19 / 143
第一章 ○○世界における魔王国建国の経緯(いきさつ)
第8話 強襲
しおりを挟む
ズゴオオオォン!!!
爆音と衝撃が体を飲み込み、私はみっともなく地面を転がる。
体中に激しい痛みを感じる。どうやら全身に打撲と切り傷を負ったみたいだ。
「うぅ……」
「いやいやー、今のを食らって生きてるなんて流石だよ舞衣ちゃん!今の術は土行の中でも最高の威力を誇る秘技中の秘技!それを初見で防いで見せるなんてやはり僕の目に狂いは無かった!」
なにやら過大評価されてるが、正直今のを凌げたのは運によるところが大きい。
逆アーチ形の堅木を複数召喚する術『木行・ 木叢返し』。
この技の強度はそれほど高くないのだが、強力な魔法を使うに値する魔力を練る余裕が無かった為にこの技を使った。
結果として奴の技と相性が良かったのか、光線は木の反れた部分に沿うようにして動き、その大部分を受け流すことに成功した。
もしただ正面から防ぐ術だったなら、私は術もろともこの世から消し飛んでいただろう。
「そうだ、種明かしをしないとね」
奴がパチン、と指を鳴らすと金糸雀を飲み込んだ土が崩れる。
「なに……!?」
そこにいたのはパンパンに膨れ上がり飛べなくなった金糸雀だった。
「この技は威力こそないけど、土のエネルギーをたくさん練り込んでるんだ。その中に入った金属性の魔法はそのエネルギーを過剰に取り込み、機動性を失うというワケさ」
なるほど、こいつの考えそうな効率的でいやらしいやり方だ。
しかし、最も不可解な点は別にある。
「なぜ貴様が九星の技を……?」
「ふふふ、気になるよねー?」
九星とは陰陽師に伝わる重要な九つの星の名前で、先ほど奴が口にした『五黄』はその星の一つだ。
星の名前を用いる魔法は神の名を用いるのと同じく、使用する『資格』を持っていないとまともに使えないはずだ。
こいつがなぜその名を冠した魔法を使える?
「僕は謹慎処分を受けていた時、それはそれは深く反省したんだ。もう二度と卑劣な真似はしないって天に誓ったんだよ。そしたらさ! 目覚めたんだよ贈呈物が! 興奮したね。直前にした下らない反省なんて忘れるくらいにさ!」
「……そういえば天上院家が力を持つようになったのは、強力な贈呈物を持った者が極稀に生まれるようになってからだったわね」
「そう! その名も『九星の加護』! この力がある限り僕は無敵だ!!」
「だけど」と、奴はそう前置き濁った眼で私を見つめる。
「僕は君も知っての通り魔法感覚が2つしかない。だけどもし君の『五行相克』と僕の『九星の加護』が合わさった子が産まれたら凄いと思わないか? 世界すら手中に収められるかもしれない!!」
目を見開き狂ったように奴は笑う。
もう奴は手遅れだ。完全に力に取り憑かれてしまっている。
ならば。
「せめて同僚の手で葬ってやるよ……!!」
「やーってみな!!」
私は全身に魔力を漲らせる。
出し惜しみなんかしてられない。
「全力で行く!!五行纏身!!」
五行全ての力を身に纏い、身体能力と魔力共に極限まで上昇させる秘技だ。
当然魔力の消費は激しいが、私の傷の深さを考えると長期戦は避けなければならない。
「いいねー、肌がピリつく魔力。ますます君が欲しくなったよ」
「ほざけ!」
私は今までとは比べ物にならない速さで駆けだす。
防御に回す魔力を捨て、右手に残りの全魔力を凝縮する。
この一撃に、勝負をかける。
「僕も本気を出すよ!!火行奥義・九紫星拳!!」
凄まじい火の魔力が奴の右腕に集まり拳の形になる。
どうやら奴も一撃に賭けるようだ、気にくわない奴だが陰陽師としての矜持くらいはあるようだ。
「ハアアァァーーッ!!」
全集中力を奴に向ける。
余計な情報を排除し、まるでこの世界に奴と私しかいない錯覚に陥る。
感じるのは目の前の憎き相手の動きと身体を脈動する魔力のみ。
奴がどんなアクションを起こそうが対応できるだろう。
と、思っていた。
しかし、
「やれ」と奴の唇が動く。
私は失念していたのだ。
奴の本質を。卑劣さを。
「やっと出番か」
「待ちくたびれましたよ」
奴の合図と共に私のすぐ後ろの地面から男が2人湧き出てくる。
嵌められた。
奴は正々堂々戦うつもりなどハナから無かったんだ。
「クソが!!」
「氷球撃!」
「岩塊撃!」
「九紫星拳!」
囲むように三方向から同時に魔法を放たれる。
防御を捨てている状態でこんなものをくらえばひとたまりもない!
