33 / 112
28 今度こそ終わりな
しおりを挟む
「フーリン、そっち側頼む!」
「ああ」
俺は右。フーリンは左。
真横を走る両側の団員目掛けて俺とフーリンは攻撃をした。
――ガキィン、ガキィン!
「ぐあッ!」
「がッ……!」
俺達の攻撃を受けた団員は落馬し、勢いよく転がり落ちた。しかし、やはり速度が遅いこちらはどんどん騎馬に追いつかれていた。それでも俺達は逃げながら馬車に寄って来る団員達を次々に返り討ちにする。
「このまま渓谷を抜けられるかな?」
「どうでしょう。グリムさん達の強さならやられる心配はないと思いますが、当然出口にも関所がありますから」
「そうだった。だとしたらヤバいぞこれ……」
このまま関所に着いたら間違いなく止められる。かと言って関所までにコイツら全員を倒しきれるか? フーリンのお陰で数は半分になったがまだ多い。さっきみたいな奇襲も何度も上手くいかないだろう。だがやっぱり関所で止まったら終わり。そうなるなら今賭けで勝負を仕掛けるべきか。
俺達にはもう選択肢が限られていたが、不幸中の幸いと言うべきか……それは奴ら騎士団も同じ様な状況であった。
「何をしているんだお前ら! どうしてあんな馬車1台仕留められん! 数は圧倒的に勝っているだろう! ちょっと波動が強いだけで大した事ないんだから早く殺せッ!」
「で、ですがラシェル団長! あの剣の奴も槍の奴も両方強いです……!」
「やはり馬車を止めて他の団にも応援要請をした方が……!」
「おい。団長の俺の指示に文句があるのかテメェら」
「い、いえ、決してそういうつもりではッ」
「だったらそんな戯言吐いている前に奴らを殺せ! 仮に強かったとしても、こっちはこの人数だぞ! あんなガキ共簡単に始末出来るだろうが! 他の団なんか呼んだら手柄を取られちまうぞ!」
「わ、分かりました!」
団員達は明らかに迷いが生じている様子であったが、団長であるラシェルに逆らうことが出来ずに再び一斉に向かって来た。しかし何の変化もない奴らの攻撃に対して結果は変わらない。騎馬で突っ込んで来る団員達を俺とフーリンで薙ぎ払った。
――バキィン!
「あ、やべ。遂に1本壊れた」
「俺もこれで3本目だ。そろそろケリを着けないと持たないな」
「“ディフェンション”!」
次の瞬間、エミリアが騎馬の突撃を防ぐように防御壁を繰り出した。
――バァァン!
「「ぐあッ!」」
突如現れた防御壁に勢いよく衝突した団員達は馬と共に地面に倒れ、周囲の騎馬も巻き込まれる様に倒れていった。
「ナイスエミリア!」
「ううん、全然だよ。私はこの防御壁しか出せないし連続でも使用出来ないから、グリムとフーリンにばかり負担掛けちゃって……」
「いや、今の防御壁でこっち側は大分まとまって片付いた。それでもまだ少しだけ多いがな」
俺達も奴らも互いに消耗戦だがこっちの方がまだ不利だ。何とかこの状況を打破しないと……。
関所が迫る中で必死に策を考えていると、ラシェルにまさかの動きがあった。
「ったく、役に立たねぇ奴らだな……もういい!お前らは全員引っ込んでいろ!俺が直々にガキ共を殺す!」
ラシェルは団員に大声でそう言うと、波動を練り上げながら剣の切っ先を俺の方に向けた。
「おいクソガキ! こんな下らねぇ追いかけっこは終わりだ!降りて来い! 俺とサシで勝負しようじゃねぇか!この間のケリを着けてやる」
この間のケリって……。あれはもう完全に勝負着いただろ。だがこれは思ってもみなかったチャンスかもしれない。
「勝負なんて完全に着いてるだろ。やる意味あるのかよ」
「黙れクソガキ。あの時は全く本気じゃねぇ。 油断したが今回は本気だ!それに戦意のねぇ部下など最早邪魔なだけだからな」
ある意味ラシェルの言う事も一理ある。確かに他の団員達からはもう余り戦意を感じられない。士気が下がっている上に実力差をちゃんと体感しているんだろう。この己の実力を見誤っているラシェルを除いて――。
「グリムどうするの?」
「勿論受けるさ」
「弱き者はやはり頭も弱かったか。これで形勢逆転出来そうだな」
「フフフ。では馬車を止めて宜しいでしょうかグリムさん」
「はい。お願いします」
そう言って、ラシェルの決闘を受ける為に俺達は馬車を止めた。少なからず罠の可能性も考えられたが、団員達の戦意が無い事は明らか。その証拠に馬車を止めたにも関わらず誰も追撃してこなかった。
俺達が馬車を止めた事により周りを走っていた騎馬も全員動きを止め、ラシェルを乗せた馬だけが静かに前に出てきた。
「へッへッへッ! やはり初めからこうしておけばよかったな。確かに前回は油断しちまったが、もうそれは2度と起きない。俺は騎士団の団長だぜ? 他の奴らとは才能も実力も違うんだよ。
団長として前線に立って早10年以上……俺は団長クラスでも僅か一握りの者しか辿り着く事の出来ない“超波動”の使い手だ。この技でお前も白銀のモンスターも殺してやるぜ!」
ラシェルは不気味な高笑いと共に、先程フーリンが出した波動と全く同じ青白い波動の気が溢れ出ていた。その波動はフーリンのものより色濃く強い輝きを放っており、より強い事が一目瞭然であった。
「どぉぉぉだッ! コレが選ばれた者にしか会得出来ない、波動の更に上の力である超波動だ! 俺でさえコレを会得するのに10年近く掛かった。この超波動の力を持ってすればお前らなど一瞬でッ……「それは超波動と言うのか。名前は今“初めて知ったな”――」
次の瞬間、ラシェルの言葉を遮る様に言ったフーリンは、ラシェルの超波動を見るなり突如自らも波動を練り上げた。
――ブォォォォン!
