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04 白銀の犬
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♢♦♢
~辺境の森・最深部~
「だから止めとけって忠告したのに」
今しがた、俺はこの辺境の森の主を倒した。
「それにしてもデカいなぁ。よく今まで遭わなかったよ本当に」
横たわる大きな巨体。全身が毛で覆われており、体毛の間から垣間見られる屈強な筋肉がよりこの巨体を大きく見せていた。斬った胴体からは夥しい量の血が流れている。
辺境の森の住むモンスターの数や種類は数多。どれだけの数がいるかなんて正確な計測も出来ない程この森は大きく深い。人などほぼ立ち入る事の無い無法地帯。そんな森の世界のモンスター達には、完全なる弱肉強食という秩序が生まれていた。
そして、たった今俺が倒したこの馬鹿デカいゴリラの様なモンスターこそが、この辺境の森のキングだった。
「よし。いつも通り必要な部分だけ切り落として……っと。これでもちょっと多いけどしょうがない。取り敢えず“村”に運ぶとするか」
俺は倒したモンスターからお金になりそうな大きな牙と大量の毛皮だけを切り落とし、それをロープで束ねて背負った。
「こんな大きいの初めてかもな」
森の外にある村へ行くべく、俺は慣れた森道を小走りで駆ける。
「ん?」
暫く進んでいると、ある異変に気が付いた。動くのを止め一旦耳を澄ますと、遠くから幾つかの足音が聞こえてくる。
「似た響きの足音が4体、これはオークだな。もう1つ聞こえる小さな足音は何だ? まだ遭遇した事の無いモンスターかな?」
8年という歳月をこの辺境の森にて過ごしたお陰で、今ではある程度の距離ならば足音だけでモンスターを判断出来るようになっていた。だがそれは勿論出会った事のあるモンスターのみ。この5年間で大抵のモンスターには出会ったと思っていたが、この小さな足音は“初耳”だ。
ちょっと言葉の使い方が違うよな。
「取り敢えず行ってみよう。動き方的にオーク達から逃げてるみたいだ。何のモンスターだろう?」
俺は向かっていた村方向から少しばかり方角をかえ、オーク達の方へ走った。こんな大岩の様な荷物を背負いながら軽々背負えるのも、木々の上を小動物の様に飛び跳ねながら移動できるのも、この辺境の森という超過酷な環境で生き抜いた賜物だ。
軽くジャンプしただけで遥か真下に生い茂る木々が見える。
図らずも、過酷な環境によって結果スパルタ修行となった俺はこの8年で人間のそれを遥かに超越する身体能力を手に入れていた。
「お。やっぱりこの足音はオークだったか。それでもう1つの小さな足音のほうは」
軽快に進んできた俺はもうオーク達に追いついていた。木の上から様子を伺うと、そこには足音通りオークが4体と、やはり見た事の無い白銀の……犬? らしきモンスターがいた。
簡単に抱き上げられそうな程の小さな犬。オーク達と比べると尚更小さく見える。白銀の犬はオーク達に襲われたのか体中傷だらけで出血が酷かった。
まるで何時かの自分を見ている様。
家にも王国にも見放されたあの日。スカルウルフの群れに追い詰められた俺は、全てがどうでもよくなり諦めて自分の墓造っていた。オーク達に追い詰められた白銀の犬の姿が、あの時の自分と重なる。
「ここは強い奴だけが生き残る弱肉強食の世界。弱い奴は殺られるしかないんだよ」
この森に来てから独り言が多くなった。そりゃ当然話し相手がいないからだ。無理もないだろう。でも、今のは独り言じゃないぞ。
俺は木から飛び降り、対峙する白銀の犬とオーク達の丁度ど真ん中に降り立った。
「「――⁉」」
突然現れた俺に驚くオーク達。分厚い脂肪が体を覆い、手には棍棒を持っている。人間より二回り程の大きさだろうか。さっき山の様な森の主を見たせいでオークすら小さく見えてしまう。
とは言っても、人間の俺よりはかなり大きいんだけども。
『フンガッ!』
目の前に現れた俺に獲物を奪われるとでも思ったのか、1体のオークが攻撃しようと棍棒を振り上げながら突っ込んできた。
こちらも攻撃するべく腰の両脇に提げている剣に手を添える。
オークは振り上げた棍棒を勢いよく俺の顔面目掛けて振り下ろしてきたが、俺は必要最小限の動きで奴の棍棒を躱し、抜刀した1本の剣でそのだらしない脂肪まみれの体を両断した。
――シュバン!