「五行防壁!!」
咄嗟に右手に溜めていた魔力を防壁に変換する。
しかし不意打ちしてきた二人からの攻撃は防げても、星の力を得た奴の拳は2人の攻撃で消耗した私の防壁をいとも容易く砕き、その衝撃でまたも私は吹き飛ばされる。
「今度こそチェックメイトかなー、ご苦労さん。藤、松」
「全くですよ、ボス。おかげで土まみれですわ」
「あの女、なかなかイイっすね。俺たちにも回して下さいよ」
隠れてた男二人は藤と松という名前らしい。
粗暴で乱暴で頭の悪そうな奴らだ、簡単に天上院に丸め込まれたのだろう。
まさかこんな奴らに出し抜かれるとは。
屈辱。
悔やんでも悔やみきれない。
情け無さ、無力感、死んだ仲間に対する罪悪感で私の心はズタズタに痛み、冷え切っていく。
なぜ馬鹿正直に挑んでしまったのか。
私の仲間があいつにそう簡単に負けるはずがない。
となれば仲間がいる事など容易に想像できるはずなのに。
絶体絶命だというのに不意に思い返してしまうのは『あいつ』の事だ。
偉そうに色々教えたくせにこのザマだ。実に情けない。
ふふっ、先生失格だな。
それより、あいつはちゃんと逃げてくれただろうか。
死ぬことは怖くないが、それだけが心残りだ。
名前も分からないアイツ。
自分も大変だというのに私が暗い顔をするとすぐに心配そうな顔をするアイツ。
すぐ弱音を吐くクセに頑張り屋な不思議なヤツ。
アイツとの旅は悪くなかった。
隠してはいたが私は東京でたくさんの仲間を失い、精神的にかなり限界が来ていた。
アイツとの旅はその傷を忘れさせてくれた。
私は救われていたんだ、あいつの素直で明るい性格に。
「まだ意識があるな、松」
「はい、凍結する風!」
全てを失った世界で唯一得られたもの。
だから、
「生きてくれ……」
「はい。もちろん2人で、ですよね」
「!?」
「魔法防壁!!」
氷の風と私を遮るようにして青い透明な壁が現れる。
下級魔法だがよく練りこまれている。こんな丁寧な魔法を作る知り合いは1人しかいない。
そう、アイツだ。
「なんで……!? 勝ち目があると思ってるのか?」
私の悲痛な問いかけにあいつは毅然とした口調で答える。
「俺にはもうあんたしかいないんですよ!」
「!?」
彼の叫びに私は気づかされる。
そう……こいつも私と同じ。
お互い大切なものを失い、それをお互いで埋めあっていた。
「勝手にいなくなるなんて俺が許さない!後は俺に任せてください!」
あいつは足を震わせながら啖呵を切る。
当然だ。今まで命を懸けた戦いなど経験したことなど無いのだから。
私はこいつの事を信用している、だけど後のことを任せられるかどうかは別の話だ。
こいつはまだ上手く魔法を使えないし、すぐヘタレるし、人の心配ばかりするし……
だけど、
そんなこいつだからこそ任せられる。そうも思った。
「すまない……お前に全てを託していいか?」
あいつは、私のお願いに待ってましたとばかりに笑みを浮かべ、力強く答える。
「当たり前だ!!!」
胸の高鳴りと共に、私の心はいつのまにか暖かいもので満たされていたんだ。
爆音と衝撃が体を飲み込み、私はみっともなく地面を転がる。
体中に激しい痛みを感じる。どうやら全身に打撲と切り傷を負ったみたいだ。
「うぅ……」
「いやいやー、今のを食らって生きてるなんて流石だよ舞衣ちゃん!今の術は土行の中でも最高の威力を誇る秘技中の秘技!それを初見で防いで見せるなんてやはり僕の目に狂いは無かった!」
なにやら過大評価されてるが、正直今のを凌げたのは運によるところが大きい。
逆アーチ形の堅木を複数召喚する術『木行・ 木叢返し』。
この技の強度はそれほど高くないのだが、強力な魔法を使うに値する魔力を練る余裕が無かった為にこの技を使った。
