血管の筋が浮かんでいた。
「エリオネル?こっち見て?」
「マリヤ?」
そっと目を開けたエリオネルに微笑むと、彼は顔を赤くする。それが可愛くて、久しぶりに獰猛な気持ちになった。
「エリオネル、かーわい」
足に力を入れて、体を持ち上げる。たんたんとリズムを刻むと、快感が押し寄せてきた。
「ん、んっ、あっ」
「血が煮えたぎってる」
「きもちい?」
「すごく気持ちいい。てか、上手すぎない?」
その言葉がなんだかすごく嬉しい。感じているエリオネルの表情もすごくキュンキュンきた。
「エロすぎて、死にそう」
「ん、あっ、はん」
がんばって腰を動かしていると、エリオネルの顔が何かを我慢するような表情に変わる。
その時、腰を掴まれて、下から突き上げられた。
「ああっ!ん……、はん」
「もう、我慢できない」
どさっと後ろ向きに倒されて、腰を浮かすように掴まれる。そのまま激しい抽挿が始まって、奥をごちゅごちゅと擦られた。
「あっ!や、ああんっ」
あまりの激しさに、意識が飛びそうになる。
「こんな!エッチなの、着て!」
怒っているのかと思うほど激しいエリオネルに少しだけ恐怖を感じた。胸当ての上から、ぎゅっと乳首を強く摘まれる。その衝撃で、紐パンからはみ出してしまっているペニスからピュピュッと精液が飛んだ。
「私の理性ぶっ壊したの、マリヤだからね?」
「へ?」
そこからは、激しすぎてあまり記憶がない。何回も求められたことと、初めて体に精液をかけられてどろどろになったことだけ覚えている。
起きたら、真っ暗だった。
どうやら寝過ごしたようだ。昨晩あんなにどろどろになったのに、俺はきちんとパジャマを着て寝ていた。
過ごしやすい服に着替えて、部屋を出るとビオルナさんが部屋の前に立っていた。
「おはよう、ビオルナさん」
「おはよう、マリヤ」
本当は敬語を使ってもらわなきゃいけないんだけど、二人の時は外してもらってる。最近は、ビオルナさんに恋人もできて、幸せそうにしていた。
「エリオネルは自室?」
「そうだと思う」
「わかった。行こう」
ビオルナさんは俺の護衛なので、基本的には部屋の外で待機している。二人で話しながらエリオネルの元へ向かった。
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そうだ。俺、昨日王太子妃になったんだった。
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「うん」
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