『プギャア⁉』
胴体と下半身がぱっくり割れ、ベチャっと地面に流れ出る大量の血溜まりに胴体が崩れ落ちた。そしてそれとほぼ同時、奴を攻撃した俺の剣がパキンと壊れてしまった。
「あ、やべ」
抜刀した右手の剣が壊れ、まだ抜刀せずに握っている左手の剣は無事。だが、俺のスキル『双剣』は文字通り双方の剣が“揃っていない”と成り立たないのだ。
「ほら、来いよ。俺に斬られたい奴からな」
どんな時でも冷静に。強い奴が生き残るんだよここは。俺は折れている剣を奴らに向けながら言った。
『『……』』
オークは単細胞で知能が余り高くない。だけどこの森で生き抜く為の本能は察している。弱肉強食の世界。食えない敵と遭遇した場合はもう殺られるか逃げるかの道しかないのだ。
残った3体のオークは逃げる様にその場を去って行った。
「よしよし。流石のオークも状況を理解したか」
ぶっちゃけ微妙に危なかった。まさかここで剣が壊れるとは。やっぱランクの低い武器じゃ耐久性がないよな。
他の双剣使いも皆そうなのかは知らないけど、俺は剣が2本無いとダメ。スキルの力が全く無くなるんだ。つまり、俺は今本来の力を発揮出来ないって事。
ん? 残る1本で戦えばいいって?
普通はそう思うよね。俺だって“初めは”勿論そう思ったさ。だけどね、幸か不幸か、俺はスキル覚醒をしたあの日から何百回と『双剣』を試してその結果この答えに辿り着いたんだけど、双剣が覚醒した俺は“両方の手に剣を持っていないと”ダメなんだ。
ただ剣を2本提げていればいいという話じゃない。しっかり右と左。双方の手に剣を握っていないと俺は戦えない。しかも使う2本の剣が“同じ剣”じゃないとこれがまたダメなんだよ。ややこしいだろ。
「って、話し相手がいないからって無意識に自問自答しちゃう俺はやっぱヤバいよな」
そうだ、そんな事より。
オーク達が完全に消え去った為、俺は後ろを振り返った。
「大丈夫か?」
傷だらけの白銀の犬。綺麗な白銀の毛並みによって出血が酷く見える。実際にそこそこ酷いけどね。俺は持っていた薬草を傷に塗り込んであげた。
すると、痛々しい傷が徐々に治って塞がっていくのが確認出来た。
「良かったぁ。なんとかこの薬草で応急処置は間に合ったな」
「バウ……!」
「どうだ? さっきよりは楽になったか?」
「バウ!」
白銀の犬は嬉しそうな鳴き声を上げた。
ところでコイツは犬なのか? 狸……ではないよな。
狼にも見えるし、何の種類のモンスターだろ。見た事ないな。それにしてもこのフワフワな毛並みは凄い気持ちよくてクセになる。白銀の犬は俺が両腕で簡単に抱き上げられる程のサイズ。喋る事は出来なさそうだが、オークを追い払って傷を癒した事によって喜んでくれている。
気がする。
「お前は一体なんの種族なんだろうな」
「バウ?」
「心配そうな顔するな。別に食ったりしねぇぞ。お前の姿が昔の自分と重なってな。お前もひょっとして俺みたいに家を追い出されたか? ハハハ、まさかな」
「バウワウ!」
「え、もしかして当たってたか? こりゃ何かの縁かもしれない。そろそろ独り言がヤバいからな。行く所がないなら俺の話し相手になってくれよ。森は危険が多いが、俺ならお前を守ってやれる」
「バウワウッー!」
一応喜んでくれているみたいだ。白銀の犬は顔をペロペロと舐めてきた。
「ハハハハ! よしよし分かった。お前はこの森に来て初めての仲間だ。よろしくな相棒」
「バウ!」
辺境の森で生きる事8年。
俺に初めて仲間が出来た――。
~辺境の森・最深部~
「だから止めとけって忠告したのに」
今しがた、俺はこの辺境の森の主を倒した。
「それにしてもデカいなぁ。よく今まで遭わなかったよ本当に」
横たわる大きな巨体。全身が毛で覆われており、体毛の間から垣間見られる屈強な筋肉がよりこの巨体を大きく見せていた。斬った胴体からは夥しい量の血が流れている。