結果として奴の技と相性が良かったのか、光線は木の反れた部分に沿うようにして動き、その大部分を受け流すことに成功した。
もしただ正面から防ぐ術だったなら、私は術もろともこの世から消し飛んでいただろう。
「そうだ、種明かしをしないとね」
奴がパチン、と指を鳴らすと金糸雀を飲み込んだ土が崩れる。
「なに……!?」
そこにいたのはパンパンに膨れ上がり飛べなくなった金糸雀だった。
「この技は威力こそないけど、土のエネルギーをたくさん練り込んでるんだ。その中に入った金属性の魔法はそのエネルギーを過剰に取り込み、機動性を失うというワケさ」
なるほど、こいつの考えそうな効率的でいやらしいやり方だ。
しかし、最も不可解な点は別にある。
「なぜ貴様が九星の技を……?」
「ふふふ、気になるよねー?」
九星とは陰陽師に伝わる重要な九つの星の名前で、先ほど奴が口にした『五黄』はその星の一つだ。
星の名前を用いる魔法は神の名を用いるのと同じく、使用する『資格』を持っていないとまともに使えないはずだ。
こいつがなぜその名を冠した魔法を使える?
「僕は謹慎処分を受けていた時、それはそれは深く反省したんだ。もう二度と卑劣な真似はしないって天に誓ったんだよ。そしたらさ! 目覚めたんだよ贈呈物が! 興奮したね。直前にした下らない反省なんて忘れるくらいにさ!」
「……そういえば天上院家が力を持つようになったのは、強力な贈呈物を持った者が極稀に生まれるようになってからだったわね」
「そう! その名も『九星の加護』! この力がある限り僕は無敵だ!!」
「だけど」と、奴はそう前置き濁った眼で私を見つめる。
「僕は君も知っての通り魔法感覚が2つしかない。だけどもし君の『五行相克』と僕の『九星の加護』が合わさった子が産まれたら凄いと思わないか? 世界すら手中に収められるかもしれない!!」
目を見開き狂ったように奴は笑う。
もう奴は手遅れだ。完全に力に取り憑かれてしまっている。
ならば。
「せめて同僚の手で葬ってやるよ……!!」
「やーってみな!!」
私は全身に魔力を漲らせる。
出し惜しみなんかしてられない。
「全力で行く!!五行纏身!!」
五行全ての力を身に纏い、身体能力と魔力共に極限まで上昇させる秘技だ。
当然魔力の消費は激しいが、私の傷の深さを考えると長期戦は避けなければならない。
「いいねー、肌がピリつく魔力。ますます君が欲しくなったよ」
「ほざけ!」
私は今までとは比べ物にならない速さで駆けだす。
防御に回す魔力を捨て、右手に残りの全魔力を凝縮する。
この一撃に、勝負をかける。
「僕も本気を出すよ!!火行奥義・九紫星拳!!」
凄まじい火の魔力が奴の右腕に集まり拳の形になる。
どうやら奴も一撃に賭けるようだ、気にくわない奴だが陰陽師としての矜持くらいはあるようだ。
「ハアアァァーーッ!!」
全集中力を奴に向ける。
余計な情報を排除し、まるでこの世界に奴と私しかいない錯覚に陥る。
感じるのは目の前の憎き相手の動きと身体を脈動する魔力のみ。
奴がどんなアクションを起こそうが対応できるだろう。
と、思っていた。
しかし、
「やれ」と奴の唇が動く。
私は失念していたのだ。
奴の本質を。卑劣さを。
「やっと出番か」
「待ちくたびれましたよ」
奴の合図と共に私のすぐ後ろの地面から男が2人湧き出てくる。
嵌められた。
奴は正々堂々戦うつもりなどハナから無かったんだ。
「クソが!!」
「氷球撃!」
「岩塊撃!」
「九紫星拳!」
囲むように三方向から同時に魔法を放たれる。
防御を捨てている状態でこんなものをくらえばひとたまりもない!