「なッ……⁉」
「おお」
「す、凄い波動……」
「ワウ!」
再び全身から波動の気を溢れ出させたフーリンのそれは、先程のフーリンの波動を上回るラシェルの超波動を更に上回っている超波動であった――。
「これは面白いですね」
ユリマさんが小さくそう呟いていた事に、俺達は誰も気付いていなかった。
「お、お前ッ……! それは……!」
「コレがそんな大層な力であるなど、俺は微塵も思わなかったな。やはりお前達は手合わせする価値のない弱き者だったか」
自信最大の力だったであろうラシェルの表情は、フーリンの強大な超波動を見て瞬く間に波動よりも青白くなっていた。
「ば、馬鹿な、有り得ないッ……! 超波動が扱える者ですら限られているというのに、こんな事がッ!」
「なんか落ち込んでいるところ悪いけどよ、早く勝負しようぜ。俺達も急いでいるんだ」
「ふ、ふざけやがってッ……! お前のその超波動など何かの間違いに決まっている! それに、俺の相手はコイツではなくお前だ! 貴様を殺してそっちの犬コロも始末してやる!」
半ば開き直ったラシェルは練り上げた超波動を纏った剣で俺に斬りかかってきた。
「死ねクソガキィィィィッ!!」
俺はラシェルが剣を振り下ろす前に即座に距離を詰め、空いた腹部に思い切り膝蹴りを入れた。食らったラシェルは悶絶の表情で体を苦の字に曲げている。
「がッ⁉」
「今度こそ終わりだ――」
俺は超波動の気が弱まっていく奴を横目に剣を振るった。その衝撃でラシェルの甲冑は粉々に砕け散り、流れる血と共に地面へ崩れていった。先の戦いよりもダメージは深い。今度こそ容易に立ち上がれない傷を負わせ、この戦いに終止符を打った。
何時からか周りの団員達はすっかり静まり返っている。
「まだやるか?」
俺は団員達にそう言い放ったが、もう誰1人として向かって来る者はいなかった。団員達は倒れたラシェルや他の団員達の元に駆け寄り、皆静かに身を引いていった。
「何とか終わったな」
「もしあのまま攻撃され続けていたら危うかった」
「やっぱ強いねグリムは。フーリンも!」
「バウバウ!」
「まさか騎士団を追い返してしまうとは。やはり強いようですね。1度直に見られて確信しました。これはノーバディも倒してくれそうですね」
「危険な目に遭わせてしまってすみませんユリマさん。正直ヤバかったので助かりました」
あのまま本当に続いていたら、俺達が負けていたかもしれない……。
「それにしても、フーリンお前凄い波動持ってるんだな。驚いたよ」
「それだけの実力があるのに騎士団になれないなんて……」
「俺は元々騎士団になりたかった訳じゃない。それに今しがた奴が言っていたこの超波動とやらは、王都を出て幾度となく強者と手合わせした結果得たものだ。あのまま騎士団に入るよりも俺にとってはずっと意味がある」
迷いのない真っ直ぐな瞳でそう言うフーリンを見て、俺は何故だか微笑んでいた。
「さて。じゃあ気を取り直して向かおうか、フィンスターへ」
「バウワウ!」
こうして、図らずも呪われた世代が3人集まり、騎士団からのピンチを無事退けた俺達は、再びフィンスターを目指して出発した――。
「ああ」
俺は右。フーリンは左。
真横を走る両側の団員目掛けて俺とフーリンは攻撃をした。
――ガキィン、ガキィン!