辺境の森の住むモンスターの数や種類は数多。どれだけの数がいるかなんて正確な計測も出来ない程この森は大きく深い。人などほぼ立ち入る事の無い無法地帯。そんな森の世界のモンスター達には、完全なる弱肉強食という秩序が生まれていた。
そして、たった今俺が倒したこの馬鹿デカいゴリラの様なモンスターこそが、この辺境の森のキングだった。
「よし。いつも通り必要な部分だけ切り落として……っと。これでもちょっと多いけどしょうがない。取り敢えず“村”に運ぶとするか」
俺は倒したモンスターからお金になりそうな大きな牙と大量の毛皮だけを切り落とし、それをロープで束ねて背負った。
「こんな大きいの初めてかもな」
森の外にある村へ行くべく、俺は慣れた森道を小走りで駆ける。
「ん?」
暫く進んでいると、ある異変に気が付いた。動くのを止め一旦耳を澄ますと、遠くから幾つかの足音が聞こえてくる。
「似た響きの足音が4体、これはオークだな。もう1つ聞こえる小さな足音は何だ? まだ遭遇した事の無いモンスターかな?」
8年という歳月をこの辺境の森にて過ごしたお陰で、今ではある程度の距離ならば足音だけでモンスターを判断出来るようになっていた。だがそれは勿論出会った事のあるモンスターのみ。この5年間で大抵のモンスターには出会ったと思っていたが、この小さな足音は“初耳”だ。
ちょっと言葉の使い方が違うよな。
「取り敢えず行ってみよう。動き方的にオーク達から逃げてるみたいだ。何のモンスターだろう?」
俺は向かっていた村方向から少しばかり方角をかえ、オーク達の方へ走った。こんな大岩の様な荷物を背負いながら軽々背負えるのも、木々の上を小動物の様に飛び跳ねながら移動できるのも、この辺境の森という超過酷な環境で生き抜いた賜物だ。
軽くジャンプしただけで遥か真下に生い茂る木々が見える。
図らずも、過酷な環境によって結果スパルタ修行となった俺はこの8年で人間のそれを遥かに超越する身体能力を手に入れていた。
「お。やっぱりこの足音はオークだったか。それでもう1つの小さな足音のほうは」
軽快に進んできた俺はもうオーク達に追いついていた。木の上から様子を伺うと、そこには足音通りオークが4体と、やはり見た事の無い白銀の……犬? らしきモンスターがいた。
簡単に抱き上げられそうな程の小さな犬。オーク達と比べると尚更小さく見える。白銀の犬はオーク達に襲われたのか体中傷だらけで出血が酷かった。
まるで何時かの自分を見ている様。
家にも王国にも見放されたあの日。スカルウルフの群れに追い詰められた俺は、全てがどうでもよくなり諦めて自分の墓造っていた。オーク達に追い詰められた白銀の犬の姿が、あの時の自分と重なる。
「ここは強い奴だけが生き残る弱肉強食の世界。弱い奴は殺られるしかないんだよ」
この森に来てから独り言が多くなった。そりゃ当然話し相手がいないからだ。無理もないだろう。でも、今のは独り言じゃないぞ。
俺は木から飛び降り、対峙する白銀の犬とオーク達の丁度ど真ん中に降り立った。
「「――⁉」」
突然現れた俺に驚くオーク達。分厚い脂肪が体を覆い、手には棍棒を持っている。人間より二回り程の大きさだろうか。さっき山の様な森の主を見たせいでオークすら小さく見えてしまう。
とは言っても、人間の俺よりはかなり大きいんだけども。
『フンガッ!』
目の前に現れた俺に獲物を奪われるとでも思ったのか、1体のオークが攻撃しようと棍棒を振り上げながら突っ込んできた。
こちらも攻撃するべく腰の両脇に提げている剣に手を添える。
オークは振り上げた棍棒を勢いよく俺の顔面目掛けて振り下ろしてきたが、俺は必要最小限の動きで奴の棍棒を躱し、抜刀した1本の剣でそのだらしない脂肪まみれの体を両断した。
――シュバン!