「五行防壁!!」
咄嗟に右手に溜めていた魔力を防壁に変換する。
しかし不意打ちしてきた二人からの攻撃は防げても、星の力を得た奴の拳は2人の攻撃で消耗した私の防壁をいとも容易く砕き、その衝撃でまたも私は吹き飛ばされる。
「今度こそチェックメイトかなー、ご苦労さん。藤、松」
「全くですよ、ボス。おかげで土まみれですわ」
「あの女、なかなかイイっすね。俺たちにも回して下さいよ」
隠れてた男二人は藤と松という名前らしい。
粗暴で乱暴で頭の悪そうな奴らだ、簡単に天上院に丸め込まれたのだろう。
まさかこんな奴らに出し抜かれるとは。
屈辱。
悔やんでも悔やみきれない。
情け無さ、無力感、死んだ仲間に対する罪悪感で私の心はズタズタに痛み、冷え切っていく。
なぜ馬鹿正直に挑んでしまったのか。
私の仲間があいつにそう簡単に負けるはずがない。
となれば仲間がいる事など容易に想像できるはずなのに。
絶体絶命だというのに不意に思い返してしまうのは『あいつ』の事だ。
偉そうに色々教えたくせにこのザマだ。実に情けない。
ふふっ、先生失格だな。
それより、あいつはちゃんと逃げてくれただろうか。
死ぬことは怖くないが、それだけが心残りだ。
名前も分からないアイツ。
自分も大変だというのに私が暗い顔をするとすぐに心配そうな顔をするアイツ。
すぐ弱音を吐くクセに頑張り屋な不思議なヤツ。
アイツとの旅は悪くなかった。
隠してはいたが私は東京でたくさんの仲間を失い、精神的にかなり限界が来ていた。
アイツとの旅はその傷を忘れさせてくれた。
私は救われていたんだ、あいつの素直で明るい性格に。
「まだ意識があるな、松」
「はい、凍結する風!」
全てを失った世界で唯一得られたもの。
だから、
「生きてくれ……」
「はい。もちろん2人で、ですよね」
「!?」
「魔法防壁!!」
氷の風と私を遮るようにして青い透明な壁が現れる。
下級魔法だがよく練りこまれている。こんな丁寧な魔法を作る知り合いは1人しかいない。
そう、アイツだ。
「なんで……!? 勝ち目があると思ってるのか?」
私の悲痛な問いかけにあいつは毅然とした口調で答える。
「俺にはもうあんたしかいないんですよ!」
「!?」
彼の叫びに私は気づかされる。
そう……こいつも私と同じ。
お互い大切なものを失い、それをお互いで埋めあっていた。
「勝手にいなくなるなんて俺が許さない!後は俺に任せてください!」
あいつは足を震わせながら啖呵を切る。
当然だ。今まで命を懸けた戦いなど経験したことなど無いのだから。
私はこいつの事を信用している、だけど後のことを任せられるかどうかは別の話だ。
こいつはまだ上手く魔法を使えないし、すぐヘタレるし、人の心配ばかりするし……
だけど、
そんなこいつだからこそ任せられる。そうも思った。
「すまない……お前に全てを託していいか?」
あいつは、私のお願いに待ってましたとばかりに笑みを浮かべ、力強く答える。
「当たり前だ!!!」
胸の高鳴りと共に、私の心はいつのまにか暖かいもので満たされていたんだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる