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第四章 聖痕を継ぐ者 ーother JUSTICEー
第1話 騎士
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「朝だよー! 起きてー!」
心地よく寝ていた僕の耳に、よく聞き慣れた声が至近距離で響く。
「ふあ……もうそんな時間か……」
ある晴れた日の朝。
僕はいまだ開かない目をこすりながら名残惜しそうに布団から抜け出す。
そして、僕は僕を起こした声の主にいつも通り挨拶する。
「おはようローナ。今日も元気だね」
「おはようウーゴ! 今日もよろしくね!」
そう朝の挨拶を返し、ニカッと太陽のように俺に笑いかける少女の名前は「ローナ」。
物心ついた時から一緒にいる幼馴染だ。
「お母さんがご飯出来たって!」
「うんわかったよ。外で顔洗ったらすぐ行くね」
ローナは僕の言葉に「うん!」と元気よく返事すると部屋から出ていく。
朝から元気だなあ。低血圧の僕からしたら実に羨ましい。
「さて……あまり待たせるのもおばさんに悪いな」
僕はローナが出てった扉とは反対側にある扉から外に出る。
「今日もいい天気だなあ」
扉から出ると一面の緑のカーペットが広がっている。
そしてその反対側には賑わった町。
僕が住まわせてもらっているこの家は町と森のちょうど境目にあるのだ。
「さてと、顔を洗うか……」
僕はそんな家の近くを流れる川で顔を洗う。
よく冷えた水が肌に染み渡り意識が覚醒する。
「ふぅ……僕もいよいよ15歳か。緊張するなあ」
僕の住むこの町では15歳から大人として認められ、『成人の儀』を受ける決まりがある。
そこで優秀な結果が出るかどうかでこの先この町で働く上で偉くなれるかがある程度決まってしまうのだ。
親を亡くした僕を受け入れてくれたローナとおばさんに恩返しするため、僕は何としてでも優秀な結果を残さなくてはいけないのだ。
「まあ今から何かしたって結果が変わるわけじゃないんだけどね……」
◇
「わぁ、凄い人だねぇユーゴぉ」
「そりゃそうさ。明日は年に一度の『成人の儀』、町の外からもたくさん人が来るからね」
その後ローナとおばさんと美味しい朝ごはんを堪能してした後、僕とローナはおばさんに頼まれておつかいに来ていた。
いつもだったらすぐ終わる量だがお祭りムードの町中は思うように動けず時間がかかってしまう。
僕はたくさんローナといられて嬉しいけどね。
「そうかぁ、私はいったいどうなるんだろう?」
「ローナなら大丈夫だよ、きっといい結果が出る」
僕がそう言うとローナは照れくさそうに「えへへ……』と笑う。
ローナは気づいてないだろうが、これは決してお世辞ではない。
よくおっとりしていると言われる彼女だが、ローナは昔から何でもソツなくこなす天才タイプだ。
きっと今回も優秀な結果を残すだろう。
優しい彼女の事だ、きっと僕の結果がローナより悲惨なものでも軽蔑したりはしないだろう。
しかし僕自身が許せない。
僕はローナが好きだ。
特に何か特別なイベントがあって好きになったわけじゃない。
だけど辛いとき、楽しいとき、いつも彼女は隣にいた。
そんな彼女をずっと守りたいと思うのは不思議な事ではないはずだ。
だから必ず僕は『成人の儀』を成功させて彼女とおばさんを養えるようにならなくちゃいけない。
それだけが、僕の生きがいだから。
◇
「ようお二人さん、今日も熱いね」
僕とローナが買い物を終え帰路についていると、人通りの少ない道で声をかけられる。
この声には聞き覚えがある。
またあいつらか……
「しつこい男は嫌われるぞ、バリー」
「言ってくれるじゃねえかウーゴ。騎士《ナイト》にでもなったつもりか?」
声をかけてきたのは僕とローナの同級生『バリー』。
近所でも評判の悪ガキだ。
こいつは昔からローナにちょっかいをかけてきていて、その度に僕が止めに入るを繰り返している。
しかし今回はそう簡単にはいかなそうだ。
「ところで後ろの方々は誰だい? 紹介してくれるかな」
「そうだったな、紹介するよウーゴ。俺の友達だ」
バリーの後ろにはこれまたガラの悪い男が3人。
見たところ『成人の儀』は受けてないようなので年下だろう。
しかしガタイは僕よりいい。
「大事な日の前にこんな事をしていいと思ってるのかバリー」
「逆だぜ逆。成人になっちまったら今みたいに自由が利かなくなる。だから今のうちに俺のモノにしてやるよ」
バリーはそういうとローナを見て舌なめずりする。
よほど気持ち悪かったのだろう、ローナはそれを見て「ひっ……!」と顔を引きつらせている。
「お前らはあいつを頼むぜ。俺はローナちゃんと楽しんでるからよ」
ふざけるな。
お前みたいな奴にローナを任せられるか。
絶対に守って見せる!!
「うおおっ!! 魔纏《まてん》発動!!」
僕は体内に眠る魔力を解放し体に纏《まと》わせる。
体術は得意ではないが魔纏は得意分野だ。負けるもんか。
「魔纏!」
次いで取り巻きの三人組も魔纏を発動する。
しかし上手く纏えているのは一人だけ。残りはまだまだだな。
「ローナ! 逃げて!!」
「う、うん! 気をつけてね!!」
ローナは僕の指示に従い逃げてくれる。
これで気にせず戦える。
「お前ら頼んだぞ」
バリーは三人組にこの場を任せローナを追う。
絶対に阻止しなくては!