『プギャア⁉』
胴体と下半身がぱっくり割れ、ベチャっと地面に流れ出る大量の血溜まりに胴体が崩れ落ちた。そしてそれとほぼ同時、奴を攻撃した俺の剣がパキンと壊れてしまった。
「あ、やべ」
抜刀した右手の剣が壊れ、まだ抜刀せずに握っている左手の剣は無事。だが、俺のスキル『双剣』は文字通り双方の剣が“揃っていない”と成り立たないのだ。
「ほら、来いよ。俺に斬られたい奴からな」
どんな時でも冷静に。強い奴が生き残るんだよここは。俺は折れている剣を奴らに向けながら言った。
『『……』』
オークは単細胞で知能が余り高くない。だけどこの森で生き抜く為の本能は察している。弱肉強食の世界。食えない敵と遭遇した場合はもう殺られるか逃げるかの道しかないのだ。
残った3体のオークは逃げる様にその場を去って行った。
「よしよし。流石のオークも状況を理解したか」
ぶっちゃけ微妙に危なかった。まさかここで剣が壊れるとは。やっぱランクの低い武器じゃ耐久性がないよな。
他の双剣使いも皆そうなのかは知らないけど、俺は剣が2本無いとダメ。スキルの力が全く無くなるんだ。つまり、俺は今本来の力を発揮出来ないって事。
ん? 残る1本で戦えばいいって?
普通はそう思うよね。俺だって“初めは”勿論そう思ったさ。だけどね、幸か不幸か、俺はスキル覚醒をしたあの日から何百回と『双剣』を試してその結果この答えに辿り着いたんだけど、双剣が覚醒した俺は“両方の手に剣を持っていないと”ダメなんだ。
ただ剣を2本提げていればいいという話じゃない。しっかり右と左。双方の手に剣を握っていないと俺は戦えない。しかも使う2本の剣が“同じ剣”じゃないとこれがまたダメなんだよ。ややこしいだろ。
「って、話し相手がいないからって無意識に自問自答しちゃう俺はやっぱヤバいよな」
そうだ、そんな事より。
オーク達が完全に消え去った為、俺は後ろを振り返った。
「大丈夫か?」
傷だらけの白銀の犬。綺麗な白銀の毛並みによって出血が酷く見える。実際にそこそこ酷いけどね。俺は持っていた薬草を傷に塗り込んであげた。
すると、痛々しい傷が徐々に治って塞がっていくのが確認出来た。
「良かったぁ。なんとかこの薬草で応急処置は間に合ったな」
「バウ……!」
「どうだ? さっきよりは楽になったか?」
「バウ!」
白銀の犬は嬉しそうな鳴き声を上げた。
ところでコイツは犬なのか? 狸……ではないよな。
狼にも見えるし、何の種類のモンスターだろ。見た事ないな。それにしてもこのフワフワな毛並みは凄い気持ちよくてクセになる。白銀の犬は俺が両腕で簡単に抱き上げられる程のサイズ。喋る事は出来なさそうだが、オークを追い払って傷を癒した事によって喜んでくれている。
気がする。
「お前は一体なんの種族なんだろうな」
「バウ?」
「心配そうな顔するな。別に食ったりしねぇぞ。お前の姿が昔の自分と重なってな。お前もひょっとして俺みたいに家を追い出されたか? ハハハ、まさかな」
「バウワウ!」
「え、もしかして当たってたか? こりゃ何かの縁かもしれない。そろそろ独り言がヤバいからな。行く所がないなら俺の話し相手になってくれよ。森は危険が多いが、俺ならお前を守ってやれる」
「バウワウッー!」
一応喜んでくれているみたいだ。白銀の犬は顔をペロペロと舐めてきた。
「ハハハハ! よしよし分かった。お前はこの森に来て初めての仲間だ。よろしくな相棒」
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俺に初めて仲間が出来た――。
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