「ぐあッ!」
「がッ……!」
俺達の攻撃を受けた団員は落馬し、勢いよく転がり落ちた。しかし、やはり速度が遅いこちらはどんどん騎馬に追いつかれていた。それでも俺達は逃げながら馬車に寄って来る団員達を次々に返り討ちにする。
「このまま渓谷を抜けられるかな?」
「どうでしょう。グリムさん達の強さならやられる心配はないと思いますが、当然出口にも関所がありますから」
「そうだった。だとしたらヤバいぞこれ……」
このまま関所に着いたら間違いなく止められる。かと言って関所までにコイツら全員を倒しきれるか? フーリンのお陰で数は半分になったがまだ多い。さっきみたいな奇襲も何度も上手くいかないだろう。だがやっぱり関所で止まったら終わり。そうなるなら今賭けで勝負を仕掛けるべきか。
俺達にはもう選択肢が限られていたが、不幸中の幸いと言うべきか……それは奴ら騎士団も同じ様な状況であった。
「何をしているんだお前ら! どうしてあんな馬車1台仕留められん! 数は圧倒的に勝っているだろう! ちょっと波動が強いだけで大した事ないんだから早く殺せッ!」
「で、ですがラシェル団長! あの剣の奴も槍の奴も両方強いです……!」
「やはり馬車を止めて他の団にも応援要請をした方が……!」
「おい。団長の俺の指示に文句があるのかテメェら」
「い、いえ、決してそういうつもりではッ」
「だったらそんな戯言吐いている前に奴らを殺せ! 仮に強かったとしても、こっちはこの人数だぞ! あんなガキ共簡単に始末出来るだろうが! 他の団なんか呼んだら手柄を取られちまうぞ!」
「わ、分かりました!」
団員達は明らかに迷いが生じている様子であったが、団長であるラシェルに逆らうことが出来ずに再び一斉に向かって来た。しかし何の変化もない奴らの攻撃に対して結果は変わらない。騎馬で突っ込んで来る団員達を俺とフーリンで薙ぎ払った。
――バキィン!
「あ、やべ。遂に1本壊れた」
「俺もこれで3本目だ。そろそろケリを着けないと持たないな」
「“ディフェンション”!」
次の瞬間、エミリアが騎馬の突撃を防ぐように防御壁を繰り出した。
――バァァン!
「「ぐあッ!」」
突如現れた防御壁に勢いよく衝突した団員達は馬と共に地面に倒れ、周囲の騎馬も巻き込まれる様に倒れていった。
「ナイスエミリア!」
「ううん、全然だよ。私はこの防御壁しか出せないし連続でも使用出来ないから、グリムとフーリンにばかり負担掛けちゃって……」
「いや、今の防御壁でこっち側は大分まとまって片付いた。それでもまだ少しだけ多いがな」
俺達も奴らも互いに消耗戦だがこっちの方がまだ不利だ。何とかこの状況を打破しないと……。
関所が迫る中で必死に策を考えていると、ラシェルにまさかの動きがあった。
「ったく、役に立たねぇ奴らだな……もういい!お前らは全員引っ込んでいろ!俺が直々にガキ共を殺す!」
ラシェルは団員に大声でそう言うと、波動を練り上げながら剣の切っ先を俺の方に向けた。
「おいクソガキ! こんな下らねぇ追いかけっこは終わりだ!降りて来い! 俺とサシで勝負しようじゃねぇか!この間のケリを着けてやる」
この間のケリって……。あれはもう完全に勝負着いただろ。だがこれは思ってもみなかったチャンスかもしれない。
「勝負なんて完全に着いてるだろ。やる意味あるのかよ」
「黙れクソガキ。あの時は全く本気じゃねぇ。 油断したが今回は本気だ!それに戦意のねぇ部下など最早邪魔なだけだからな」
ある意味ラシェルの言う事も一理ある。確かに他の団員達からはもう余り戦意を感じられない。士気が下がっている上に実力差をちゃんと体感しているんだろう。この己の実力を見誤っているラシェルを除いて――。
「グリムどうするの?」
「勿論受けるさ」
「弱き者はやはり頭も弱かったか。これで形勢逆転出来そうだな」
「フフフ。では馬車を止めて宜しいでしょうかグリムさん」
「はい。お願いします」
そう言って、ラシェルの決闘を受ける為に俺達は馬車を止めた。少なからず罠の可能性も考えられたが、団員達の戦意が無い事は明らか。その証拠に馬車を止めたにも関わらず誰も追撃してこなかった。
俺達が馬車を止めた事により周りを走っていた騎馬も全員動きを止め、ラシェルを乗せた馬だけが静かに前に出てきた。
「へッへッへッ! やはり初めからこうしておけばよかったな。確かに前回は油断しちまったが、もうそれは2度と起きない。俺は騎士団の団長だぜ? 他の奴らとは才能も実力も違うんだよ。
団長として前線に立って早10年以上……俺は団長クラスでも僅か一握りの者しか辿り着く事の出来ない“超波動”の使い手だ。この技でお前も白銀のモンスターも殺してやるぜ!」
ラシェルは不気味な高笑いと共に、先程フーリンが出した波動と全く同じ青白い波動の気が溢れ出ていた。その波動はフーリンのものより色濃く強い輝きを放っており、より強い事が一目瞭然であった。
「どぉぉぉだッ! コレが選ばれた者にしか会得出来ない、波動の更に上の力である超波動だ! 俺でさえコレを会得するのに10年近く掛かった。この超波動の力を持ってすればお前らなど一瞬でッ……「それは超波動と言うのか。名前は今“初めて知ったな”――」
次の瞬間、ラシェルの言葉を遮る様に言ったフーリンは、ラシェルの超波動を見るなり突如自らも波動を練り上げた。
――ブォォォォン!