「いくぞお前ら!」
僕は啖呵を上げ、走り出した。
心地よく寝ていた僕の耳に、よく聞き慣れた声が至近距離で響く。
「ふあ……もうそんな時間か……」
ある晴れた日の朝。
僕はいまだ開かない目をこすりながら名残惜しそうに布団から抜け出す。
そして、僕は僕を起こした声の主にいつも通り挨拶する。
「おはようローナ。今日も元気だね」
「おはようウーゴ! 今日もよろしくね!」
そう朝の挨拶を返し、ニカッと太陽のように俺に笑いかける少女の名前は「ローナ」。
物心ついた時から一緒にいる幼馴染だ。
「お母さんがご飯出来たって!」
「うんわかったよ。外で顔洗ったらすぐ行くね」
ローナは僕の言葉に「うん!」と元気よく返事すると部屋から出ていく。
朝から元気だなあ。低血圧の僕からしたら実に羨ましい。
「さて……あまり待たせるのもおばさんに悪いな」
僕はローナが出てった扉とは反対側にある扉から外に出る。
「今日もいい天気だなあ」
扉から出ると一面の緑のカーペットが広がっている。
そしてその反対側には賑わった町。
僕が住まわせてもらっているこの家は町と森のちょうど境目にあるのだ。
「さてと、顔を洗うか……」
僕はそんな家の近くを流れる川で顔を洗う。
よく冷えた水が肌に染み渡り意識が覚醒する。
「ふぅ……僕もいよいよ15歳か。緊張するなあ」
僕の住むこの町では15歳から大人として認められ、『成人の儀』を受ける決まりがある。
そこで優秀な結果が出るかどうかでこの先この町で働く上で偉くなれるかがある程度決まってしまうのだ。
親を亡くした僕を受け入れてくれたローナとおばさんに恩返しするため、僕は何としてでも優秀な結果を残さなくてはいけないのだ。
「まあ今から何かしたって結果が変わるわけじゃないんだけどね……」
◇
「わぁ、凄い人だねぇユーゴぉ」
「そりゃそうさ。明日は年に一度の『成人の儀』、町の外からもたくさん人が来るからね」
その後ローナとおばさんと美味しい朝ごはんを堪能してした後、僕とローナはおばさんに頼まれておつかいに来ていた。
いつもだったらすぐ終わる量だがお祭りムードの町中は思うように動けず時間がかかってしまう。
僕はたくさんローナといられて嬉しいけどね。
「そうかぁ、私はいったいどうなるんだろう?」
「ローナなら大丈夫だよ、きっといい結果が出る」
僕がそう言うとローナは照れくさそうに「えへへ……』と笑う。
ローナは気づいてないだろうが、これは決してお世辞ではない。
よくおっとりしていると言われる彼女だが、ローナは昔から何でもソツなくこなす天才タイプだ。
きっと今回も優秀な結果を残すだろう。
優しい彼女の事だ、きっと僕の結果がローナより悲惨なものでも軽蔑したりはしないだろう。
しかし僕自身が許せない。
僕はローナが好きだ。
特に何か特別なイベントがあって好きになったわけじゃない。
だけど辛いとき、楽しいとき、いつも彼女は隣にいた。
そんな彼女をずっと守りたいと思うのは不思議な事ではないはずだ。
だから必ず僕は『成人の儀』を成功させて彼女とおばさんを養えるようにならなくちゃいけない。
それだけが、僕の生きがいだから。
◇
「ようお二人さん、今日も熱いね」
僕とローナが買い物を終え帰路についていると、人通りの少ない道で声をかけられる。
この声には聞き覚えがある。
またあいつらか……
「しつこい男は嫌われるぞ、バリー」
「言ってくれるじゃねえかウーゴ。騎士《ナイト》にでもなったつもりか?」
声をかけてきたのは僕とローナの同級生『バリー』。
近所でも評判の悪ガキだ。
こいつは昔からローナにちょっかいをかけてきていて、その度に僕が止めに入るを繰り返している。
しかし今回はそう簡単にはいかなそうだ。
「ところで後ろの方々は誰だい? 紹介してくれるかな」
「そうだったな、紹介するよウーゴ。俺の友達だ」
バリーの後ろにはこれまたガラの悪い男が3人。
見たところ『成人の儀』は受けてないようなので年下だろう。
しかしガタイは僕よりいい。
「大事な日の前にこんな事をしていいと思ってるのかバリー」
「逆だぜ逆。成人になっちまったら今みたいに自由が利かなくなる。だから今のうちに俺のモノにしてやるよ」
バリーはそういうとローナを見て舌なめずりする。
よほど気持ち悪かったのだろう、ローナはそれを見て「ひっ……!」と顔を引きつらせている。
「お前らはあいつを頼むぜ。俺はローナちゃんと楽しんでるからよ」
ふざけるな。
お前みたいな奴にローナを任せられるか。
絶対に守って見せる!!
「うおおっ!! 魔纏《まてん》発動!!」
僕は体内に眠る魔力を解放し体に纏《まと》わせる。
体術は得意ではないが魔纏は得意分野だ。負けるもんか。
「魔纏!」
次いで取り巻きの三人組も魔纏を発動する。
しかし上手く纏えているのは一人だけ。残りはまだまだだな。
「ローナ! 逃げて!!」
「う、うん! 気をつけてね!!」
ローナは僕の指示に従い逃げてくれる。
これで気にせず戦える。
「お前ら頼んだぞ」
バリーは三人組にこの場を任せローナを追う。
絶対に阻止しなくては!
「いくぞお前ら!」
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