「なッ……⁉」
「おお」
「す、凄い波動……」
「ワウ!」
再び全身から波動の気を溢れ出させたフーリンのそれは、先程のフーリンの波動を上回るラシェルの超波動を更に上回っている超波動であった――。
「これは面白いですね」
ユリマさんが小さくそう呟いていた事に、俺達は誰も気付いていなかった。
「お、お前ッ……! それは……!」
「コレがそんな大層な力であるなど、俺は微塵も思わなかったな。やはりお前達は手合わせする価値のない弱き者だったか」
自信最大の力だったであろうラシェルの表情は、フーリンの強大な超波動を見て瞬く間に波動よりも青白くなっていた。
「ば、馬鹿な、有り得ないッ……! 超波動が扱える者ですら限られているというのに、こんな事がッ!」
「なんか落ち込んでいるところ悪いけどよ、早く勝負しようぜ。俺達も急いでいるんだ」
「ふ、ふざけやがってッ……! お前のその超波動など何かの間違いに決まっている! それに、俺の相手はコイツではなくお前だ! 貴様を殺してそっちの犬コロも始末してやる!」
半ば開き直ったラシェルは練り上げた超波動を纏った剣で俺に斬りかかってきた。
「死ねクソガキィィィィッ!!」
俺はラシェルが剣を振り下ろす前に即座に距離を詰め、空いた腹部に思い切り膝蹴りを入れた。食らったラシェルは悶絶の表情で体を苦の字に曲げている。
「がッ⁉」
「今度こそ終わりだ――」
俺は超波動の気が弱まっていく奴を横目に剣を振るった。その衝撃でラシェルの甲冑は粉々に砕け散り、流れる血と共に地面へ崩れていった。先の戦いよりもダメージは深い。今度こそ容易に立ち上がれない傷を負わせ、この戦いに終止符を打った。
何時からか周りの団員達はすっかり静まり返っている。
「まだやるか?」
俺は団員達にそう言い放ったが、もう誰1人として向かって来る者はいなかった。団員達は倒れたラシェルや他の団員達の元に駆け寄り、皆静かに身を引いていった。
「何とか終わったな」
「もしあのまま攻撃され続けていたら危うかった」
「やっぱ強いねグリムは。フーリンも!」
「バウバウ!」
「まさか騎士団を追い返してしまうとは。やはり強いようですね。1度直に見られて確信しました。これはノーバディも倒してくれそうですね」
「危険な目に遭わせてしまってすみませんユリマさん。正直ヤバかったので助かりました」
あのまま本当に続いていたら、俺達が負けていたかもしれない……。
「それにしても、フーリンお前凄い波動持ってるんだな。驚いたよ」
「それだけの実力があるのに騎士団になれないなんて……」
「俺は元々騎士団になりたかった訳じゃない。それに今しがた奴が言っていたこの超波動とやらは、王都を出て幾度となく強者と手合わせした結果得たものだ。あのまま騎士団に入るよりも俺にとってはずっと意味がある」
迷いのない真っ直ぐな瞳でそう言うフーリンを見て、俺は何故だか微笑んでいた。
「さて。じゃあ気を取り直して向かおうか、フィンスターへ」
「バウワウ!」
こうして、図らずも呪われた世代が3人集まり、騎士団からのピンチを無事退けた俺達は、再びフィンスターを目指して出発した――。
57
あなたにおすすめの小説
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる